2013年10月02日
秋山ファイター♪
本編に入る前に
みなさんに問題です
今回 登った山ですが
麓から見ますとこんな形です
どこの山でしょう~か?
正解は 餓鬼岳
でわ この愛らしい小屋キャラは
どこの小屋のキャラでしょうか?
正解は 餓鬼岳小屋
それでは本編へ
2013/9/28・29
長く険しいテン場への道・・・
餓鬼岳
(常念山脈エリア)
全山行 381回
餓鬼岳の情報はこちら
標高 大凪山 2079M 餓鬼岳 2647.2M
天気 晴れ
山行時間 テン場まで6時間30分 山頂往復小屋から10分
*すべての行動時間9時間30分
〈コース〉白沢登山口(7:00)-白沢堤防-紅葉の滝-魚止ノ滝-
最終水場(9:00)-大凪山(11:00)-百曲り-餓鬼岳小屋(1:30)
テント設営・休憩(1:30-3:00)-山頂散策(3:20-4:20)-テン場(4:30)
高山はいよいよ紅葉の季節に突入した
雪が降る前に テン泊で秋の高山を楽しもうと
ちがこさんが計画したのは 餓鬼岳
あれ?
餓鬼岳ってさ 登るの大変だよね?
テントかついで登れんの?
やってみなきゃ
わかんないじゃん
またしても ちがこさんの 無謀なる計画 が
着々と目論まれていた
ひとち
大丈夫かなぁー?
パートⅠ
ひとしさんが一番心配していたのは
重たいザックよりもテン場だった
餓鬼岳小屋のテン場は小さい
小屋を少し下った稜線との窪地は譲り合っても
6-7張程度のテントしか設営できないからだ
う~む
大型テントを張られてしまえばアウト
一刻も早くテン場に到着しなくては
白沢登山口の駐車スペースには
すでに10台以上の車が駐車
ヤバい 出遅れたか?
とはいえ
ザックはテン泊仕様のため 尋常なく重い
(はぁ。)
あ゛―
今日も大変な山歩きになりそうですぅー
歩き出す前から
ひとしさん ブルー
なんとか なるよ
相変わらずノーテンキな ちがこさんは
一向に焦る様子すらない
(いつものことですが)
これから始まる小屋までの道のりが
どんなに厳しいのかも知らず・・・
本日もスタート
登山口から堤防まではフラットな林道
道幅も広く ウォーミングアップには
もってこいと思われた
しかぁーし
出だしから心が萎え気味の ひとしさんとしては
笑顔で歩くわけにもいかないらしい
無言・無表情
スタスタと足速に ちがこさんの前を
振りかえることなくズンズン歩いていく
の割には 重そうだね
ちょっとぉー
待ってよぉー
いつもなら ちがこさんの後を追う
ひとしさんなのに 今日は違った
いいもん いいもん
油断すれば 置いてきぼりになりそうだけど
こんな時だからこそ ちがこさんがカメラーマンだ
うが うが うが うが
すっかり陽が昇り 登山者の姿もない
静かな山歩き
林道終点の白沢堤防に到着
最終水場のある1/3地点までは2時間強
そこまで沢沿いを登っていく
小屋には水場はないので 最終水場で
たっぷり水は確保しなければいけない
先は長いので
できるだけ体力温存して沢を登っていこう
と思った
ところが
美しい白沢は 頼りない橋やら
ヌルヌルした橋やらと 大きな荷物を
かついで登る ひとちがを苦しめる
(げっっ)
ヨタったら沢に
転がり落ちちゃいそうだよ
まったく その通り
気をつけてね
沢沿いの登山道は 岩盤で狭く
足場も怪しい箇所もある
沢底の 綺麗な白い砂と透き通るような水を
眺めながら標高を上げていく
ハァ ハァ ハァ
こんなはずじゃなかった
激しい沢沿いの登りとザックの重さに
心が折れ始めた ひとしさん
ちょっとぉー
なんにも しゃべらないでモクモクと
登って面白いわけ?
後方でカメラーマンをしながら
ブツブツ騒いでる ちがこさん
仕方ないじゃん
危なっかしい登りだし
荷物重いんだもんね
そうなんですぅー
押し黙って登り続ける ひとしさんを
追い抜いて先を歩き始めた ちがこさん
目の前に現れたのは
ボロっちい橋と山際に張られた錆びた鎖
う~わ
なんかコワそう
それでも先に進まなくてはいけない
意を決して鎖をつかみ ブカブカする
半分腐りかけたような橋を渡っていく
ここは 紅葉の滝 らしい
橋の上から滝らしきものは確認できない
っていうか 写真撮りたくても鎖から
手を放すのがおっかない
くわばら くわばら
安全第一で進むものの
滝付近は ずーっとこの状態
雨や雪がつくと 滑りそうで
ヤバいよね
そう そう
遅れて ひとしさんも登場
ともかくザックが重いのが辛いらしく
下ばっか見て 景色を見るゆとりもないようだ
ハァ ハァ ハァ
ブカブカしたイヤな橋が続く
橋地帯が終わると 今度はゴロゴロと巨大な石に
梯子がかけられた登山道へ変わっていった
(ほぇ。。。。)
梯子で登るってことは
登りがキツイってこと
長い梯子ありー の
短くて壊れそうなのありー のと
次から次へと 梯子連発
沢の流れは早く スベリ台のように
勢いよく水が登山道の横を走る
きゃぁーっ
ありゃりゃ
ひとしさん どこ行っちゃったのかな?
キョロキョロ物色しながら登る
ちがこさんより一足先に 岩の上で休憩中?
あ゛―
もうダメかも
なんでこんなに大変なんだ
くそーっ
何度も 折れかかる心
それでも登らにゃ
テン場には行けない
今度は目の前に美しい一本滝が現れた
そして これ
大きなザックを背負っているので
後ろ向きで 梯子を下ろうとすると
足元も後方もよく見えない
数段の錆びた鉄梯子を下った先は山際に鎖がかかり
それを頼りに苔むした岩を横移動し
岩につけられた急な梯子をおっかなびっくり下る
尋常ならぬ恐怖
横では滝の轟音
沢は激しい傾斜
落ちたら流され溺れ死ぬかも
くわばら くわばら
不安定・ヌルヌル・見えない の三拍子と
戦いながら なんとか沢の下に降りた
あ゛―
コワかった
せっかく下ったのに 沢から滝の横を登る
魚止ノ滝 の標柱
滝を登りきりと再び沢沿いのゴロゴロした
大岩が続出する梯子ルート
(はぁ。。。)
大変とは裏腹に沢の流れの
きれいなことといったら
やだねぇー まったく
また梯子だよ
ブツブツ・・・
相変わらず ひとしさんは声を発することなく
モクモクと下を見ながら 確実に梯子を登る
いつまで沢が続くんだろう?
あ~ 腰が痛い
ハァ ハァ ハァ
やっと最初のポイント 最終水場
(やったぁー)
しかぁーし がんばって登ってきたものの
まだ1/3しか登っていないのだ
地図を見れば この先はガレ場の急登
その先には 大凪山 なるピーク
(はぁ。。。)
どうすりゃいいの?
登るしかないんじゃない?
そうだよね
ブツブツ・・・
沢から離れると もっさりした展望のない
山の急登へと変わった
ハァ ハァ ハァ
こんな梯子を見ると思い出すのは
二週前に登った針ノ木岳
帰りに壊れた梯子から転がり落ちて
負傷した足はまだ完治せず
傷は痛々しいまま
あ゛―
やだ やだ
沢沿いとは違うモサモサした感じ
標高2000M以下は 夏山に近い雰囲気だ
ハァ ハァ ハァ
大凪山のピークが近づくにつれ
益々登りが激しくなっていく
な なんて大変なんだ
なんでこんな登山道を重たいザックで
登らなきゃいけないんだろ?
ちがこさん 恨みますよ
ブツブツ・・・
それでも 登らにゃ
テン場にはつけん
がんばりますぅー
たまにある平坦な場所や ちょっとした下りは
胸が苦しくなるような辛さを和らげてくれる
油断禁物
登りはまだまだ続くのだ
それにしても
大凪山までって遠いよね
あれ!
見て!
先を行く ひとしさんがいないと思ったら
放けて登山道に座り込んでいる
ダメだよ ひとち
がんばらなきゃ!
わかってますぅー
危険注意の黄色い看板
下山時 この看板の意味がよくわかりました
詳しくはパートⅡで
ガレ場に突入
急登が続くので所々で休憩
ガレ場は景色もよく
樹林帯を抜けた感じがして嬉しかった
危ない場所だとわかりつつも
座らずにはいられない
いつ崩れてくるかわからないガレ場
上を歩く登山者がいれば落石があっても
おかしくない状況
まさに危険地帯
歩きにくいガレ場を登る
ハァ ハァ ハァ
足元の石を落とさないようにするものの
突いたストックで不本意に転がり落ちる石
歩いている人がいなくてよかったね
やっと 大凪山のピーク
ちょっとだけ 笑顔が戻った ひとしさん
少し山の雰囲気が変わった
木々の葉がうっすらと赤や黄色に彩り始めている
(わぁー)
いいじゃん
気持ちのいい尾根道を ズンズン進む
うが うが うが うが
おっ?
看板だ
素晴らしい山の紅葉
麓ではまだ見ることのできない秋
青空にキラキラと陽の光を浴びた木々が
美しい姿で ひとちがを迎えている
きれい
紅葉の間から見えたのは
そうだね
あとちょっとだよ ひとしさん
俄然元気が出たのか
ひとしさんも笑顔になった
うが うが うが うが
九十九に百曲りを登っていく
あれ?
雪?
登山道の横には 白い砂が崩れた急斜面
絶対通過したくない場所
くわばら くわばら
もちろん百曲りは安全だよ
百曲がるんだろうけど
荷物が重くなければ ロマンチックに
眺めながら紅葉を満喫できる素晴らしいポイント
でも現実は 甘くない
あ~ きれい
こっちもいいねぇー
九十九の道を曲がるたび
紅葉の景色が変わっていく
パチパチとゴキゲンよく写真撮影を
続ける ちがこさん
あっ!
あれは!
看板があった
嬉しさを隠しきれない ひとしさん
でも現実は
ここが最後の正念場
がんばれ ひとち!
力を振り絞って 一歩一歩登っていく
もう70くらい曲がったんだろうか?
雲は足元より下になった
ってことは 山頂は晴れだ
テンションアップ
ハァ ハァ ハァ
心はすでに山の上
ここまで何度 心が折れそうになったことか
あ゛―
登り切れた
ボロボロのちっちゃな赤い屋根の
餓鬼岳小屋で受け付けを済ませ
下って2分のテン場に向かった
張られていたテントは三つ
よかったぁー
稜線上ぢゃなくて
ひとちが勝利
ささっと テント設営
小屋に向かう
小屋のスタッフと ひとしさんが会話を始めた
それにしても随分大変な道のりで
途中 へこたれそうになりましたよ
時々いるんですよ
道のりが大変で テントを途中で捨てて
小屋泊する人が
ニヒヒヒヒ・・・
えっ?
そうなんですか?
よかったぁー テント捨てずに済んで
私は がんばれてエラかった
ブツブツ・・・
ここまで想定外の体力消耗
今日は ベースキャンプで
ゆっくり楽しむことにしよう
嬉しいことにテン場は狭いが小屋と反対方向
稜線に出ると素晴らしい景色
それも30秒で
ちがこさんの右手の方向には小屋
そして餓鬼岳の山頂
尾根を挟んで半分ガスなのは
安曇野や富士山が見える東側
かんぱぁ~い
ゆっくり景色を楽しんで
ついでにご褒美も楽しんで
テン場に戻ると 再び山靴を履く
アタックザックで山頂にゴー
って まだ登るんかい
だって小屋から山頂までって
たった5分で行けちゃうんだよ
へぇ~
そうなのぉ~
山頂を目の前に ひとしさんも
感慨無量のようだ
ふたりとも大満足
で 景色はどうだったの
ちがこさん?
はい 見せちゃうよ
そして
でもって
ありゃりゃ?
バチあたりな・・・
テン場に戻り早めの夕食
ご褒美が もう一本増えて
ゴキゲンな ちがこさん
明日はきっといい天気
更に過酷な山歩きになりそう
早めに休もうっと
そ そうなんですか?
テン場についてやっと安心したのに
また明日 大変な山計画をしている
ちがこさんが横にいる
ヤバい・・・
ちょっとブルーがかかっている
ひとしさんであ~る
翌日は どんな山歩きになったのか?
続きは次回のブログでのお楽しみ
パートⅡはこちら
みなさんに問題です
今回 登った山ですが
麓から見ますとこんな形です
どこの山でしょう~か?
正解は 餓鬼岳
でわ この愛らしい小屋キャラは
どこの小屋のキャラでしょうか?
正解は 餓鬼岳小屋
それでは本編へ
2013/9/28・29
長く険しいテン場への道・・・
餓鬼岳
(常念山脈エリア)
全山行 381回
餓鬼岳の情報はこちら
標高 大凪山 2079M 餓鬼岳 2647.2M
天気 晴れ
山行時間 テン場まで6時間30分 山頂往復小屋から10分
*すべての行動時間9時間30分
〈コース〉白沢登山口(7:00)-白沢堤防-紅葉の滝-魚止ノ滝-
最終水場(9:00)-大凪山(11:00)-百曲り-餓鬼岳小屋(1:30)
テント設営・休憩(1:30-3:00)-山頂散策(3:20-4:20)-テン場(4:30)
高山はいよいよ紅葉の季節に突入した
雪が降る前に テン泊で秋の高山を楽しもうと
ちがこさんが計画したのは 餓鬼岳
あれ?
餓鬼岳ってさ 登るの大変だよね?
テントかついで登れんの?
やってみなきゃ
わかんないじゃん
またしても ちがこさんの 無謀なる計画 が
着々と目論まれていた
ひとち
大丈夫かなぁー?
パートⅠ
ひとしさんが一番心配していたのは
重たいザックよりもテン場だった
餓鬼岳小屋のテン場は小さい
小屋を少し下った稜線との窪地は譲り合っても
6-7張程度のテントしか設営できないからだ
う~む
大型テントを張られてしまえばアウト
一刻も早くテン場に到着しなくては
白沢登山口の駐車スペースには
すでに10台以上の車が駐車
ヤバい 出遅れたか?
とはいえ
ザックはテン泊仕様のため 尋常なく重い
(はぁ。)
あ゛―
今日も大変な山歩きになりそうですぅー
歩き出す前から
ひとしさん ブルー
なんとか なるよ
相変わらずノーテンキな ちがこさんは
一向に焦る様子すらない
(いつものことですが)
これから始まる小屋までの道のりが
どんなに厳しいのかも知らず・・・
本日もスタート
登山口から堤防まではフラットな林道
道幅も広く ウォーミングアップには
もってこいと思われた
しかぁーし
出だしから心が萎え気味の ひとしさんとしては
笑顔で歩くわけにもいかないらしい
無言・無表情
スタスタと足速に ちがこさんの前を
振りかえることなくズンズン歩いていく
の割には 重そうだね
ちょっとぉー
待ってよぉー
いつもなら ちがこさんの後を追う
ひとしさんなのに 今日は違った
いいもん いいもん
油断すれば 置いてきぼりになりそうだけど
こんな時だからこそ ちがこさんがカメラーマンだ
うが うが うが うが
すっかり陽が昇り 登山者の姿もない
静かな山歩き
林道終点の白沢堤防に到着
最終水場のある1/3地点までは2時間強
そこまで沢沿いを登っていく
小屋には水場はないので 最終水場で
たっぷり水は確保しなければいけない
先は長いので
できるだけ体力温存して沢を登っていこう
と思った
ところが
美しい白沢は 頼りない橋やら
ヌルヌルした橋やらと 大きな荷物を
かついで登る ひとちがを苦しめる
(げっっ)
ヨタったら沢に
転がり落ちちゃいそうだよ
まったく その通り
気をつけてね
沢沿いの登山道は 岩盤で狭く
足場も怪しい箇所もある
沢底の 綺麗な白い砂と透き通るような水を
眺めながら標高を上げていく
ハァ ハァ ハァ
こんなはずじゃなかった
激しい沢沿いの登りとザックの重さに
心が折れ始めた ひとしさん
ちょっとぉー
なんにも しゃべらないでモクモクと
登って面白いわけ?
後方でカメラーマンをしながら
ブツブツ騒いでる ちがこさん
仕方ないじゃん
危なっかしい登りだし
荷物重いんだもんね
そうなんですぅー
押し黙って登り続ける ひとしさんを
追い抜いて先を歩き始めた ちがこさん
目の前に現れたのは
ボロっちい橋と山際に張られた錆びた鎖
う~わ
なんかコワそう
それでも先に進まなくてはいけない
意を決して鎖をつかみ ブカブカする
半分腐りかけたような橋を渡っていく
ここは 紅葉の滝 らしい
橋の上から滝らしきものは確認できない
っていうか 写真撮りたくても鎖から
手を放すのがおっかない
くわばら くわばら
安全第一で進むものの
滝付近は ずーっとこの状態
雨や雪がつくと 滑りそうで
ヤバいよね
そう そう
遅れて ひとしさんも登場
ともかくザックが重いのが辛いらしく
下ばっか見て 景色を見るゆとりもないようだ
ハァ ハァ ハァ
ブカブカしたイヤな橋が続く
橋地帯が終わると 今度はゴロゴロと巨大な石に
梯子がかけられた登山道へ変わっていった
(ほぇ。。。。)
梯子で登るってことは
登りがキツイってこと
長い梯子ありー の
短くて壊れそうなのありー のと
次から次へと 梯子連発
沢の流れは早く スベリ台のように
勢いよく水が登山道の横を走る
きゃぁーっ
ありゃりゃ
ひとしさん どこ行っちゃったのかな?
キョロキョロ物色しながら登る
ちがこさんより一足先に 岩の上で休憩中?
あ゛―
もうダメかも
なんでこんなに大変なんだ
くそーっ
何度も 折れかかる心
それでも登らにゃ
テン場には行けない
今度は目の前に美しい一本滝が現れた
そして これ
大きなザックを背負っているので
後ろ向きで 梯子を下ろうとすると
足元も後方もよく見えない
数段の錆びた鉄梯子を下った先は山際に鎖がかかり
それを頼りに苔むした岩を横移動し
岩につけられた急な梯子をおっかなびっくり下る
尋常ならぬ恐怖
横では滝の轟音
沢は激しい傾斜
落ちたら流され溺れ死ぬかも
くわばら くわばら
不安定・ヌルヌル・見えない の三拍子と
戦いながら なんとか沢の下に降りた
あ゛―
コワかった
せっかく下ったのに 沢から滝の横を登る
魚止ノ滝 の標柱
滝を登りきりと再び沢沿いのゴロゴロした
大岩が続出する梯子ルート
(はぁ。。。)
大変とは裏腹に沢の流れの
きれいなことといったら
やだねぇー まったく
また梯子だよ
ブツブツ・・・
相変わらず ひとしさんは声を発することなく
モクモクと下を見ながら 確実に梯子を登る
いつまで沢が続くんだろう?
あ~ 腰が痛い
ハァ ハァ ハァ
やっと最初のポイント 最終水場
(やったぁー)
しかぁーし がんばって登ってきたものの
まだ1/3しか登っていないのだ
地図を見れば この先はガレ場の急登
その先には 大凪山 なるピーク
(はぁ。。。)
どうすりゃいいの?
登るしかないんじゃない?
そうだよね
ブツブツ・・・
沢から離れると もっさりした展望のない
山の急登へと変わった
ハァ ハァ ハァ
こんな梯子を見ると思い出すのは
二週前に登った針ノ木岳
帰りに壊れた梯子から転がり落ちて
負傷した足はまだ完治せず
傷は痛々しいまま
あ゛―
やだ やだ
沢沿いとは違うモサモサした感じ
標高2000M以下は 夏山に近い雰囲気だ
ハァ ハァ ハァ
大凪山のピークが近づくにつれ
益々登りが激しくなっていく
な なんて大変なんだ
なんでこんな登山道を重たいザックで
登らなきゃいけないんだろ?
ちがこさん 恨みますよ
ブツブツ・・・
それでも 登らにゃ
テン場にはつけん
がんばりますぅー
たまにある平坦な場所や ちょっとした下りは
胸が苦しくなるような辛さを和らげてくれる
油断禁物
登りはまだまだ続くのだ
それにしても
大凪山までって遠いよね
あれ!
見て!
先を行く ひとしさんがいないと思ったら
放けて登山道に座り込んでいる
ダメだよ ひとち
がんばらなきゃ!
わかってますぅー
危険注意の黄色い看板
下山時 この看板の意味がよくわかりました
詳しくはパートⅡで
ガレ場に突入
急登が続くので所々で休憩
ガレ場は景色もよく
樹林帯を抜けた感じがして嬉しかった
危ない場所だとわかりつつも
座らずにはいられない
いつ崩れてくるかわからないガレ場
上を歩く登山者がいれば落石があっても
おかしくない状況
まさに危険地帯
歩きにくいガレ場を登る
ハァ ハァ ハァ
足元の石を落とさないようにするものの
突いたストックで不本意に転がり落ちる石
歩いている人がいなくてよかったね
やっと 大凪山のピーク
ちょっとだけ 笑顔が戻った ひとしさん
少し山の雰囲気が変わった
木々の葉がうっすらと赤や黄色に彩り始めている
(わぁー)
いいじゃん
気持ちのいい尾根道を ズンズン進む
うが うが うが うが
おっ?
看板だ
素晴らしい山の紅葉
麓ではまだ見ることのできない秋
青空にキラキラと陽の光を浴びた木々が
美しい姿で ひとちがを迎えている
きれい
紅葉の間から見えたのは
そうだね
あとちょっとだよ ひとしさん
俄然元気が出たのか
ひとしさんも笑顔になった
うが うが うが うが
九十九に百曲りを登っていく
あれ?
雪?
登山道の横には 白い砂が崩れた急斜面
絶対通過したくない場所
くわばら くわばら
もちろん百曲りは安全だよ
百曲がるんだろうけど
荷物が重くなければ ロマンチックに
眺めながら紅葉を満喫できる素晴らしいポイント
でも現実は 甘くない
あ~ きれい
こっちもいいねぇー
九十九の道を曲がるたび
紅葉の景色が変わっていく
パチパチとゴキゲンよく写真撮影を
続ける ちがこさん
あっ!
あれは!
看板があった
嬉しさを隠しきれない ひとしさん
でも現実は
ここが最後の正念場
がんばれ ひとち!
力を振り絞って 一歩一歩登っていく
もう70くらい曲がったんだろうか?
雲は足元より下になった
ってことは 山頂は晴れだ
テンションアップ
ハァ ハァ ハァ
心はすでに山の上
ここまで何度 心が折れそうになったことか
あ゛―
登り切れた
ボロボロのちっちゃな赤い屋根の
餓鬼岳小屋で受け付けを済ませ
下って2分のテン場に向かった
張られていたテントは三つ
よかったぁー
稜線上ぢゃなくて
ひとちが勝利
ささっと テント設営
小屋に向かう
小屋のスタッフと ひとしさんが会話を始めた
それにしても随分大変な道のりで
途中 へこたれそうになりましたよ
時々いるんですよ
道のりが大変で テントを途中で捨てて
小屋泊する人が
ニヒヒヒヒ・・・
えっ?
そうなんですか?
よかったぁー テント捨てずに済んで
私は がんばれてエラかった
ブツブツ・・・
ここまで想定外の体力消耗
今日は ベースキャンプで
ゆっくり楽しむことにしよう
嬉しいことにテン場は狭いが小屋と反対方向
稜線に出ると素晴らしい景色
それも30秒で
ちがこさんの右手の方向には小屋
そして餓鬼岳の山頂
尾根を挟んで半分ガスなのは
安曇野や富士山が見える東側
かんぱぁ~い
ゆっくり景色を楽しんで
ついでにご褒美も楽しんで
テン場に戻ると 再び山靴を履く
アタックザックで山頂にゴー
って まだ登るんかい
だって小屋から山頂までって
たった5分で行けちゃうんだよ
へぇ~
そうなのぉ~
山頂を目の前に ひとしさんも
感慨無量のようだ
ふたりとも大満足
で 景色はどうだったの
ちがこさん?
はい 見せちゃうよ
そして
でもって
ありゃりゃ?
バチあたりな・・・
テン場に戻り早めの夕食
ご褒美が もう一本増えて
ゴキゲンな ちがこさん
明日はきっといい天気
更に過酷な山歩きになりそう
早めに休もうっと
そ そうなんですか?
テン場についてやっと安心したのに
また明日 大変な山計画をしている
ちがこさんが横にいる
ヤバい・・・
ちょっとブルーがかかっている
ひとしさんであ~る
翌日は どんな山歩きになったのか?
続きは次回のブログでのお楽しみ
パートⅡはこちら
この記事へのコメント
山もいい季節ですね~
なんて思って見てましたら、最後の写真(イモムシスーツ)
既に寒いんですね
空模様なジャケットお似合いですね
なんて思って見てましたら、最後の写真(イモムシスーツ)
既に寒いんですね
空模様なジャケットお似合いですね
Posted by 釣りザンマイ at 2013年10月03日 08:50
釣りザンマイさんへ♪
はい 標高が2500m付近は今がオススメの
紅葉シーズン真っただ中!
日ごとに里へ秋が近づいていくんでしょうね。
夕方からの寒さは格別。
雪シーズンの寒さとは違いますが
日暮れが近づくにつれ 心底ヒエヒエですよ。
(つい最近まで攻撃してくる夏虫のシーズンだったのに
今じゃ 飛ぶ虫の影すらありません)
イモムシスーツの威力は抜群で 寒さ知らずで
テントの外で食事ができます。
(もっと寒くなったらいったい何を着ればいいんでしょうか?)
周囲の人たちの「寒い 寒い」という叫びを聞きながら
優越感にひたっていた ひとちがです。
空模様のジャケットは ホント空と同化しちゃって・・・
いいような わるいような・・・
あはは。。。
まっ いいかっ!
はい 標高が2500m付近は今がオススメの
紅葉シーズン真っただ中!
日ごとに里へ秋が近づいていくんでしょうね。
夕方からの寒さは格別。
雪シーズンの寒さとは違いますが
日暮れが近づくにつれ 心底ヒエヒエですよ。
(つい最近まで攻撃してくる夏虫のシーズンだったのに
今じゃ 飛ぶ虫の影すらありません)
イモムシスーツの威力は抜群で 寒さ知らずで
テントの外で食事ができます。
(もっと寒くなったらいったい何を着ればいいんでしょうか?)
周囲の人たちの「寒い 寒い」という叫びを聞きながら
優越感にひたっていた ひとちがです。
空模様のジャケットは ホント空と同化しちゃって・・・
いいような わるいような・・・
あはは。。。
まっ いいかっ!
Posted by ひとちが at 2013年10月03日 15:36
ここは本当に大変そうですね、、、
ただでもしんどい道がヌルヌル、、これが効きそうです。
う~ん、、過酷です。。
しかしその分、天場についてからのパラダイスっぷりが、、
心惹かれました。。
ただでもしんどい道がヌルヌル、、これが効きそうです。
う~ん、、過酷です。。
しかしその分、天場についてからのパラダイスっぷりが、、
心惹かれました。。
Posted by itta at 2013年10月04日 01:12
ittaさんへ♪
きゃぁー ittaさんってM?
確かにこの白沢ルート大変なコースです。
実は登りより下りの方が大変だったのは
ちがこさんだけなのかな?
テン場で一杯 最高♪
秋は虫もいないのでテン泊快適!
登り甲斐のある山ですので
是非計画されては?
帰宅後は ボロボロになりますけど・・・
あはは。。。
きゃぁー ittaさんってM?
確かにこの白沢ルート大変なコースです。
実は登りより下りの方が大変だったのは
ちがこさんだけなのかな?
テン場で一杯 最高♪
秋は虫もいないのでテン泊快適!
登り甲斐のある山ですので
是非計画されては?
帰宅後は ボロボロになりますけど・・・
あはは。。。
Posted by ひとちが at 2013年10月04日 15:57
こんばんは!お久しぶりです。
かなり難易度が高そうな登りですね。
沢筋の道に梯子地獄ですか・・・
60ℓザック背負っていたら恐さ倍増ですね。
南側の稜線が凄く綺麗です!
かなり難易度が高そうな登りですね。
沢筋の道に梯子地獄ですか・・・
60ℓザック背負っていたら恐さ倍増ですね。
南側の稜線が凄く綺麗です!
Posted by zizou at 2013年10月04日 22:50
zizouさんへ♪
マジ ヤバかったです・・・
大変とは聞いていましたが ザックにふられて
何度も沢に落っこちるかと思いました。
橋や梯子は当たり前のように連続ですし、
重たいザックを背負ってでは 上に登るのも一苦労。
ひとしさんが悲鳴をあげるのも無理ないコース・・・
登り切った時の達成感は最高ですが
帰路の同じコースを下山するのかと思うと
憂鬱になりました。
餓鬼岳小屋付近の景色は素晴らしかったです!
(山頂はすぐ目の前だし)
整備された道もいいですが 大変な道もまた
山を登る楽しみにもなりますね。
北を計画される時は 餓鬼岳も候補に入れてあげてねー!!
混雑してなくて 快適なお山ライフがたのしめますよ♪
うふふ。。。
マジ ヤバかったです・・・
大変とは聞いていましたが ザックにふられて
何度も沢に落っこちるかと思いました。
橋や梯子は当たり前のように連続ですし、
重たいザックを背負ってでは 上に登るのも一苦労。
ひとしさんが悲鳴をあげるのも無理ないコース・・・
登り切った時の達成感は最高ですが
帰路の同じコースを下山するのかと思うと
憂鬱になりました。
餓鬼岳小屋付近の景色は素晴らしかったです!
(山頂はすぐ目の前だし)
整備された道もいいですが 大変な道もまた
山を登る楽しみにもなりますね。
北を計画される時は 餓鬼岳も候補に入れてあげてねー!!
混雑してなくて 快適なお山ライフがたのしめますよ♪
うふふ。。。
Posted by ひとちが at 2013年10月05日 13:15
あのね~
無謀な計画でんな~
信州百名山でも餓鬼と鋸には行くな!と
まして、白沢への登山道は2、3年前まで無かった…
餓鬼は穂高に飽きた熟練者が、燕から行くらしいと聞きます。
気をつけなはれや~
無謀な計画でんな~
信州百名山でも餓鬼と鋸には行くな!と
まして、白沢への登山道は2、3年前まで無かった…
餓鬼は穂高に飽きた熟練者が、燕から行くらしいと聞きます。
気をつけなはれや~
Posted by 岳 at 2013年10月06日 20:53
岳さんへ♪
うぉぉぉぉっ!
そんなに大変な山だったとわ!
前に岳さんの 餓鬼岳の情報を見て
興味津々・・・
ようやく実現したけど すごく大変な山でした。
白沢コースの沢沿いは 危険な個所がたくさんありますね。
特に沢を渡す橋がヤバイ。
あれは雨の日は絶対歩きたくない橋です。
数日前まで テントをやめて 日帰りピストンの予定でいましたが
唐沢山に行きたくて テント。
それでなくても安定な危険な道なのに 大型ザックは
最悪でありまして・・・
今考えれば 日帰りなんて到底無理でしたけど。
(あんな大変な登山道経験がありませんでした。戸隠は別の意味で)
鋸も・・・
行く予定ではありますが よーく考えてからにします。
(当分 危ないから離れたい!!)
うぉぉぉぉっ!
そんなに大変な山だったとわ!
前に岳さんの 餓鬼岳の情報を見て
興味津々・・・
ようやく実現したけど すごく大変な山でした。
白沢コースの沢沿いは 危険な個所がたくさんありますね。
特に沢を渡す橋がヤバイ。
あれは雨の日は絶対歩きたくない橋です。
数日前まで テントをやめて 日帰りピストンの予定でいましたが
唐沢山に行きたくて テント。
それでなくても安定な危険な道なのに 大型ザックは
最悪でありまして・・・
今考えれば 日帰りなんて到底無理でしたけど。
(あんな大変な登山道経験がありませんでした。戸隠は別の意味で)
鋸も・・・
行く予定ではありますが よーく考えてからにします。
(当分 危ないから離れたい!!)
Posted by ひとちが at 2013年10月07日 14:19
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