爆風山行Ⅱ

ひとちが

2013年10月20日 15:26

2013/10/13

よーいドン!
白砂山
(白砂山エリア)

全山行 383回



 前編はこちら 




爆風の中 歩いても 歩いても 
山はどこまでも続いている

前に進まにゃ 
ゴールにはつけん
 





後 編


野反湖西側の エビ山 を経由して
キャンプ場のある湖畔北側に下った

白砂山の登山口は ここに位置する


ここまで2時間半 西側の山を徘徊してきたが
ほとんど登山者に会うこともなかった
(あはは。。。)


ところがどうだろう
こちらの駐車場は
ほぼ満車 


いやぁー まいったねぇー
こんな強い風の日でも たくさんの登山者が
山に入ってるじゃん



そうですねぇー


だから最初に言ったでしょ
白砂山を目指す人は こっちが始点だって



あはは そうか


のんびりしてる場合ぢゃない 


すでに時刻は 10時すぎ
さっそく 白砂山 を目指して再び山を登る
(うりゃ)



エビ山から見た白砂山方向は 
うす黒い雲が出ていたものの
天気は崩れることもないだろう


うが うが うが うが



湖畔の山の上は爆風で 隠れ場所もない
こっちは湖から離れ樹林帯なので
少しはマシみたいだ



なだらかに進み少し下る
ハンノキ沢 の標柱に出た



沢にかかる橋を渡り 標高を上げて
登山道は続いていいる



山はすっかり秋も終盤
もうすぐ雪山 



樹林帯から見上げた空は青く
秋のにおいがする


いいねぇ~ 



大きな木に巻き付いたツタウルシの葉が
赤く山を彩っていた



進むにつれ カエデの艶やかな色が
ひとちがの足を止める



ヤバい ヤバい
写真撮ってる場合ぢゃなかったっけ



急ぎましょう
時間が押しています



うが うが うが うが


地蔵峠 に向けてピッチを上げて登る



北沢取水分岐 から登りはキツくなった


ハァ ハァ ハァ





地蔵峠に到着


きゃぁー
かわいいお地蔵さん




小さな壊れそうな屋根の下に
毛糸で編んだ 赤いよだれかけ
横には藁で編んだ すっぽりこ 

すえたろうさんに教えてもらったんだけど
岩手じゃ 藁の長靴を すっぽりこ って
いうのかな?



誰がお供えしたんでしょうねぇー


この辺りは 冬は雪でいっぱいになるから
お地蔵さんもこれがないと山を歩けないもんね



シラビソ尾根 と書かれた標柱から
更に登りはキツくなった
(きゃぁー)


ハァ ハァ ハァ



たくさんの登山者が次々と下山してくる


時間が押してます
あと30分以内で 堂岩山まで行かないと
日暮れまでに下山できませんよ



うん がんばる


自分たちが シラビソ尾根のどの辺りを
登っているかはわからない


それでもピッチを上げて登らないと
白砂山のピークを踏まずに下山する可能性大


冗談じゃない 


ハァ ハァ ハァ


恐ろしい勢いで ちがこさんは
休むことなく山を登り続けた


水場でのんびり休憩中の登山者
白砂山のピークを踏み 余裕の下山だろう


いいなぁー 


横目でチラり
先を急ぐ ひとちが


ハァ ハァ ハァ


登山道は次第に 狭いガレた道になり
下ってくる登山者たちが ひとちがに
エールを送ってくれた


今から山頂まで?
がんばってねぇー



くそー
くそー


いつもは ひとしさんの十八番


くそー
くそー


今日は ちがこさんが 声にせずとも
心で叫びながら登る
(あはは。。。)





なんとか 堂岩山 に到着



がんばりましたね
ちゃんと30分以内で登り切りましたよ



ちがこさん勝利 


ここまで登山口から休憩なしで
はや 2時間
いやはや 大変だった


ピークからすこしずれた場所から
白砂山の美しい姿が現れた


なんてきれいな山 



湖畔の山と違い
山々した風格のある山容


って
のんびりしてる場合ぢゃない



目指す白砂山は遠い

見る限り山頂までの道のりは長く
途方に暮れた


遠いですね


ともかく進まなきゃ!


堂岩山を少し下ると分岐に出る
帰路の 八間山 に向かう分岐だ



山が呼んでいるので
笹原の稜線を白砂山に向かって進む


うが うが うが うが



堂岩山までの樹林帯と違い明るく
風は強いものの展望はすこぷるいい


振りかえると これまで来た道のり
帰路に歩く道のりの位置関係がよくわかる



帰りの道のりを見ちゃうと
気持ちが萎えるよね 長いから・・・



いいの!
まだ白砂山のピークを踏んでないんだから



進めぇーっ 



稜線からの景色も素晴らしいが
山斜面の秋の彩りもまた素晴らしい



遥か東方向に見えるのは
日光の山々だろうか?



登山道沿いには 山の秋の最後を飾る
ナナカマドの赤い実



北方向には 白砂山から近くとも
行くことができない 鳥甲山 


いつか行ってみたい



白砂山のピークから下ってきた
登山者とすれ違った


ここを登れば山頂ですか?


いや この先もまだいくつか小ピークを
越えなければいけませんよ



えーっ!
まだ先があるの?



ちょっとがっかり


時間大丈夫かな?
ブツブツ・・・



時間が押してます
1時30分までにピークに到着できないと
日暮れまでに間に合いませんよ



えーっ!
そうなのぉーっ
 


こーなったら もっとせっせと登らにゃ
ピークを踏むことはできない


ヘッデン持ってきましたか?


ん?
忘れた



話にならないじゃん


ともかく先を急がない事には・・・


うが うが うが うが



後で情けない声がした


お腹がすいてエネルギー切れです


えーっ!
急がなきゃいけないのに

ブツブツ・・・


登山道の脇に腰掛け
とりあえず行動食をパクつく



最後のひと登り



長い道のりを経て白砂山ピークに



すごいじゃないですか
ちゃんと時間通りに到着です



がんばったもん


ちがこさん勝利 


それじゃ 景色を見てみよう


 南方向 


 こっちは東方向 


暗くなる前に 下山しなきゃいけないので
山頂滞在時間10分 


休む間もなく下山



目の前に見えたのは
気が遠くなりそうな長い稜線



堂岩山の下の分岐の先は更に長く
八間山は遠すぎて見えない



どうすりゃいいの


ここまで来ちゃったからには
なんとしても帰るしかないのだ



がんばりますか



振りかえると白砂山が泣いていた


もう 帰っちゃうのね 


ごめん
また来るから




嬉しかったのは 八間山への稜線は
展望もよく広くなだらかで
小ピークはあるものの歩きやすいことだ



すでに登山者の姿はなく
いつものごとく ビリっ尻 かと思いきや
数名の登山者を追い抜き ちょっと安心



長い 長い 長すぎる 


歩けど 歩けど 稜線が続いているので
しびれを切らした ちがこさんが叫んだ


よぉ~し
トレランしよう
 



といっても 小走り と言った方が正しい


人様には速足にしか見えないけど
ちがこさんはこれでも 一生懸命 走っているのだ




起伏のない場所は走り 登りになると失速


ちんたら歩いているよりマシなはず


ハァ ハァ ハァ



ひとしさんも走る 



小ピークが続く



白砂山も小ピークの陰になり
どんどん小さくなっていった



ちがこさんが走る 


強い風も寒さも感じない
ただ ひたすら走るのみ



八間山のピークが見えた



ぐんま百名山三座目のピークに向かう



東を見ると 夕暮れが近づき
月がぽっかり浮かんでいる



ヤバ 
急がなきゃ
 





広い八間山のピークに到着



ビリ集団の登山者と話に花が咲いた
(ひとちがを含む)


ちがこさん 
まだ登山口まで1時間はかかりますよ
行きましょう!



八間山で大休憩したので
足取りは軽い



イカ岩の頭 を下り イカ岩の肩 を経て
ゴールの峠まで一気に下った


反対側には エビ山
こっちは イカ かい



日没が近づいている



最後の見晴しのいい階段を
誇らしげに下る ひとちが



時間はかかったけど 最後まで
がんばることができた


ヘッデン使う時間にならなくて
よかったぁー



登山口で嬉しそうな ひとしさんを見ながら
ちょっとホッとした ちがこさんであ~る



爆風山行も また楽し♪





この日の立ち寄り湯はこちら
塩焼温泉 バーデ六合
村の医療施設の経営のお風呂です 


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