秋の面白珍道中♪

ひとちが

2012年10月10日 13:10

2012/10/4

お気楽よんレンジャー♪
乗鞍岳
(乗鞍岳周辺エリア)

全山行 318回



標高 蚕玉岳 2979m  剣ヶ峰 3025,6m
天気  晴れ・ガス
山行時間 4時間30分

*すえちせ同行のため山行時間は倍以上かかっています!

   
〈コース〉自宅(4:00)-観光センター駐車場(7:30-8:00)-バスで移動-
畳平(9:00)-肩の小屋-蚕玉岳-剣ヶ峰-ピストンで畳平(1:30)





今日は平日木曜日
土日しか山歩きできない ひとちが
ここぞ と ばかり コミコミの観光山を狙って
紅葉見物に出かけることにした
(うひひひ)



どうせなら・・・
簡単に登れて紅葉を満喫できるお山に 
すえちせも連れていってあげよう
(そう! そう!)

向かった先は 乗鞍岳








紅葉時期の土日は 到底簡単には停められない
観光センター前の駐車場、ほぼ満車ではあったが
セーフで駐車可
(ラッキー)



さっそくバスに乗り込み 畳平に向かう

バスの中から外を眺めれば 色鮮やかに紅葉した
美しい木々に目を奪われる



乗車しているのは 登山者より 
カメラ~マンの方が多いかも 
それに観光客
(あらら)


きゃぁーっ!
見て! 見て!!
あっちも こっちも!


嬉しそうに ちせこさんは窓に張り付き
奇声を上げる
(げっ)

静かなる車中に異様なる雰囲気

まぁ いいです




バスは ウネウネとカーブを昇り 
グングン標高を上げていく
曲がるたびに紅葉した違う景色が出迎えてくれた
(よいですなぁー)



畳平に到着



ここで・・・
大急ぎで売店のトイレに直行する ちがこさん
朝からお腹の調子が悪いのだ

ほぇーっ
大変だった
 

やつれた顔で 待ちくたびれている ひとしさんと 
すえちせに合流、それでなくても歩くのが遅いのに 
ビリっケツになってしまった
(はぁ。。。)

すでに畳平に人影なし 



不動岳を見上げながら すえたろうさんが 
ひとりセンチメンタルになっている

ちせこと二人で訪れた乗鞍は11月の初旬、
風が強く花もなく、寒くって着ぶくれて
観測所まで行ったっけ・・・




今日はあそこに登るか?

すえたろうさんが指さした方向を見ると 
そこにあるのは魔王岳
(えっ?)

進む方向とは 
回れ右
 



ち、違うから・・・
反対方向に行ってどうすんのさ!


どうやら 方向がよくわかっていないようだ
それに行先も
(いつものことですが)



少しばかり欲をかき、すえちせを剣ヶ峰に向かわせる間に 
ちょろちょろと魔王岳・大黒岳・富士見岳なんかを
登っちゃおうと計画していた ひとちがであったが 
すえたろうさんの あまりのトンチンカンに不安が押し寄せてきた


ひとしさん、やっぱやめよ
すえちせだけにしたら どこに行っちゃうか 
わかんないから


そうですね、一緒に行動した方がよさそうです
おっかけましょう!




夏ならば花でいっぱいであろう お花畑を通過、不動岳を右に
整備されたジャリの観光道路へ向かう
(わ~い♪)



風は冷たい
青空が眩しい 


ちせこさんはゴキゲンであ~る
久しぶりの高山、それも紅葉絶頂期の乗鞍山行 
自然と口元が緩む
(あはは)



反して すえたろうさんはピッチが上がらない
ザックの中には さほど重いものは入っていないが
やはり登りは辛い
(はぁ。。。)

どんどんペースが
落ちていく
 



マズね、すえたろうさん苦しそう
まだ歩き始めたばっかで大丈夫かな?


荷物は私が持ちますよ!


ひとしさんが見かねて声をかける
こうして すえたろうさんのザックは 
ひとしさんに抱っこすることになった
(あは)



ポンポコたぬきの ひとしさん♪
(なんか かっちょ悪いな)



ジャリの観光道に合流、歩きやすく緩やかに登るので 
ようやく すえたろうさんもピッチが上がり始めた
(よっしゃ)

こうなると すえちせは早い



ひとしさん?
元気だよ!

(あはは)



すえちせが昔登った観測所のある摩利支天には向かわず 
バス道がよく見える道をズンズン歩く



眼下には紅葉した山斜面、バスが何台も畳平を目指し
昇ってくるのが見えた



そして目の前には 剣ヶ峰の姿が
やや引き気味の すえちせ

あれに登るんだよね?

そうだよ



簡単に山頂を踏めると勘違いしていたのか 
ちせこさん
すえたろうさんの顔もやや青ざめているような


大丈夫かなぁー?
登りはいいけど 下りがイヤだね


とりあえず 肩の小屋まで行こうよ


ガスが出始めた秋の山、女心と同じように山は常に変化し
晴天はいつまで続くかわからない
(そう! そう!)



肩の小屋に到着、どうやら すえちせも
覚悟を決めたらしい
(そうこなくっちゃ)



さっそく朝日岳につけられた登山道を登っていく
ひとちがも おっかけなきゃね

うが うが うが うが



はぁ はぁ はぁ はぁ
苦しい


身一つでも すえたろうさんは
やっぱり登りが辛い



ゆっくりでいいからね

ちがこさんの声に 言葉を返す気力もなく 
必死で登る すえたろうさん


ちせこさんは相変わらずマイペースかと思ったが 
本日は すえらろうさん同様、苦しいらしい

はぁ はぁ はぁ はぁ
苦しい




珍しいね ちせこさんが登り
バテるなんて


そうですね、まぁ ゆっくり登れば
いいんじゃないですか


余裕の ひとしさんは撮影隊をしながら進む



おや?
登山道に 可愛い看板?

そういえば、去年だっけ?
この辺りにクマが出て カメラ~マンが
ポカって殴られたんだよね




それにしてもお洒落な看板
さすが観光山ですな



ずいぶん高い場所まで登った バス道が
小さくなっていく



それでもまだ先は長いのだ
すえちせにとってはね



さぁさぁ 
がんばりますよぉーっ
 

うが うが うが うが



一歩ずつ進めば 必ず山頂に立てるよ 
すえちせ

ファイト♪



大きなゴロゴロした岩の登山道を通過、
朝日岳と蚕玉岳の鞍部に出た

ここからは 青く澄んだ権現池が見える
西の岐阜県側は雲海の波



きれい♪


ひと登りすると蚕玉岳
小さいながらも山頂標識があるのが嬉しい
(うん、うん)

目の前には いよいよ剣ヶ峰が


あと ちょっとだね

よし がんばるぞ



嬉しそうな すえちせを横目に ちがこさんが 
ソワソワとおかしな行動をとり始めた



実はお腹がピンチ!

山頂は目の前だ 
でも山頂にはトイレがない
隠れようにも ここは超観光山
樹林帯もなけりゃ 岩場の陰もなし

どうすりゃいいの?

た 確か これって前にもあったような・・・
そうだ 二年前の八ヶ岳の時 だ
そ そんなこと考えてる場合ぢゃない

どうしよう
そうだ やっぱトイレまで行くっきゃないか



下山するから!
すえちせを山頂までサポートしてね


ひとしさんに そう言い残すと ちがこさんは 
回れ右して走って山を下るハメになった
(あは)



いつの間にか姿をくらました ちがこさん
すでに 影も形もない



残念だねぇー
ちがこも山頂に行ければよかったのに


まぁ、ちがこさんは大丈夫でしょうから 
先に進みましょう





そのころ・・・
ちがこさんはひとり お腹の激痛に耐え 
身をよじらせながら 山を下っていた

ひょぇぇぇ。。。
トイレ! トイレ!


尋常ならぬ 速さ 

通常、30分かかる下りを 10分で駆け降りた
(やればできるじゃん!)

ありがたいことに 鬼瓦のような形相で駆け抜けていく 
オバサンに誰も声をかけることはなく 
足踏み状態になることはなかった
(よかった よかった)



セーフ 

トイレに座って一段落
とりあえず 携帯で ひとしさんに連絡をとろうと
試みたが 不幸にもアンテナが立たない


ダメかぁー
どうしよっかな?
あ~ぁ、もうちょっとで山頂だったのにな


ちがこさんには 肩の小屋で三人を待つしか 
すべはないのか?



途方に暮れ トイレに座る ちがこさん




一方、すえちせは ひとしさんに促され 
再び山頂に向け歩き出した


 
うが うが うが うが



頂上小屋を過ぎ とうとう乗鞍岳の山頂に♪

2012年秋、また百名山に登ることができた
それも紅葉の素晴らしい季節

ついたぁ~♪



すえちせは感動していた
自分達の足で山頂まで登りきったことを


後期高齢者 76才
バンザイ!


ありがとう ひとしさん
ちがこが可哀そうだから 
そろそろ下山しようか



ゆっくり足元に注意して岩場を下る 
すえちせ



下りが弱い ちせこさんには ここからが正念場、
なんとか肩の小屋まで無事下らねば
(そう! そう!)

すえたろうさんは登りが終わって 下りは余裕、
ちせこさんのサポートに回る



三人は蚕玉岳を通過し 鞍部から急坂を見下ろした

ひとしさぁ~ん!

おや?
ちがこさんの声がする



あれ?
ちがこさんが また登ってきました


あれまぁ 

呆れる すえちせ


せっかくきたのに山頂まで行かないなんて 
納得いかないもんね

(あはは)



ゼエ ゼエ 言いながら 鬼のような形相で
汗ビタで登った
所要時間18分、死ぬかと思った
(通常は40分はかかります)



なんとしても みんなと山頂を分かち合いたかった 
ちがこさん


みんなと写真撮りたかったけど 
せめて 山頂まで登った記録は残さなきゃね




じゃ ひとっ走り 山頂まで行ってくるから!
ひとしさん 付き合って


ほい!
行きますか!


ちがこさんと山頂を踏むことができないと思っていた 
ひとしさんも嬉しいみたい
(うん、うん)



ひょい ひょい ひょい

山頂小屋を通過、剣ヶ峰の乗鞍本宮奥宮に
手を併せよう

おかげさまで ちゃんと
登ってこれましたって



よかったね ひとちが
やっぱり二人で山頂に立ちたいもんね
(うん、うん)



早々に下山開始



景色を眺める余裕もなかった ちがこさんであるが
下山時は 綺麗な景色を満喫しならが山を下ったよ



もう すえちせは肩の小屋のベンチで 
おむすび食べてるかな?


そうですね、早く行きましょう



まだ登山道を トボトボ歩いてる 
すえちせ発見!



こんにちわぁ~♪
後ろから声をかける


ヨタりながら ちせこさんが答えた

はい こんにちわ
って あんたたち早かったじゃん


振り返って すえちせ びっくり


あはは。
追いついたね





肩の小屋で休憩、暖かいお蕎麦と
うどんがお腹に染みた



気まぐれな山のお天気 ショボ ショボ
雨が降ってきた
大急ぎでカッパを着る

それにしても 全員違う色のカッパってのが
なんともねぇー



お助けポンポコ
イエロー 隊員

お腹の調子が一日中バツグンに悪かった 
レッド 隊員

登りに ヒィヒィハァハァ
ブルー 隊員

下りに文句ブゥブゥの
グリーン 隊員



こんな四人のお笑い山行も
帰りの素晴らしい紅葉見物で幕を閉じた
(ほっ)

 

お疲れ すえちせ!
お疲れ ひとちが!




山歩きが終わると ちせこさんは必ず言う

もう大変な山歩きは無理だから
今回で山は終わり


大丈夫、三日もすれば 気が変わるから
(うしししし)




帰りの立ち寄り湯はこちら



すえたろうさんが超気に入った温泉だよ
二日間は温泉臭が体から抜けません


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