もしかしてクマ?

ひとちが

2016年06月30日 19:21

2016/06/26

THE 里山♪
夕日山
(苗場白根浅間エリア)

全山行 496回



夕日山の情報はこちら


標高 夕日山 1049m  
天気 曇り
山行時間 2時間30分


〈コース〉よませどんぐりの森公園P(5:00)-展望台-夕日山
-ピストンでP(7:30)




地元の人がすすめてくれた里山
そこは草刈りされていない無敵のヤブゾーン
 





宿泊した宿で翌朝登れそうな山を紹介してもらった
宿の部屋からも見える小さな里山
(夕日山と飯盛山)



見た目は ひょうたんみたいで可愛いのだが
侮ることなかれ


この山は高社山の「よませコース」のすぐ横に位置する山だ
いわゆる高社山の「前衛」に当たる山といえる


予定していた山は宿の朝食までには
下山できそうもなかったので断念


天気もイマイチだし近くの里山でもいいか!


早朝 宿から10分もかからない夕日山のPへ

広い駐車場には車はなく標識も見当たらず
どっちの方向へ行けばよいのやら?


どっちかな?

こっちかな?


しばらく公園の中をウロウロ迷った



さっそく林道みたいな平坦道を歩く

朝露で草は濡れ足元はびちゃびちゃ
その上 酷いヤブだ



ありゃん ヤブなんて聞いてなかったよね


大丈夫ですかね
この先ちゃんと標識あるんでしょうか?



ここは「とりで街道」とよばれる遊歩道
33体の観音石像が立つ



ヤブが酷く なかなか前に進めない


ヤブ漕ぎ係りは ちがこさんだから
後方の ひとしさんは文句も言えずついてくる



ヤブで標識も見つけられないけど
ホントこっちでいいのかな?




とりで街道を進むうちに不安になってきた



しばらくヤブを進むと開けた場所に出た

下には重機置き場がありそちらからも
フツーに登山口に行けた


なんじゃい
こっちから登ればここまでヤブ歩き
しなくても済んだじゃんねー




ブツブツ言いながら標識のある登山口から
いざ山へとりついた


登山口からもやっぱり道はこんな状態



さすがに心が萎える


ヤブを掻き分けるとちゃんと登山道はあるけど
ヤブが深い上、朝露で濡れた草はとても不快


早朝の山散歩みたいに気軽に考えていたのに
最初から苦戦してなかなか前に進めない



あ~
やんなっちゃうなぁ~



こんなはずじゃなかったと少々山を紹介してくれた
宿の若ご主人を恨めしく思ったけど後の祭り


バサバサとヤブを掻き分け進む



こーなったらなんとしても山頂まで
ヤブを漕いでやろう
と決めた


道は九十九に続いているが直登できる道もある
ヤブ+急登
なかなか大変



登るにつれヤブの背丈も低くなり掻き分ける草の量が減った


あ゛―
大変だった・・・



ひとしさんも断念するのを諦めたようだ
ようやく人工物発見



標識が示している方向に展望台があるらしいが
正規のルートは反対側


ここまでヤブだったので寄り道して展望台へ



微妙な景色がヤブの額縁から広がっていた



景色を眺めた後、元ルートに戻ろうと思ったげど
その先にも道が続いている


もしかしてもっといい展望地が
あるのかもしれませんね



更に道を進んでいく
展望地はない


なんじゃい どうする?


先に道は続いていた
ずんずん進むと山の境界が打ってある尾根にぶつかった



道あるね
こっちからも行けるんじゃない?



ちゃんとした地図があるわけでもなく
頼りになるのは観光チラシだけ


こんなんで道がわかるわけない 



戻るのが面倒くさいのと方向的に間違ってはいないだろう
と勝手に解釈して登っていく



ビンゴ!


山の稜線に出たようだ
でも やっぱり道はヤブ



正規ルートとどこかで合流できるはず



赤テープを見つけて稜線のヤブを進んでいくと
二つ目の人工物発見



右に進めば正規ルートらしく道は明瞭
標識が差す左は「展望地」と書かれていて
その下に小さく黒マジックで「夕日山」と


ありゃん?
今来た方向が展望地で山頂に向かう道なんか
なかったよね?



ですね?


でも標識には同じ方向って書いてあるよ
どういうことなんだろう?



よーく辺りを物色すると
ありました ありました


ひとちがが登ってきた展望台からの尾根コースとは別に
少しヤブでわかりにくい山頂へのルート


はぁ、同じ左でも二手に分かれていたわけだ
こんなヤブじゃ見つけられないよね



変に納得しながら再びヤブへ突入



稜線は平でヤブも酷い



バサバサした木が伸びたのも加わって
壮絶なヤブとの戦いになっていく



なんじゃい なんじゃい 


いささか嫌気が刺してきたころ
ヤブの中に棒を見つけた



なぬなぬ・・・
夕日山登山記念」と棒には書かれている


ここが山頂?
でも先があるし 山頂は下ってまた登るって
聞いたからまだじゃない?


*ここでいう山頂は飯盛山のピークのこと
地元では夕日山と飯盛山はセットらしい


もう時間も押してますよ


ひとしさんはもうヤブは懲り懲りみたいだ


しばし うじゃうじゃ押し問答をした後
もうちょっと進んでみた



道は益々ヤブになり ゆるやかに下って
先には小ピークらしいものが見える
(飯盛山のピーク)


行きたいとは思ったものの宿の朝食までに
帰る約束
だったので「夕日山登山記念」の棒を
ピークとして下山することにした
(夕日山はここが山頂でいいようです)


棒と記念撮影をした時
草むらから低い威嚇するような声がした


がるるるるる・・・



声はするのにその他の音がしない
一瞬身がすくんだ


あいつがすぐ近くにいる 



間違ってもこんなことを言いたくて
唸ってるわけじゃないと思う


聞こえたのは自分だけじゃないかと
ひとしさんに聞いてみた


聞こえた?


はい


ちがこさんを見つめる目が泳いでいる


数年前にも同じようなことがあった
あの恐ろしい山の記憶が蘇る


近くにいるのはわかっていたでも前と違うのは
ヤブで相手の姿が見えないことだ


いつどこから出てくるかわからない恐怖 

ピンチ到来 


山鈴鳴らそう
大声出さないように話して
ここにいることアピールしよ



ガラガラ


山鈴を鳴らしながら どーでもいい話を
うじゃうじゃする


そろそろいいですかね


何も音がしなくなった
まだ近くに潜んでいて飛び出すチャンスを狙っているかも


恐怖心を抑えながら大急ぎで元来た道を降りた



登る時はヤブと戦い続け
下山は動物に怯えながらの里山歩き


無事でよかった・・・


宿に帰って山での話をすると
ヤブは想定外だったようだ

もちろんクマも ん 



それにしても鉢合わせに
ならなくてよかった よかった



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