雪山ファイター 2017♪

ひとちが

2017年01月13日 19:07

2017/01/02

ラッセル! ラッセル!
稲包山
(三国山脈エリア)

全山行 531回



稲包山の情報はこちら


標高 稲包山 1597.7m  
天気 晴れ
山行時間 6時間(休憩を含む)


〈コース〉赤沢スキー場P-ムタコ沢林道-秋小屋沢橋(登山口)-
下の鉄塔-巨大鉄塔-稲包山-ピストンでP



稲包山について

群馬と新潟の県境にそびえる
名湯名山に包まれたピラミッド型の美しい山容と展望の山

春・秋は新緑、紅葉を楽しむことができる
夏はヒル地帯のため登ることはおすすめできない

冬は2m以上の雪が積もるためラッセルは免れない
ワカン・ストックでの登山が適と思われる

山頂からの景色は素晴らしい

ムタコ沢コースは送電線の巡視路を利用して登る
標識・赤テープもあるが数は多くない
無積雪期は林道終点の秋小屋沢橋に駐車可





トレースのない急登を這い登れ 

先には到達できた者にしか見ることのできない絶景と
雪山を登りきった達成感が待っている


これぞ 雪山ファイター 





大学寮に戻る しょうたろう選手を送りながら
新年イッパツ群馬の山に登ることにした


地元の老人たちが数人広い駐車場で車の誘導している
駐車している車は一台のみ


なんともひなびたスキー場 


すみませんね
今シーズンは雪が少ないのでリフトの運行は
しないですがいいですか?



元々スキーを楽しみに来たわけではないので
かえって恐縮してしまった


いえ 今日は山を登りにきたので
車を駐車させてもらってもいいですか?



どうぞ どうぞ
本当に山に登るの?


通常なら今時期は2m以上雪が積もるから
地元の人は閉山すると山には登らないそうだ


駐車許可を得ることができたので
準備もそこそこに山に向かう



駐車場から少し下った場所にあるバス停から左に入る



稲包山は奥四万湖から赤沢峠を経て登るコースが従来のコースだが
大学寮からも みなかみ町はほど近くラッセルの具合では
ピストンになるであろうスキー場を起点とする周遊コースを選んだ


スキー場の雪の具合からすれば山も大して雪はないはず

油断大敵 
どんな状態かは行ってみなきゃわからない 


舗装路の林道沿いには第一浄水場・第二浄水場と村の水を管理する
施設(無人)があるだけだ



雪かきしてくれたキャタピラーの雪のワダチが続く道を
ムタコ沢に沿って延々と歩く



進むべき方向の山にはいくつも鉄塔が立っていて
どれが目標の鉄塔なんだかわからない


林道脇にこんな看板



許可とんないと山に登っちゃダメだって
自己責任ってことで ま いいか!



しばらく進むと雪かきがストップ
ここからくるぶし程の雪道歩きになる


もちろんトレースなし 



ワカン履くまで至らないような気もするけど
壺足よりマシかもね



まずは林道終点の秋小屋橋まで行かなければいけない
先頭をきったのは若手のホープ しょうたろう選手



チーン 
10分足らずで ひとしさんと交代


ちがこさんは体力温存? 
最後尾を歩く


ようやく橋まできた



枯れ木の枝に小さな「稲包山」と記載された標識
上部におまけかピロピロと赤テープ


ふくらはぎ程積もった雪の巡視路はゆるやかに高度を上げる
勢いよくラッセルを始めた しょうたろう選手 
復活!


二番手は ひとしさん 最後尾はやっぱり ちがこさん



あれ?
今日は ちがこさんラッセルしないんですか?



いいの いいの
今日は若いもんがいるからさ!



しばらく進むと しょうたろう選手が
すっとんきょうな声を上げた


おかしいよ
知らない山の名前が書いてある



杉の大木に打ち付けられた茶色の標識に白い文字
よく読めないが少なくとも「稲包山」でないことは確か



大丈夫? 間違ってない?


慌ててガイドブックで確認するがよくわからない


よ~く見ると白ペンキの下に黒い文字
稲包山→」と記載されている


なんじゃい
間違ってないじゃん



危険な場所の先頭は ちがこさん



何故ならば 落っこちても支障がない  という理由から


枯葉の上に雪が積もって歩きにくい
山側も崩れやすいから気を使う


道が二手に分かれた



ねぇ 方向が違わない?
地図だと真っ直ぐ登ってるよ?



いいの いいの 
こっちでいいの



トレースのない赤テープや標識頼りの雪山登山
記載されたコースなんてジグザグでもアップダウンが多少あっても
縮尺が大きいから真っ直ぐにしか表示されないことを知らないのだ


ふ~ん
いつもこんな感じで山歩くの?



そーだよ
いつもこんな感じ



へー
不安になったりしない?



あまりしませんね

うそ!うそ!


四つ目があると間違ってると気付くんですよ
違ったら戻ればいいんですよ 戻れば



ふ~ん


信憑性に欠けるのか納得いかない様子


樹林帯の雪は湿っていて高下駄になり
足が重くて前に進めない



雪の重さでスノーシュが脱げてしまい
何度もベルトを締めなおさないと急坂は上れないのだ



頼りになるのはやっぱりマイダーリン



遅れまいと ちがこさんも続く



いつの間にか先頭から脱落
ヘロっている しょうたろう選手も続く



テンポよく深い雪の急登を登る体力には
いつも感服させられる


がんばれ ひとしさん 



私 子供の頃からは身体が弱いんですぅー
これは ひとしさんの口癖だが断じて間違っていると思う

ひとしさんが病弱なら世間一般の人はすでに
この世にはいないはずだ


ようやく下の鉄塔
樹林帯を抜けた鉄塔近くは見晴もよいが風も強い



さぶ~っ 



時間が押してます
まだここから巨大鉄塔までかなりかかりそうですね
がんばらないと山頂まで行けませんよ



時計をチラチラ見る ひとしさん



いいじゃん
周遊しないでピストンなら日暮れまでには戻れるよ
雪道の下山は早いし林道も問題ないし



そーゆーもんなの?


そうゆーもんです



下の鉄塔から先は樹林帯と笹の急登
赤テープも少なくどこを登ればいいのかわからない



なんとなく道っぽい場所を選んで登れば
自然にジグザグに高度が上がっていく



右に曲がるたび展望が開けた



急登の直角カーブだから下山時は注意しないと
山から転げ落ちるだろう



ズーム 



急登は これでもか! というほど続いた
さすがの ひとしさんも疲れを隠せない



大変すぎる
無理かな・・・



疲れもマックスに達したころ・・・



下の鉄塔に比べ巨大鉄塔はスゴかった
デカいデカい 比べものにならない



鉄塔付近でラッセルの王者はとうとう力尽きた


もうダメですぅ~ 

チ~ン 
ひとしさん先頭から脱落


山頂方向に向かってコースは関係なく
バリバリと笹を踏み稜線に向かって突っ切って行く



たぶん山頂が見えて嬉しかったんだと思う 

単純な若者だ 



さっきまで 「コースが違う」 とか
「道がなんちゃら」 とウジャウジャ言ってた割には
道なき道を歩くんだから笑える


しょうたろう選手がラッセルしてくてたので
ひとちがもマケジと後を追う


とうとう過酷なラッセルの末
稲包山のピークに三人で立った



ちがこさんはラッセルしなかったけどね


360度の大パノラマ 


白砂山が見えます


平標山・仙ノ倉山が絶景ですね


赤沢峠に向かう稜線が続く


巨大鉄塔が小さく見えます


通常の年より雪が少なかったため登ることができた
ラッキーな あけおめ山行 



トレースのない山歩き とか

ラッセルしないと登れない山 とか

赤テープの重要性 とか

色々な意味で しょうたろう選手にはいい経験だったと思う



中でもNO1は 頼りになる父親の後姿 かも 



今年ももよろしくね
マイダーリン♪





この日の宿泊地はこちら

猿ヶ京温泉 仁田屋旅館

24時間入れる温かいお風呂 もち温泉です
身体の冷えた山行後には最高でした



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