壺足三昧・・・

ひとちが

2011年05月11日 11:22

2011/5/8

もうたぁ~いへん!
富士山・大沢崩れ
季節を間違えた山ボーイ&山ガール


全山行 235回
百名山 40座




大沢崩れまでの前編はこちら


目的地 大沢崩れ(旧大沢休泊所) 
お中道:2300m~2800mを25キロに渡って一周するコース
天気 晴れ
山行時間 6時間20分



〈コース〉御庭駐車場・奥庭散策(9:00-9:30)-御庭山荘(10:10)-滑沢-仏石流し-一番沢-前沢-大沢崩れ(旧大沢休泊所12:00-12:30)-前沢-一番沢-仏石流し-滑沢-御庭山荘-御庭駐車場(3:20)

 




がび~~~~ん↓
場違いだった・・・


まだ雪がたっぷり残る大沢崩れまでのお中道。
山ボーイ&山ガールを決めこんでエライ目にあった ひとちがの話。







先週 大沢崩れまでタイムオーバーで到達できなかった ひとしさん。
今日は ちがこさんとリベンジ戦であ~る
(うりゃ)

うっかり春山とアイゼンも持たず富士山に入った ひとしさんからの【残雪あり】との報告で、今日はチビアイゼンをザックに忍ばせ富士スバルラインを通り御庭の駐車場に車をぶっ飛ばす

本日わぁー、お中道を横移動、アップダウンの少ない富士山 大沢崩れまでを目指しちゃうもんねぇーっ
(わぁ~い)
なんたって 駐車場からピストンで3時間半なら余裕じゃん♪
と 奥庭、人気の河口湖口五合目にも寄り道がてら 富士山を満喫しようとお洒落にきめこんできた。

きっと 五合目には山ガールたちが 
うじゃうじゃ いるはすだ!

勝手にそう思った ちがこさん。

まだ人も少ない奥庭へ寄り道。
ひとしさんがお参りした 天狗石にまずはご挨拶♪

  

これでよし!

ぐるりと石畳の続いている奥庭をハイキング。



今日は快晴、展望台からの景色もバツグンであ~る



毛無山、本栖湖の眺めが素晴しい
(いいねぇー)



それにしても 2000円の通行料は高いが 綺麗に整備された道と 数多い駐車場、新しいトイレには感服する。
山梨県はお金持ち?
ひとちがの住む静岡の富士宮口とは エライ違い

「スカイラインを有料にしてもいいから もっと富士山を整備するべきだよね、言わせてもらえば静岡空港よりお金をかける価値があるんじゃない?」

あまりの違いに ぶぅぶぅ勝手なことを言う ちがこさん。

石畳をずんずん歩く。
富士山頂がまぶしく光っている・・・



さ~てと、のんびりしてられないよぉーっ

目指すは大沢崩れ!!



道路を渡り 進入禁止のウマを横目に自己責任ということで御庭にむけて出発。
石畳から樹林帯に突入

とここでいきなりアイゼン装着
カップかき氷のような残雪が樹林帯にあたり前のように待ち構えていたのであ~る。

ベタ雪だから爪のたくさんあるアイゼンは必要なさそうだけど やっぱりアイゼンがないと不安だもんね。

うかつにも 本日の服装はズボンにスパッツぢゃない!
お洒落なステテコまがいのタイツに短パン、もちろんスパッツがないから埋まれば靴に雪が入ってくる

あ゛――――っ
失敗したぁー↓


後悔したってどうにもならん
進むっきゃない。
ストックを使って慎重に樹林帯を登っていく。

うが うが うが



森林限界、雪がなくなり石畳が復活
しかぁ~し、所々に雪はあり、まだ樹林帯に潜る可能性大、チビアイゼンだから装着したまんまで バレリーナのようなつま先立ちで石畳を登っていく



歩きにくいじゃん!

ひとしさんは歩きにくいと 石畳をはずれ、じゃりじゃりした火口石の上を歩いているけど ちがこさんはアイゼンの爪の間に でっかい石がハマリ 更に歩きにくそうなので石畳を歩くことにした。
(あはははは!)

御庭山荘に到着、荒廃している
ちがこさんは見つけてしまった。
何を?

扉のないトイレ



これってどうやって用を足すのか?
仁さん曰く、中国のトイレは扉がないとか。

人間なせばなる!
(うはははは!)

先を急ごう。
大沢崩れまでのお中道、しばらく林道と平行しているが 看板通りに進んでみることに。

うげぇーっ↓
やたら雪が深い。
膝までウマル壺足コース

その上、積もった雪のせいで樹木の背丈が低くなり どこを通っていいのか?
コースも不明瞭・・・

ひとちが ぴ~~~~んち!!

  

嬉しいことに 何日前かはわからぬが 登山者約1名、トレースがうっすら残っている。
うっかり見落とせばコースアウトしてしまいそうなので 必死ににらめっこしながら歩くのは 先頭のちがこさん。

悲しいことに赤テープはなく、ほとんど横移動?
のためか樹林帯は 残雪のわっかりにくい壺足コースなのだ。
(ふぇ~ん)



ふと横を見て ちがこさんが叫ぶ!

「ねぇ、隣にいい林道がはしってるじゃん、なんでこんな歩きにくい道を歩かなきゃなんないわけ」

ぶぅぶぅ ぶぅたれながら 腰をかがめ、壺足で進む ちがこさんに後方から ひとしさんが叫ぶ!

「仕方ないでしょ」

はい、はい そうですな

同じような樹林帯は 小さなアップダウンを繰り返しながらどこまでも続いている。
シラビソやシャクナゲ、ハイマツの気持ちのいい樹林帯だけど こんだけ長いと飽きてきた。

「ひとしさんぁ~ん、ポイントまだぁー?」

「そろそろ大きな滑沢がでてくるずですけど・・・」 

でたぁーっ♪

 

富士山の山頂から続く大きな沢、日当たりがいいので雪もない。
見上げれば富士山、下は朝霧高原、天子連山が一望であ~る



また樹林帯に突入
ここでの ひとちがの会話ですが、はっきり言って会話になりません。
何故かといいますと、先頭の ちがこさんには壺足の危険が常につきまとっているので会話の途中に あ゛――――っ とか、 うぉーーーーっ とか叫び声が入るわけです。
膝までウマル足を引き抜き、靴の間に入った冷たいシャーベット状の雪を払いのけ 一歩一歩 歩くのは超大変なんですわ!

なんとも かんとも 予想以上に大変な山歩き
たぶん・・・
雪が完全になくなった時期ならば 楽しく話しをしながら お中道を散策できるでしょうな。



今日はダメです
はっきり言って大変すぎます

ブツブツ言っても仕方ないので先に進むことにぃー。

ようやく樹林帯から解放か?
仏石流しに到着。
(よっしゃ)



ここは恐怖の第一ポイント
恐怖の原因は 崩れて落ちてきそうなバカでかい石がコースの真上にあるからだよ!



それでなくっても 歩くだけで ザラザラと崩れ落ちる沢、斜面を刺激しないように慎重に進む。

怖かったぁー・・・

渡った先は またまた樹林帯
壺足との戦いが始まる



恐怖の第二ポイント 一番沢に到着
ここの恐怖?



沢に雪がたっぷりある。
上からは雪解け水がしたたり・・・



ユルユルの雪の斜面に壺足になって 滑落しないように渡るんだよ!

こわぁぁぁぁーーーーっ

縮みあがる ひとちが。
しかぁ~し、ちがこさんは進む



凍りついたテカテカの斜面よりはマシ、壺足で慎重に進めばなんとかなりそうじゃん!

うわぁーーーーーっ!!

二番手の ひとしさんが足を滑らせた
滑らせたわけじゃない、足元の雪が崩れバランスを失ったのであ~る。
なんとか斜面にしがみついて助かった



なんで こんな怖い目にあわにゃならんの?
予定外だ・・・
お洒落な山ボーイ&山ガールはいずこに?
今ここにいるのは 雪水と泥水でバッちくなった ひとちがだ。
山ボーイも山ガールは こんな危険な場所にくるはずないじゃん

前沢に到着。
ここも一番沢同様、雪の沢斜面を横断する超危険な第三ポイントであった

 

膝と足がガクガクする。
壺足による体力消耗と危険ポイントの通過による激しい精神的疲労。
まだ大沢崩れには到着できないのか?

時間が押している。
こんなはずじゃなかった

それにしても お腹ぺこぺこ

やっと大沢崩れを間近で見ることのできる 旧大沢休泊所に到着

 

横にある神社の前でランチタイム♪



いよいよ大沢崩れ見学だぁー!!

* 注意:大沢崩れは 神社のすぐ下に道があります。神社を左手に見ながら進むこと。間違えやすいので気をつけましょう! ちなみに ひとちがは思いっきり間違えました。)



激しい断層になっている大沢崩れ
これほど大きな沢の大きな崩れを見ることは 富士山のここでしかできないことだよ。

しばし圧巻
スゴ!!


 

まだ残雪のあるこの季節、壺足になりながら よくここまで来たもんだ
いくつもの危険もクリアしてきた。

今日に価値あり!!
(やったね)

さあ、さあ 帰りますよ。
また恐怖と壺足に悩まされながらね



標高差こそ少ないが 無敵の壺足ロングコース、長かったぁー


午後3時すぎ、ようやく駐車場に無事到着。
ホッとした ひとちがでしたぁー。




さ~てと、ふんじゃ 五合目の富士登山基地に向かいますかぁー♪
ガクガクしながら車を走らせる。

わぁー、スゴイ人
さっすが観光地、バスが何台も到着。
ひっきりなしに観光客が行き来する。



富士山カレー、富士山メロンパンなど富士山にちなんだお土産が売店では売られている。
郵便局も大繁盛、登山の格好をした人はひとりもいない。
(やっぱりね)

ひとちがが向ったのは 小岳神社。
何故かって?

  

ちがこさんは雑誌で見ていたよ。
ここには でっけぇー マサカリがあって それを裏返しにすることができたのは 有名な富士山のボッカさんらしい。

裏返しは無理としても ちょびっとだけでも動かせるんじゃないかと挑戦したかったのであ~る。
(始まりました ちがこさんのめちゃくちゃな挑戦!)

神社を参拝、すぐ横にヤマトタケルを祀った神社がある。



その広場の前には・・・
あった あった ありましたよぉ

でっかい マサカリの頭!

重さは なんと375キロとか。
すぐ前の売店の おばちゃんが教えてくれました。
これを裏返しできると幸せになれるんだって!

さっそく挑戦!

う~~~~~ん、
無理。




もう一回!

う~~~~ん、
やっぱ無理。




ちがこさんじゃ びくともしません

じゃ、ひとしさん挑戦!

うりゃっ!!



やっぱダメ

がっかりしてると 売店のおじちゃんが声をかけてくれた。
「展望台の下に かつお木があるから それを潜れば幸せになれるよ。」

かつお木?
なんじゃそれ?


展望台の下を覗くと 穴の開いたおおきな筒。
ふたつある。

とりあえず幸せになれるんなら潜らなくっちゃね♪

ってなわけで 手前を ひとしさん、奥を ちがこさんが潜った。
(ちびっこが笑ってました・・・)

 

後にわかったことだけど かつお木というのは神社の屋根にとりつけるものだそうです。
ひとしさんが潜ったのは 長寿、ちがこさんが潜ったのは 縁結びだそう

なんとも得した気分の ひとちがでした

満足した山歩き、観光名所を見学できて 今週もよかったね ひとちが。
ひとしさんも連休最終日の山歩きの続きができて ホントよかった。




今年の夏は河口湖口から 富士山頂を目指そうか?
また楽しみが増えたね ひとしさん♪


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