2012/10/22
地蔵を背負って!
フジヤマ
前日の山歩きはこちら
天気 晴れ
ハイキング時間 3時間
〈コース〉富士宮五合目(10:00)-六合目小屋-宝永火口上-
樹林帯コース-富士宮五合目(1:00)
うるさいな バァーさん
身体の自由がきかなくて 退屈なんだよ
バァーさんぢゃねぇー って
アパートのドアを開けると
今日も秋の青空が広がっていた
富士山が どかんと見える
(いいねぇー)
そうだ!
今日も富士山に行くっきゃない!
誰を誘おうっかな?
悩んだ末、きょうこちゃんに電話してみた
(きょうこちゃんは ひとちがの娘です)
もしもし・・・
山へ行かない?
紅葉が綺麗だよ
電話口には 寝坊して幼稚園に行きたくない
はなちゃんが都合よくいた
(ラッキー)
はな ばぁばとお山いく?
うん♪
ちっちゃな山ガールとハイキング決定!
(やったー パートナーゲット)
10分後、きょうこちゃんから電話があった
やっぱ あたしも行くよ
えっ?
ということは
怪獣こは も
おまけについてくる
(ほぇーっ)
まだ1才の誕生日を迎えたばかりの
こはっちが歩くわけなし
やっぱ
おんぶ? だよね
(あはは。。。)
五合目の駐車場は大混雑
月曜だってのに 観光客やらカメラ~マンやら
なんか こはの手
冷たくて寒そう・・・
風邪でもひかれたら一大事、大急ぎで
ちがこさんのグローブを貸してやった
バァーさん この手袋
ちょっと大きすぎないか?
背中でブツブツ文句を言う地蔵
いいの 寒くなけりゃ
なんとも
ヘンテコリンな幼児
それに ちがこさんは
バァーさん ぢゃない
はなちゃんみたいに
可愛く
ばぁーば なら許す
いいじゃん どうでも
不機嫌そうに 地蔵が叫ぶ
まぁ、いいです
階段を上がり いよいよスタート
富士山頂が迫っている
すごいねぇー はな
富士山大きいねぇー
うん♪
半分よくわかっていない はなちゃんだが
これから富士山を歩くのに興味津々
ジャリジャリと登山道を登っていく
5分経過・・・
きょうこちゃんは ヨレていた
ハァ ハァ ハァ
おかあさん
ずーっと道こんなに大変なわけ?
それにさぁー
富士山爆発しない?
するわけないじゃん
もしかすると爆発するかもよ
しないから
二人の会話を耳にして 横で怯える はなちゃん
無言・・・
はなちゃんをサポートするつもりが ヨレまくっているのは
きょうこちゃん
毎日家に引きこもっている主婦より
園児の方がずっと軽快な歩き
(あはは。。。)
明るい展望のよい六合までの道
富士山も 応援しているようだ
(うん、うん)
うが うが うが
ちがこさんは大変であ~る
なんたって10キロの地蔵を背負って
歩かなきゃいけない
転んだら それこそ目も当てられない
幼児を背負うための背負子でもあればいいのだが
おんぶ紐だからザックとは勝手が違う
(はぁ。)
ピタっと背中にフィットするどころか ダラリと
ぶら下がるように地蔵は吊り下がっている
時折 この地蔵、怪獣化し 暴れまくる
まったく始末に悪い
ちょっとぉー
あんまり暴れないでよ
うるさいな バァーさん
身体の自由がきかなくて 退屈なんだよ
バァーさんぢゃねぇー って
地蔵が暴れるので おんぶ紐が肩から
ズレて何度も背負い直す
よっこらせっと
はなちゃんはゴキゲンだった
ママ ね あれ見て!
嬉しそうに 空に浮かぶ白い雲を指さす
あー あれね・・・
きょうこちゃんの説明によると
昨日の夕ご飯のおかずは
シシャモだったそうだ
丁度お皿に5匹
空にも雲が5つ
確かにそう見える
(あはは。)
性格が大人しく、控え目な はなちゃんは
声も小さく 怪獣こはっちとは大違い
六合目の小屋に到着、ベンチに座って
おむすびころりんを食べた
四合方面の黄葉は素晴らしい
カラマツが輝いている
六合から宝永山方向に向かおう
ここからは登りはないので はなちゃんも余裕かな?
ちがこさんは 大変だ
重い・・・
重すぎる・・・
テン泊の荷物とさほど変わらない地蔵
荷物と人間は こんなにも違うのか?
ひょぇぇぇぇ。。。
たくさんの登山者が宝永山を目指していた
山頂まで行ければいいけど それは
ムリ
(そう! そう!)
今日は周遊ハイキング
宝永火口を一望できる火口の上に出た
(やったぁー)
ばぁーば
ホウエイザン 大きいねぇー
初めてみる大きな山、はなちゃんには
どのように山が見えるのだろうか?
はなちゃん、おうちに帰ったら
ホウエイザンの絵を描いてね
うん♪
きょうこちゃんの影響か はなちゃんは
ブキミな絵を描く
少し前は ホウエイザンは爆発、
怪我人が転がっている絵を描いた
(こわー)
きっとイメージだけじゃなくて 今回は自分の目で見た
きれいなホウエイザンを描いてくれることを祈ろう
(うん、うん)
背中で地蔵が暴れている
バァーさん もうー限界だぜ
ちょっとは降ろしてくれよ
ダメだよ
大人しくしてて
はぁー
いやんなっちゃうよ
ブツブツ文句を言う地蔵をなだめ
火口を樹林帯に沿って四合方面に下る
足場の悪い道は 登りも大変だけど
下りはもっと怖いようだ
きょうこちゃんも はなちゃんも
おっかなびっくり下る
ズデ
きょうこちゃんが滑って尻もちついた
あはははは。。。
ママ・・・
大丈夫?
一番心配なのは はなちゃんより
きょうこちゃんかもしれない
樹林帯に入った
カラマツの木漏れ陽の中を ゆっくりと歩く
木の根っこや石を 上手にまたぎ
はなちゃんもズンズン進む
もう歩けない
時々 折れそうになったけど 最後まで自分の足で歩いた
ちっちゃな山ガールであった
(えらい! えらい!)
地蔵はどうしたかって?
最後の最後に 暴れまくり
ちがこさんの背中で 力尽きた
ぐぉーっ
爆睡
ばぁーば お山楽しかったね
嬉しそうに話す はなちゃんを見ていると
また一緒に山歩きしたいと思う ちがこさんであ~る
(地蔵はしばらくはゴメンかも!)
秋のフジヤマハイキング お天気よくて最高だったね
今が見ごろの富士山の紅葉編でした♪
はなちゃんが描いてくれた絵はこちら