鎖を絶対手放すな!

ひとちが

2011年06月09日 14:55

2011/6/4

ひとちが&すえちせ珍道中♪
迦葉山
(武尊沼田エリア)


全山行 238回
百名山 40座




標高 迦葉山 1322.4m
天気 晴れ
山行時間 4時間



〈コース〉自宅(4:00)-弥勒寺(8:10-8:30)-和尚台・胎内潜岩-御嶽山大神-山頂-弥勒寺(12:10)

 




うがぁぁぁーーーーっ!!
これを登るんかい?


凸した砂岩の上を ほぼ垂直に鎖は垂れ下がっていた
岩のてっぺんが見えない・・・
いったい岩の上はどうなっているのか?

左右 キレ落ちた絶壁、もちろんつかまれる木なんかあるわけないじゃん
ここで鎖を手から放したら最後、転落するしかないのであ~る。


腕力に超欠ける ちがこさん 
ぴ~~~~んち!


心臓がバクバクする
息が苦しい・・・
恐怖を克服してこの岩を登るべきなのか?


ひょぇぇぇぇーーーーっ!!
無理 無理 
絶対無理だしぃー↓








本日、ひとちが&すえちせが訪れたのは迦葉山



チムニー状の岩場ってなんだろ?

そんな ちがこさんの疑問から 今回の山歩きは始まった

「ひとしさぁ~ん、チムニーってなに?」

「煙突のことですよ」

ふぅ~~~ん、煙突ねぇー・・・

イマイチ ピンとこない ちがこさん

でもさぁー、人のブログを読むとなかなか面白そうだし、今年は山頂まで登ろうって計画してたし、ついでといっちゃぁなんだけど 胎内潜りってのもスッゴク興味あるし・・・



そしてこれが下から見た胎内潜りの大岩、問題のチムニーってやつらしい



う~~~~ん
スゴすぎる!!




迦葉山 弥勒寺、天狗さんのお寺であ~る
昨年、【お借り面】なる無料の天狗さんのお面を一年間限定で拝借してきた ひとちが。

交通安全の神様として大事に部屋に祀ってきたが、そろそろお返しの時期、新しい面を山の下にある売店で購入し、古いお面に添えてお返しする予定だった。
しかぁ~し、時間が早すぎお店はまだ閉まっていた。
(あちゃぁー)

げっ↓
新しいお面が買えないじゃん・・・


申し訳ないと思いつつ、古い面を持ってお寺の駐車場に車で登っていく。
広い駐車場に到着、さっそく大きな観音様の前から出発であ~る



階段をゴキゲンで登る すえちせ



本殿前はまだ誰もいない。
天狗さんのお寺だけあって入口には 大天狗、小天狗が歓迎してくれる。

 

いいねぇー・・・

何回訪れても楽しいお寺であ~る

本殿の中は もちろん天狗さんだらけ!
さすが日本三大天狗寺だけある

 

お面をかぶって すえちせも大はしゃぎ♪



一年間ありがとうございました・・・

お参りを済ませると 古い面をお返しした。
新しい面を奉納できないので 賽銭箱にお面代を入れさせてもらう。
(ごめんなさい)

そして これが今年お借りする ひとちがっちの天狗さんであ~る。
去年お借りしたひとには 髭がなかったけど 今年はゴージャスに髭天狗さんにしたんだよ
(うはははは!)





本殿の横から渡り廊下を潜って迦葉山登山道に突入!
ゆるやかに登り迦葉堂の横を通過、本格的に登りが始まった。
(うりゃ)



初夏、青葉が美しい、このお山はブナが多く気持ちの良い山歩きができる。



しかぁ~し、問題もある

虫だ!

やたら多い虫に ひとちが一行 大苦戦
ブンブンと顔の周りを虫が飛び交う。

あ゛―――――っ↓
蚊取線香持って来ればよかったよ・・・


何か所も顔を刺されまくり ぶぅぶぅ言う ちがこさん。 

今日は すえちせペースなので後方を歩く ひとちがは余裕、ひとしさんは花の写真を撮りまくる。

  

  

それにしても綺麗な山・・・



ほれ! ほれ! ボケちんとしてノロノロ歩くから変な虫に顔を刺されるんだよ ちがこさん!

はい、はい そうですな



一方 すえちせは・・・

ちせこさんを先頭に すえたろうさんが続く。
なんせ 久しぶりの山歩きだから ちせこさんも必死なのであ~る。
ひとちがと違い余裕のない ちせこさん、周りを見ようともしないでだだひたすら地面とにらめっこしながら登るのみ
(いつものことですが・・・)

あはは!
もっと楽しまなきゃ!


ようやく和尚台に到着、大きな岩塔にくい込むように和尚台が建っていた



うぉぉぉぉぉーーーっ
それにしてもボロボロ・・・


 

建物の足場も怪しく 今にも崩れそうな

「こりゃいっぺんに四人入ったら崩れちゃうぞ。」

すえたろうさんが心配そうに覗き込む。

ははは!
入りましょうか、いっぺんに!




ちがこさんが中を物色、確かにびどい
床も抜け落ちそうだし 足の置き場にも困る
建物から通じる奥の岩の空間に何体かのお地蔵様が迎えてくれたよ



和尚台のすぐ横に胎内潜りの岩の割れ目が大きく口を広げている
ほぼ鎖を使って直登しなくてはいけない
(うげ。。。)

「こりゃ お母さんには無理だな、山頂に先に向かうよ。」
そう言って すえちせは山頂に向かって旅立っていった。
(では 後ほど!)



ふんじゃぁ、ひとちがはお胎内潜りをしますかぁー
いよいよ チムニーなるものの正体を暴く

さっそく鎖を頼りに岩の割れ目を登ってみようじゃん。




凹いるし、足場もあるので登れないこともないけど狭い。
見上げると神棚のようなものが目に入った。

なんだろう?

っていうか、あそこまでどうやって行くのか?
ともかく鎖と岩をよじ登る。



もぉー たぁ~いへん!



あまりの狭さに岩で頭をぶつけまくる ちがこさん
体をよじりながら岩を登ること数十メートル・・・



突如として明かりが見えた
岩塔の中のトンネル状の空間、さっき見えた神棚のようなものは まさしく小さな祠。
反対側の明かりは 外側から岩塔の上に通じる鎖場への通路出口なのであ~る



お参りしよう!
これからウワサに聞く 恐ろしい鎖場へ向かうのだから



おぉぉぉぉぉーーーーーい!

すえたろうさんの声が聞こえる。
ひとちがを心配して山の中から安全を確認しているに違いない。

おぉぉぉぉーーーい♪
今から岩の上に登るよぉーっ!!




ちがこさんも負けずに大声で すえちせに安全を知らせる。


お胎内から外に出た
右側の岩に ぶらりと下がる鎖

これ登るの?

どう見ても砂岩でできた岩塔は 足のかけばも少なく鎖だけが頼りになりそうな
それに、この岩塔、バカでかい上にほぼ垂直なのがコワイ

さっそく先頭のちがこさんが鎖につかまった
後方から心配そうに ひとしさんが声をかける。

「しっかり鎖につかまってはなさないで下さい」

わ、わかってますって!
手を放したら転落しちゃうもん




必至で鎖を握り一本目の鎖場の上に出た。
岩と木の間からは素晴らしい景色が広がっていた。



しかぁ~し、鎖を登っている時は余裕なんてあるわけない

はっ?
気がつけば 危ない鎖場の中腹で 鎖を片手に景色を撮影していたのは マイダーリン?

おい、おい 危ないじゃん



二本目の鎖に移動
上を見上げると岩塔が高くそびえたっている。



鎖につかまりながら岩をトラバースするようにして三本目の鎖の下にでた。



なんとか登れそう♪
ドキドキしながら三本目もクリア



そして・・・・
恐ろしい四本目の鎖の下に出た

ゴクリ・・・

ここって木が生えている最後の場所なのね
四本目の鎖の下からは いったいどこまで登るのか、岩の上が全く見えないのであ~る。

うがぁぁぁーーーーっ!!
これを登るんかい?




凸した砂岩の上を ほぼ垂直に鎖は垂れ下がっていた
いったい岩の上はどうなっているのか?

左右 キレ落ちた絶壁、もちろんつかまる木なんかあるわけないじゃん
ここで鎖を手から放したら最後、マジ転落するしかないのであ~る。

腕力に超欠ける ちがこさん 

ぴ~~~~んち!

心臓がバクバクする
息が苦しい・・・
恐怖を克服してこの岩を登るべきなのか?

ひょぇぇぇぇーーーーっ!!
無理 無理 
絶対無理だしぃー↓


後ろを振り返ると じっと ひとしさんが見つめている

い、いきますよ↓
行くから!


もうこうなったらヤケクソ
周りはコワイので見ないことにします。
だだひたすら足元の岩を見ながら鎖を ぎゅーっ と握って登るのみ!

ひょぇぇぇーーーーーっ↓
こ、コワすぎぃーーーーーっ↓


たぶん写真を撮ってくれているであろう ひとしさんに向かって手を振るなど もってのほか!

命 かかってますから・・・






今まで色々な岩場を登ってきたけど、この岩塔は格別にコワイ
コワイなんてもんじゃない!
登るはいいけど 降りる時はどうすればいいのか?

おぉぉぉぉぉーーーい!

すえたろうさんの声が聞こえる。

だ、大丈夫だよぉーっ!
い、岩の上に出たから!!


鎖を むんずとつかみ ちがこさんが叫び返す。
もう後には引けない、先に進むっきゃない

四本目の鎖の上に出た。
なんとか安全な場所まで這うようにして移動。

「大丈夫ですかぁー? そこから顔出してください」

ひとしさんが叫んでいた。

顔出せって コワすぎて前になんか戻れないよぉーっ

ぎりぎり限界、ひとしさんが見える位置までどうにか戻り 
はい、ポーズ♪




あ゛――――っ↓
コワかったぁー・・・


意外にも ひとしさんはコワイといいつつも平気な顔をして登ってくる
随分 ひとしさんも逞しくなったもんであ~る



そして五本目の鎖に移動
五本目は頂上への最後の鎖です、登るのは難しくありませんが ひとつ問題がぁー



それは、四本目の鎖から 五本目の鎖に横移動する1メートルほどの岩斜面。
鎖がないので お尻をつきながら 情けない恰好でズルズル移動する ちがこさん

超コワぁー↓



 

そして無事、五本目の鎖を登りきると そこ360度の大展望地♪



風もなく お天気も最高、岩の上にある一番高い岩に更によじ登り叫ぶ

一番上まで登ったよぉーーーーっ♪



すえちせに聞こえただろうか?
チムニーの正体は 砂岩の浸食が進み空洞ができた巨大な岩塔であった



きっとあの山のどこかを すえちせは歩いているに違いない



しばらく景色を楽しんでから岩を下る。

そう
登りもコワイけど 下りはもっとコワイ
もちろぉ~ん足から先に降りなきゃね。







鎖をしっかり握って 
ひたすら足元の岩を見ながら下るべし!






あ゛――――――っ↓
コワかった




そのころ・・・
すえちせは迦葉山の山頂に向かっていた。



ひとちがが登っている岩塔を境に登山道は急登になっていった
登れど 登れど なかなかつかない山頂に ちせこさんがキレた。

まだ つかないよ

なだめすかしながら すえたろうさんが途中何度か休憩を入れる。

「ここまで登ったんだから山頂までなんとしてでも行かなきゃ!
あれ? たろさん上着は?」

気が付けば 休憩するたびに忘れ物、落し物をしてきた

「水が飲みたいけどペットボトルどうしたっけ?」

今更戻るのも大変、どうせ ひとちがが拾ってきてくれるだろうと先を急ぐことにした



山頂はまだぁーっ



さて さて こちらは ひとちがです・・・

ようやく岩塔を無事降りることができたので すえちせをおっかけます



いっくよぉーーーーっ!!

すえちせに追いつくように ブンブン ピッチを上げて登っていきます
(うりゃ)
しばらく登ると突如後方で ひとしさんの大声が・・・

わぁぁぁーーーーーっ!!

何?

「ヘ、ヘビが・・・
それも2mくらいありそうな でっかいのです!
ちがこさんが ドカドカ歩くからヘビが驚いて私に噛みつこうとしています」

それでも写真だけは どんなピンチでも撮影



スゴイぞ ひとしさん、よくやった

 「すいませんねぇー、ちょっと通らせて下さいね、いいですか?」

ヘビにも伺いをたてる礼儀正しい ひとしさんであ~る


しばらく登ると 木の枝に すえたろうさんの上着がかけてあった
山頂手前の御嶽大神の下には すえちせのペットボトルが・・・

「また忘れたり 落としたりしてるよ、いつものことだけど」



拾い集めながら山頂に到着
すでに到着していた すえちせは山頂標識の前で飛び回る虫と戦っていた



山頂から見えたのは この景色



「天気もよくてよかったよぉー、山頂まで登れたしね♪」

さっきまで すえたろうさんに ぶぅぶぅ文句をタレていた ちせこさんだが山頂までくるととたんに変わる。



大満足!

鳥が鳴いている
とってもいい声だ。

「この鳥は ホトトギスだよ、ホトトギスってどう鳴いているか言葉で言ったらどうなる?」

「言葉で鳴き声を表現できるのは ウグイスとかは簡単だけど ホトトギスは難しいよ、で なんて鳴いてるの?」

すえたろうさんは 意外ともの知りなのだ

あっちゃ とでたか 
こっちゃ とでたか 
おととこいし




なんじゃそりゃ?


どうやら昔の民話から ホトトギスの鳴き声はこのように表現されたらしい
それにしても面白い話。

山頂を下る。



ブナの美しい林を抜け、弥勒寺まで楽しい初夏の山歩きを楽しんだ ひとちが一行でした



  




おまけ

ひとしさんが出会ったのは 青大将だったようです
すえたろうさんの物知辞典では その年の最初に見たヘビの種類で その人の一年が決まるそうな。

ちなみに 青大将は のんびり屋でフガフガしているそうな

って!
また今年も一年 フガフガ会社で過ごすわけね ひとしさんは



山歩きの後のハイキングはこちら

翌日の山歩きはこちら



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