2011/11/22
ちがこさん ソロデビュー♪
宝永山
(富士山エリア)
全山行 263回
標高 宝永山 2693m
天気 晴れ
山行時間 4時間15分
〈コース〉富士宮登山口・五合目(9:45)-六合目-山頂(11:20-11:40)-
富士宮登山口・五合目(2:30)
*下山時、遊んでいたので遅くなりました・・・
フツー、3時間程度で山行できます。
2011年、スカイラインのゲートは 11月24日をもって閉じられる。
五合目からの宝永山の山行ルートは来年まではお休みであ~る。
今日もお天気 晴れ! 晴れ!!
そんじゃ どうする ちがこさん?
そうだ!
ソロデビューしよう♪
これまでの山歩きは ひとしさんと歩くのが当たり前
しかぁ~し、ひとしさんがいない時も 常に誰かと一緒だった
(そう! そう!)
今日は誰も山に行ってくれない・・・
ちがこさんは決意したのだ
勇気を振り絞って ひとりで山に行く
スカイラインを車で走る
(ノロノロ運転 社会の迷惑)
里の紅葉は絶頂期、標高が上がっていくと だんだんと寂しくなる紅葉
ゲートを過ぎると 樹木の葉は落ち 枯れ枝になっていった
わぁ~~~っ♪
霧氷だぁーっ!!
山の所々に白い霧氷がついている
日当たりのいい山斜面には 7~8頭の鹿の群れ!
は、早く写真撮らなきゃ!
いつもじゃ ひとしさんが運転手、今日は ちがこさんだけだから忙しい
後続車がいないことを確認して急いで車を停車
カメラ! カメラ!
もたもたしている間に 鹿たちは森に消えていく
あ゛―――――っ↓
ダメじゃん・・・
五合目に到着、10台程の車はあるが 夏場と違い
ひょー ひょー とした感じ
さっそく身支度を整え出発♪
(よっしゃ)
風は穏やか 下界は雲海が広がっている
サブいんじゃないかと こらしょと着込んできたものの、
数分歩き始めると汗が出てきた
あぢぃーっ↓
衣類調節をしながら六合目に登っていく。
うが うが うが うが
身体は暑いのに 顔と耳がちぎれそうな程サブい
それだけぢゃない、
後頭部の円形脱毛症のハゲた部分が
異様に
スースーしていると感じるのは
ちがこさんの被害妄想か?
まぁ、いいです
六合目から緩やかに下りながら宝永火口の淵に出た。
いつもながら素晴らしい眺め♪
きゃぁーっ♪
最高!!
大好きな宝永山、いつ見てもいいねぇ~っ
と、目を疑った
しばらく山頂まで行かなかった間に
宝永山の斜面に新しいルートがついている
じぃ~~~~っ
しばし観察
新しいルートは 目でわかるものの、イマイチはっきりしていない。
登りながら確認してみることにした。
黒い線が正規のルート、白い線は新しいルート?
そんじゃ 行ってみよう♪
火口の淵からゆるやかに下り 第一火口底に到着
ここにもまた新しい発見があった。
新しいコースロープが設置されている
ここは何度も訪れているが ガスがひどい時は火口底が広いため
宝永山にとりつく登山道がわかりにくい
迷って第一火口に入り込めば 富士山側火口壁から
常に落石があり とっても危険なのであ~る。
(そう!そう!)
新しく設置されたコースロープのおかげで 安心して山歩きできるね
火口底から第一カーブまでの長い
ダラダラ坂、コース幅も広く
よく整備されているので何の問題もない。
時折 火口壁を
ガラガラと石が落ちてくる
こわ!
なんたって 今日は ちがこさん ひとりっきりなのだ
頼りになる マイダーリンは 今頃 フガフガ会社員
そういえば・・・
ここまでくるのに誰もいない、その先も ひとっこひとりいないのは なんで?
振り返っても 誰も登ってくる様子がない
(はぁぁぁ。。。)
さびしぃーーーっ↓
ちがこさん クジケ
そうだ、今日はソロデビュー、がんばって登るって決意してきたんだから
誰もいなくても山頂を目指すのだ
(そうだ! そうだ!)
独り言を言いながら 地面を見つめて一気に第一カーブまで。
第二カーブまで また ひたすら登る。
うが うが うが うが
第二カーブに到着
火口の上に富士山の山頂が
いいね♪ いいね♪
?
またもや新しい発見
なぁ~んと 宝永山の山頂方向に新しいルートが くっきりある
フツーのルートは馬の背に出て 馬の背を歩き山頂へ向かう。
実際、馬の背は風が強いので 50m程下を馬の背と並行してできている
どう見ても 新しいルートを歩く方が楽ちんそうであ~る
それに 馬の背より標高の低い宝永山の山頂へ 登らず横移動で
行けるんだから一石二鳥!
うひひひひ・・・
こりゃいいね♪
道幅は狭いものの しっかりできている新しいルートを通り山頂へ。
なんか得したような気分の ちがこさん
(あはは。。。)
御殿場方面に 双子山の頭が見える。
以前は木でできた柵が崩壊し、山頂にある方位板も砕けて粉々になっていた。
ところが、ここにもまた新しい発見
火口底同様、立派なコースロープが張られ 山頂にはでっかい方位板。
うひょょょょ?
いつの間に こんなんなったんだろ?
そりゃ 綺麗になってるのは嬉しいですよ。
なんたって 宝永山は ひとちがのホームグランドですからね♪
(うん、うん)
山頂貸切だぁーっ!!
青空の下 方位板に腰掛けて 山ランチしよう
今日は巨大おむすび
うま♪
でもちょっぴり寂しい・・・
ひとしさんがいないから
(しょぼん)
雲海がすぐ足元まで迫っていた
2700m近い標高なのに 雪もなく、風もなく
ゴキゲン ゴキゲン♪
さぁ~てと 帰ろ
日差しは強く気温は低いのに 山に写る影はくっきり黒い。
やっと登山者がきた。
ちがこさんと入れ替わりに スラリとしたお姉さんがひとりで登ってきた。
こんにちは♪
挨拶をして下る。
もちろん新しいルート。
じゃり じゃり じゃり・・・
しばらく行くと また発見した
おぉぉぉぉーーーーっ?
登りの時には気が付かなかった 新しいルート
さっきの山頂に続く新しいルートより 踏まれていないのか頼りない。
これが朝 火口の淵から見えた新しいルートだったのであ~る。
どうしようかな?
なんとなぁ~く危険な気がした
でも遠くから目視で確認できたくらいだから行けないことはないはず!
とりあえず進んでみることに
やめときゃよかった・・・
しばらく進んで後悔、何故ならば ルートはあまりにゴロゴロで歩きにくい上
落石させそうなのだ
ちがこさんが落とした石で 登山者が怪我でもしたら目も当てられない。
ふと下を見ると運悪く登山者がフツーのルートを歩いているのが見えた
げっ↓
ヤバイじゃん!!
慌てて立ち止まる。
登山者が ちがこさんより進んで落石させても問題がない位置まで
到達するのを確認してから再び下山。
どんどん急な下りになっていく新しいルート
何度も
ずる~~~~っ と
滑って尻餅をつきそうになる ちがこさん
思わず へっぴり腰
あ゛―――――っ
大変だったぁーっ。。。
ようやく火口底に無事到着、二度とあのルートを歩くのはヤメよう
そんなことを考えていたら 山頂ですれ違ったお姉さんが追いかけてきた。
?
「ちょっとお話聞かせてもらえますか?」
新しいルートの話になった。
ちがこさんが 悪戦苦闘しているのを上から見ていたらしい。
それにしても なんでそんなこと聞くのかな?
なぁ~んと彼女は この新しいルートの視察に来たそうだ。
自然保護観察員・アクティブレンジャーの橋本さん
なるへそ!
本来は できてはいけない新しいルート。
これは整備されてできたんじゃなくて いつの間にか歩く人が多くて
できちゃった道なんだって
「冬場の雪で消えてくれるといいんですが こんなにしっかり
ついちゃうと消えそうもないな・・・」
みなさぁ~ん、ちがこさんは声を大にして言いますよぉ~っ
体験済みの経験者は語る・・・
はっきり言って危険なので
新ルートを歩くのはヤメましょう!!
新しいコースロープや方位板の謎も解けた。
一昨年、コースロープは整備、山頂の方位板も去年の秋 修復されたそうだ
ありがたいことです♪
橋本さんとお別れして火口底を後にした。
?
大急ぎで橋本さんが 火口底に戻っていく?
振り返って見ればコースロープをまたぎ 第一火口のすぐ側まで
侵入している 米粒ほどの登山者が。
(あらら)
アクティブレンジャーというお仕事は 自然観察だけじゃなくて 人の安全を
守るためにも活躍するスゴイお仕事なんですな。
お疲れさまです♪
六合目の小屋付近、富士山から下山してきた登山者の後ろ姿発見
あ・れ・は もしや 佐々木さん?
青い年期の入ったヘルメット、大きなザック。
佐々木さんは富士山の常連さん、超有名人なのだ。
二年程前
雪の山頂 で初めて佐々木さんとお会いした ちがこさん。
覚えていてくれたかな?
こんにちは♪
後ろから声をかけてみた。
やっぱり佐々木さんだった
「ひさしぶりだねぇ~」
サングラスを外した佐々木さんの優しい笑顔をまた見ることができた。
今日で富士山頂まで
964回
ゲートが閉鎖されるまで毎日登り続けている
スゴイ! スゴすぎる!!
御年71才、現役バリバリ、ゲート閉鎖後は丹沢でトレーニングだそうであ~る
佐々木さん著書
まいにち富士山
新潮新書から
ゲート閉鎖まであと二日、お元気で♪
来年また富士山で会いましょう!
今日は色々なことがあった。
ちがこさんの ソロデビューは大成功に終わった
がんばっちゃったね ちがこさん