2013/12/30
安倍川の水源地って知ってる?
八紘嶺
(安倍奥エリア)
全山行 397回
八紘嶺の情報はこちら
標高 八紘嶺 1917.9M
天気 晴れ
山行時間 6時間30分
〈コース〉梅ヶ島温泉(9:00)-登山口(9:50)-分岐-富士見台(10:30)-
八紘沢ノ頭-八紘嶺(12:20-12:30)-富士見台(1:40)-分岐-
安部峠(3:00-3:10)-沢沿いの登山道-登山口(3:50)-梅ヶ島温泉(4:30)
スゴいものを見つけた
お餅とか花火で有名な安倍川
あの大きな川の
最初の一滴 が目の前にある
年末最後に選んだのは
地元静岡の安部奥にある
八紘嶺
八紘嶺といえば 今年一月
雪で登りきれず敗退した山だ
(はぁ。)
今年敗退したのは 雨乞岳と八紘嶺の二座
雨乞岳は
先日リベンジを果たしたので
残すは八紘嶺のみ
(おりゃー)
これが終わらにゃ
来年には進めん
ということで年末の忙しい中
安部奥に向けて出発した
梅ヶ島温泉の一番奥にある駐車場に
車を停めて登山口へ
暮れも押し迫ってくると観光客も
登山者もいないから静かなもんだ
人の姿がない
さっそく道路を端折って山につながる
急な階段を登っていく
(よっしゃ)
ちがこさんはブルーだった
何故ならば ひとしさんの機嫌が悪いからだ
機嫌の悪い理由
先日買ったばかりの冬靴を足慣らししようと
持ってきたのはいいけれど予想以上に雪が少なく
ソールの硬い冬靴で雪のないボコボコした山道を
歩かなくてはいけないこと
冬靴ってのは 雪の上をあるくから
威力を発揮するのであって土や岩じゃ汚れるだけ
と
かなりテンションが低い
それにしてもさぁー
押し黙って「はぁ・・・」ばっか
ちがこさんだって面白くないじゃん
ブツブツ・・・
そうだよねぇー
雪がないのは ちがこさんのせいじゃ
ないもんね
ここが山に突入する登山口
見上げれば植林帯
そしてやっぱり白いものはなく・・・
ともかく
「はぁ・・・ はぁ・・・」と後ろでうるさいので
気にしないでどんどん登ることにする
振り返ると ちがこさんまで
邪悪なオーラ に巻き込まれそうだ
あ゛―
やだ やだ
暗い植林帯から抜け 青空が見るたころ
登山道には白い雪が心地よく着き始めた
(やったぁー)
それでもまだ気に入らないのか
ひとしさんのテンションは低いまま
(ぶぅ)
ねぇー ちがこさん
一日中これじゃたまんないよね
でしょぉー
白い雪には数人の足跡がつき
道に迷うこともない
日差しも暖かく
まるで春山を登っているような感じ
うが うが うが うが
尾根沿いを登って行くと展望地に出た
お~
ここからは東方向の景色がいい
ちなみに・・・
細尾根なので落っこちないように注意して
景色をしばし楽しんだ
展望地を過ぎるとロープ場
雪もまだ少ないのでコワさもなく
ズンズン登っていく
あれ?
ここにも展望台があるんだ
最初の富士見台より劣るものの
富士山の美しい姿を眺めることが
できるのが嬉しい
今度は
コブの上に出た
ここわ 八紘嶺のピークではなく
八紘沢の頭 なる別ピーク
ここまで登ると雪もまずまず
テンション低かった ひとしさんも
この通り
ようやくエンジンかかったみたいだね
ようやくね
見晴しのいい急坂
それでは景色を見ていただこう
こちらは南西方向
こっちは南
でもって南東の景色はこんな
北西方向には目指すお山のピークが
稜線を登り下りして
展望のないピークに到着
(やったー)
この先は 前回登った大谷嶺や
山伏につながっている
トレースがあるから
山伏方向に向かった人もいるんだね
そうですね
今日はリベンジですから ここまでで
よしとしましょう
といっても せっかく安部奥まで来たんだから
このままピストンで帰るんじゃもったいない
地図を見れば安部峠方向から周遊できるし
その先のバラの段にも興味があった
また ちがこさんの欲張りが
始まっちゃったよ どうする?
時間と相談ですね
峠方向への分岐から
薄暗い北側の尾根を進んでいく
足跡はある
でも 歩いているのは一人だけ
踏まれていないモサモサした雪は
歩くたびサラサラと崩れていく
トイレのある道路脇の駐車場にポンと出た
雪の積もった道路には 梅ヶ島温泉から登って
きたのか たくさんの足跡がついている
締まったゲートをくぐり 雪道路をトコトコ
うが うが うが うが
もう道路は飽きちゃったね
帰りは違う道通ろう
そうですね
登山道は人が歩いているのかな?
峠の入口に到着
欲張りはこの場に来ても健在で
まだ先に何かがあるかもしれないと
道路を先に進んでいった
ありゃ?
道が下ってるよ
この先は進んでもダメそうですね
辺りを見回すと
最近よくお世話になっている標識
ここにもいた
(あはは。)
峠方向についている足跡をおっかけ
安倍峠に向かう
あった あった
立派な標識
この峠は 大光山へ続く道との分岐でもある
雪の中から お地蔵さんが顔を出し
じーっと黙ってこっちを見ていた
そろそろ時間も押してきましたから
帰りますよ
うん そうしよ
ありがたいことに 谷筋の登山道には
足跡が延々と続いている
ラッキー
足跡を追っかけて谷筋を下っていく
先を歩いていた ひとしさんの足が
急に止まった
スゴいものを見つけた
お餅とか
花火で有名な
安倍川
あの大きな川の
最初の一滴 が目の前にある
でもコチコチに凍っているから
最初の一滴は見ることはできない
へぇー
なんか得した気分だよね
下っていくと 水は流れ沢
もっと下ると今度はコチコチ
自然ってホント面白い
道路を歩くより ずっと楽しい登山道
そして
ポン と出たのはここ
ありゃまぁー
峠コースは逆だったわけね
いいじゃん いいじゃん
面白かったから
出だしはテンションの低かった ひとしさんも
帰りは笑顔で年末最後の山歩きを終えることができた
最初から気分よく登れば
もっと楽しいよ ひとち
はい 来年は すぐに怒ったり
ちんぷらないように気をつけます
ホントかな?
たぶん・・・