2012/12/24
天然イルミネーョン♪
養老山
(養老山地エリア)
全山行 333回
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標高 三方山 732m 小倉山 841m 養老山 859.3m
天気 雪・晴れ
山行時間 5時間
〈コース〉滝の上駐車場より下の駐車スペース(10:30)-
三方山(11:50-1:10)-笹原峠-小倉山(1:35-1:45)-養老山(2:00-2:10)-
ピストンで駐車スペース(3:30)
やっぱりこんな日は
養老山ぢゃなくっちゃね
って なにがゆえに 養老山?
その夜、伊吹山から吹き降ろす風は強く
道の駅に車泊している ひとちがの車を
横倒しするんじゃないかと思われた
(ぎょぇぇぇ)
伊吹おろし だ
まぁ、吹き飛ばされることもないでしょうと
ゴーゴーと唸る風の音を聞きながら深い眠りに
真夜中、風がピタリと止んだ
ブキミなほど静まり返った駐車場
シーン
ん?
何か起こりそうな予感
朝だぁーっ
まだ朝日も昇らぬ薄暗い中
トイレ行こうとドアを開けた ひとしさん
お゛~っ?
た、大変です ちがこさん
ちょっと車の外を見て下さい
ん?
半ボケで シュラフごと起き上がり
ドアをあける ちがこさん
ボサ
上から何か落ちてきた
えっ?
目の前は
白銀の世界
車の屋根から落ちた雪は大量で車の中に雪崩込む
(あわわ)
ほ゛ぇーっ
昨夜 風が治まった後
10センチ以上の積雪があったみたいだ
関ヶ原周辺は雪が多いそうな
そ、それにしてもねぇー
スゴイ雪の量
鈍い音をたてて除雪車が
何度も道を行き来している
(あららん)
広い道の駅の一番奥に駐車した車
果して無事脱出できるのか?
昨日は ゆきの
ゆの字もなかったのに
どこもかしこも真っ白け
ひとしさん どうするぅ?
どうしましょう
本日は伊吹山を登る予定だった
が、麓で雪がこんなに積もるってことは
山は恐ろしいことになっていないか?
ラッセル地獄
一瞬ふたりは頭の中で 必死に雪と格闘している
自分たちの姿想像した
あ゛―
やだ やだ・・・
伊吹山方向はガスで覆われ
山の姿さえ確認できない
どうしよう
登ってもガスってそうだし
最終日は のんびり登りたいよね
そうですよね
伊吹山
登る前から敗退
他に登れる山はないんでしょうか?
う~ん、鈴鹿の次候補としていた
霊仙山もガスみたいだし
北に向かったら雪は多いし
南方向で移動距離が少なくて
天気がよさげな山ねぇ?
と地図を眺めていたら いい山みっけた
養老山
養老山にはあまりいいイメージが
なかった ちがこさん
数年前、すえちせと養老の滝を見に出かけた時
暑くって もっさい感じで 滝の上にある山には
とても登る気がしなかったのだ
(そう そう)
どうせ山頂の樹林帯の中だっていうし
見どころも大してないんじゃないかな
たかが
もっさい低山 と高をくくっていた
でもね、雪がついたら話は別
ほどよく雪があれば 楽しい山歩きが
できるかもしれない
(うん、うん)
さっそく養老の滝の上にある駐車場に向かった
ところが駐車場の入口には
駐車料金
500円 とある
無料ぢゃない
よぉ~く見ると 小さな字で
土日は
1000円 と
(げっ)
どうします?
納得のいかない ひとしさん
そうだ
途中にあった駐車スペースに
車を停めればいいよ
そうしますか
待ち構えていた料金所のおばちゃんを横目に
Uターン
道沿いの駐車スペースに車を駐車した
ケチだねぇー
いいの!
ひとちがが向かう養老山へは舗装路を歩いても
そんな苦痛な距離じゃない
(そう そう)
いざ 出発
雪がガンガン降っている
でも太陽も輝いている
天気は回復するのか?
林道横の堤防から沢に降り滝沢を渡り
山にとりついた
雪が降った
ホワイトクリスマス
静かな山歩き
(ワク ワク)
こんな日わぁー
やっぱり養老山ぢゃなきゃね
って なにがゆえに 養老山?
いいの!
整備の行き届いた登山道は歩きやすく安全で
前二日は
アブナイ・コワイ山歩き
今日は ひとしさんも安心のようだ
ジグザグに雑木林の中を ゆっくりと
踏みしめながら登っていく
降りたての雪はサラサラの
パウダースノー
うが うが うが うが
冷たい雪風が山の上から吹き降ろす
(さぶぅー)
三方山に到着
明るい光の中に ふたつのお墓?
そしてその先には・・・
濃尾平野
うぉぉぉぉぉ!
すご~い
息を呑んだ
たかが低山 もっさい山と期待してなかった
ちがこさんは
顔面パンチをくらった気分だ
ここからは 木曽川・揖斐川・長良川、
名古屋のツインタワー 遥か先には伊勢湾も
もちろん岐阜の町も一望
いい景色ですねぇー
ひとしさんのカメラが光る
あまりの素晴らしい景色を前に
養老山に申し訳ないことをしたと思った
ごめんなさい
もう もっさい低山なんて言いません
あたりまえだよ
バチ当たり!
横には約一名 顔がニヤニヤ
締まりのない人がいる
(あはは)
明るく輝いた青空の雪山
白い雪、ステキなスノーハキイング
階段にもフワフワの新雪
なんてすてきなんだろ
峠に出ると 霧氷が
キラキラ
山を彩っている
楽しそうな ひとしさん
笑顔でいっぱい
展望のよい草原状の尾根
低くなった木々の間から濃尾平野がよく見える
道を登りきった所が小倉山頂園地
山とは思えぬ 公園のようだ
石でできたテーブルベンチ、観光案内版
少し西方向に向かうと立派な東屋もある
(わーい)
澄みきった青空に霧氷と山男?
(あは)
よく似合ってるよ ひとしさん
でわ 東屋からの展望をごらんあれ
右手方向には同じ養老山塊の笙ヶ岳
目の前には鈴鹿の霊仙山
もし霊仙山に登っていたら
ガスガス山行になってたかもね
あ゛―
養老山にしてよかった
小さなアップダウンを越え 林道と出合う
ここも霧氷の美しい景色を堪能できる
ラッキーポイント
気温が上がり霧氷が溶けてしまえば
ただの枯れ木
気温が低く条件がそろった時しか
見られない季節限定の光景だ
(そう そう)
そして
今日はクリスマス
きゃぁー
きれい
すごく得した気がした
養老山の山頂に到着
一等三角点のある展望のない山頂
山頂標識も地味だけど
ひとちが的には
大満足
やったぁーっ
帰りはピストンで濃尾平野を
眺めながら下っていく
一日中ゴキゲンだった ひとしさん
すっかり雪もやみ 暖かい日差しで霧氷は消え
緩んだ雪でアイゼンが重い
(うげ)
楽しかった三日間
色々なことがあった低山歩き
面白かったね ひとしさん
木の上から赤い顔をしたサルが覗いている
名残惜しいけど養老山に別れを告げた
メリークリスマス
あなたも来年は養老山でクリスマスをいかが
(うはははは!)
帰りの立ち寄り湯はこちら
養老温泉 ゆせんの里
天然温泉 みのり乃湯
*宿泊施設等を隣接する大型リゾート温泉施設です