2013/3/2
続 南信州を攻めるⅠ
大川入山
(恵那エリア)
全山行 347回
大川入山の情報はこちら
標高 大川入山 1907.7m 横岳 1574m
天気 晴れ
山行時間 7時間30分
〈コース〉自宅(3:00)-治部坂峠(6:30)-登山口-横岳(7:40-8:00)-
大川入山(10:30-11:00)-ピストンで治部坂峠(1:30)
美味しくないねぇー
このリンゴは
食後のデザートを食べながら
ブツブツ ちせこんが文句をたれる
ねぇー 信州行って
美味しいリンゴ買ってきて
えっ?
リンゴのために信州へ?
ちせこさんから重要な
任務を仰せつかった
向かった先は 中央アルプス最南端の山
大川入山
スケールの大きな端正な山容の山であ~る
冬季はR153を挟んで 治部坂スキー場は
スキーヤーで大賑わい
駐車場に車を停める
デンソーの宿泊施設の横から
山にとりつくことにしよう
この山は スノーシューを楽しめるかと
楽しみにしてきた
予想外に 踏まれた雪は固く締まって
どっちらかというとアイゼンの方がよさげだ
気温氷点下10度
広い林道をしばし進むと登山口
横岳までの急登にかかる
(うりゃ)
トレースはバッチリ
さすが
南信きっての名山
悲しいことに 今日は ちがこさん
持病の腰痛のため 思うように登れない
それでなくっても
鈍足なのに
輪をかけて
ノロい
(はぁ。。。)
引っ越し屋さん頼まないで
ひとりで毎日荷物運んだのが
悪かったんじゃないの?
ケ~チ!
うるさい
もっと早く歩けないんですか?
ひとしさんがブツブツ言う
無理だしぃ
早く歩ける所は がんばるから
うが うが うが うが
木の根の近くは凍り滑りやすい
慎重にアイゼンで登っていく
一時間ちょいで 最初の峰 横岳
樹林帯の展望のないピークであ~る
次第に風が強くなり 樹林帯といえど
立っているだけで身体が凍ってくる
さぶぅ~っ
長い尾根をずんずん進む
目指すピークの大川入山が すくっと立っている姿を
木々の間ごしから眺めることができた
登り下りのある尾根を 痛い腰をなだめながら
がんばって登る ちがこさん
(ふぇ~ん)
そんなことを気にする様子もなく
ひとしさんは ちがこさんのお尻を突っつくのだ
もっと早く歩けないんですか?
無理だから
それにしてもステキな山
どんどん近づいてくると元気になれる
あと山頂まで1キロの看板まできた
がんばれ ちがこさん
最低鞍部に到着
ここからは 青空に向かって登る
はぁー
やっとお楽しみまで出たよ
見晴しのいい笹尾根は 遮るものもなく
ゴキゲンな稜線なのだ
(うん、うん)
駐車場の前のスキー場に停められた
たくさんの車が ピカピカ光っている
本来ならもっと遠くまで見えてもいい山々は
霞がかかり ぼんやりとしか見えない
そんでも展望が開けるってのは
嬉しいもんであ~る
あららん
景色イマイチだね
もしかしてあの国の例の物が
飛来してるんじゃないでしょうね?
そうかもよ
青空で天気がいいのは
登っている山の付近だけ
(はぁ。)
それでも目の前には
山頂へ続く美しい稜線が
最後の急登に挑もう
霧氷のついた白い花を咲かせたような
木々の枝が芸術的だね♪
うが うが うが うが
風はおさまることなく吹き続け
しっかりと雪にアイゼンを突き刺さずにはいられない
風速20メートルの
突風
ということにしよう
ちょっと
オーバーすぎないかい?
いいの
あとちょいだ
がんば がんば
うが うが うが うが
写真に写らない風は
どうやって表現すればいいのか?
皆さんにも是非わかって頂きたい
描きゃいいんじゃない?
あっ
そうか!
あと少しで山頂だってとこまできた
と そこが難関だった
あまりの強風に 身体ごと吹っ飛ばされそう
とても前になんか進めない
ひ ひとしさん
待ってぇ~っ!
ストックは役立たずで 先端の3センチほどの
尖がりじゃ 身体を支えることも困難極まりない
どうすりゃいいの?
こんな時に限って必要なものがない
ピッケル忘れた
(あは)
ダメじゃん
そうだ
しゃぁ~がも っと!
風のやみ間を見計らって
少しずつ前進
必死で登った ちがこさん
なんとか稜線に
先に稜線で待っていた ひとしさんが
清々しい顔で一言
自分に言い聞かせるんです
ここがエベレストだったら
こんな風じゃ済まないはず
そう思えば がんばれますからね
そうか
ここは エベレストで
まだマシな風だって思うわけね
たまにはいいこと言うじゃん
ひとしさん
そうでしょ
突風という難関を越え とうとう今日も
ふたりで山頂に立つことができた
やったぁーっ
お目当ての山頂標識と三角点は雪に埋もれ
写真に収めることはできなかったけど
大・大・大満足
霞がかかった山々は 恵那山も
御嶽山も中央・南アルプスも
残念ながら確認不可能
(はぁ。。。)
風はやむ気配もないので下山することに
(まっ いいかっ)
下りも風と戦いながら慎重に
すれ違った登山者も 深々とフードをかぶり
風と戦いながら登っていった
お気をつけて♪
樹林帯に入っても風はおさまることがなく
長いコース 寒さと風を耐え忍ぶ山歩きとなった
あ゛―
大変でしたね
それでもお天気よくてよかってじゃん
そう! そう!
突風吹き荒れる山
また忘れることができない山歩きの記録が
ひとつ生まれた
明日は隣の山から
大川入山を眺めてみることにしよう
えっ?
この寒いのに また車泊すんの?
うひひひ
そうだよ
明日は風がないといいな
ひとちがの山旅はまだ続く
この日の立ち寄り湯
信州平谷温泉
ひまわりの湯
露天風呂が広くて大きな温泉施設
道の駅の隣にあります
この日の車泊場所
道の駅 信州平谷
夜はとても静かで快適に眠ることができたよ
翌日の山歩きはこちら