2009/10/03
御嶽山
全山行 148回
百名山 28座
標高 御嶽山3067m / 黒岩の上 2840m
天気 雨・曇り・晴れ
山行時間 8時間
距離 8.00km
〈コース〉自宅(3:20)-御岳ロープウェイ・鹿ノ瀬駅-(7:50)-飯森駅(8:30)-八合目・女人堂小屋(10:30-10:45)-黒岩の上(12:20-1:00)-八合目・女人堂小屋(1:45-2:00)-飯森駅(3:30)
紅葉見物に 御嶽山に すえちせと♪
長年連れ添った夫婦・・・
優しい すえたろうさん、わがままだけど可愛い ちせこさんの 愛情たっぷり物語!
台風の影響で お天気は怪しい・・・(うげ、、、)
しっかし、ひとちが&すえちせの 紅葉山行は決行だ!
自宅を早朝 出発、開田高原から 御岳ロープウェイの鹿ノ瀬駅までは 4時間と少々長いアクセスではあるが お笑い夫婦の すえちせとなら あっという間の短い時間。
後部座席で 漫才が続く・・・
車中、飽きることなく、話も尽きることなく無事到着
それにしても 権兵衛トンネルが新しくなり、国道361号が整備されたおけげで 伊那から直通できるので便利になったもんであ~る。
さてと、ロープウェイ駅に到着したはいいが、霧? ガス? 小雨??
うっへぇぇぇーーーっ
なんとも イマイチのお天気に すえちせは 早くもクジケ気味。
そりゃぁそうだよねぇー・・・
70歳を越してから そぼふる雨の中を山行なんて楽しくないもんね。
それでも出発。(よっしゃ)
いきなり カッパ、雨傘で山行は始まった・・・
登山者はまだ少ないので ロープウェイはスキスキ、快適な6人乗りのゴンドラで 飯森駅までガス景色を眺めながら 一気に標高2150mまで上がる。
ここで!
ちせこさん、早くも忘れ物。
ザックカバーないじゃん(あらら。。。)
ひとちがは山行しなれているので 準備万端だが、すえちせは違う。
「あーっ、そういえば 家に 転がって丸まっていたのが ザックカバーだったんだ、なんだかよくわかんないから持ってこなかったよ」(ちせこさん)
・ ・・・・
標高が高いので 防寒用品は売るほど持ってきたものの、雨用品の準備は完璧でなかった。
着すぎて暑すぎると ぶぅぶぅ文句をたれる ちせこさん。
はい、はい・・・
ぶつぶつ言ってないで 進みますよぉー
整備された 木の階段が続く登山道。
原生林、紅葉を始めた木々が美しい・・・
昨夜の大雨と 本日の小雨で水が流れているので ぐちゃぐちゃして滑りやすいのは ちょいといただけないが がまん。
山の土は 粘土質なのでスパッツがなければ 泥だらけ
すえたろうさんは お手製の仙人杖で軽快に進む。
ここの所、体調がイマイチで 山行に自信喪失していた すえたろうさん、本日は実に調子がよいらしく 後方を歩く ひとちがにもよくわかる。
反して、ふぅふぅ 辛そうなのは ちせこさん。(がんばれぇー!)
「暑くていられないよ」
次々と着込んできた衣類を脱ぎ始める・・・
いったい何枚着てきたのぉ~?
ザックは 脱ぎ捨てた衣類でいっぱいであ~る。(とほほ、、、)
行場小屋を過ぎたころ お天気は 回復、もうカッパも必要なし、展望地に出た。
秋の青空が広がった・・・(わぁ~ぉ♪)
ゆっくり登る すえちせに合わせ、前に行ったり 後ろに回ったりと ひとちがは景色を楽しむ。
こんなふうに のんびり山行ができるのは すえちせと歩く時くらいだから ひとしさんの 写真撮影にも気合が入る。
本日は 八合目の女人堂小屋から 紅葉見物ということで 無理に山頂を目指すつもりもないので急がなくてもいいわけよ!(そう、そう!)
ちせこさん、今日はホント 登りはキツそうだ・・・
膝や腰にくるのは 後半のくだりの時が多いのにやけに大変そう。
「ここまできたからには山頂まで がんばるよぉー」(ちせこさん)
体力はともかく 気持ちだけは前向き、おもわず脱帽。
女人堂小屋の手前には 中央アルプスが一望でき、なおかつ 振り返れば 小屋と御嶽山が紅葉で彩られている。
「きゃぁー♪ きれい」
大喜びのちがこさん、赤くたわわに実をつけた ナナカマドと記念撮影♪(うひ♪)
クジケ気味の すえちせを引きずって 強気でここまで登ってきた甲斐があったというもんであ~る。
ようやく すえちせ登場
ちせこさんのお顔は険しい・・・
でもね、こ~んなに綺麗な景色を見たら また気が変わっちゃうわけで・・・
ちせこさんの気持ちは コロコロ変わる。(ははは・・・)
女人堂小屋で休憩し、更に進む。
紅葉を抜ければ森林限界、御嶽山頂へと続く どーんとした登山道が広がる。
ちせこさんは?
まだ がんばるらしい・・・
どうしても山頂に行きたいらしいが すえちせのペースでは無理そうだ。
登山道には 御嶽山の信者さんがお参りするのであろう たくさんの仏像や ありがたい石碑がある。
傍には 鐘があり、木槌がおいてある。
【
たたいてはいけません】
とは書いてないので 鐘を見つけるたびに 嬉しそうに ちがこさんはたたく!(始まりました・・・)
横を見れば なんと バチあたりな!
ちせこさん、どうやら仏像たちと友達らしい・・・(これ これ! やめなさいってば!)
さすが ちがこさんの母上・・・
ホシガラスが自由気ままに 御嶽山を飛び交う姿が。
鳥居をくぐり 九合目の小屋まであと少し、黒岩を過ぎた。
ここから先は 比較的険しい登りだ。
ちせこさんは とうとう限界に達したようであ~る。
へなへなと座り込み 恨めしそうに小屋を見上げている。
「あーぁ、私も山頂まで行きたいよぉー・・・ はぁぁぁーーーーっ、でも もうダメみたい、足が動かないもん」(ちせこさん)
いいじゃん!
だって今日は 八合目までの予定だったんだから!
よく ここまで がんばってきたよ(うん、うん。)。
一生懸命 ひとちが なだめる・・・
あれぇー? すえたろうさんがいない?
見回すと いました いました!
登山道をはずれ 草むらに座り込み 何かやっています。
「すえたろうさぁ~ん、何やってんのぉー?」(ちがこさん)
ちせこさんを 放って すえたろうさんの所に。
「何してんのさぁ?」(ちがこさん)
ニンマと笑う すえたろうさん。
登山道の脇に生える 半枯の草で 何かを編んでいる すえたろうさんの姿が そこにあった。
待つこと数分。
あっという間に出来上がったのは・・・
なんと!
ちせこさんの
リードだった!
ロープでも持参してくればよかったのだが 帰路、ヘロっている ちせこさんを無事下山させるためには Wストックだけでは無理なのであ~る。
グスグスになっている ちせこさんを支えるには 縄で編んだリードを腰に回し 万が一転びそうになった場合でも 後方から簡単に吊り上げることができる。
さっすが すえたろうさん!
相変わらず 恨めしそうに小屋を見上げ 山頂を諦めきれない ちせこさんをなだめ、ランチを楽しむ。
う~ん、乗鞍岳もよく見える♪
八合目付近は ガスガス、ちょっと登っただけで こんなにお天気よくなっちゃうから 山は不思議だねぇー・・・
青空の下でランチ♪
たくさんの登山者が登っていく・・・
「ごめんね、私らにために山頂まで行けなくて」(ちせこさん)
いいんだよ、すえちせと楽しく山行できたんだから
くっきりと御嶽山の頂上は 輝いていた。
帰路、電車ごっこのように つながれ下山する ちせこさんの姿が。
これこそ
長年連れ添った夫婦愛!
お見事!!(ひとちがも こうなりたいもんです。)
時々 ずっこけて へなへな転びかける ちせこさんを支える すえたろうさん。
ひっぱれ! ひっぱるな! と注文の多い ちせこさんであるが すえたろうさんは気にする様子もない。
こんなに 愛情たっぷりのグッズがあるだろうか?
ふたりの姿を見ていると ホッとするのは何故だろう?
「
こんちくしょう!」(ちせこさん)
ストックで がんがん鐘をたたく(これ これ やめなさい! バチあたりな!!)
ついでに 仏像の横に大きな石を がんと乗せ、次回の山行を 山小屋泊で山頂登頂を誓う ちせこさん!(懲りることなく あんたはエライ!)
すえちせが ゆっくり下山するのを眺めながら ひとちがは もちろん冬登山を計画
雪山も楽しそうだもんねぇー!!
バスツアーで訪れているであろう登山者が 八合目に密集していた。
この時期しか見ることのできない 美しい 紅葉を求めて・・・
ツアー客たちは 時間で動くため 帰路の登山道は大混雑
たくさんの人が歩くので 登山道は朝より数倍 ぐちゃぐちゃ ヌメヌメと大変なことに
それでなくても 歩くのが遅い ひとちが一行、追い抜いてもらうのも これまた大変であ~る。
ようやくロープウェイの駅に到着。(お疲れぇー!)
駅の上には展望台と 無料の薬草足湯が設けられている。
景色を見ながら のんびり足湯♪ なんて なかなかいいじゃんねぇー!
でも 山靴脱ぐのが 面倒くさいからや~めた!
と 朝とは違う 下界がよく見える展望台で景色を眺め 宿泊地の おんたけ休暇村に向った。
夜は もちろん 乾杯!
何に乾杯かって?
もちろん
すえちせの夫婦愛に♪
すえたろうさん、ちせこさんのお世話、お疲れさまぁー
翌日のハイキングはこちら