山のブラザーズ♪

ひとちが

2013年03月11日 19:18

2013/3/9

林道に始まり林道で終わるⅠ
茂来山
(佐久エリア)

全山行 349回



茂来山の情報はこちら


標高 茂来山 1717.8m
天気 晴れ
山行時間 4時間30分


〈コース〉霧久保沢駐車場(7:30-8:00)-登山口-
コブ太郎-山頂(10:00-10:30)-ピストンで駐車場(12:00)





犬も食わぬが 
夫婦喧嘩
 

いつも仲良しのひとちがだって
たまにはこんな日もある







本日一座目の話


佐久に到着した ひとちが
林道の途中で車を乗り捨てた


えーっ?
何でまた?



喧嘩したからだよ



原因は?


みなさんも経験あるでしょ?
ほんの些細な事 

どっちが忘れ物をしたか とか
どっちも道がよくわからない とか・・・



そんなことかい


そうだよ 悪いかい




長い道中でさえ無言だったのに
登る山の駐車場までの道のりが
また最悪 だった
(はぁ。。。)


気温が高いため 雪解けが進み林道が
ドロドロ ぐちゃぐちゃ


車はひどいドロはねで 
フロントガラスは茶色の水玉模様
タイヤは黒ぢゃなくてベージュだ
(うぇーっ)



超不機嫌な ひとしさん




更に進むと 沢沿いの林道についている雪がアイスバン
駐車場まで車で進むべきか 歩くべきか 
と押し問答となり

喧嘩は益々 ヒートアップ 


結果
林道途中で車を乗り捨て駐車場まで
歩くハメになったわけだ
(はぁ。。)

険悪状態で
山歩きスタート
 


もうやめときますか?


それと これとは別なんじゃないの?

半ギレの ちがこさん


ひとしさん 無言 




森林管理署小屋のある 広い駐車場に到着



いつもじゃ パチパチと写真を撮ったりする
ひとしさんだが 今日は違ぁ~う


立ち止まることなく さっさと沢沿いの林道を
歩いて行ってしまった
(ぶぅ)


いいもぉーんだ 


口を尖がらせながら ちがこさんは
駐車場を物色しはじめた


コースガイドの看板を眺めたり、ちがこさん用の
半分壊れたカメラでパチパチと撮影


いいもん いいもん 


いつもとは違う単独出発であ~る
(はぁ。。。)



さ~てと こっちだよね


ゲートの横をすり抜け 姿の見えぬ ひとしさんを
追っかけるように緩やかに続く林道を歩く
すでに ひとしさんの山鈴の音さえ聞こえない
(はぁ。。。。)



春の暖かい陽気で沢は サラサラと流れ
春の小川のようだ
(うん、うん)



広い林道は危険個所もなく 次第に雪が多くなっていく
雪の上には 何日か前に歩いた数人の足跡と 
今ついたばかりの ひとしさんの足跡が点々と続く



それにしても大股歩き
こりゃ エラく怒ってるな きっと・・・


いいもん いいもん




林道が終わり山のとりつき点に到着



杉の暗い道が上に向かっていた
(はぁ。。。。)


こんな日もあるさ!



自分に言い聞かせるものの ズンズン先に行ってしまった
ひとしさんは どこかで待っていてくれるだろうか?


もしかしたら 今日は最初から
最後まで単独かもね



しばらく進むとこんな看板が



今日は山頂もだけど 
この コブ太郎 に会いに来たのだ


いいもん いいもん


ブツブツ独り言を言いながら登っていくと
いた! いた!


沢が二又に分かれる分岐点の標識の前に
座り込んでいる ひとしさん発見
(何やってるのか?)


遅かったですね
寒くなっちゃいました



あー よかった
やっぱり待っててくれたんだ


と一瞬心の中で思った


仲直りすれば?


やぁーだよ
ひとしさんが謝ったら
許してあげてもいいけど



強情だねぇー


ふたりとも意地の張り合い
仲直りする気配なし 




沢を渡りカラマツの明るい道を登っていく

うが うが うが うが



ズボズボの雪は急ではない登りでも歩きにくく
思うように前に進まない
(はぁ。。。)


後方でしびれを切らしたのか ひとしさんが
また先を行ってしまった
(ぶぅ)


あーぁ
また置いて行かれちゃった


いいもん いいもん



単調な道をひたすら登っていく
登山道は迷う場所もなく
迷わない分 赤テープも少ない


上から声がした


ありましたよぉー


トチの大木 コブ太郎

国の「森の巨人たち百選」で長野県内で選ばれた
4本のうちの一本、樹齢250年




本コースより少し外れた下った場所に彼は立っていた
保護のため コブ太郎の前には見学用のデッキが
設置されているので 触ることもできない


ふぉーっ
大きいなぁー
 



とりあえず写真撮影の時は笑顔を作るものの
ふたりの間のわだかまりは消えたわけじゃない


いいかげん 仲直りすれば?


いいの




更に山頂に向かって登っていく

うが うが うが うが


次に現れたのは 大王トチノキ と呼ばれる
これまた巨大なトチの木
コブ太郎より樹齢が古いからお兄さんだ



それにしても 大王トチノキ なんかより
兄ちゃんなら コブイチ の方がいいのにね



そうだよねぇー

 

囲われ守られた コブ太郎とは違い 
囲いもなくフツーに立っている コブイチ

健康体と病弱の違いか?


まぁ いいです


そっと触れてみると 長い間生きてきた温もりが
手に伝わってくるようだ



巨木たちを過ぎると急な登りになる
雪が付いた山斜面は登りにくい

ハァ ハァ ハァ ハァ



やっと稜線に出た
枯れた樹林帯の先に岩の小山が見える


がんば! がんば!



青空の岩峰に到着



山頂には立派なほこらと登頂石板



日当たりのいい山頂は絶景ポイント


おぉぉぉ!!


北方向には浅間山、手前には外輪山と篭ノ塔山や
湯ノ丸山が並んでいる



やや西方向は佐久の町 
その先に見えるのは北アルプスだ



南西方向には八ヶ岳
後ろに見える山並みは南アルプス



素晴らしい景色ですね


うん


喧嘩してるのが ちょっとバカらしくなった
いつまでも引きずって せっかくの感動を
分かち合えないのが惜しくなった


しばし 休戦 としよう



この山には大きな山頂標識ってのがない
整備されている里山 ないのが不思議


山頂直下の雪の中に何かある
下ってみると 記帳箱だった



中には数冊の雑記帳
さっそく ひとしさんが記帳する



ついでに「喧嘩した日」って
書けばよかったじゃん



うるさ~い




ピストンで山を下る



天気がよくって 景色もバツグンなのに
誰にも会うことはなかった



ズボズボの急坂を ずっこけながら下る
後方でニヤニヤ ひとしさんが笑っていた


頭に来るよね
まったく・・・




昼を挟んで次の山に向かうことにする
ふたりは仲直りできたのか?

二座目は 次回のブログでのお楽しみ♪



二座目の山歩きはこちら

車泊の様子と翌日のハイキングはこちら

翌日の山歩きはこちら


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