ブランコ毛虫・・・

ひとちが

2014年06月17日 12:49

2014/06/14

異常発生?
冠着山
(筑摩山地エリア)

全山行 413回



冠着山の情報はこちら



標高 冠着山 1252.2m
天気 晴れ
山行時間 1時間20分

〈コース〉坊城平いこいの森(11:40)-山頂(12:10-12:40)-
ピストンで下山(1:00)





NHKの子供番組に「ニャッキ」ってのがある
このひとはイモムシ

今日のお話の主役は毛虫 


この絵はかわいいですが・・・
本物は きもちわるい 






信州へ向かった 

今日は用事があったので出発時間が遅く
大きな山には登れない
(はぁ。。。)



中央高速から見える山は 筑北三山のひとつ
短時間で登れるお手軽な山



高速を降りると 千曲川と善光寺平が広がっている

そして目の前には
名勝 姨捨棚田



市内を通過し林道に入った


まあフツーの林道
特に問題はなし 
と思われた


しばらく進むと 
とんでもない光景


どひゃぁ~っ



ブラブラと木の上から糸で降下している
集団ヤローたち

これぞブランコ毛虫 


垂れ下がった毛虫たちは 容赦なく車の
フロントガラスにバシバシ当たる


ひゃぁ~
どうすりゃいいの!



フロントガラスに着地した毛虫たちは
右へ左へと移動を繰り返す

やたら俊足


ひとしさん 這いまわる毛虫が気になって
運転に集中できない様子


あわわ
毛虫ばっか見てると
林道から外れちゃうよ



だってぇ~
きもちわるいんだもん



進めば進むほど フロントガラスを這いまわる
毛虫の数は増え続けた


ヤバいです 
ヤバいです 



その上 ボンネットにも毛虫がボコボコ落ちてくる
かなりの衝撃だ
(う゛ぇ゛―)


いったい車には何匹の毛虫が
無銭乗車してるんだろうか?



あ゛―
登山口に着いたらドアを開けるのが
コワいですぅー



毛虫にふりまわされ 
着いた場所は 目的地と違う登山口
(あは。)


ありゃ?
何でかなぁ~
ま いいかっ!


さっそく車を降りるとついた毛虫どもを払落し 
陽当りのいい場所に車を駐車する
(よっしゃー)


木の下じゃないから
きっと毛虫もこないでしょう



甘ぁ~い


駐車場の横にある展望台から千曲川の流れと
善光寺平を眺めスタート
(うりゃ)



いこいの森の鳥居を潜った



はぁ。。。
ニャッキの目って縦長だけど
ブランコ毛虫も同じだね



そうなんですか?


同じ縦長でも とてもかわいいとは思えないよ
ややタレ目だけど

ブツブツ・・・



タレ目っていうより  ですね


どっちでもいいよ


この毛虫 マイマイガの幼虫
*こやつらは何でも食べちゃう毛虫らしい


成虫になるとこんな蛾になるのだ


オス               メス

大きさはこんな



見た目も 実にカラフル


ドクガの種類らしいけど 
毛に触れても問題ないらしい
(かぶれる場合もあります)


この時点では そんなこと知らないから
触る = かぶれる
しか頭に浮かばず 見ているだけでカユくなる


閉鎖されているキャンプ場を通過
整備された登山道を登っていく




あ~
かゆい かゆい

よーな気がする 


山の北側を登るからか 低山でも意外と
蒸し暑くないのが嬉しい


歩き始めてすぐに
このようなポイントがある



昔 この辺りに13の石仏があり
信仰を集めていたようだ

 
現在 石仏はなく それに見立てた大きな石が点在
それぞれ名前がつけられている



13あるはずが 7しか確認できない



  

  

それにしても頭に来るのは
目の前にぶら下がっている毛虫ども


気が抜けない 


ストックで払いながら進むので
変な緊張感で汗をかく



たった30分の登りが エラく長く感じたのは 
ちがこさんだけだろうか?



今年は毛虫が異常発生
この時期低山は毛虫だらけ




山頂の鳥居を潜る



ここには冠着神社が祀られている
祭神は「月読命」月の神様なのだ



冠着山には神話が伝わる


冠着山と名前がついたのは
この神話からだろう



 天の岩戸 
 
神代の時代日の神「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」は、
弟の「素戔鳴尊(すさのおのみこと)」が田の畦を壊し、
田に水を引く溝を埋める等の乱暴な振る舞いに腹を立て
外部から開けることの出来ない頑丈に造られた
「天の岩屋」に隠れてしまい、この世は天も地も暗闇となり
悪い神が暴れだし混然とした世間を立て直すために
「天照大御神」に岩屋からお出まししてもらう必要があった。

そこで、八百万の神々は、天の安河原に集まって協議し、
岩屋戸の前において日の神、「天照大御神」を引き出す
呪術的神事を行ったのである。
天宇津女命(あまのうづめのみこと)」の踊りで、
八百万の神々は天地がひっくり返ったような大声で笑った。

神々の笑いを不審に思われた「天照大御神」は、
岩戸を細めに開いたその隙に、隠れ待ち構えていた
「手力男命(たじからおのみこと)」が、鏡を「天照大御神」の前に
差し出したため鏡が反射したため自分の他にも天地に
春の太陽の光を放つ神がいるのだと迷っているすきに
岩戸に手を差し入れて戸を開けてしまいました。

同時に「手力男命」が岩戸を背負って二度とこもる事が
出来ないように何処かへ隠しに、天翔けてきた途中、
この美しい峰にひかれてここでひと休みして冠を付け直し、
当たりを見渡し岩戸を隠す格好な場所を探していたところ
一際高い峰を見つけたという。

冠を付け直した山が「冠着山」で岩戸を隠したところが
「戸隠山」(長野市戸隠)とされている。




冠着山は 別名「姨捨山」とも呼ばれる
それはこのような伝説があるからだ



 姨捨伝説 

信濃の国更級の郷(千曲市更級地区)に
一人の若者が住んでいました。

若者は養ってくれた伯母を母のように慕い、
大切にしていました。

ところがこの国の殿様は、年寄りが大嫌いで、
「六十歳以上になった者は山奥に捨てよと」と、
おふれを出していました。

伯母も七十歳になってしまい、若者は泣く泣く背負って、
姨捨山に捨てたのでした。

けれども、後ろ髪がひかれ一人で帰る気になれません。  
若者はそっと引き返し、老婆を背負って帰えりましたが、
道に迷ってしまいました。

すると老婆は「おまえが道に迷わないように、
小枝を折ってあるからそれを目印に歩きなさい。」
と教えてくれましたので、無事帰ることができました。
誰にも分からぬように匿っていました。

殿様は隣の国から難題を仕掛けられ
「灰の縄を献上しなければ攻め入る」困った殿様は
「灰の縄を見事に作った者には、褒美を取らす」
と里人におふれを出した。

若者は、早速老婆に相談すると
「縄に塩をたっぷりと染み込ませ蒸し焼にすると良い」
と教えてくれました。

それを持っていくと殿様は感心した。
「ご褒美はいらないから老人を捨てることをお許し下さい」
と殿様に一部始終を話しお願いをすると、
それからは経験の尊さを知り、老人を大切にしたそうです。

大和物語・今昔物語集に姨をこの山に捨てた男性が、
名月を見て後悔に耐えられず、翌日連れ帰ったという
逸話が残されており、当時平安奈良の遠く離れた都にも
この話は伝わっていた模様。




どちらの話も ちがこさんは子供の頃
本で読んで知ってたけど
まさか そのお話の山を歩くとは思わなかった



句碑が山頂には立つ



更級や姨捨山の月ぞこれ
(虚子)


この辺りは 名月の里 なのだ


山頂には山の方位盤もある



すぐ横には 雪の時期に登った四阿屋山 


残念なことに雲が多く遠くの山々や
高山ははっきりと見ることはできなかった
(はぁ。。。)



木陰には気の利いた石のベンチ?
ここからは絶景が広がる



ひとしさん ご満悦 



陽当りのいい山頂をウロウロする人



え~とね♪







すっかり毛虫のことはうち忘れて
貸切の山頂を楽しんだ



駐車場に戻ると大変なことになっていた


ひとつのタイヤに 20匹以上の毛虫 が
うじゃうじゃ這いまわっている



ぎょぇぇぇぇ 



いったい何が故 タイヤが好きなのか?
温度? それとも 匂い?



いったい何匹いるんだろ?


泣きそうになりながら 必死で毛虫を
払い続ける ひとしさん


あ゛―
もうやだ



帰りの林道も やっぱり毛虫が待ちかまえていた



・・・・・

と 毛虫意外にも生き物はいた



ズーム



まだ生まれてまもないバンビちゃん


〆が毛虫じゃなくてよかったね


はい~




この日の立ち寄り湯はこちら
戸倉上山田温泉 つるの湯
この温泉地には7つの立ち寄り湯があります
熱めのお風呂で長湯はできません、250円なり
いい湯だよ!



山行後のお楽しみの様子はこちら


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