2013/9/14・15
台風が来る前に!
針ノ木岳・蓮華岳
(後立山エリア)
全山行 379回
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標高 針ノ木岳 2820.6m 蓮華岳 2798.6m
天気 晴れ・曇り
〈山行時間〉
初日:9時間
二日目:3時間30分
〈コース〉
初日:扇沢(7:20-7:30)-大沢小屋-針ノ木峠(11:50-1:00)-蓮華岳(2:10)-
針ノ木峠(3:00)-針ノ木岳(4:00)-針ノ木峠・テン場(4:30)
二日目:テン場(8:00)-扇沢(11:30)
台風接近
山が大荒れになる前に
なんとしても下山しなくちゃいけない
二座決行
パートⅠ
やってきました三連休♪
が
練りに練った 二泊三日テン泊山行の計画は
台風接近を恐れて
パー になり
(はぁ。。。)
結果
一泊二日 それも二日目は
午前中に下山するという寂しい計画に変更
(ぶぅ。。。)
どこに行こうか散々迷った結果
ひとちがが選んだお山は やっぱり北アルプス
信州は黄金色に輝く田んぼと
白い花が満開の畑が続く信州に♪
(わーい)
早朝 山にはガスがかかりイマイチ
登山口の扇沢といえば 黒部ダムの入口
すでにたくさんの観光客がごちゃまんと
基地に押し寄せていた
ひゃぁーっ
すごい人だねぇー
まいりましたね
駐車場はあるんでしょうか?
しばし車でウロウロしたものの
当然 無料の駐車場は すでに満車
有料駐車場しか空はない
(ぶぅ。)
先日
笠ヶ岳山行の時 駐車場でイタい目に
あったので しぶることなく即決で有料の
駐車場に車を停めた
珍しいね
有料に停めるなんて
いいんですぅー
上段の駐車場は24時間で1000円
こっちは36時間で1000円です
一泊二日じゃ余裕ありますから
あはは
そうなんだ
さっそく篭川沿いの ちょっともっさりした道を
道路と交差しながら標高を上げる
(うりゃ)
道路を横断すると 大抵 交わった道路の先に
登山口があるのがフツー
しかぁーし まぎらわしい案内板の
おかげで
へんてこりんな堤防? を
よじ登り
しばし道迷い
(げっ)
ちょっとぉー
もう少し案内板の位置とか方向
考えた方がいいんじゃないの?
初っ端 余計な体力消耗で
ブゥブゥ 騒ぐ ちがこさん
間違えたのは ひとちがなんだから
仕方ないじゃん
うるさぁーい
本ルートに戻る
ヘリコプターが近づいてきた
時々目撃する救助ヘリとは
明らかに 違う色の配色
ヘリが向かう先は どうやら ひとちがが
向かっている方向と同じみたいだ
近くで見たいよね ヘリ
そうですね
なかなか着地しているヘリは
見ることはないですから
そ~れ
おっかけろ!
うが うが うが うが
恐ろしい勢いでヘリを追っかけ
山を登っていく
(あはは。)
スタートしてから間もないというのに
すでに 汗びちょ
追いついた場所は
荷上げのための発着場だった
今 飛び立たんばかりのヘリが
誘導員の指示に従いプロペラを回し始めた
すご~い
かっこいいですねぇー
嬉しそうな ひとしさん
それでも遠慮がちに
一歩後退
それに引き替え ちがこさん
ヘリ見たさに ジリジリ近づいていく
もっと 近くで見てみたい
これ!
危ないから
うるさ~い
すると・・・
遠くで誘導員さんが 離れろと言わんばかりに
両手で合図している
ぶぅ。
けちー いいじゃん
しぶしぶヘリから離れた瞬間
ものすごい砂煙が巻き上がった
ぎゃぁーっ
ヘリは ホバリングするために機体の下に風を送る
そのため 周囲は砂煙が巻き起こるわけだ
ぐょぇぇぇっ っ っ
目も開けられない
口の中は砂でザラザラ
汗をかいて登ってきた顔は
埃と砂で真っ白になり
たちまち
ばっちい ひとちが に変身
ほーら
誘導員さんのいうこと聞かないからだよ
ゲボゲボ
う うるさ~い
荷物をぶら下げたヘリは
悠々と青い空に飛んで行った
気をとりなおして登っていく
ザリザリと口の中に残る砂は
尋常なく不快この上ない
ひどい目に会いましたね
全く災難だったよ
ブツブツ・・・
それでも 山はステキだ
いつの間にか秋が進んでいた
ガマズミは赤い実をつけ熟すと黒くなる
これが 秋の色
見上げた空には 荷上げヘリが
北アルプスのあちらこちらの小屋を目指し
何度も往復していた
湧水と呼ばれる水場に到着
ヘリの砂埃で真っ白になった髪を
キリリと縛り 水場で口をすすいで
ザラザラも解消
最初のポイント 大沢小屋へ
道案内をしてくれるのは
こいのぼり
赤テープの代わりに こいのぼりが
要所に立てられ なんとも楽しい
(うん うん)
営業していない大沢小屋の横を通過
いよいよ 針ノ木雪渓に向けて
沢沿いの道を登っていく
うが うが うが うが
橋を渡る
天気がよければ問題ない橋も
雨で増水でもすれば流れてしまうかも
どんどん標高を上げていく
水が豊富な黒部付近
山の中腹からも滝のような水が流れる
イヤな梯子登場
結果から言わせていただくと
この梯子のおかげで ちがこさん
下山時に左足を負傷いたしました
みなさんも気をつけてね
陽当りのいい沢沿いは
秋の紫外線で 容赦なく ひとちがを攻撃
夏場と変わらない暑さ
そして目の前に現れたのは
すご~い
夏を過ぎ 秋だというのに
立派な雪渓が残っている
目指す 針ノ木岳が雪渓の上に
どんとかまえていた
大きな岩にはロープがつけられ
重たいザックを背負う ひとちがを苦しめる
ここもまた雨が降れば
滑って危険地帯になるはず
がんばれー
ひとち~~~
水が豊富な登山道には
たくさんの花たちが咲いていた
この時期は 夏から秋の花にチェンジする
短いバトンタッチの期間
沢沿いは 色々な花たちに出会うことができる
(いいねぇー)
岩から水が豊富に溢れ
首に巻いたタオルを洗い 顔も洗う
や!
またもや 危なそうな橋
なんだか 沢をさかのぼるにつれ
水量が増しているような
こんな所で流されるわけにはいかん
覚悟を決めて 恐る恐る渡る
ひゃぁー
コワかった
ようやく雪渓まできた
雪渓の上には もやんと靄がかかり
氷と気温差が激しいことを強調しているようだ
カチカチの雪渓は
アイゼンの必要もなさそう
あ゛― よかった
危うく ひとしさんに騙されて
8本歯の重たいアイゼン
持ってきちゃうとこだった
えへへ
本日持参したのは4本歯の簡易アイゼン
おかげさまで 使うこともなし
雪渓は遠くから見ると白く見えるのに
近くなると 土や落石などで表面はまだら
そしてまたもや危険な橋
今度は梯子でつかまるものがない
たった1mほどの小さな橋だけど渡のに勇気がいる
再びステップがつけられた雪渓を
登っていく
雪渓を登りきるとロープが張られた岩場の急登
溜まっている登山者を横目に一気に登った
下を見れば かなりの高度
ここから雪渓の高巻に突入
横には雪渓が続いているものの
いつ崩れるかわからないため危険
雪渓の上は歩かずに高巻を進むのだ
ここは水が豊富な場所
水は背負わず 空ペットを持参した
小屋の直下にある最後の水場で確保しようと
目論んでいた ひとちが
常に沢は横にあった
いつでも水は確保できそう
沢を横断するたび
今度こそ最後の水場じゃないか と
タイミングを計らっているものの
小屋の直下まで重たい水は背負いたくない
結果
ずるずるとタイミングを逃し
不安になってきた
なんか 沢が遠くなってきたみたいだけど
大丈夫かなぁー?
きっとありますよ
最後の水場
信じて進むっきゃない
きっとあるぅー
こうなったら最後の手段
水が確保できない場合は
小屋で買いましょう
ひとしさんの
寛大な言葉
あれ?
いつもケチじゃん
なんとしてもただで確保するんじゃないの?
いいんですぅー
今更戻るのも苦痛だし
ザックは 限界の重さなんですから
あっ そうなのね
きっとあるぅー
信じて進む
あった あった 最後の水場
無事 水は確保
天気は気まぐれで 峠付近にはガスが発生
白い靄の中にブキミに浮かび上がる
ザレ場を登る急な階段
(ひょぇぇぇ)
ここが正念場
ひぃ ひぃ ひぃ
かすかに見える十字架のような
峠の標識目指して必死に登った
標準コースタイム時間を30分ほど短縮
でっかいザックで峠に到着
やったぁー
さっそく小屋でテントの受付
テン場に向かう
このテン場は区画されており
テントを張る場所は指定される
ひとちがは
5番 だ
峠は 針ノ木岳と蓮華岳の真ん中
どちらの山も ほぼ往復同時間程度の
時間がかかるわけ
どっちの山を先に登ろうかな?
ブツブツ・・・
二座はヤメた方がいいんじゃない?
大変すぎるよ・・・
いいの
明日は雨降るかもしれないから
今日中に二座登らなきゃ
休む間もなくテント設営
さ~て いよいよアタックザックで
山に登ることにする
秋めいた山の様子は 次回のブログのお楽しみ
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