2014/06/08
どんぐりだって山に登るのだ!
思親山
(天子山地エリア)
全山行 412回
思親山の情報はこちら
どんぐり登山隊の作り方はこちら
標高 思親山 1031m
天気 晴れ
山行時間 6時間
*これは どんぐりの標準コースタイムです
人間であれば30分程度で山頂です
〈コース〉佐野峠(9:30)-伐採地-山頂(3:30)
ということにしよう
素晴らしい山センスと体力を兼ね備えた
エキスパートなメンバーが抜擢された
その名も
どんぐり登山隊
日曜日
梅雨の晴れ間と ひとしさんがいないことをいいことに
ちがこさんと どんぐり登山隊は初の登頂を目指し
R52を車でブッ飛ばす
富士川の対岸に見える山が
今日登る思親山だよ
実は 今日この山を選んだのには訳がある
数年前 チャレンジしたものの
あまりの林道の狭さに ひとしさんが拒絶
結局 車で林道を峠まで登れなくて
登る前から敗退したというお粗末な結果だった
(ぶぅ。)
その上 ひとしさんは 一人別ルートから
単独で登頂したというズル
これを見逃していいものか?
いや よくない
ということで 今回は ひとしさん抜きで
山に登ることにしたってわけ
(うひひ)
峠まで狭くて細い悪路を車で通過
何度 上から車がこないことを願ったことか
神様 仏様 どんぐりさま
よかったねー ちがこさん
運よく車こなかったじゃん
って 誰も峠にいないよ
ありゃ ホントだぁー
うじゃうじゃ登山隊と会話しながら
峠の駐車場を物色
トイレと反対方向の東は開けて
景色を見ることができる
ここで紹介しよう
どんぐり登山隊のメンバー
さっそく意気揚々と登山口から
どんぐり登山隊出発
(おりゃー)
入口で さっそくリーダーが
何か見つけたようだ
ねぇー
あれがあったら楽ちんじゃない?
でもさぁー
どうやって使うの?
あー
そーか
杖はあれど どんぐり達には
ちょいとばかし 大きすぎるようだ
梅雨の晴れ間ということもあり
湿度は高く汗が噴き出る
なんせ どんぐりゆえ 歩幅が狭く
人間の一歩を進むのにも尋常ならぬ体力がいる
その上 人間にはフラットなジャリの歩きやすいコースも
どんぐり達には 単なるゴーロ場でしかない
(ひょぇぇぇ。。。)
どんぐり達の足が止まった
何か見つけたみたいだ
あ~
そりゃ 秋に落ちた ちみたちの仲間
転落や滑落ぢゃない から
あ゛―
そうなの
不安気に仲間の横を通過していく
階段の丸太も登るのが大変
また 何か見つけたみたいだ
何見つけたの?
これ! これ!
あんまり止まってばっかいると
今日中に山頂につけないよ
ふぁ~い
大変な階段の連続で どんぐり登山隊苦戦
必死に登るものの なかなか前に進めない
(ぶぅ。)
あ゛―
連れてくるんじゃなかった
ちがこさん 一人なら時間かかんないのに
ちがこさんの小言も気にせず
どんぐり登山隊は がんばって登る
ハァ ハァ ハァ
いったい どれだけ階段を登れば
山頂に到達できるのか?
リーダーは途方に暮れた
しかぁ~し 我らは どんぐりの中でも
優秀 と太鼓判を押してもらった
エキスパートメンバーなのだ
ここで諦めるわけにはいかない
その時だ
優秀な女子が声を上げた
じゃ どうしたらいいんだろ?
するとサブリーダーがすかさず叫んだ
階段を登らずとも
山には登れる
ハァ ハァ ハァ
再び元気を取り戻し
山頂に向かってゴー
と・・・
またもや どんぐりたちが立ち止まっている
今度は何?
ん?
コガネムシ
死んだふりしてるだけだから
先に進まないと日が暮れちゃうよぉー
ふぁ~い
やっと第一ポイントの
なんでもない看板
その先は
岩登り?
がんばれどんぐり登山隊
またもや立ち止まる どんぐりたち
か 枯葉の中なら なんか変なヤツが
いっぱい顔出してるぅー
初めて見たギンリョウソウに
びっくり仰天
ひゃぁ~
身体透き通ってるしぃー
幽霊かな?
先を急ごう
ちみたちのおかげで
随分タイムロスしてしまった
でもぉー お腹すいた
シャリバテしちゃうよ
ちょっと休憩していい?
はい はい 10分ね
まだまだ先は長い
次に どんぐり登山隊の前に現れたのは
こーゆー場合
どこを通過すれば一番安全か?
トップを歩くリーダーが
メンバーにコースを指示する
リーダー
狭くって通れないよぉ
少しなだらかな場所に出た
三人の心は躍る
しかぁ~し
現実は そんなに甘いもんぢゃない
今度こそ!
希望を胸に最後の丸太を越えた
どんぐり登山隊が見たものとは・・・
伐採された山斜面に青いネットが張られた
プチ展望地?
期待を裏切られたものの
展望がいいなら許せると
どう?
景色わ?
まずは東方向の景色
ここは晴れているけど
他の標高のやや高い山は雲の中
富士山が見えないのも仕方ないか
駿河湾までは見えないけど
梅雨の晴れ間としては100点かもね
景色を見たら
ちょっと元気になった登山隊
登山口から出発し
6時間後にようやく山頂に到着
やったぁー
やったぁー
やったぁー
山頂標識によじ上り
大喜びの登山隊
今日は貸切り
どこでもOK
ウロウロ歩き回って
結局落ち着いたのはここ
登山者はいなかったけど
初夏の陽気にカップルの蝶たちが
楽しそうに山頂をランデブー
お腹がいっぱいになったら
ゴロンと寝ころんでみよう
手足のない どんぐりだったころは
自由じゃなかった
今は幸せ
山登りだってできちゃうのだ
サブリーダー
ちっちゃな どんぐりだって
諦めないで一歩一歩進めば
山頂まで登れちゃう
優秀な女子
山頂から見えた景色は雲だらけで
イマイチだったけど
コゲそうな暑い日差しの下
いつまでも眺めていたい気がした
リーダー
休憩が済んだ後は 幕営地を物色
今日は ちがこさんとここでお別れ
山頂でテントを楽しもうって計画
リーダー この山
最高っスね
ど どうぶつがこないといいけど
シカが来たら食べられちゃうよ
大丈夫♪
テントに隠れましょ!
みんな初めてのテン泊に
ウキウキ ワクワク
明日 峠に迎えにくるからね
峠についたら電話して
じゃーねぇ~っ
そう言って ちがこさんは
峠に向かって帰って行ったよ