2011/1/29
予定外・・・
八子ヶ峰
(北八ヶ岳エリア)
全山行 219回
百名山 40座
標高 八子ヶ峰 東峰 1869m 西峰 1833m
天気 曇り
山行時間 3時間45分
〈コース〉自宅(6:00)-スズラン峠(10:00)-西峰(12:15)-2in1スキー場(1:30)
毎回、ひとちがの山歩きの写真を見て 雪山に行きたがる ちせこさん。
そのくせ 冬場になると 決まって必ず言う言葉・・・
「寒い時期は 冬ごもりするから・・・」
雪山に行くには 寒さなんか気にしてたら行けないよ!
70代半ば、それでなくても後期高齢者、雪山が大変なことは百も承知!
わかっていても すえちせは決めた!
今年も雪山へ行く!!
(素晴しい!! ぱちぱち!!)
そうはいえ 一週間前になると 必ず ちせこさんから電話がかかってくる。
(やっぱし)
「週末は天気があんまりよくないみたいだよ、寒いみたいだし」
ははぁ~ん、やっぱしクジケてるわけね。
宿も手配しちゃったしぃー、今更キャンセルなんてできないからね
(そう! そう!!)
とはいえ、すえちせがエライのは 出発当日は ちゃぁ~んと玄関先に山の支度をして待っていることなのだ。
(うはははは!)
ちがこさんの今回の計画は 先日歩いた八子ヶ峰を縦走だ。
ピストンは無理でも 西峰のスキー場の下りリフトを使えば すえちせの足でも縦走可能と
宿からは 山情報も届いている。
数日前に降雪があり、新雪の上を ゴキゲンなスノーシューハイキングができそうじゃん。
(いいぞ! いいぞ!)
さっそくスズラン峠から出発♪
ようやく支度ができた すえちせ。
ぶっ!
なんとも へんてこりんな格好であ~る
それじゃぁ まるで
赤だるま&黒だるま!
(がはははは)
いくら寒いからといっても それだけ着膨れていれば 寒さなんか へっちゃらだね♪
天気予報では それほど天気も崩れることもなさそうじゃん
いざ 出発
(よっしゃ)
乙女茶屋の横から登山道に突入。
駐車場の脇から直接登山道を歩けば 雪は踏まれているので深いこともない。
だぁ~れも足を踏み入れていない茶屋近辺は 脹脛辺りまでの積雪量。
スノーシューが苦手な すえちせは長靴で参戦!
一歩足を踏み入れた ちせこさんが叫ぶ。
「あ、歩きにくい ウマっちゃうよ」
ははははは・・・
ひとちがが先を行かないとダメそうですなこりゃ
ひとしさんのラッセルを先頭に 本線との合流を目指す。
一歩一歩がなかなか進まない すえちせ
「ずぅ~っと こんなに大変なわけ?」
すでに ちせこさんは半分クジケ
と、ともかく がんばりましょうか・・・
本線と合流。
ヒュッテ アルビレオまでの登りに突入
(うりゃ)
踏まれた雪とはいえ雪道、雪山経験が少ない ちせこさんは 上手に登ることができず ヨロヨロしながら進む。
(ひょぇぇっ、なんとも危なっかしいですな)
一方、すえたろうさんは快調であ~る。
さすが雪国生まれ、得意の長靴歩きは健在だね
(うん、うん)
八ヶ岳の山々が見え始めると分岐に到着、左に少し反れると展望台がある。
展望台までの稜線は トレースもなく数日前に降った雪はパウダースノーのまんま。
ゴキゲンに先を急ぐ ひとちが。
今回もそうだが、すえちせや じゃりんこ隊と山歩きをする時は 必ず ひとちがが下見した山を歩くのだ。
季節が違えば 山の状態も把握できないので なるべく期間を空けないで山案内をすることを心がけている。
一度歩いたコースだから 安心、安心
稜線沿いをひと登りすると 展望台に到着
雄大な雪山を前に感激する すえちせ・・・
スゴイねぇーっ!!
八ヶ岳山麓に立つ 別荘の小さな屋根に雪が積もり 夏場の木々で見えない景色も 冬場はくっきりと違う顔を覗かせている。
天気は どんより気味
先を急ごう
分岐まで戻り ヒュッテ アルレビオの赤い屋根まで直登。
はあ、はあ、はあ、はあっ・・・
長靴が滑るので ちせこさんはアイゼン装着。
それでも 雪で少し高くなった一歩は辛い
後方から ちがこさんは ちせこさんが ひっくり返らないようにサポート。
がんばれぇーっ!
ヒッッテに到着。
風がとたんに強くなった
うへっ!
激サブじゃん!
気温は氷点下10度、耳がちぎれそうに冷たい。
こんな時は やっぱし目出帽
あ゛――――っ・・・
益々 ブキミな集団になってしまった
ここからは稜線歩き、体制を整え東峰に向かう♪
小さなアップダウン、右には山頂に雪雲をかぶった蓼科山。
うが うが うが うが
東峰に出た。
(よっしゃ)
ひとちが一行を追うように登ってきた登山者たちは ここでUターン。
なぜならば・・・
その先の稜線にはトレースがなかったからであ~る。
高台に しばらく迷ったらしいトレースがあった。
(皆さんトレースがないと不安なんでしょうね)
大丈V!
なんたって ちょいと前に歩いてますからね
(うひひひひ!)
迷わず高台を下り西峰のあるスキー場のリフトを目指す。
ちがこさんの後を 転がりそうになりながら すえちせも懸命についてくる。
がんばれぇーっ!!
あっ!
ちせこさん転倒
うはははは!
大丈夫ですよぉーっ
なんたって稜線です、道幅ありますから
雪が深い
スノーシューを履いた ひとちがの後を歩く すえちせも壺足は免れず悪戦・・・
がんばれぇーっ!!!
リフトの手間からは 雪の吹き溜まりができていた、雪庇であ~る
初めての経験、雪庇って どこを歩けばいいのか?
鹿の足跡があった。
すえたろうさんが教えてくれたことを ちがこさんは思い出す
「動物は危険な場所は歩かないから どこを歩いていいのかわからなかったら足跡を追うといい」
ははぁ~ん、そうかぁーっ
鹿は 雪庇の端上から1mほどの所を歩いていた。
わかっていても ちがこさん的には高い場所を歩きたくないので とりあえず雪庇の下の 雪の少ない部分を歩いてみる
げっ 失敗・・・
腰辺りまでウマる
ダメだこりゃ!
やっぱし 鹿の足跡を歩かなきゃ。
ちがこさんも苦戦していたが 更に すえちせも壺足に苦戦していた。
雪山でウマって苦戦している老夫婦、よくやりますなぁ
ようやくゴールの西峰に到着
(やったぁー)
たくさんの スキーやスノボーを楽しむ人たちに賑わう山頂。
ちがこさんの予定では・・・
下山はリフトを使って スキー場の基地まで すえちせを降ろし 基地でお茶しててもらう予定だった。
その間に ひとちがはピストンで車を スズラン峠までとりに向うはずだったのだ。
ところが
リフトの管理室から 出てきた おじさんに いきなり猛烈に怒られた。
「そこ 危ないからどいて! これは上り専用のリフトだから 下りは乗れないから」
と冷たく言われた。
があーーーーーーん
なんじゃ そりゃ?
別にただで乗せてくれって 言ってるわけじゃないじゃん
ケチんぼ!!
登山者には冷たいスキー場関係者
少々頭にきた ちがこさんではありマスが 乗せてもらえないんじゃ仕方ない。
予定変更、すえちせにはピストンは無理なので エスケープルートとしてスキー場の横を下ることに
(よっぽどゲレンデ付近を歩く方が危険だと思うんですが・・・)
後ろで声がする。
「乗せてもらえないの?」
不安そうな ちせこさん
リフトに乗れるとばかり思っていた ちせこさん、ここまでは がんばれたものの とうとうクジケた。
(ごめんね ちせこさん)
とぼとぼ歩きだす・・・
「私は急いで車をとりに行きますから ちがこさん、先導頼みますね」
そういって ひとしさんは風のように消えた。
乗れないもんは仕方ない
もうクジケて ちんぷり始めている ちせこさんを引きずるようにして下山開始。
(がんばりますよぉーっ)
なんせスキー場ですから スゴイ勢いでスキーやスノボーの人たちが 山の斜面を滑るわけです。
当然のことながら 脇のゲレンデ外をあるく登山者は怖いわけで
(ひょぇぇぇぇーーーっ)
後方から滑ってくる人たちを警戒しながら 慎重にゲレンデを ゆっくりと下る。
脇により過ぎると 腰までウマる深い雪。
何度も
ズボっとはまる すえちせ。
(あちゃぁ)
リフトで下れるって言ったのに・・・
もう、ちせこさんは ブぅたれるどころの騒ぎじゃありません。
クジケ クジケ クジケ
横を見れば 意外にも雪にウマって遊んでいる すえたろうさん
(あは。)
携帯で ひとしさんと連絡を取りたくても余裕がなかったので いったい ひとしさんがどんな状況なのか。
きっと ひとしさんのこと、走って稜線を越え、時間的には変わらないで合流できるかも
なんとか かんとか無事 スキー場の基地に到着
(よかったぁー)
「ちがこさんぁ~ん♪」
声がした。
見れば 身一つで身軽になった ひとしさんが立っている。
ひとしさんは 20分も前に基地に到着していたのでありました。
(さすが早い!)
よかった よかった・・・
最後まで 無事歩ききることができたね
ちせこさん、やや疲れていましたが元気です
(あはは。)
ひとちが一行が山を下り終わったのと同時に雪が降り始めた
車で移動、蓼科湖は凍りつきスケートができそうでしたな。
すぐ横にある聖光寺(交通安全のお寺)も見学したよ
お寺の鐘を響かせて 今日の無事を感謝。
ごぉぉぉーーーん
なんとも刺激的な雪山でしたな すえちせ!
(うん、うん)
今夜のお宿は 毎年楽しみにしているグルメ宿。
続きは
次回のブログでね、お楽しみにぃーっ♪