ホワイトクリスマス♪

ひとちが

2011年12月26日 13:27

2011/12/24

雪山から メリークリスマス♪
天狗岳
(八ヶ岳)


全山行 269回




標高 西天狗 2645,8m 東天狗 
天気 晴れ・曇り
山行時間 6時間45分



〈コース〉自宅(4:30)-唐沢鉱泉(7:30-7:45)-西尾根-西天狗(11:00-11:10)-
東天狗(11:40-11:50)-中山峠-黒百合ヒュッテ(12:50-1:00)-唐沢鉱泉(2:30)






ひとちがっちにも来てくれるかな?

サンタさん♪ 







クリスマスだから 雪山を楽しもう♪
今週 向かった先は八ヶ岳


週末のお天気は冬型の大荒れとTVでは連日注意を発令
(ひょぇぇぇ。。。)

『雪がガンガン降るかもしれない、ホワイトアウトして道迷い
したらどうしよう』

おっかなびっくり唐沢鉱泉までの林道を ノロノロ走る ひとしさん
(あはは。)





八ヶ岳といえば、年末年始 山小屋のほとんどが営業する
登山者には嬉しいお山
さぞかしクリスマスは 山小屋でのパーティーを楽しむ人たちが
いっぱいで コミコミに違いない


人気のある渋の湯の登山口は混雑しそうなので避けて 
あえて唐沢鉱泉からの西尾根コースを歩くことにした ひとちが






唐沢鉱泉の前にある駐車場は無料であ~る
雪で埋もれた駐車場には すでに数台の車がいる。
さすがに雪山となると登山者は少ないのか?



今日はクリスマスなのに?




ありがたいことに駐車場にはトイレが併設されている。
冬季は通常使われているトイレは閉鎖されているが、すぐ横にある
仮設のトイレは使用可
(よかった よかった)

気温はすでにマイナス10度
トイレが近いのは当たり前




さ~てと、トイレを拝借して出発することにしましょう!!




トイレの戸を開けた。



うわぁーーーっ!!

先に入った ひとしさんの叫び声が聞こえる


「ちがこさぁ~ん、このトイレ危ないですぅーっ」




えっ?
危ない?

いったい何が危ないって
いうんだろ???





ちがこさんは想像した


たとえば、便器がなくて ポッカリ穴が開いていて
用を足しづらいとか?




ん~~~~ん、
よくわからん・・・





トイレから出てきた ひとしさんが言った。

「このトイレ、凍っていて壁や床がツルツルですよ
用を足すには 両側の壁に手をつっぱって ついでに足も壁を
つっぱらないと滑って転びますからね」




えええええーーーーっ!?


戸を開ける。
見た目はフツーだった
が、よく見ると薄い鉄板の壁と床には薄い氷が張っている


図解してみよう



想像してもらえたかな?

恐怖のトイレ! 



慎重に一歩足を床に置いてみる

つるるん♪



げっ↓ 

確かに滑る
こりゃ 一筋縄では用は足せそうもない

用を足す体制を取るまでに油断できないんので 壁を押さえながら

便器をまたぐ = 戸が閉められない



どうしれってか?



バランスを崩せば 間違いなくトイレで すっ転ぶに違いない
山歩く前にトイレで負傷するのは ゴメンだ

ズボンを下ろすにも、用を足すにも スクワットみたいな 
へんちくりんな体制で閉口した



なんとか 生還・・・

出だしイッパツ トイレで無駄な体力を使ってしまった
(はぁぁぁ、、、)






さあ さあ 出発しますよぉーっ
もたもた してられません

 

唐沢鉱泉の前から橋を渡り 西尾根ルートを登って行く
橋の上から見た川は 凍りつき氷瀑になっていた




さすが人気の山、雪山とはいえトレースや赤テープがしっかりして
いるので迷うことはなさそうであ~る
ズンズン登っていく。



雪はパウダースノーに近く アイゼンなしでも十分登ることができた。


2年前の5月に同じコースを歩いたが 今時期より登山道は凍り
アイゼンなしでは登れなかった記憶

まだ 雪山に慣れていない ひとちが、ひとしさんが後方で 
恐怖の症状、 おえーーーっ!
を連発していたような・・・
(あはははは!)





雪の積もった樹林帯は 薄暗く まるで冷凍庫の中にいるようであ~る
それでも樹林帯は風がこないからまだマシなのかも。



分岐を越え 高度を上げていく。
雪がどんどん多くなった。



稜線に出る前に装備を万全にしよう♪

目出し帽、アイゼン 
完璧じゃん!




「もう少し早く歩けませんか?」

後方で ひとしさんが ちがこさんのお尻をつっつく




気温が低く 吸い込む空気は冷たい
肺が苦しい

冬用の登山靴と でっかいアイゼンは普段履き
なれている山靴よりの数倍重いような気がする。



「無理だしぃー
これ以上早くなんて歩けないもん」


ぶぅたれながら ちがこさん ノロノロ山斜面を登っていく。






ようやく森林限界を抜け 第一展望台に出た



きゃぁーっ♪
すごぉ~~~い!!


雪の帽子をかぶった蓼科山&北横岳



下界は暖かく穏やかそうに見える





稜線に出ると急に風が強くなった
目出し帽から出ている頬が痛い

足元は樹林帯と違い 岩がゴロゴロとアイゼンでは歩きにくかった。
先を思えば 外すわけにもいかず ただひたすら ガニ股で
アイゼンを ひっかけないように慎重に歩く




うぉぉぉーーーーっ!!

西天狗が大きく立ちはだかる
ここまできたら引き返すなんてできない、目の前にある
山の頂にむかって進むべし!



うが うが うが うが



お腹が減った
最後のひと登りをする前に 腹ごしらえしよう。

うま♪



と言いたかったが、おむすびはコチコチに凍っている 
まるで 石でも食べているようであ~る
(あちゃぁー)

そんでもいいのだ、とりあえずお腹が落ち着けば
(そう! そう!!)






荒い呼吸は 目出し帽の鼻と口を息で濡らす
外気に触れた口元は白く凍りつく。

口だけぢやなかった・・・



「あれ?
なんだか目がちゃんと開かないよ」


振り返った ちがこさんの顔を見て ひとしさんが笑う。


「ツララになってます」


鼻の隙間から出た蒸気は まつ毛に付着、白いビーズでも
あしらったかのように まつ毛が凍りついている



ツララは更に大きくなり 今度はまつ毛の上下が
ツララで合体しそうな勢いであ~る

ありゃりゃ・・・
まいったね
 





第二展望台に到着
西天狗までは あとひと登り!





がんばれぇーっ!! 

ここからが大変だった
大きな岩のゴロゴロした山斜面を ほぼ直登、風は益々強くなり
気温はどんどん低くなっていった

体感温度、マイナス20度!

ただひたすら 風と寒さに耐えながら山頂を目指す




さびぃ~~~っ!!

それでなくても遅いペースの ちがこさんの足取りは 
寒さと山靴の重さで更にペースダウン


このままじゃ ちがこさん、低体温症になりそうであ~る
一刻も早く なんとか山頂に出ねば



やったぁーっ♪ 

とうとう登りきった。
不思議なことに風は止んだ
(ラッキー♪)



広い西天狗からの景色を楽しもう
雪の八ヶ岳、なんて美しい景色・・・



空は雪雲が覆い始めている。
午後には雪が降り始めるかもしれない
クリスマスに雪が降ったらステキ♪


南八ヶ岳方面


蓼科山方面




そして ひとちがから皆様に愛を込めて

メリークリスマス♪






東天狗に向かおう
山頂には数名の登山者の姿が。



一気に登る。
ピッケルも持ち合わせてきたが 冬用のストックで使うことはなかった。
まだ柔らかい雪だもん、ピッケル刺さんないもんね



東天狗に到着、しっかり握り合った手
今年も二人で一年がんばれたね!



年末雪山に登れた ひとちが、大満足♪
(うん、うん)





中山峠を経由して黒百合ヒュッテに向かう。
天狗の奥庭は 大きな石がゴロゴロしているのでアイゼンでは
危険と判断、緩やかに下れると思われた峠ルートを選んだのだ。


あまぁ~い!


そりゃ 天狗の奥庭よりはマシでしたがね。
やっぱし 足元大きな石がゴロゴロ、危険に変わりは
ありませんでしたな

 

途中、東天狗&西天狗を並べて見ることができるポイントがある。
改めて大満足



中山峠を経由してヒュッテまで下った

 



 うぉ? 


なんと ヒュッテ前のテン場には10数張のテントが
こんなにサブくても テン泊なんて まだまだ ひとちがには
無理そうであ~る。



修行を積んで出直そう・・・




ヒュッテの前にはたくさんの登山者、皆さん 渋の湯方面
からこられたようですな。

装備を整える。
アイゼンをはずし 緩やかに樹林帯を唐沢鉱泉まで

帰りにも ヒュッテでクリスマスを過ごす登山者の
パーティーとたくさんすれ違った。

きっと今夜は満員御礼だね!




樹林帯をズルズル下っていく。
アイゼンを外しただけでも 随分足が楽ちんになった。
(ほっ)



ゴール♪

楽しい雪山歩きも終了
迷うこともなく、雪山を満喫できたね ひとしさん





本日一番怖かったのは?

やっぱり登山口のトイレかな?



メリークリスマス♪
うはははは!!


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