2014 年末年始の八ヶ岳 第一弾♪

ひとちが

2015年01月05日 21:26

2014/12/30

期間限定売り切れ御免?
阿弥陀岳
(八ヶ岳エリア)

全山行 430回



阿弥陀岳の情報はこちら


標高 行者小屋 2350m
天気 曇天
山行時間 5時間30分(休憩時間を含む)

〈コース〉
美濃戸・赤岳山荘(8:00)-南沢-行者小屋(10:40-11:10)-
山荘駐車場(1:30)




小屋の前には雪の中に何張ものテント
雪の中に半分埋もれ風に耐えている


氷点下15度まで下がった極限状態の山には
ヘルメット・ハーネス・ピッケルを装備した
強者の登山者たちの姿


かっちょいい~





年末最後の山として選んだのは
南八ヶ岳の一峰 阿弥陀岳


主峰の赤岳の西側に鎮座する山である
八ヶ岳南部の峰はどれを選んでも大変だ
特に冬山の登頂は厳しい 


ひとちががこの峰を目指そうと思ったのは
過去 無謀にも赤岳の雪山登山を決行した帰り


荒々しく人を寄せ付けないような山容に
一目惚れ
修行を積んでから と心に決めた



あれから2年


ひとちがは成長できたのか?


あんま変わんないと思うけど


だよね


山数はこなしてきたものの
一向に技術的にも体力的にも進化していない現実


進化しない原因とは


どこの山岳会にも所属せず 山勉強もほとんどしないし
毎回学習能力に欠けること

年々老体になっていくためか 体力がつくどころか
あちこち不具合が生じ体力低下


で どうするの?
行くの?



行くよ いく いく!


最近のゆるゆる山行から いきなりの
本格的雪山登山に突入 大丈夫なのか?


美濃戸口に車で到着
ひとしさんが駐車場係りの人に声をかけた


すみません
この先車で入れますか?



行けますが 
四駆でチェーンがないと厳しいですよ



じっと ちがこさんを見つめる
やや引き気味のマイダーリン

目が泳いでいる


前も同じこと聞いてるじゃん
前回だってちゃんと美濃戸まで行けたし
特に問題ないと思うけどな



不安そうに車をノロノロと発進


いいんですか?
道幅狭いし すれ違えませんよ
皆さん歩いてるし 私も美濃戸口から歩いた方が・・・



行けるしぃー 
ワダチだってちゃんとあるし何台も通過してるよ
チェーンもシャベルも持ってるじゃん



そうですが もしも・・・


そのために昨日チェーンつける練習したんでしょ
行こうよ 行けるから 



低速10キロ
一向に前に進まない車

いつになったら駐車場につくんだろ? 


しばらくすると車を停め再び拒絶反応


やっぱ戻った方がいいと思います
でもUターンする場所がありませ~ん



こーなったらもう戻るしかないか
と一瞬思った


その時だ
運よく後方からすーっと車が一台


前進するのみ


美濃戸にはすでにたくさんの車

さすが八ヶ岳 年末年始に雪山を楽しむ
登山者でいっぱいなのだ



天気は曇天
というより 今にも雪が降ってきそうな
薄暗い雪雲日和


なんじゃい 
天気予報はピカピカの晴れマークが
ついてたのに全然違うじゃん



予報ですからね
仕方ありませんよ



山には雪がたっぷり
どこもかしこも雪が覆いかぶさり白一色の世界



やっぱ雪はいいねぇ~


何のん気なこと言ってるんですか
本当に阿弥陀岳に登る気ですか?



そうだよ
だからヘルメットもハーネスもピッケルも
準備してきたんだもん



家のトイレでガイドを何度も確認しましたが
危険で私達には無理なんじゃないですか?



ん?
行ってみないとわかんないじゃん


あ゛―
いつもの ちがこさんが始まった



ひとしさんは諦めたのか 
それから何も言わなくなった


コースはノーアイゼンで歩けるフラットかつ明瞭な
歩きやすい雪道



重い冬靴だから夏道より時間はかかるものの
安心して歩けるのが嬉しい


久しぶりの がっつり雪山 が嬉しくて
ひとりズンズン進んでいく ちがこさん


後方では
サエない表情で足取りの重い人が約一名


へたれですぅー


自分で言うんだから
間違いなく 
へたれ だね


悪かったですね



登るにつれ 雪は益々多くなり
木につけられた赤テープも消え
白い世界がどこまでも続く



登るにつれ 雪雲が更に下がって
今にもホワイトアウトしそう
吐く息が白い



登山者のカラフルなアウターが
見えたり隠れたりしながら隊列を組んでいく姿



これぞ 雪山


ヤバいよね ひとち
ちがこさん一人で盛り上がってるけど




どうするつもりなんでしょうねぇ~
こんなお天気なのに




心の中で叫んでいる ひとち



行者小屋に到着

あ゛―
さぶさぶ
 
小屋でコーヒーでも飲んでいこうよ


ありゃ?
山頂は目指さないの?



当たり前じゃん
危ないよ こんな日わ




暖かい小屋の中で 期間限定売り切れ御免のおでんを
フーフー言いながらいただく


ここまででいいよ
ピークは次回への持越しで



よかったですぅ~


ひとち 瞳が輝いてるよ


えへへ


下山して麓のあったかい温泉にいこ!


小屋から出ると ひとりの登山者が
近付いてきた


ひとちがさんですよね?


へ?
どなたですか?


いつもブログを拝見してますよ


あー そうなんですかー



この黄色のアウターの方は あんどうさん
ひとちがが知らない間にまた新しい山友が増えていた
今日は日帰りで赤岳を目指すそうだ


お気をつけて 


彼の無事を祈りつつ下山開始


この日は悪天のためか小屋から引き返す人も多く
帰路の道のりの随所にはアートがたくさん残されていた



素直に下山する ちがこさんに安心したのか
ひとしさんの表情は一転し この通り



時間に余裕もあるので遊びながら下る



白く積もった雪はキャンパス
立体アートにふたりとも大満足







展望のない樹林帯も楽しい道のり



これぞ 究極の雪遊び?



最後の山は敗退になっちゃったけど
一年無事がんばれたこと
来年もまた家族でお正月を迎えることができるよね



はい~
また新年から がんばりましょう



麓の村から見た八ヶ岳は雪雲に覆われ
下山したのは正解だったかも



自宅へ車を走らせている途中から見えたのは
すくっと端正な姿を見せる うちの裏山だった



この日の立ち寄り湯はこちら
道の駅 蔦木
道の駅の中に隣接する温泉だよ



新年イッパツ
親子で目指すのは?




次回は八ヶ岳シリーズ第二弾
雪山登山の醍醐味お届けしま~す♪

乞うご期待


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