微笑んだ山の神♪

ひとちが

2013年05月09日 10:35

2013/5/4

山頂アタック!
鹿島槍ヶ岳
(北アルプス・後立山エリア)

全山行 358回



鹿島槍ヶ岳の情報はこちら
連休後半の前編はこちら



標高 南峰 2889.1m
天気  晴れ・雪
山行時間 8時間15分


〈コース〉冷池山荘(4:45)-布引山(5:30-5:40)-
南峰(6:30)-ピストンで冷池山荘(8:00)

下山:冷池山荘(10:00)-じーを越えて-爺ヶ岳登山口(3:30)






素晴らしい山歩きをありがとう
微笑んでくれた山の神に感謝







連休後半二日目
(後編)



夜が明ける

まだ暗い大部屋の中 ゴソゴソと
動き回っている ひとちが


昨夜は70名ほどの宿泊者
テント泊の人も含めれば
かなりの大人数だったもよう


ひとしさんのイビキ
一番デカくってさ
皆さんの大迷惑だったよ



えっ?
そうなんですか?
掻いたもん勝ちですよ



ひとしさん 勝利 


ホントは皆さんぢゃなくて
一番迷惑を被っていたのは
隣で寝ていた ちがこさん
(ははは。。。)


ひとしさんのイビキに加えてね
前のおばさんの足が邪魔っけでさぁ
頭に来たから蹴っ飛ばしてやったよ



ちがこさん 勝利 


またぁー
そんなことして


なんとも迷惑な夫婦ですみません
この場を借りて 私が代わりに
お詫び申し上げます





背負ってきた大型ザックは小屋にデポして
目指すは鹿島槍の山頂
(イエー)



小屋泊の人たちが朝食を済ませ
山頂アタックする前に出発しようってわけ
(うは! うは!)


コミコミじゃ ひとしさんの
機嫌が悪くなりそうだもんね



そう そう


薄明るくなり始めた小屋の前でアイゼン装着
ピッケルを首からぶら下げれば
イッチョ前の山屋に見えるぢゃまいか
(うひひ)



小屋から槍方面を登り始めると
オレンジ色の太陽が顔を出し始めた


きゃぁーっ
きれいだねぇ
 


はい
やっぱり山のご来光は最高ですね




凛とした空気


雲がやや多く すっきりした天気には
ならないかもしれないけど
本番は今日しかない



雪質は上々で気温が低いため
アイゼンがバッチリ効く
(ナイス)


ガツガツ登っていくと 目の前に
魔女の帽子のようなコブがひとつ


の?



最初に登る予定の布引山ではないものの
結構な大きさなのだ


ザク ザク ザク ザク


陽が辺り白い雪はキラキラと光る



その先の麓の景色を見たくても
雪庇になっているので近づけない
(あわわ)


魔女の帽子を登りきると
大きな布引山が現れた



すっごく大きそうに見えるけど
登っている登山者の大きさと比較すれば
そんな大変そうでもない
(よっしゃー)


いっくよぉーっ 



気合を入れて 山を登る
硬い雪にピッケルが刺さる


グサ グサ グサ グサ



これまでピッケルのありがたみを
あまり感じたことはなかったけど
初めて ピッケルがあってよかった と感じた


標高が ズンズン 上がる
気温は ズンズン 下がっていく


ちがこさんを追いかけるように 
ひとしさんも順調に登ってきた
(いいぞ! いいぞ!)



先人達が歩いたトレースはまだ少なく
踏み荒らされた感じがなくていい



あとちょいで上にでるよ



立派な山頂標識のある布引山
アタック前の槍の足慣らしには最適



横には剣岳がかまえていた
厳つい山容は山屋の心を虜にする



進むべき山頂方向に目をやれば
強い風で吹き飛ばされた雪が真横に流れ
大きな雪庇がいくつもせり出し恐怖感を仰ぐ
(ほぇー。。。)



それでも行かねば 
山頂には行けん



やめといたら?
大変だし 危ないよー



うるさぁーい


振り返ると白い山々が波のように
押し寄せてくるようだ



顔が冷たい
それでも今日は目出帽がある

目が乾いてサングラスだけじゃ
とてもいられない
こんな時 ゴーグルがあれば



必要な時に
必要な物がない
 



あれ?
前半の蝶ヶ岳で反省してギアは
全部持ってきたんじゃなかったっけ?



ん 持ってきたよ
でもね いらないと思って
車に置いてきた



バカだねぇー



教訓

車に積んであるのなら
どうせなら持っていこうよ 
冬山ギア






山頂に到着

風は強く 雲が常に流れている 
山頂は晴れたり ガスになったりと大忙し
(あらら)


吹き飛ばされそうになりながら
ひとしさんも登ってきた



いやぁー
過酷でしたねぇー
どうなることかと思いましたが
やればできるもんですね



限界が喜びに変わった瞬間


雲の切れ間を狙って何度もカメラの
シャッターを切った



よかったね ひとち
いい写真撮ってもらえて



はい
嬉しいですぅーっ




槍の山頂には 布引山のような立派な標識はなく
ひょろろ~ん と棒が一本立っていた


げっ
なんか やたら地味くない?



きっと標識は雪の下ですよ
こんな過酷な条件なんですから



まぁ いいです


丁度逆光で写真も上手く撮れない
山頂の目印と記念撮影した
(うほ!)



やったぁー 


ここまで登れたことが
スゴく スゴく 嬉しかった
(うん、うん)


ひとちが 大満足 




あまりに風が強くサブいので
退散することにしよう



たくさんの登山者が 風と戦いながら
一歩一歩登ってくる



私たちも 本物の山屋に
近づけたかな?



まだまだですよ


そうだよね


山屋の修行は厳しいのだ



風に飛ばされないよう
アイゼンをひっかけないよう下る
(きゃぁー)



下っても 下っても 下っても
素晴らしい景色が ずーっと 続く



登った人にしか味わえない
贅沢な山の一時


振り返ると山頂に向かって登っていく
たくさんの登山者が見えた



布引山の山頂まで戻った



山頂からは 今日下山するために
また登らにゃいかん じーたちが
美しい姿で並んでいる
(あはは。。。)



これで終わりじゃなかったっけ
帰りも大変そう



そうですね
私 いっつも 
限界 です



小屋に戻った
のんびり朝食を済ませ じーに向かう



あ゛―
やんなっちゃうよ
また じーの三つ越え



越えていかねば
下山できない現実
 



冷乗越に出ると驚いた
昨日 エビの尻尾がついていた分岐の標識は
溶けてフツーになっている
(あららん)



冷池山荘に乗越から手を振ろう
春になれば 山荘も忙しいシーズンに突入


お世話になりました
またね
 



きたじーに向かって ズンズン標高を上げる



トラバースする道は やっぱりコワイ
(きゃぁー)



実は爺ヶ岳には 山頂を通過するルートと
延々とトラバースしてピークを踏まない
ルートがあるのだ


扇沢方向からピストンで槍のピークを踏むためには 
爺を二度通過するため ピークを避けたルートを
選ぶ登山者も多いはず


でもね
あえて ピークを通過したがる のが
ひとちがだ


やっぱりね




きたじーの東斜面のアングルは コブを
登りせり出した雪庇のギリギリまで
行かなきゃ見れない絶景



きたじーの上からは形のいい なかじーと 
みなみじーが顔を見せている
(うは! うは!)


鹿島槍に見劣りしないステキな吊り尾根
巻き道を通過しないで得した気分



なかじーを越える



なかじーの山頂を最後に
鹿島槍に別れを告げた


素晴らしい山歩きをありがとう
微笑んでくれた山の神に感謝




行き先に みなみじーが待ち構えている
サクサク下山しよう



青かった空は どんよりと黒雲がかかり
高山の連なるアルプスは 白く霞んでいった
(あや?)


大急ぎで山を下る


天気が崩れていく中 途切れることなく
登山者たちが爺を越え槍を目指していく


みなさん がんば 


いい日に登れてよかったね
ひとしさん



はい 今回も限界 でした
でも 最高の山歩き ができましたよ



今夜は車泊して 明日もまた引き続き
信州の山を登ることにする


どんな面白いことが
待っているのか?



偶然の出会い満載のブログは
次回のお楽しみ♪




この日の立ち寄り湯

大町温泉郷 温泉博物館 薬師の湯
連休のため すごく混んでました 
旧館は内風呂だけですが そちらの方がおすすめ




この日の車泊地

大町山岳博物館 駐車場
北アルプスのロケーション最高
24時間水洗トイレ使用可
 


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