しらびそ高原へ♪ 後編

ひとちが

2014年07月04日 14:21

2014/06/29

しらびそ峠を挟んで北側の山へ♪
奥茶臼山
(赤石山脈南部エリア)

全山行 415回



奥茶臼山の情報はこちら

前編の山歩きはこちら




標高 前尾高山 2089m  尾高山 2212.4m  奥尾高山 2266m  
岩本山 2269m  奥茶臼山 2473.9m
天気 晴れのち曇り
山行時間 8時間45分

〈コース〉しらびそ峠(6:30)- 前尾高山-尾高山-奥尾高山-岩本山-
奥茶臼山(10:30-11:00)-北側展望地-ピストンでしらびそ峠(2:45)





雨上がりの山はすてき

しっとりとした森
苔むした原生林

命の息吹きを感じる山





後編


朝だぁー


夜半から早朝にかけて まるでスコールのような
雨が車のボンネットに叩きつける音で目が覚めた
(ひゃぁ~っ)


時刻は4時半


どうする?
こんなじゃ山に登れないよね



どうしますぅ?
このまま敗退しますか?



うじゃうじゃとシュラフの中で
テンションが下がる ひとちが


外に出たくても 雨が強くてドアを開ければ
びちょ濡れになりそうなほど


5時半
ピタリと雨が上がった



恐る恐る外に出て峠の柵の先を眺めてみれば
雲海の中から南アルプスの山々が顔を出している
(わ~お)



行けるじゃん!
いこう! いこう!




雨上がりを待っていたかのように 
峠には登山者たちが次々と到着


いそげ! いそげ!
マケジと峠から出発♪



まだ霧の残る幻想的な森に入っていく



登り始めると霧が晴れた
とたんに美しい緑の森が目の前に


きゃぁ~
きれい




しとった森は 雨上がりの匂いがする



尾高山まではハイキングコースなので
とてもよく整備されていた



少し進むと道が二手にわかれる

ビューポイントコースに進むと
東側の景色を楽しむことができるのだ


目の前には南アルプス南部の山々
右端には ハイランドしらびその赤い屋根



きれいですねぇ~


1時間ほどで 前尾高山の山頂に到着
樹林帯の中なので展望はない



コースは奥茶臼山まで
尾根伝いに4つの山を越えてく


標高差はそれほどないとはいえ
登ったり下ったりとアップダウンは避けられない
(はぁ。。。)


展望はきかないけれど
苔むした森はやっぱりすてき


なんてきれい



思わず何度も足が止まる 


昨日の雨で山は洗われ
たくさんのキノコがにょきにょきと
朽ち落ちた倒木の苔の中から顔を出していた



光が差し込む不思議な空間



展望のきく場所に出た


青空に南アルプスを眺めることができる
数少ないポイントのひとつ



一般的なハイキング道のゴールは尾高山
ごつごつとした岩の上に山頂標識



この先は奥茶臼までの登山道
ハイキング道のようなわけにはいかない


赤テープに導かれ
シダのジャングルをズンズン進む



30分ほどで奥尾高山のピークに達した
ここも樹林帯の中
(ぶぅ。)



黒ゴマと塩を混ぜただけのおむすびも
山で食べると美味しいもんだ



ご飯が硬くて アゴが疲れます
でっかしぃー

ブツブツ・・・


悪かったね
次回は水加減間違えないから



すぐ先には奥茶臼山が見える場所がある
シラビソ峠からは深すぎて見えないのだ

手前に見えるのが岩本山



所々につけられた奥茶臼山までの距離を示す看板は
文字が欠け古さを感じさせる



ゆるやかに下っていくと
森の中に小さな池



ようやく終盤の岩本山



岩本山を過ぎると雰囲気が一転
平坦な明るい尾根 それも広い


登山道はクネクネと蛇行している



その先は



いやぁー
まいった まいった




なんでこんなに倒れているんだよー と
文句を言いたくなるほど道は倒木で塞がれていた
(ぬぉーっ)



前進するためには 
イヤでも木を乗り越えなきゃ進めん



この辺りは地図上で 「迷いマーク」 がつけられている場所
「迷う」 というより 「倒木ひどし」 の方がピッタリだと思った



それでもしっかり赤テープを追わないと
道迷いし兼ねないので要注意


ここは南アルプス前衛の山 
赤石岳の近くともなると石も赤い



陽当りのいい草地に出た
ようやく目的の奥茶臼山が目の前に



ひと登りすると山頂に到着
ここもまた 思いっきり樹林帯の中だ
(ぶぅ。)



先を歩いていた登山者が休憩中
スパッツを脱ぎ 荷物は散乱


ここまで随分時間かかったでしょ
もう少し早く着けると思ったんだけどな



そういえば 
出発時峠の案内板見てたっけ



おじさんは地図を持参していないようだ


あのぉー
この先に展望が開けた場所があるみたいですよ



5分も進めば 快適であろう展望地
お疲れのおじさんにはどうでもいいみたいだ


もういいや


無理やりおすすめするのも何なんで
踏み跡がある北方向の展望地に向かう



またかい


伐採された山斜面の下には 
作業小屋でもあったのだろうか?


北側に位置する前茶臼山が
じーっとこっちを見ていた



下まで下るより 
ここの方が景色がよさそうですね



そう言うと ひとしさんはドカっと
山斜面の安定のいい石に腰をかけた


じゃぁ 下まで行って
ちょっと探検してくるね



私はここで待ってます


ちがこさんは 
今日も懲りずに冒険に出かける 



足場の悪い山斜面を下ると案の定
そこには小屋の廃材が



作業小屋跡の廃材は長い年月で
ボロボロに風化しつつある



それれも自然に返らない物もたくさん散乱したまま



せっかくの展望地からの景色も
感動が半分になってしまったような気がした
(はぁ。。。)



シラビソ峠からの登山道ができるまで 
奥茶臼山に登るためには 青木林道を10キロ以上
歩いて登山道にとりつくコース 
もしくは 栂村山・前茶臼山経由ルートのどちらか


新しく整備された登山道って
ホントありがたい



森に戻れば緑が待っている



あまり眺望を得ることができない尾根道も
こんなステキな緑の回廊



またいつの日か歩いてみたい
雨上がりの匂いのする心地よい山を





この日の立ち寄り湯はこちら
道の駅 遠山郷 遠山温泉郷 かぐらの湯
とてもきれいな施設で泉質もいい温泉です♪ お試しあれ


あなたにおススメの記事
関連記事