2014/08/30・31
初体験! 雨テント
塩見岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 420回
塩見岳の情報はこちら
標高 三伏峠 2580m
天気 晴れ・雨
山行時間 4時間
〈コース〉
初日:鳥倉駐車場(12:00)-登山口(12:40)-コル-
豊口山分岐-三伏峠・テン場(4:00)
雨は濁流のように階段状のテン場を流れ下り
取り残された中州みたいな場所にテントを張った
水没する可能性はある
前編
今年の夏は週末になると
お天気があまりよろしくない
8月はお天気にふりまわされて
ろくに山を登っていない現実
これじゃいかん
ということで 不安定な天気承知で
百名山を目指すことにした
松川インターから約1時間半
鳥倉登山口に昼に到着
本日は三伏峠にテントを張る
この時期の鳥倉駐車場は土日ともなれば
恐ろしい混雑が予想された
しかぁ~し お天気が悪いためか車は超少ない
ラッキー♪
よかったですぅー
車停める場所が確保できて
ひとちがと同じように三伏峠を
今日の目的地とする登山者が次々と出発していく
みんなザックが小さいのは何故?
テン泊する人あんまりいないのかな?
マケジとひとちがも登山届を提出した後
どでかいザックを背負いゲートから鳥倉林道に突入した
いってみよう
お盆の不摂生のせいか身体が重い
ザックの重みが落ちた筋肉に堪える
30分は歩かなきゃいけない舗装路の林道は
山を巻きゆるやかに続く
ずんずん無言で先を歩く ひとしさん
このパターン
辛い状態に時に発症するよね
ねぇ 大丈夫?
後方から声をかけても
うんとも すんとも言わない
おい 無視かい?
いいもん いいもん
相手にしてくれないので
林道沿いに咲く花たちを撮影することにした
不安定な天気とはいえ ありがたいことに
まだ おてんとさんは頭の上で機嫌がいい
喉が渇くほどの暑さでもなく快適
秋は刻々と進んでいる
荒い息使いの ひとしさんとは対照的に
ちがこさんはウロウロと林道を歩きまわる
林道っていっても
山の花が意外とたくさんあるよね
パチ パチ パチ
いつの間にか ひとしさんの姿はない
待ってよぉ~っ
そのころ ひとしさんは前を歩きながら
心の中で格闘していた
あ~ぁ ザックやたら重いですぅ
いったい ちがこさん何を入れてきたのかな?
山支度は ほとんど ちがこさんにおまかせの
ひとしさんゆえ いったいザックに何が詰め込まれて
いるのかさえわからない状況
あ~ 辛い 重すぎる
心が折れていく・・・
ポキ ポキ ポキ
も もう帰りたい
天気もあまりよくないし
ポキ ポキ ポキ
まだ林道だよ ひとち
そんなんで峠まで登れるの?
ポ キ
わかりませ~ん
天窓橋から見えた景色
雨雲が早いか
ひとちがが峠まで登るのが早いか
そんな状況下 ひとしさんのペースは
上がることもなく
相変わらず
折れ続ける心
登山口に到着
ここからが本番だ
登山道に入ると山は白く煙っていた
霧が立ち込め幻想的な景色が広がる
シダが群生し しばらく登ると
紫色の花の花畑が目の前に
心と身体に余裕のない ひとしさんは
ただひたすら無言でザックと戦っていた
くそー くそー
ひとりうかれポンチキで花の撮影やら
キョロキョロと山の景色を眺め
楽しんでいるのは ちがこさん
久しぶりの山歩き
展望がなくってもいいんだぁー
山はいいねぇ~
のん気だね ちがこさん
ひとち 死にそうだよ
ありゃ そう
あまり整備がいきとどいていない
急登の歩きにくい登山道とは違い
ゆるやかな歩きやすいコースは快適だ
それでも4/10あたりにくると
木橋が待ち構えていた
まるでビーバーの巣のように
細い丸太を積み重ねたような木橋は
なんとも足場が悪く 心もとない
サイドにつけられた手すりだって
力入れたら外側に折れちゃうんじゃないかと
出した手を思わずひっこめたほど
ようやく道のり半分を過ぎた
にゃ?
まだ橋があるよ
トポトポと水の溜まる音
駐車場から2時間半
重い水を背負わなくてもここで水は調達できる
ごめん
重いザックの中身半分は
水だったわけね
山を巻くように木橋状のコースが続く
バランスとってしっかり歩いてね
ほ~ら 危ないったら
それほど高度感はないものの
できれば落ちたくはない
豊口山分岐
こちらのコースにも興味はあったものの
「通行止め」期間が長く あえて選択しなかった
とうとう最後の看板だ
あれほど無表情・無言で登り続けた
ひとしさんにも笑顔が戻った
やっとここまでこれました
あ゛~ 大変だった
折れた心復活
ところが
さっきまで霧状だった雨は本降りとなり
カッパを着なければいられない
雨でしとった登山道
1・2・3・4・5・6・7・8・・・
・・・・・・・200!
小屋に到着
すばらしい!
ちがこさんの足の長さは標準ってことだよ
そうゆーことにしよう
小屋の前には花畑
でもスルー
雨ひどいもんね
大急ぎで小屋前の屋根のある場所に避難
先客のパーティーが ぼそぼそ話していた
もう15分待って小雨にならなかったら
テン泊はやめて素泊にしませんか?
そうだねぇー
雨だとテントは大変
特に後片付け
だよねぇー
明日だって雨ひどいかも
もう濡れるのいやだし
やっぱ素泊にしますか
賛成!
こんな会話を耳にしてしまうと
気持ちが萎えてくる
これからテント張るってのにヤメてくれー
どうする ひとしさん?
え?
どうするってテントでしょ
やっぱね
小屋で受け付けを済ませると
雨がザーザー降る中 テン場へ移動
しばしウロウロと雨の中
設営地を物色
ここにき~めたっと♪
雨降る中 ひとしさんはテントを張り
ちがこさんはテント内で濡れたザックや
荷物を手際よく片づける
15分以内ですべて完了
初めての雨テントの割に上出来
ようやくテントに落ち着いたものの
外で夕食準備などできるわけもなく
テントの中で夕食
バラバラ バラバラ
ザザー ザザー
テントに落ちる雨の強さは風こそないものの
今までに経験したことのないレベルに達した
まるでゲリラ豪雨みたいですね
テントが流されたらどうしよう
確かに・・・
雨は濁流のように階段状のテン場を流れ下り
取り残された中州みたいな場所にテントを張った
水没する可能性はある
ヤバいじゃん
早めに小屋に避難した方がいいんじゃない?
いいの
テントがヨットになったら避難するよ
なんとかなるっしょ
テントがヨットになりそうになった経験 は
過去にもある
別の意味で違うヨットだけど
テント内に侵入する雨水を考慮し
できるだけ荷物が濡れないようにしたものの
夜を持ち越すことができるのだろうか?
明日 山頂まで行くんですか?
天気がこれじゃ~ねぇ~
雨ひどかったらスパっと諦めよう
リベンジってことで
よかったぁー
気が楽になりました
ちがこさんのことだから絶対行くと言うんじゃないかと思ってました
おやすみですぅー
その夜のこと
ちがこさんは 普段なら聞こえないものが
聞こえてしまったらしい・・・
必見! 初秋の怪談
5時間続いた豪雨
0時を過ぎるとピタリとやんだ
翌朝テントから顔を出した ひとしさんが言った
☆が出てますぅ
こりゃ 行くっきゃないね
山の神は どうやら
ひとちがに味方してるみたいだよ
後編に続く