夏休み 山ジプシーの始まりだぁー!! 山行初日

ひとちが

2009年08月21日 19:16

2009/08/13
光岳(南アルプス)

全山行 138回
百名山 26座




横窪沢小屋の小屋番さん、ロッキーさんご夫妻と♪



標高 茶臼岳 2604m 易老岳 2354m イザルガ岳 2540m 光岳 2591m 上河内岳 2803m



【 山行一日目・目指すは茶臼小屋 】

天気 曇り・雨
山行時間 8時間25分
距離 10.00km


〈コース〉沼平駐車場(6:50-7:05)-畑薙大吊橋(8:00)-ヤレヤレ峠(8:45-8:50)-ウソッコ小屋(10:00-10:10)-中の段(11:15-11:20)-横窪沢小屋(12:05-12:40)-樺段(2:30-2:35)-茶臼小屋(3:20)



夏休み♪ 山ジプシーのスタート(やったぁー!)
でっかいザックに こらしょと荷物を詰め込み ひとちが 体力限界スレスレの挑戦・・・・
さて さて、どんな山行だったのかな?


プロローグは ひとしさんの忘れ物から始まった・・・(へっ?)

南アルプス南部へのアクセスは長い、ようやく 平沼の駐車場にたどりついた。
インターネットで調べたゲートの開く時間は 7時とやや遅め。
足の遅い ひとちがとしては もっと早い時間から出発したかったのだが ゲートが開かないことには どうにもならん!(ぶぅ。)





テント泊の登山者は 林道バスに乗せてもらえないから 畑薙大吊橋までは テクテクと畑薙湖を見ながら林道を歩くことになる(今年から 畑薙大吊橋の登山口へも 山小屋に宿泊すれば 井川観光協会のバスが利用できます)





それでも 行きますよぉー
ひとしさんのザックは 20キロ、ちがこさんのは 10キロと 普段の山行のザックより 遙かに重い・・・(がんばれぇー!)
頭の上まである荷物の中身は もちろん山ジプシーのための道具が こらしょと詰め込まれていた。

歩き始めると すぐ後ろから林道バスがきた。
ひとちがの横で停車、前方のドアが開くと 運転手さん、

「大吊橋まで歩くなら 乗せてあげるよ。」と

わぁ~ぉ♪
なんてラッキー

さっそくバスに乗り込む。
バスには 南アルプス南部の常連登山者たちが たくさん乗り込んでいる。
これで大吊橋までの 45分の道のりは あっという間♪
あーあ ありがたや ありがたや・・・・


そう思ったのは つかの間だった・・・
大吊橋まで あと少し、という所まできて ちがこさんの 前に座っていた ひとしさん がばっと 振り返った。
目が固まっている・・・

?????

「カメラと地図、忘れました・・・」

へっ?
わ、忘れたって カメラと地図がなかったら 山行できないじゃん!(ひょぇぇ~っ! 大変じゃぁー!!)
ど、どうしよう・・・
せっかくバスにただで乗せてもらったのに 今更引き返すわけにもいかず・・・

「す、すみません、忘れ物をしたので降ろしてください!」

ひとしさん、大急ぎでバスを降りると 一目散に駐車場に向って 走り出した。
ちがこさん?
一人バスに取り残され、二つの大きなザックと共に 大吊橋の入り口で ポンと降ろされた・・・

うげげげげ・・・
ひ、ひとしさん 大丈夫かなぁ~?

待つこと40分、来ました 来ました!
ゼイ ゼイと息を切らしながら ひとしさん登場。(お疲れぇー!)
すでに 体力をかなり使ったみたい、重たいザックを背負って 今日のベースキャンプ地まで無事到着できるのだろうか・・・

山行が始まった。
お天気はマズマズであ~る。
畑薙湖にかかる大吊橋の長さは なんと182m近くある。(んがぁ・・・)
かなりの迫力に大喜びなのは ちがこさん。(いつものことですが、、、)
反して ビビッているのは ひとしさん。(これまた いつものことですが、、、)





「きゃっほー♪ 超楽しい吊橋ぃー」

ひとしさんは慎重だ、しっかりと両手で吊橋のワイヤーをつかみながら へっぴり腰で進む(ははは。。。)

「こ、怖いです・・・」

がんばれ! ひとしさん。
このコースには たくさんの吊橋があるんだから!(うひひひひ。)

橋を越えると いきなりの登りが始まった。
おや? ひとしさんの様子が なんだか変だよ・・・
お顔が険しい・・・
ははぁ~ん、さっきのマラソンで疲れちゃったわけね・・・

山を巻くようにして高度を上げる、ようやく ヤレヤレ峠に到着。
ひとしさんは無言であ~る。(あちゃぁー・・・)





『ヤレヤレ峠ってのは イケイケ峠って意味かな?』

とんちんかんなことを ちがこさんはいつも考えている・・・

せっかく がんばって ヤレヤレ峠まで登ったのに 次のポイント、ウソッコ小屋へは 延々と沢まで下り登り返す。(が、がぁ~ん)
いくつかの吊橋を渡り 沢沿いの登山道を進む。

 

ようやく ウソッコ小屋までくると ひとしさんは へなへなと座りこんでしまった。

『もう無理かもしれない、この重いザックを背負っての山行はここまでかも・・・』

口を開け、まるで ハニワのような無表情、抜け殻のようになってしまった ひとしさん。(あれまぁー・・・)

 

ちがこさんは決意した。
ひとしさんのザックは ちがこさんが背負う!(よっしゃ)
どこまで歩くことができるか わかんないけど ひとしさんがピンチの時は ちがこさんがカバーしなくちゃ 誰がやる!(そうだ! そうだ!!)

うりゃ
「無理だからヤメた方がいい」と 止めた ひとしさんの言葉を無視して 掛け声と同時に ちがこさんは ひとしさんのザックを背負って歩き出した
ずっしりと肩にくい込むザック、登りは続く・・・

2時間半、登り続けて ようやく横窪沢小屋に到着。
開け放たれた小屋の食堂から 小屋番の木村さんが ひとちがに声をかけてくれた。

「お疲れさま、お茶でも飲んでいきなさい。」

ラッキー♪
喉はカラカラ、どかっとザックを下ろす。
冷たい麦茶とお菓子をご馳走になり ホッと一息。
それにしても なんて小奇麗な小屋なんだろう・・・
すぐ横には水場もあり 冷たく冷えたビールが目にとまる。(うししし。。。)

『いかん、いかん、いかんですよぉー! まだ先は長いんだから』





霧がひどくなってきた。(げっ。)
髪は濡れ カッパ山行となる・・・
雨に変わった・・・(がびぃ~ん。)

「ふげぇぇぇ~・・・最悪なパターンじゃん こんなんでベースキャンプ地まで行けるんかいな・・・」

それでも登る。
すでに ひとしさんとザックを交換して随分時間が経った。
さすがの ちがこさんも限界であ~る。(はぁぁぁ・・・)
樺段からチェーンジ!
ひとしさんも 少し元気になったみたい





登山口から一緒だった ロッキーさんご夫妻と 抜きつ 抜かれつの がんばり所。
やっぱし 同じ悪天候の中を がんばって登る登山者がいるってのは 励みになりますな
大柄なロッキーさんと 素朴な感じの優しそうな奥さん、かれこれ夫婦登山を始めて10年だそうである。

立て看板が見える。
なになに?

小屋まであと少しです、平坦とはいいませんが もう急登はありません。

と書いてある。(やったぁー!!)
が、甘ぁ~い、なんのことないじゃん、結構登るんじゃんよ!(ぶぅぅぅぅっ!!)
ブゥ ブゥ 文句を垂れる ちがこさん、ふと後ろを見ると ひとしさんが止まっていた。
???

「もう足が前に出ません・・・」

再び ザックをチェンジ、重たいザックは ちがこさんの背に
最後のがんばり所、とうとう小屋に到着♪(やったぁー!!)
青々とした トリカブトのお花畑、すぐ近くには沢、綺麗な小屋 テントもすでにたくさん張られていた。

 

雨は ひとちがのためにか 一時降るのをやめているようだ。
受付を済ませると、ササッとテントを設営、暗闇がせまってきたと同時に 雨が再び降り始めた。





狭いテントの中、頭の上には ブラブラと靴下がつる下がる。
雨でびちょ びちょになった どうにもならない 大物のタイツやズボンは 小屋の入り口にある カッパ干し場につる下げさせてもらい ようやく一安心。





お腹ぺこぺこ、夕食をテントの中で済ませると 明日に備えて グーグー爆睡する ひとちがの予定だった・・・
が 甘くはなかった・・・

霧の中 テントを設営したため イマイチ自分たちが どこにテントを設営したのかわからない。
雨に加えて ビュービュー吹き荒れる風、テント場をよくよく見れば 谷筋に ひとちがのテントはあった・・・(だははは・・・)
どうりで 風が吹き荒れたわけであ~る。

疲れた ひとしさんは ぐっすり眠れたようだが、じゃんじゃん降る雨と テントが狭いので 外に出してあった 空のザックが吹き飛ばされないかと心配して 眠れなかった ちがこさん、予定通り早朝3時に起きることができたのか?

二日目の山行に続く・・・三日目の山行に続く・・・


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