2014年10月27日
告白・・・
2014/10/19
若気の至りの後始末?
富士山
全山行 426回
富士山の情報はこちら
〈コース〉富士宮五合目(8:30)-山頂(12:00-12:20)-富士宮五合目(2:30)
標高 富士山 3776m
天気 晴れ
山行時間 6時間
私達は罪を犯した
たとえ どんな理由であろうと
山は元の状態に戻さなければいけない
凸凹ライフの歴史
地元に育った ちがこさんにとって富士山は裏山
子供のころから何度も富士山には登った
一方 ひとしさんの出身は岐阜
若き日 兄と何度か富士山に足を運んだものの
悪天候のため 山頂を踏破することはなかった
そのふたりが人生を共にする決意を固めたのが
2005年夏 最初の富士登山
どんな辛いとこがあろうとも
生涯添い遂げよう
富士山頂で誓いを立て
同時にふたりだけの足跡を残した
毎年 足跡を確認するためにふたりは山頂を目指す
富士山に登るということは 命と愛の証でもあった
山頂の足跡に触れ 一緒にいられることを実感
いつの日にか ふたりのどちらかが欠けたら
片方が骨を持って必ず山頂に立とう
9年経過
2014年 富士山は世界文化遺産に登録となり
日本各地から注目を集め 富士山は厳しい規定のもと
管理されることに
富士山と言えば 富士講が有名な宗教の山でもある
昔からたくさんの信者たちが足を運び
霊験あらたかな山として崇められてきた
「日本一高い山に生涯一度は登ってみたい」という思いは
信者だけでなく一般登山者も同じこと
当然のことながら世界遺産になる前から 夏の登山シーズンは
毎年多くの人が富士山頂を目指したのはいうまでもない
しかし 世界遺産となると話は別
今まで以上に富士山に登ろうと考える人は多くなったようだ
登録前には 山頂に石を並べて書かれた文字・
捨てられているゴミの問題・トイレ事情などが浮上
これらを解消するために 静岡県・山梨県は山頂だけでなく
麓周辺にも目を光らせ 登録に向けてあらゆる努力を重ねた
その結果 2014年には念願の登録は達成されたが
自分達にとっては困った事態に
山頂に残した足跡も世界文化遺産ともなると
禁断の足跡でしかない
それ以前に よく考えてみれば
八合目から上は富士浅間大社の神域であり
個人的な足跡を残すなんてもっての外
バチ当たり極まりない
山ヤとして暗黙の鉄則である
山を汚さない 自然を傷つけない という
基本ルールから外れた悪質極まりない行動
9年前に新参者がやったこととはいえ
許されるべき事でない
TVに富士山が映し出されるたび
新聞に富士山の記事が出るたびに
残してきた足跡が世間に暴露されるのではないか と
ひやひやしたのも嘘ではなかった
足跡を消すチャンスを狙っていた
登山シーズンが終了して人が少なくなったら
山頂にある足跡を消そう
そうふたりで決めた
ついにその日がきた
数日前に初冠雪を向かえた富士山
雪は山頂付近に少し残る程度に減ってはしまったものの
雪がつけば登山者は少ないに違いない
五合目の駐車場に車を走らせる
スカイラインも勤労感謝の日の前後には
確実に閉鎖されるはず
登れる日はあと数日
雪山になれば 山頂の足跡を消すことも不可能になる
なんとしても今日中に決着をつけたい
今は紅葉期
カラマツの黄色が秋の抜けるような青空に映えていた
六合目の小屋までは観光客も多く
ちらほらと登山者の姿もあった
小屋の横から「通行禁止」のバリケードを避けて通過
登山者もほとんどいない登山道を登っていく
下を見れば御殿庭のカラマツの林が
一際黄色く輝いているのが見えた
八合目を過ぎたあたりから雪
アイゼンを使用するほどでもなくピッチを上げて登る
山頂に至るまでに追い抜いた登山者は数名
天気がいい昼時だからお鉢周りをしている登山者も
何人かはいるはず
夏の最盛期とは違う静かな山頂
今日の目的は「禁断の足跡を消す」こと
ピークハントではない
そそくさと 足跡のある場所に向かった
見渡しても近くには登山者はいなかった
9年間 炎天下・風雨・雪にさらされていたものの
足跡はくっきりと残ったまま
早々に足跡を消した
任務終了
足跡が消えた瞬間 年に一度の富士登山が
無意味なってしまったように感じた
同時に9年間という長い歳月放置してあった
足跡を消し去ったことで 後ろめたさがなくなった
それより嬉しかったのは 山に対する罪滅ぼしを
実行できたことかもしれない
きっと来年からも何事もなかったかのように
富士山を登るに違いないよね
ゆっくりすることもなく そのまま下山
流れの早い雲が湧きあがってきた
今回の富士登山は別の意味で
有意義な登山であった
しかし その内容といえばお粗末で
若気の至りの後始末 といったところだろうか
禁断の足跡を残した犯罪登山者の告白
この話はふたりだけの秘密で終わらせるつもりでいた
しかし この場を借りて告白することにした
なぜならば事実を記録として残さないわけにはいかないから
山は汚しちゃいけない
山を傷つけてもいけない
いつまでも自然のままの美しい姿を後世に残すためにも
若気の至りの後始末?
富士山
全山行 426回
富士山の情報はこちら
〈コース〉富士宮五合目(8:30)-山頂(12:00-12:20)-富士宮五合目(2:30)
標高 富士山 3776m
天気 晴れ
山行時間 6時間
私達は罪を犯した
たとえ どんな理由であろうと
山は元の状態に戻さなければいけない
凸凹ライフの歴史
地元に育った ちがこさんにとって富士山は裏山
子供のころから何度も富士山には登った
一方 ひとしさんの出身は岐阜
若き日 兄と何度か富士山に足を運んだものの
悪天候のため 山頂を踏破することはなかった
そのふたりが人生を共にする決意を固めたのが
2005年夏 最初の富士登山
どんな辛いとこがあろうとも
生涯添い遂げよう
富士山頂で誓いを立て
同時にふたりだけの足跡を残した
毎年 足跡を確認するためにふたりは山頂を目指す
富士山に登るということは 命と愛の証でもあった
山頂の足跡に触れ 一緒にいられることを実感
いつの日にか ふたりのどちらかが欠けたら
片方が骨を持って必ず山頂に立とう
9年経過
2014年 富士山は世界文化遺産に登録となり
日本各地から注目を集め 富士山は厳しい規定のもと
管理されることに
富士山と言えば 富士講が有名な宗教の山でもある
昔からたくさんの信者たちが足を運び
霊験あらたかな山として崇められてきた
「日本一高い山に生涯一度は登ってみたい」という思いは
信者だけでなく一般登山者も同じこと
当然のことながら世界遺産になる前から 夏の登山シーズンは
毎年多くの人が富士山頂を目指したのはいうまでもない
しかし 世界遺産となると話は別
今まで以上に富士山に登ろうと考える人は多くなったようだ
登録前には 山頂に石を並べて書かれた文字・
捨てられているゴミの問題・トイレ事情などが浮上
これらを解消するために 静岡県・山梨県は山頂だけでなく
麓周辺にも目を光らせ 登録に向けてあらゆる努力を重ねた
その結果 2014年には念願の登録は達成されたが
自分達にとっては困った事態に
山頂に残した足跡も世界文化遺産ともなると
禁断の足跡でしかない
それ以前に よく考えてみれば
八合目から上は富士浅間大社の神域であり
個人的な足跡を残すなんてもっての外
バチ当たり極まりない
山ヤとして暗黙の鉄則である
山を汚さない 自然を傷つけない という
基本ルールから外れた悪質極まりない行動
9年前に新参者がやったこととはいえ
許されるべき事でない
TVに富士山が映し出されるたび
新聞に富士山の記事が出るたびに
残してきた足跡が世間に暴露されるのではないか と
ひやひやしたのも嘘ではなかった
足跡を消すチャンスを狙っていた
登山シーズンが終了して人が少なくなったら
山頂にある足跡を消そう
そうふたりで決めた
ついにその日がきた
数日前に初冠雪を向かえた富士山
雪は山頂付近に少し残る程度に減ってはしまったものの
雪がつけば登山者は少ないに違いない
五合目の駐車場に車を走らせる
スカイラインも勤労感謝の日の前後には
確実に閉鎖されるはず
登れる日はあと数日
雪山になれば 山頂の足跡を消すことも不可能になる
なんとしても今日中に決着をつけたい
今は紅葉期
カラマツの黄色が秋の抜けるような青空に映えていた
六合目の小屋までは観光客も多く
ちらほらと登山者の姿もあった
小屋の横から「通行禁止」のバリケードを避けて通過
登山者もほとんどいない登山道を登っていく
下を見れば御殿庭のカラマツの林が
一際黄色く輝いているのが見えた
八合目を過ぎたあたりから雪
アイゼンを使用するほどでもなくピッチを上げて登る
山頂に至るまでに追い抜いた登山者は数名
天気がいい昼時だからお鉢周りをしている登山者も
何人かはいるはず
夏の最盛期とは違う静かな山頂
今日の目的は「禁断の足跡を消す」こと
ピークハントではない
そそくさと 足跡のある場所に向かった
見渡しても近くには登山者はいなかった
9年間 炎天下・風雨・雪にさらされていたものの
足跡はくっきりと残ったまま
早々に足跡を消した
任務終了
足跡が消えた瞬間 年に一度の富士登山が
無意味なってしまったように感じた
同時に9年間という長い歳月放置してあった
足跡を消し去ったことで 後ろめたさがなくなった
それより嬉しかったのは 山に対する罪滅ぼしを
実行できたことかもしれない
きっと来年からも何事もなかったかのように
富士山を登るに違いないよね
ゆっくりすることもなく そのまま下山
流れの早い雲が湧きあがってきた
今回の富士登山は別の意味で
有意義な登山であった
しかし その内容といえばお粗末で
若気の至りの後始末 といったところだろうか
禁断の足跡を残した犯罪登山者の告白
この話はふたりだけの秘密で終わらせるつもりでいた
しかし この場を借りて告白することにした
なぜならば事実を記録として残さないわけにはいかないから
山は汚しちゃいけない
山を傷つけてもいけない
いつまでも自然のままの美しい姿を後世に残すためにも
Posted by ひとちが at 15:03│Comments(4)
│☆富士山
この記事へのコメント
足跡の事も足跡を消した事もいい思い出になりますよ
完璧な人なんていないんですから
あえての公表 なかなかできない事ですよ
素晴らしい♪
完璧な人なんていないんですから
あえての公表 なかなかできない事ですよ
素晴らしい♪
Posted by 釣りザンマイ at 2014年10月28日 09:37
釣りザンマイさんへ♪
はい・・・
醜態の部分をさらけ出した私達です。
なんだ かんだ エラそーなことを言っても
失敗、時にはやや犯罪に近い行為もこれまでに多々?
反省すべき行動は 引きずったままにしておくと後味も悪く
やはり改めるべきだと考えました。
ブログに掲載した通り 年月が経つにつれ 罪悪感でいっぱいになり
富士山を見上げると申し訳なく長年思っていました。
家から近い富士宮浅間大社に参拝する時もまずは
「ごめんなさい」からスタート。
こんなじゃいけないと痛感。
よかったです。
これで肩の荷が下りました。
誓って言います!
もう二度とあのような悪事は働きません!!
はい・・・
醜態の部分をさらけ出した私達です。
なんだ かんだ エラそーなことを言っても
失敗、時にはやや犯罪に近い行為もこれまでに多々?
反省すべき行動は 引きずったままにしておくと後味も悪く
やはり改めるべきだと考えました。
ブログに掲載した通り 年月が経つにつれ 罪悪感でいっぱいになり
富士山を見上げると申し訳なく長年思っていました。
家から近い富士宮浅間大社に参拝する時もまずは
「ごめんなさい」からスタート。
こんなじゃいけないと痛感。
よかったです。
これで肩の荷が下りました。
誓って言います!
もう二度とあのような悪事は働きません!!
Posted by ひとちが at 2014年10月28日 17:58
時効前、遂に自白したか…
人生は重き荷を背負うて、遠き道を行くが如し
これは有名な私の言葉です。?
ひとちがさん、こんばんは
みんな良い事も、悪い事も背負って歩いて来たんですよね~
南無阿弥陀仏を唱えるだけで、全ての人が救われます。(親鸞)
しかし、自分のまいた種は刈り取るとは偉い!
人生は重き荷を背負うて、遠き道を行くが如し
これは有名な私の言葉です。?
ひとちがさん、こんばんは
みんな良い事も、悪い事も背負って歩いて来たんですよね~
南無阿弥陀仏を唱えるだけで、全ての人が救われます。(親鸞)
しかし、自分のまいた種は刈り取るとは偉い!
Posted by 岳 at 2014年10月28日 20:05
岳さんへ♪
とほほ。。。
人生は重き荷を背負うて、遠き道を行くが如し とはいい言葉ですね~
いやー重かった・・・
長い時間重すぎました・・・
やっと解放された気分ですよ。
自分でまいた種は自分で刈り取らなければ
だれも刈ってはくれません・・・
まいた場所が富士山だったのが そもそもの間違いだったのかも?
いえいえ どこのお山だって同じですよね・・・
とほほ。。。
人生は重き荷を背負うて、遠き道を行くが如し とはいい言葉ですね~
いやー重かった・・・
長い時間重すぎました・・・
やっと解放された気分ですよ。
自分でまいた種は自分で刈り取らなければ
だれも刈ってはくれません・・・
まいた場所が富士山だったのが そもそもの間違いだったのかも?
いえいえ どこのお山だって同じですよね・・・
Posted by ひとちが at 2014年10月31日 13:09
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