2012年12月27日
低山をなめんなよシリーズ Ⅱ
2012/12/23
正念場!
御在所岳・鎌ヶ岳
(鈴鹿エリア)
全山行 332回

御在所岳の情報はこちら
初日の山歩きはこちら
標高 御在所岳 1209.8m 鎌ヶ岳 1161m 弥一ヶ岳 802.2m
天気
晴れ
・曇り
山行時間 8時間
〈コース〉一ノ谷御在所山の家駐車場(7:30)-中道-さんじょう公園(10:00)-
御在所岳(10:30-12:00)-武兵峠-鎌ヶ岳(1:00-1:30)-
長石尾根-弥一ヶ岳-一ノ谷御在所山の家駐車場(3:30)
*さんじょう公園を散策していたので時間がかかってマス。
あなたには この恐怖が
どれくらい伝わるだろうか?
朝だぁーっ
前日は 道の駅菰野に車泊
隣を走る始発電車の音で目が覚めた
(
うぉ?)
次々とトイレに立ち寄る登山者を横目に
ひとちがも大急ぎで出発準備
なんかすごく
慌ただしい気がする
お天気快晴
昨日とはじぇんじぇん違う鈴鹿山域
(あはは。。。)
湯の山温泉を通過、更に進んでいくと
国道477号と交わるゲートの前に駐車場がある
もちろ~んゲートは閉じられているので
国道に出ることはできない

すでに満車?
ラスト一台、ギリギリセーフで
車を停めることができた
(ラッキー
)
さっそく中道登山口から出発

本日わぁ
昨日雨で山靴が びちょびちょになったんで
なんと 冬靴

最 悪 ぅー
なんで?
重いしぃ
硬いしぃ
歩きにくいしぃ
ブツブツ言ってないで早く登ったら?
そ、そうでした
登り初めから 花崗岩の風化した白砂が
掘りこまれた急な道が続く

鈴鹿山域の中でも 藤原岳あたりまでの北部は
石灰岩地質、どの山も平頂峰なのだ
対して中部の御在所あたりの山はアルペン的で
花崗岩の露岩、ガレ場を随所に点在させている
ということは?
冬靴は固くて登りにくいし
今日はたぶん雪もないから役立たず
(あららん
)
仕方ないでしょ
いつも使ってる靴は履けないんだから
ふぁ~い

負けちゃいられない
昨日の足の疲れが更に冬靴の重さを憂鬱に
させるけど がんば
嬉しいのは展望地が随所にあること
(うん、うん
)
御在所ロープウェイの白い大きな鉄塔が
山頂に続いているいい眺め
(この鉄塔は日本一の6号鉄塔なんだって
)

三合を過ぎた
ともかく登るっきゃない
うが
うが
うが
うが

そして ちがこさんはいいもん見っけた
なんと ドングリ
それもね、大きめの優等生

すでに時期が終わってしまったかと思って
いたのに ここは今時期がドングリの最盛期?
うひひひひ
また ドングリ工作進みそう♪
動き始めたロープウェイの赤いゴンドラの
音が山に響き渡る

下を見れば 遠く伊勢湾、そして本日下る予定の
長石尾根上の弥一ヶ岳の姿

四合を通過

これは有名な負ばれ岩

近くで見ると大迫力
すご!

斜めに支え合うようにして立つ
面白ストーンアートなのだよ

更にうがうが登っていくと五合に到着

きゃぁー
なんていい景色

ここわぁー
このコースの中でも際立って
展望のいいポイントであ~る
御在所岳の山頂はもちろん
今日もうひとつ登ろうと計画している
鎌ヶ岳の鋭く尖った姿もすばらしい
(わく わく
)

更に登っていくと 今度は地蔵岩の登場だぁ

このコースはホント面白い
(うん、うん
)
角度を変えれば 不思議なバランスで
石が乗っている

落ちないのかな?
七合に到着
階段を登り

また登り

岩を越え キレットを通過する

八合には岩につけられた鎖場を通過
危険なポイントもあり慎重に進んでいく
(あわわ
)

そしてその先は見ての通り
凍った登山道

冬靴履いてるから大丈夫でしょ?
あまぁ~い
岩の上を流れる水がツルツルに凍り
油断すれば すっ転ぶ

岩場なのでストックは危険、仕方ないから
ササやら木やらをひっつかんで登っていく

ひょぇぇぇ。。。
もう限界
これさえあれば大丈夫

早くアイゼン出せばよかったですね
うん、安心感が違うよね
みなさん、早めにアイゼンは使いましょう
ポンと出たのは 富士見岩展望台
摩利支天が祀られ菰野の町が一望であ~る

運よければ 220キロ先に富士山を見ることが
できるそうな

朝陽台広場の雨量レーダーを横目に山頂に向かう
(よっしゃ
)
さすが観光山、ロープウェイでたくさんの観光客
が次々と軽ザックを背負ってやってくる
整備されたスキー場も人多し
一等三角点のある山頂に立った

まるでどこかの観光ポイントにいるようで
とても山の山頂とは思えない
(はぁ。。。)

ウロウロとさんじょう公園を散策
望湖台・長者池・御嶽大権現なぞを
観光客に交じって見学
(うはは)
そして目指すは 鎌ヶ岳

鎌ヶ岳は御在所岳に並ぶ花崗岩の山
鈴鹿山域の中でも 一際目立つ鋭く尖った姿
とても低山とは思えないような迫力がある
今回 ちがこさんは今回山計画する時に
鎌ヶ岳はどうしても外すことができなかった
鎌ヶ岳には何本ものコースがあるが
どれも一筋縄ではいかない急登
御在所岳から縦走すれば
二度登らなくても済むからさ!
と安易な気持ちで二つの山をつなげたわけだ
(あれま
)
峠登山道に入ると突然また山になる
人はいないし、雪もちらほら
武平峠まで下っていく

登りも大変だけど 下りはコワイ
(そう! そう!)

凍った登山道は所々アイスバン
木につかまりながら転ばないようにゆっくりと
東方向には展望のよい場所もあり
静かな山歩き

峠を過ぎると登りに入った
なかなか険しい

たぶん今日のハイライトであろう
鎌ヶ岳直下の白く崩れた山斜面が近づいてきた
おぉぉぉぉ
スゴイ迫力!

下界は穏やかそうなのに これから ひとちがが
進むべき道は甘くはない
こんにちわぁー
三人の山おばさん? や 山ガール?
とすれ違った
三人ともほっぺが真っ赤 いなかっぺ
って ちがこさんもそうだけど
だよね
サブイもん
そういえば雪雲が近づいて
小雪がチラチラ舞い始めている
先頭を歩いてきたお姉さんが
アドバイスしてくれた
この先の山頂直下ですが 旧道は
ガレ場で危険みたいですよ
直下に右方向に巻き道がありますから
そちらの方が危険が少ないかと
一ヶ所 木の階段が凍っていてコワイですが
アイゼンは必要ないと思います
ひゃぁー
天の助けか?
知らなきゃ
危うく危険な道を選択してたかも
ありがとうございます
ありがとうございます
右ですね? 右?
そう 右です
お別れした後 気が付いた
お姉さんが言ってた右は ひとちがが
進む方向で右なのか?
お姉さんが進む方向で右なのか?
?
どうすんの あんたたち
直下に出た
確かに右方向に道がついている
反対側は ザレ場プラス岩の急登?
ひとしさんぁーん
右に行くね
そう言って進むこと数分
道が・・・
山の斜面を巻く崩れそうな細い巻き道
狭い上に凍っている
ねぇ
アイゼンなしじゃコワそうだけど
そうですね 戻りますか
もしかしてこっちじゃなかったのかも
そしておバカな ひとちがは危険と言われた
旧道を登るハメとなった
(親切なお姉さんはちゃんと ひとちがが進む方向で
案内してくれてたんだよね
)
そしてこれが最後の写真

これより先は危険すぎてカメラでの撮影は無理
想像しにくいかと思われますが ちがこさんの文章で
イメージしてね
なんか 違わない?
木の階段なんてないしぃ
そうですね
どうします? 登りますか?
それともさっきの道に戻りますか?
登ろうよ
さっきの道もコワそうだったし
じゃ そうしますか
簡単にはいかなかった
登り始めてすぐに気が付いた
足場が悪い
山斜面の砂礫がゴチゴチに凍っている


目の前には大きな岩
これを登らなきゃ上には行けそうもない
意を決して ちがこさんが岩と戦い始めた
岩の間に手と足を使い身体を突っ張らせ
身体を支えながら右手、左足、左手、右手を順に
上部に移動し 身体を押し上げながら ジリジリと
岩の上を目指す
もうちょっとで岩の上に手がかかる
そう思った
見えた岩の上には つかめそうなでっぱりが
何度かつかもうと試みたものの あと一息なのに
どうしても手が届かない
見かねた ひとしさんが声をかけた
お尻をおしあげましょうか?
ち、ちょっと待って
周囲を見渡しても砂礫と岩の他には何もなく
なんとかして岩の上に這い登るしかなかった
バランスを崩せば転落する
上げて!
覚悟を決めた
強い力で ひとしさんが押し上げる
荷物を背負った ちがこさんは重いはず
一刻も早く岩をつかまなくっちゃ
大丈夫です
どんなことがあっても支えてますから
うん
いつになく危険地帯に入ると出る
ひとしさんの おぇー は聞こえなかった
不安に浸っている暇もなかったのかも
頼もしいよ
マイダーリン
崩れて白い肌をむき出しにした絶壁
転がり落ちれば確実に転落死するだろう
命がかかっている
身体が震えた
岩に張り付くようにして這い登る
目の前には凍り垂れ下がった補助ロープ
砂礫の中に深く埋まり凍りついて使えない
今度は ひとしさんの番だ
足場を確保し腰を低くする ちがこさん
足をふんばらせ ひとしさんが伸ばした手を
しっかりつかむ
いいよ
絶対放さないから!
もしかして ちがこさんが手を放したら
私は転落死?
頼むよ ちがこさん
命がかかっている
どんなことがあっても この手だけは
放しちゃいけない
うがぁー
掛け声と共に ひとしさんの全体重が
ちがこさんにかかる
腰を低くしてふんばる ちがこさん
岩の上の風化した花崗岩の砂礫と靴が摩擦し
ズルズルと引きずられ 一瞬ふたりでこのまま
落ちるんじゃないかと思った
ここで耐えなきゃ
いつ がんばる?
更に腰を低く ひとしさんの重さに耐えた
がんばれ ひとしさん
登れましたぁー
最大の危機を脱出した気分だった
世界最強の無敵夫婦 ひとちが
ということにしよう

やったぁーっ
恐怖と危険を乗り越え 今こうしてふたりで
山頂に立っている

ふたりで見た景色は忘れない
きっと忘れることはないはず

低山をなめんなよ
山がそう言った

黒い雪雲が辺りを暗くしている

帰りは長石尾根を下っていくことに

登りも厳しい 下りも厳しい
木をつかみ慎重に2時間以上延々と下る
(ほぇ~っ
)
冬靴で靴擦れができて 何か所もマメがはでた
足が痛いよぉー
朝登った中道から見えた弥一ヶ岳を通過
無事駐車場にゴール
隣はロープウェイで ピュっと登れる観光山
なのにここは別天地
一瞬の油断と判断ミスが事故につながる危険な低山
なめたら あかんぜよ
後ろから山が叫んでいた
*その夜、かなり雪が降りました。
鎌ヶ岳登山を計画している方は十分に注意して下さい。
本日の立ち寄り湯はこちら
湯の山温泉 国民宿舎 湯の山ロッジ
昨日と同じお風呂だよ
本日の車泊場所はこちら
道の駅 伊吹の里
夜はとても静かで快適でした
三日目の山歩きはこちら
正念場!
御在所岳・鎌ヶ岳
(鈴鹿エリア)
全山行 332回





標高 御在所岳 1209.8m 鎌ヶ岳 1161m 弥一ヶ岳 802.2m
天気


山行時間 8時間
〈コース〉一ノ谷御在所山の家駐車場(7:30)-中道-さんじょう公園(10:00)-
御在所岳(10:30-12:00)-武兵峠-鎌ヶ岳(1:00-1:30)-
長石尾根-弥一ヶ岳-一ノ谷御在所山の家駐車場(3:30)
*さんじょう公園を散策していたので時間がかかってマス。
あなたには この恐怖が
どれくらい伝わるだろうか?
朝だぁーっ

前日は 道の駅菰野に車泊

隣を走る始発電車の音で目が覚めた

(

次々とトイレに立ち寄る登山者を横目に
ひとちがも大急ぎで出発準備

なんかすごく
慌ただしい気がする

お天気快晴

昨日とはじぇんじぇん違う鈴鹿山域

(あはは。。。)
湯の山温泉を通過、更に進んでいくと
国道477号と交わるゲートの前に駐車場がある

もちろ~んゲートは閉じられているので
国道に出ることはできない


すでに満車?
ラスト一台、ギリギリセーフで
車を停めることができた

(ラッキー

さっそく中道登山口から出発

本日わぁ

昨日雨で山靴が びちょびちょになったんで
なんと 冬靴


最 悪 ぅー

なんで?
重いしぃ

硬いしぃ

歩きにくいしぃ

ブツブツ言ってないで早く登ったら?
そ、そうでした

登り初めから 花崗岩の風化した白砂が
掘りこまれた急な道が続く


鈴鹿山域の中でも 藤原岳あたりまでの北部は
石灰岩地質、どの山も平頂峰なのだ

対して中部の御在所あたりの山はアルペン的で
花崗岩の露岩、ガレ場を随所に点在させている

ということは?
冬靴は固くて登りにくいし
今日はたぶん雪もないから役立たず

(あららん

仕方ないでしょ
いつも使ってる靴は履けないんだから

ふぁ~い


負けちゃいられない

昨日の足の疲れが更に冬靴の重さを憂鬱に
させるけど がんば

嬉しいのは展望地が随所にあること

(うん、うん

御在所ロープウェイの白い大きな鉄塔が
山頂に続いているいい眺め

(この鉄塔は日本一の6号鉄塔なんだって


三合を過ぎた

ともかく登るっきゃない

うが





そして ちがこさんはいいもん見っけた

なんと ドングリ

それもね、大きめの優等生


すでに時期が終わってしまったかと思って
いたのに ここは今時期がドングリの最盛期?
うひひひひ
また ドングリ工作進みそう♪
動き始めたロープウェイの赤いゴンドラの
音が山に響き渡る


下を見れば 遠く伊勢湾、そして本日下る予定の
長石尾根上の弥一ヶ岳の姿

四合を通過

これは有名な負ばれ岩

近くで見ると大迫力

すご!

斜めに支え合うようにして立つ
面白ストーンアートなのだよ


更にうがうが登っていくと五合に到着


きゃぁー
なんていい景色


ここわぁー
このコースの中でも際立って
展望のいいポイントであ~る

御在所岳の山頂はもちろん
今日もうひとつ登ろうと計画している
鎌ヶ岳の鋭く尖った姿もすばらしい

(わく わく


更に登っていくと 今度は地蔵岩の登場だぁ


このコースはホント面白い

(うん、うん

角度を変えれば 不思議なバランスで
石が乗っている

落ちないのかな?
七合に到着

階段を登り


また登り


岩を越え キレットを通過する


八合には岩につけられた鎖場を通過

危険なポイントもあり慎重に進んでいく

(あわわ


そしてその先は見ての通り
凍った登山道


冬靴履いてるから大丈夫でしょ?
あまぁ~い

岩の上を流れる水がツルツルに凍り
油断すれば すっ転ぶ


岩場なのでストックは危険、仕方ないから
ササやら木やらをひっつかんで登っていく


ひょぇぇぇ。。。
もう限界

これさえあれば大丈夫


早くアイゼン出せばよかったですね

うん、安心感が違うよね

みなさん、早めにアイゼンは使いましょう

ポンと出たのは 富士見岩展望台

摩利支天が祀られ菰野の町が一望であ~る


運よければ 220キロ先に富士山を見ることが
できるそうな


朝陽台広場の雨量レーダーを横目に山頂に向かう

(よっしゃ

さすが観光山、ロープウェイでたくさんの観光客
が次々と軽ザックを背負ってやってくる

整備されたスキー場も人多し

一等三角点のある山頂に立った


まるでどこかの観光ポイントにいるようで
とても山の山頂とは思えない

(はぁ。。。)

ウロウロとさんじょう公園を散策

望湖台・長者池・御嶽大権現なぞを
観光客に交じって見学

(うはは)
そして目指すは 鎌ヶ岳


鎌ヶ岳は御在所岳に並ぶ花崗岩の山

鈴鹿山域の中でも 一際目立つ鋭く尖った姿
とても低山とは思えないような迫力がある

今回 ちがこさんは今回山計画する時に
鎌ヶ岳はどうしても外すことができなかった

鎌ヶ岳には何本ものコースがあるが
どれも一筋縄ではいかない急登

御在所岳から縦走すれば
二度登らなくても済むからさ!
と安易な気持ちで二つの山をつなげたわけだ

(あれま

峠登山道に入ると突然また山になる
人はいないし、雪もちらほら

武平峠まで下っていく


登りも大変だけど 下りはコワイ

(そう! そう!)

凍った登山道は所々アイスバン

木につかまりながら転ばないようにゆっくりと

東方向には展望のよい場所もあり
静かな山歩き


峠を過ぎると登りに入った
なかなか険しい


たぶん今日のハイライトであろう
鎌ヶ岳直下の白く崩れた山斜面が近づいてきた

おぉぉぉぉ
スゴイ迫力!

下界は穏やかそうなのに これから ひとちがが
進むべき道は甘くはない

こんにちわぁー
三人の山おばさん? や 山ガール?
とすれ違った

三人ともほっぺが真っ赤 いなかっぺ

って ちがこさんもそうだけど

だよね
サブイもん

そういえば雪雲が近づいて
小雪がチラチラ舞い始めている

先頭を歩いてきたお姉さんが
アドバイスしてくれた

この先の山頂直下ですが 旧道は
ガレ場で危険みたいですよ

直下に右方向に巻き道がありますから
そちらの方が危険が少ないかと

一ヶ所 木の階段が凍っていてコワイですが
アイゼンは必要ないと思います

ひゃぁー
天の助けか?
知らなきゃ
危うく危険な道を選択してたかも

ありがとうございます

ありがとうございます

右ですね? 右?
そう 右です
お別れした後 気が付いた

お姉さんが言ってた右は ひとちがが
進む方向で右なのか?
お姉さんが進む方向で右なのか?
?
どうすんの あんたたち

直下に出た

確かに右方向に道がついている

反対側は ザレ場プラス岩の急登?
ひとしさんぁーん
右に行くね

そう言って進むこと数分
道が・・・
山の斜面を巻く崩れそうな細い巻き道
狭い上に凍っている

ねぇ
アイゼンなしじゃコワそうだけど

そうですね 戻りますか
もしかしてこっちじゃなかったのかも

そしておバカな ひとちがは危険と言われた
旧道を登るハメとなった

(親切なお姉さんはちゃんと ひとちがが進む方向で
案内してくれてたんだよね

そしてこれが最後の写真



想像しにくいかと思われますが ちがこさんの文章で
イメージしてね

なんか 違わない?
木の階段なんてないしぃ

そうですね
どうします? 登りますか?
それともさっきの道に戻りますか?
登ろうよ
さっきの道もコワそうだったし

じゃ そうしますか

簡単にはいかなかった

登り始めてすぐに気が付いた

足場が悪い
山斜面の砂礫がゴチゴチに凍っている



目の前には大きな岩

これを登らなきゃ上には行けそうもない

意を決して ちがこさんが岩と戦い始めた

岩の間に手と足を使い身体を突っ張らせ
身体を支えながら右手、左足、左手、右手を順に
上部に移動し 身体を押し上げながら ジリジリと
岩の上を目指す

もうちょっとで岩の上に手がかかる

そう思った

見えた岩の上には つかめそうなでっぱりが

何度かつかもうと試みたものの あと一息なのに
どうしても手が届かない

見かねた ひとしさんが声をかけた

お尻をおしあげましょうか?
ち、ちょっと待って

周囲を見渡しても砂礫と岩の他には何もなく
なんとかして岩の上に這い登るしかなかった

バランスを崩せば転落する

上げて!
覚悟を決めた

強い力で ひとしさんが押し上げる

荷物を背負った ちがこさんは重いはず
一刻も早く岩をつかまなくっちゃ

大丈夫です
どんなことがあっても支えてますから

うん

いつになく危険地帯に入ると出る
ひとしさんの おぇー は聞こえなかった

不安に浸っている暇もなかったのかも

頼もしいよ
マイダーリン

崩れて白い肌をむき出しにした絶壁

転がり落ちれば確実に転落死するだろう

命がかかっている

身体が震えた

岩に張り付くようにして這い登る

目の前には凍り垂れ下がった補助ロープ
砂礫の中に深く埋まり凍りついて使えない

今度は ひとしさんの番だ

足場を確保し腰を低くする ちがこさん

足をふんばらせ ひとしさんが伸ばした手を
しっかりつかむ

いいよ
絶対放さないから!
もしかして ちがこさんが手を放したら
私は転落死?
頼むよ ちがこさん

命がかかっている

どんなことがあっても この手だけは
放しちゃいけない

うがぁー

掛け声と共に ひとしさんの全体重が
ちがこさんにかかる

腰を低くしてふんばる ちがこさん

岩の上の風化した花崗岩の砂礫と靴が摩擦し
ズルズルと引きずられ 一瞬ふたりでこのまま
落ちるんじゃないかと思った

ここで耐えなきゃ
いつ がんばる?
更に腰を低く ひとしさんの重さに耐えた

がんばれ ひとしさん

登れましたぁー

最大の危機を脱出した気分だった

世界最強の無敵夫婦 ひとちが

ということにしよう


やったぁーっ

恐怖と危険を乗り越え 今こうしてふたりで
山頂に立っている


ふたりで見た景色は忘れない

きっと忘れることはないはず


低山をなめんなよ

山がそう言った


黒い雪雲が辺りを暗くしている


帰りは長石尾根を下っていくことに


登りも厳しい 下りも厳しい

木をつかみ慎重に2時間以上延々と下る

(ほぇ~っ

冬靴で靴擦れができて 何か所もマメがはでた

足が痛いよぉー

朝登った中道から見えた弥一ヶ岳を通過

無事駐車場にゴール

隣はロープウェイで ピュっと登れる観光山

なのにここは別天地

一瞬の油断と判断ミスが事故につながる危険な低山

なめたら あかんぜよ

後ろから山が叫んでいた

*その夜、かなり雪が降りました。
鎌ヶ岳登山を計画している方は十分に注意して下さい。


湯の山温泉 国民宿舎 湯の山ロッジ
昨日と同じお風呂だよ



道の駅 伊吹の里
夜はとても静かで快適でした



2012年12月26日
低山をなめんなよシリーズ Ⅰ
2012/12/22
雨山行!
仙ヶ岳
(鈴鹿エリア)
全山行 331回

仙ヶ岳の情報はこちら
標高 宮指路岳 946m 仙ヶ岳 961m
天気
雨
山行時間 5時間
〈コース〉自宅(4:30)-大石橋(10:20-10:30)-ケヤキ谷コース-
宮指路岳(12:20-12:30)-仙ヶ岳(2:00-2:20)-仙の石-
仙鶏尾根から仙ヶ谷コースへ-大石橋(3:30)
今日は 雨のち晴れ
じゃなかったんですか?
の予定だったんだけど・・・
おかしいなぁー
先週わぁー、すこぷる天気よかったのに
ご用のため 山に行けなかった ひとちが
(はぁ。。。)
今週は 三連休
山ジプシーになって
再び山を徘徊することにした
(よっしゃ
)
行先は?
う~んと
天気予報だと
日本海側は 大雪
太平洋側は 雨のち微妙
ははは・・・
どうすりゃいいの?
悩んだあげく 白羽の矢を立てたのは
鈴鹿山域
たぶん鈴鹿でも南なら
天気の回復は早いはず
また 適当なこと言って!
初日の土曜はイマイチお天気だから出発も
遅めの設定、下山を4時と決めた
伊勢湾岸自動車道に入ったものの
やっぱり雨がガンガン降っている
(ふぇ~ん
)

雨 ひどいですね
フロントガラスに叩きつけるように降る雨を
恨めしそうに運転しながら見つめる ひとしさん
大丈夫だよ、山に登るころには
きっと晴れてるはずだから
本当ですか?
疑い深い眼差しで ひとしさんが
横目で じっと見る
と いうことにしよう
登山口のある大石橋に到着
10台ほどのスペースに車なし
あはは。。。
やっぱ こんな天気じゃ
登る人いないよね?
晴れてくるんじゃ
なかったんですか?
そ、そのうち晴れるよ
おもいっきり雨なので 出発から
上下カッパを着こむ

登山口にはカラフルに観光協会の旗が
ピラピラお出迎え

横を見ると旗に紛れて 愛するマイダーリン
(あはははは。。。)

さっそく標識の横から林道っぽい道を歩こうとする
ちがこさんを ひとしさんが呼びとめた
あのぉー
そっちじゃないみたいですよ
ここに赤テープ
よく見れば 標識の横の山斜面に赤テープ
えっ?
いきなりの急登?

這い登ってすぐに 今度は増水している沢を横断
このコース、ケヤキ谷に沿っている

谷の横の急斜面は狭い枯葉が積もった歩きにくい道
滑って落ちれば沢に転落じゃん
くわばら くわばら

雨はやむどころか ひどくなる一方で
倒木地帯の沢沿いやら

崩壊寸前のロープ場やらと
意外と大変 予想外

実は本日 ひとちがのお助けマンとして
ブラックダイヤモンドのストックがデビュー
つい最近まで使っていたレキのストックは
接続部分が冬になると上手く締まらず スルスルと
まわってしまい閉口していた
で、今回は雪山デビュー戦で使ってみましょうと
新調したストックを持ってきたのだ
でもね 今日は雨
雪はほとんどない
に等しい
(ははは こんなもんです
)
その上、ストックで地面を突くと
すぽすぽ接続部分が抜けちゃうアクシデント

へっ?
なんで抜けちゃうんだろ?
天気は悪いわ ストックは使い物にならないわで
ひとしさんのゴキゲンは斜め気味
(あららん
)
まぁねぇ、一度使っちゃったら返品もできないし
がまんして使うしかないのかな?
いったい
どうすりゃいいの?
チラリと横目で ひとしさんを
見ながら山を登っていく
うが
うが
うが
うが
すぽ
また抜けちゃったよ
ポイント6まできた

すぽ
げっ
また抜けちゃってブラブラだよ
このストックわ
役立たずのストックと戦い続け 雨にもマケズ
雪がちらほら出始めた登山道をブンブン登る
うが
うが
うが
うが

すぽ
あれ また抜けた
ふたりとも無言
ようやく展望地に出た
花崗岩の岩がガスの中 ブキミに
浮かびあがっている

で 景色はどうだったの
ひとちが?
こんなだよ こんな!

雨は降るわ
展望はないわ
いったい何が楽しいのか?

数少ないポイントである 三体仏

目の前にある花崗岩の岩は仏には見えない
ちがこさんには カエルに見えた
ゲェ~ロ

これ! バチ当たり!
こんな可愛い足跡もみぃ~っけ
矢印みたいで笑っちゃった

しばらく進むと 宮指路岳

と ここで大変なことに気が付いた
ん?
ストック引っ張ったら パチって音がして
小さな金具が出てきたけど

なんでしょうねぇ?
あや?
これってもしかしなくてストッパー?
散々苦労して一つ目の山頂まで登った区間
すぽすぽストックは役立たず
ここにきて ようやくストックの
正しい使い方が判明した
(あは
)
なんじゃい 最初っからこうすれば
フツーの使いやすいストックだったんだ
トラブル解消
あんたたち ところで説明書
ちゃんと読んだの?
すんません
読まずに捨てちゃいました
オバカだねぇー
教訓 
新しい物を購入したら
説明書はよく読みましょう
いよいよ本日のハイライト
恐怖の犬返しの険に突入
(うりゃ
)
地図には危険マークがついている
いったいどんな場所なのか?

ドキ ドキ ドキ ドキ
高鳴る鼓動
尾根はガレて細くなり・・・
白ザレの山斜面がむき出しになり・・・
怖いよ 怖いよ
おいで おいで・・・
恐怖が ひとちがを呼んでいる
日常生活では味わうことのない緊張感
足がすくむ
クライマックスは細尾根の上の大きな花崗岩を
乗り越え進むポイント
ガスで周囲が見えないのが幸い
バランスを崩せば左右の切れ落ちた崖から
転落するに違いない
ひょぇぇぇぇ。。。

微妙に足をかけようとする岩の塊は
傾斜があり登ると前につんのめる
あわわ!!
先頭を行く ちがこさんは恐怖で岩の上に
なかなか這い登れない
ぴ~んち!
うがぁーっ
意を決して登った
立ち上がるのはコワイから
岩の上をハイハイで前進
う゛ぉー
コワかった
お゛~お゛~お゛~
後方で ひとしさんも苦戦しているようだ
危険地帯は続く
雪の付いた岩場のトラバース

ザレた斜面を補助ロープを使って
確実に登っていく

がんば!

うわわ!
風強いしぃ

崩れそうな尾根の上を 転がり落ちないように
慎重に通過
ようやく危険地帯をクリアできた
(ほっ
)
あ゛―
大変だった
安全地帯の林の中を進む
白ペンキで 水 と記してある木が たくさんあるけど
いったいどういう意味なのか?

最後のひと登り

雨の中 よくここまでがんばった
エライぞ ひとちが
仙ヶ岳ピークに到着
やったぁーっ♪
お腹がすいたのでパンをかじっていると・・・
あれ?
人がきましたよ?
ゆっくりとした足取りでトップを歩いてきたのは
山岳雑誌岳人で山記事を書いている 葛谷さん
頑張らない山歩き CLUB岳 の代表であ~る
ただ者ではない雰囲気
実に かっちょいい山男
葛谷さんとの出会い・・・
それは2012年3月号の岳人だった
葛谷さんが書かれた記事とは知らず
鈴鹿山域に魅かれた ちがこさん
雪の中から顔を出す黄色いフクジュソウに
どうしても会いたくて 早春 藤原岳に登った
今 目の前にはそのきっかけを作ってくれた
著者がいるのだ
単なる偶然としても 嬉しい出会い

今日はこの雨の中、数名の登山者をガイド
岳人に書かれているのと同じ 穏やかな口調
とても魅力的な人であった
(うん、うん
)
ひとちが 感激!
帰りは仙鶏尾根コースを下る

少し下ると 仙の岩
大きな石が地面に突き刺さっていたよ

案内標識がしっかりしている山なので
迷うことなく順調に下山
(よかった よかった
)

もちろ~ん 安全な場所ばっかじゃない

仙ヶ谷は雨で増水?
流されないように山靴履いたまんま渡る

ほ゛ぇ゛―っ゛

初日は 雨のち晴れならず
ずーっと雨
それでも楽しかったね ひとしさん
(ふふふ
)

明日も鈴鹿のお山を登る
どこに登ったかは次回のお楽しみ♪
本日の立ち寄り湯はこちら
湯の山温泉 国民宿舎 湯の山ロッジ
小さな内風呂がひとつしかありませんが
清潔感があり450円ってのが嬉しい
本日の車泊場所はこちら
道の駅 菰野
町中にありますが意外と静かです
二日目の山歩きはこちら
三日目の山歩きはこちら
雨山行!
仙ヶ岳
(鈴鹿エリア)
全山行 331回



標高 宮指路岳 946m 仙ヶ岳 961m
天気

山行時間 5時間
〈コース〉自宅(4:30)-大石橋(10:20-10:30)-ケヤキ谷コース-
宮指路岳(12:20-12:30)-仙ヶ岳(2:00-2:20)-仙の石-
仙鶏尾根から仙ヶ谷コースへ-大石橋(3:30)
今日は 雨のち晴れ
じゃなかったんですか?
の予定だったんだけど・・・
おかしいなぁー

先週わぁー、すこぷる天気よかったのに
ご用のため 山に行けなかった ひとちが

(はぁ。。。)
今週は 三連休

山ジプシーになって
再び山を徘徊することにした

(よっしゃ

行先は?
う~んと
天気予報だと
日本海側は 大雪

太平洋側は 雨のち微妙

ははは・・・
どうすりゃいいの?
悩んだあげく 白羽の矢を立てたのは
鈴鹿山域

たぶん鈴鹿でも南なら
天気の回復は早いはず

また 適当なこと言って!
初日の土曜はイマイチお天気だから出発も
遅めの設定、下山を4時と決めた

伊勢湾岸自動車道に入ったものの
やっぱり雨がガンガン降っている

(ふぇ~ん


雨 ひどいですね

フロントガラスに叩きつけるように降る雨を
恨めしそうに運転しながら見つめる ひとしさん

大丈夫だよ、山に登るころには
きっと晴れてるはずだから

本当ですか?
疑い深い眼差しで ひとしさんが
横目で じっと見る

と いうことにしよう

登山口のある大石橋に到着

10台ほどのスペースに車なし

あはは。。。
やっぱ こんな天気じゃ
登る人いないよね?
晴れてくるんじゃ
なかったんですか?
そ、そのうち晴れるよ

おもいっきり雨なので 出発から
上下カッパを着こむ


登山口にはカラフルに観光協会の旗が
ピラピラお出迎え

横を見ると旗に紛れて 愛するマイダーリン

(あはははは。。。)

さっそく標識の横から林道っぽい道を歩こうとする
ちがこさんを ひとしさんが呼びとめた

あのぉー
そっちじゃないみたいですよ
ここに赤テープ

よく見れば 標識の横の山斜面に赤テープ

えっ?
いきなりの急登?

這い登ってすぐに 今度は増水している沢を横断
このコース、ケヤキ谷に沿っている


谷の横の急斜面は狭い枯葉が積もった歩きにくい道
滑って落ちれば沢に転落じゃん

くわばら くわばら

雨はやむどころか ひどくなる一方で
倒木地帯の沢沿いやら

崩壊寸前のロープ場やらと
意外と大変 予想外


実は本日 ひとちがのお助けマンとして
ブラックダイヤモンドのストックがデビュー

つい最近まで使っていたレキのストックは
接続部分が冬になると上手く締まらず スルスルと
まわってしまい閉口していた

で、今回は雪山デビュー戦で使ってみましょうと
新調したストックを持ってきたのだ

でもね 今日は雨

雪はほとんどない
に等しい

(ははは こんなもんです

その上、ストックで地面を突くと
すぽすぽ接続部分が抜けちゃうアクシデント

へっ?
なんで抜けちゃうんだろ?
天気は悪いわ ストックは使い物にならないわで
ひとしさんのゴキゲンは斜め気味

(あららん

まぁねぇ、一度使っちゃったら返品もできないし
がまんして使うしかないのかな?
いったい
どうすりゃいいの?
チラリと横目で ひとしさんを
見ながら山を登っていく

うが




すぽ
また抜けちゃったよ

ポイント6まできた


すぽ
げっ

また抜けちゃってブラブラだよ
このストックわ

役立たずのストックと戦い続け 雨にもマケズ
雪がちらほら出始めた登山道をブンブン登る

うが




すぽ
あれ また抜けた

ふたりとも無言

ようやく展望地に出た

花崗岩の岩がガスの中 ブキミに
浮かびあがっている


で 景色はどうだったの
ひとちが?
こんなだよ こんな!
雨は降るわ


いったい何が楽しいのか?

数少ないポイントである 三体仏

目の前にある花崗岩の岩は仏には見えない
ちがこさんには カエルに見えた

ゲェ~ロ


これ! バチ当たり!
こんな可愛い足跡もみぃ~っけ

矢印みたいで笑っちゃった


しばらく進むと 宮指路岳


と ここで大変なことに気が付いた

ん?
ストック引っ張ったら パチって音がして
小さな金具が出てきたけど

なんでしょうねぇ?
あや?
これってもしかしなくてストッパー?
散々苦労して一つ目の山頂まで登った区間
すぽすぽストックは役立たず

ここにきて ようやくストックの
正しい使い方が判明した

(あは

なんじゃい 最初っからこうすれば
フツーの使いやすいストックだったんだ

トラブル解消
あんたたち ところで説明書
ちゃんと読んだの?
すんません
読まずに捨てちゃいました

オバカだねぇー



新しい物を購入したら
説明書はよく読みましょう

いよいよ本日のハイライト
恐怖の犬返しの険に突入

(うりゃ

地図には危険マークがついている
いったいどんな場所なのか?

ドキ ドキ ドキ ドキ
高鳴る鼓動

尾根はガレて細くなり・・・
白ザレの山斜面がむき出しになり・・・
怖いよ 怖いよ
おいで おいで・・・
恐怖が ひとちがを呼んでいる

日常生活では味わうことのない緊張感

足がすくむ

クライマックスは細尾根の上の大きな花崗岩を
乗り越え進むポイント

ガスで周囲が見えないのが幸い
バランスを崩せば左右の切れ落ちた崖から
転落するに違いない

ひょぇぇぇぇ。。。

微妙に足をかけようとする岩の塊は
傾斜があり登ると前につんのめる

あわわ!!
先頭を行く ちがこさんは恐怖で岩の上に
なかなか這い登れない

ぴ~んち!
うがぁーっ

意を決して登った

立ち上がるのはコワイから
岩の上をハイハイで前進

う゛ぉー
コワかった

お゛~お゛~お゛~
後方で ひとしさんも苦戦しているようだ

危険地帯は続く

雪の付いた岩場のトラバース


ザレた斜面を補助ロープを使って
確実に登っていく


がんば!

うわわ!
風強いしぃ


崩れそうな尾根の上を 転がり落ちないように
慎重に通過

ようやく危険地帯をクリアできた

(ほっ

あ゛―
大変だった

安全地帯の林の中を進む

白ペンキで 水 と記してある木が たくさんあるけど
いったいどういう意味なのか?

最後のひと登り


雨の中 よくここまでがんばった
エライぞ ひとちが

仙ヶ岳ピークに到着

やったぁーっ♪
お腹がすいたのでパンをかじっていると・・・
あれ?
人がきましたよ?
ゆっくりとした足取りでトップを歩いてきたのは
山岳雑誌岳人で山記事を書いている 葛谷さん
頑張らない山歩き CLUB岳 の代表であ~る

ただ者ではない雰囲気
実に かっちょいい山男

葛谷さんとの出会い・・・
それは2012年3月号の岳人だった

葛谷さんが書かれた記事とは知らず
鈴鹿山域に魅かれた ちがこさん

雪の中から顔を出す黄色いフクジュソウに
どうしても会いたくて 早春 藤原岳に登った

今 目の前にはそのきっかけを作ってくれた
著者がいるのだ

単なる偶然としても 嬉しい出会い


今日はこの雨の中、数名の登山者をガイド
岳人に書かれているのと同じ 穏やかな口調
とても魅力的な人であった

(うん、うん

ひとちが 感激!
帰りは仙鶏尾根コースを下る


少し下ると 仙の岩

大きな石が地面に突き刺さっていたよ


案内標識がしっかりしている山なので
迷うことなく順調に下山

(よかった よかった

もちろ~ん 安全な場所ばっかじゃない


仙ヶ谷は雨で増水?
流されないように山靴履いたまんま渡る


ほ゛ぇ゛―っ゛

初日は 雨のち晴れならず
ずーっと雨

それでも楽しかったね ひとしさん

(ふふふ


明日も鈴鹿のお山を登る

どこに登ったかは次回のお楽しみ♪


湯の山温泉 国民宿舎 湯の山ロッジ
小さな内風呂がひとつしかありませんが
清潔感があり450円ってのが嬉しい



道の駅 菰野
町中にありますが意外と静かです





2012年04月04日
ここわ どこ? 2
2012/4/01
フクジュソウのお山に ひとちが参上!
藤原岳
(鈴鹿山地エリア)
全山行 287回

標高 藤原岳 展望台 1120m 天狗岩 1165m
天気
ガス・
雪
山行時間 8時間
〈コース〉市営観光駐車場(6:30)-鳴谷神社-聖法寺(6:50-7:20)-
聖法寺道-八合目-藤原山荘(10:30)-展望台-藤原山荘(11:10)-
天狗岩-藤原山荘(12:20-12:30)-大貝戸道-市営観光駐車場(2:30)
うぉ?
左側の山斜面を見て驚いた
歩きやすそうな登山道が目の前に でんとある!
うぉ?
更に驚いた
その登山道を颯爽と登ってくる カラフルな服装の
登山者の大群!
い、いったい ここわ どこ?
昨年時期を逃して断念した フクジュソウのお山
今年は準備万端、待ってましたとばかりに春の花を拝みに
行くことにした ひとちが
(わぁ~い
)
残雪の中から顔を出すフクジュソウ、暖かい春の光と青空を想像
しながら ひとり心の中でニヤニヤしているのは ちがこさん
前日は市営観光駐車場で車泊。
雨も上がり天気は回復するはずであ~る
ふぉ~っ
よく眠れたねぇー・・・
駐車場には綺麗なトイレもあり快適
広い敷地には ひとちがっち車の他には早朝に到着したらしい
車が2台いるだけ
(あらら。。。)
だぁ~れもいない駐車場で ひとりラジオ体操をする
ひとしさん
んが んが んが んが!

コミコミの駐車場を想像してきたのに 意外だ
嬉しいような 悲しいような・・・
まあ、いいです
300円の駐車料金を無人のポストに入れてスタート

着膨れの冬服とはおさらば?
山ガール風の 山おばさんに変身してゴキゲンなのは
ちがこさん
(うひ♪)
ちょっとタイツだけじゃ サブいかな?
ブツブツ言いながら先頭を歩きだした
見上げた空には雲がどんよりとかかり お世辞にも
いい天気とは言えない
(ふぇ~ん
)
しばらく住宅地の道路を歩き 鳴谷神社に到着
山神さまが祀られている ありがたい神社であ~る
さっそく参拝しよう♪
ん?
変な看板みつけた
なぬ なぬ
聖法寺道通行止め?

えーっ!
そんなこと聞いてないしぃ
予定では、聖法寺道を登り、山頂をウロウロして
大貝戸道を下山する予定だった
んなこと言っても どうすりゃいいの?
(やや不安になってきた ひとちが
)
おっ!
登山者のおじさん登場。
今日は縦走されるんですか?
そう ひとちがに話しかけると ささっと聖法寺
方向に行ってしまった
ということわぁー、通行止めの登山道も通れない
わけぢゃないわけね。
(うひひひひひ)
あ~ よかった!
すぐ横で まだ不安気な表情をした ひとしさんがいる

山神さまの門番は なんとおサル
苔むしていて いい味出てるじゃん!

社の中にあるご神木は2本、不思議なことに 片方の木だけ
苔がびっしりついていた

今日も無事山を下ることができますよ~に♪
階段を登り聖法寺に向かう

階段の脇には ありがたい言葉の立札が所々にある。
そのひとつに ちがこさん じぃーっ と見る
道を問わぬ者 道に迷う
んーん・・・
こりゃ ひとしさんのことみたいだ!
(うはは。)
大抵道に迷えば 誰かにすぐ聞くのは ちがこさん
でもさぁー、山ん中で誰もいない場合は いったい誰に
聞きゃいいんだろ?
と 素朴な疑問を持ちながらも寺に到着
横にある鳴谷の滝をちょろりと見学♪
(いいね! いいね!)

まぁ、ここのお寺ったら 境内の中はパワースポットなるものが
満載、思わず山のことをうち忘れてグルグル歩き回る ひとちが
(いつものことですが・・・)

げっ↓
って一時間近く遊んじゃったよ・・・
(とほほ。。。)

まあ、いいです
さあ、さあ 先に進みますよぉ~っ
登山道の入口はどこかな?
ウロウロ探すが よくわからない登山口
いったいいつになったら山にとりつけるのか?
(はぁ、、、)
こっちかなぁー?
ようやく それらしい道をみつけていざ突入
しばらく歩いていくと 黒い土嚢が積んである崩壊地に出た。
雨で消えかけた紙に 崩壊地迂回路 と書いてある
あ~♪ よかった!
ここが聖法寺道なんだ!
と一瞬思った
更によ~く見ると
自己責任の元 通過すること
と小さな文字で書いてあった

えっ!?
そんなにアブナイわけ?
とたんに不安になる ひとちが
すでに先陣の登山者の姿もなく、目の前にある黒い土嚢が
ブキミな姿で ひとちがを手招きしている
(ひょぇぇーっ
)
おいで! おいで!
怖いよぉ~っ!!
意を決して土嚢に足をかけた
崩壊した山斜面に積まれた土嚢の上部には 溢れんばかりの
土砂と倒木が積もり、今にも崩れてきそうな勢いであ~る

一瞬たじろぐ
ここを渡らなければ先へは進めない、斜めに積まれた土嚢に
かけた足場は狭く不安定
しっかり土嚢につかまっていかなければ山斜面を転げ落ちるに
違いない
ちがこさんは想像した
土嚢が崩れて下敷きになったらどうしよう?

重たい土砂が入った土嚢に押しつぶされれば 一瞬で
ちがこさんは即死する
恐ろしや 恐ろしや・・・
後方で ちがこさんを撮影していた ひとしさんも想像した
つかんだ土嚢の取っ手が切れて山斜面に ゴロン ゴロン と
落ちたらどうしよう?

とても軽傷で済むとはとても思えない
南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏・・・
あ゛――っ
渡りきるまで 生きた心地もしなかった

ん?
今度は道が不明瞭
赤テープらしきものはあれど このガレとザレを
登るんかいな?
通行禁止となっているのがよくわかる。
崩れた山には ほとんど人が入っていないように見えた
足場は非常に悪い。
すぐに崩れてしまう山斜面を這うようにして登る。
(はぁ。。。)
進むにつれ 益々道は不明瞭になっていく
枯葉が積もり踏み跡もなく、鹿の歩いた獣道と登山道の
見分けがつかない。
(どうすりゃいいの?)
地図上では右に大きく山を回り込み 大貝戸道との八合目分岐
まで直登するはずであ~る
でもね、よくわかんないんだな これが・・・
ピラピラと頼りなく たまぁ~についている赤テープを頼りに
登ること1時間半、回り込むはずが山を直登していることに気が付いた
これって おかしくない?
下の方に回り込むような道らしきものがあったようだったけど
このまんま登ってもいいのかな?
目の前に例の ピラピラした赤テープが手招きしている
おいで! おいで!

完全に間違ってるわけじゃないようだ。
山斜面を右よりに進むことにした ちがこさん
急登は続き 足がパンパンになってきた
踏み跡は望めない、登りやすそうな場所を選んで登っていくが
とにもかくにも崩れやすい山斜面。
その上、昨日の雨でヌルヌルじゃん
(最悪ですな
)
あっ!
ひとしさんの小さな叫び声がした
ずるりんこ!
山斜面を滑落しかけている
きゃぁーっ!
大丈夫?
なんとかね、でも危険すぎませんか?
方向的には このまま進めば山頂付近には出られそうですが
あまりに道がひどすぎます
尻餅をついおかげで ズボンもザックの底も泥だらけ
怪我しなくてホントよかった

どうする?
このまま がんばって登りきる?
ひとしさん 無言
山斜面の途中、動きがとれない状態で うじゃうじゃ
話し合う ひとちが
花の時期にはたくさんの人が登るはずの藤原岳、なのに
いったいこのルートってなに?
こんな大変な登山道をみんな苦労して登るのかな?
おかしい・・・
おかしすぎる・・・
と
目の前になんかある
よぉ~く見ると 山の名前が刻まれた 小さな石塔が立っていた
白石山

白石山?
そんなの地図に載ってないしぃー、いったい私たちは
どこを登っているのか?
前回の 鉢伏山 に続き どうやら またよくわからない違う山
を登っているらしい・・・
(あちゃぁー
)
と、ともかく登りきるよ!
赤テープもあることだし、行けないこともないっしょ!
んが
んが
んが
んが
あ゛―――っ↓
大変だった
ようやく平たい場所に出た
いったいここわ どこなんだろ?
でも危険地帯を登りきったから ちょっと安心
左の下手から声がする。
うぉ?
左側の山斜面を見て驚いた
歩きやすそうな登山道が目の前に でん とある!
うぉ?
更に驚いた
その登山道を颯爽と登ってくる カラフルな服装の
登山者の大群!

い、いったい ここわ どこ?
思わず顔を見合わせる ひとちが
登ってきた登山者のおじさんに声をかけてみた。
す、すみません この道っていったい
どの道なんでしょうか?
慌てて地図を差し出す
あー、ここは大貝戸道だよ。
えぇぇぇーっ!
大貝戸道?
*大貝戸道は ひとちがが下山ルートに使う予定だった道です。
あのぉー、ちなみに ここわ どの辺りなんでしょうか?
七合目付近だよ、もう少しで休憩地の八合目。
あ゛――
なんと ひとちが、聖法寺道と大貝戸道のど真ん中、白石山
なるものを無理やり直登してきたのであった
(あらららら
)

とんでもない場所から 突然現れて道を聞く 変な登山者に
おじさんもさぞかし驚いただろうが ひとちがだって驚いたのだ
ピラピラした赤テープに騙されて?
(騙されたわけじゃないですよね、ちゃんと登山道と
合流したんだから
)
まあ、いいです
気をとりなおして大貝戸道を途中から登ることにする
しばらく登ると立派な七合目の標識、さっきまで登ってきた道とはエラく
違う整備された登山道。
これぞ正しく花の百名山につながる登山道

あ゛――っ
さっきまで登ってきたルートは いったい何だったのか?

八合目に到着、予定時間より30分もヤブルートのおかげで
ロスしてしまった

ひとちが すでにヘロヘロ気味・・・
たくさんの登山者が休憩中、それにしてもスゴイ人の数

晴れた暖かい春山を想像してきたのに なんと雪まで
降ってきた
(
ぶぅ。)
春山どころぢゃない!

上に登るにつれ雪はどんどん深くなる
雪降るなんて 聞いてないしぃー↓

数珠つながりで登っていく登山者たち、ひとちがも
マケズと後を追う
あっ♪
雪のない山斜面の所々に 黄色い花が

フクジュソウ♪

寒そうに花びらを縮こませ 春を待っている べっぴんさん
ひとしさんのカメラが恥ずかしそうに身を寄せ合って咲いている
花を激写する
(いいですな
)
九合目を過ぎると完全に雪山になった
やたら大変な場所を登ってきたせいか 稜線上の藤原山荘までは
意外にも楽チンだったのが幸いであ~る。

山荘前には・・・
恐ろしい数の登山者、そして まだまだ切れ目なく登ってくる
山荘の中も満パンで とても休憩できるスペースはなさそうなので
稜線から展望台へ向かうことにした

この藤原岳にはピークの標識ってのはないようだ。

緩やかに20分程で展望台に到着、コミコミの中 記念撮影だけして
山荘に戻ることにする。

展望?
あるわけないじゃん!
ガスだよ ガス!

おや?
ちがこさんが面白いものを見つけたよ♪
これ、何に見える?

うほほ!
人の横顔に見えませんか?

山荘から反対方向の天狗岩に向かう
天狗岩付近は これまたフクジュソウの群生地らしい。
でもさ、こんだけ雪があると フクジュソウは まだ雪の下
期待ウスだけど とりあえず行ってみよう。
稜線の樹林帯のない場所は 恐ろしくザブい
ビュー ビュー と風が吹き荒れ
一気に体感温度が下がる
(ひょぇぇぇーっ
)

さ、さぶいじゃん!
そんでもフクジュソウのためなら
がんばりますよぉーっ
うが
うが
うが
うが

歩くこと30分、天狗岩に到着

ここもまた たくさんの登山者で溢れかえっている
雪山で これほどの数の登山者がいるのを初めてみた

妙に感心する ひとちが
やっぱり ここにもフクジュソウの姿はない

春の暖かい日差しの中、雪割りフクジュソウを見るという
ちがこさんの夢は 無残にも撃沈された
(仕方ないですな
)

山荘に戻ると 益々登山者の数は倍増している

当然山荘に入るのは無理なので 隅っちょで パンをかじる ちがこさん

いいもんねぇー
足もそろそろ痛くなってきたことだし、
帰ろっか・・・
たくさんの登山者のおかげで 踏まれた登山道は
ヌカヌカ ドロドロ の最悪状態
(もう笑うしかありません
)

おかげさんで Wストックの ひとちがは四足なので
転ぶこともなかったけど
(下山中に転ぶことはなかったけど、フクジュソウの撮影時に思いっきり
ひとしさんは転んでました
おかげで更に泥だらけ
)
見渡せば ズボンの膝から下、お尻、おまけに手も泥だらけに
なっている登山者がうめきながら下山している姿が
(あはははは。)
同時刻に下っている登山者もまた 恐ろしくたくさんいて
小学校の子供たち10名+引率者を先頭に100名ほどが
数珠つながりでズルズルと下山
追い抜くこともできず、遅れることもできず そのまぁ~んま
下るしかない
大貝戸道は ホント長かった

お疲れぇーっ♪
登山口の無料駐車場では 靴を洗う登山者の長い列。
横目で見ながら観光駐車場に向かう
ひとちががよじ登った白石山も麓から確認できた
白石山ってのに納得
(崩れている山斜面が白く見えるんだよ
)

うぉ?
あはは、朝は数台しかいなかった車も ほぼ満車に近い数に
膨れ上がっているじゃん

今日、聖法寺道から登った登山者は数名?
ヤブコースを歩いたのは ひとちがくらいのもんだ
ドロドロに汚れた靴をトイレの横に設置されている洗い場でゴシゴシ洗う

簡単に登れなかった 花の百名山 藤原岳
今週もやらかしちゃったね ひとちが
(うはははは。)
山行後 ひとちがが立ち寄った温泉はこちら

帰り道はステキな橋がかかる伊勢湾自動車道を爆走したよ
フクジュソウのお山に ひとちが参上!
藤原岳
(鈴鹿山地エリア)
全山行 287回

標高 藤原岳 展望台 1120m 天狗岩 1165m
天気


山行時間 8時間
〈コース〉市営観光駐車場(6:30)-鳴谷神社-聖法寺(6:50-7:20)-
聖法寺道-八合目-藤原山荘(10:30)-展望台-藤原山荘(11:10)-
天狗岩-藤原山荘(12:20-12:30)-大貝戸道-市営観光駐車場(2:30)
うぉ?
左側の山斜面を見て驚いた

歩きやすそうな登山道が目の前に でんとある!
うぉ?
更に驚いた

その登山道を颯爽と登ってくる カラフルな服装の
登山者の大群!
い、いったい ここわ どこ?


今年は準備万端、待ってましたとばかりに春の花を拝みに
行くことにした ひとちが

(わぁ~い

残雪の中から顔を出すフクジュソウ、暖かい春の光と青空を想像
しながら ひとり心の中でニヤニヤしているのは ちがこさん

前日は市営観光駐車場で車泊。
雨も上がり天気は回復するはずであ~る

ふぉ~っ
よく眠れたねぇー・・・
駐車場には綺麗なトイレもあり快適

広い敷地には ひとちがっち車の他には早朝に到着したらしい
車が2台いるだけ

(あらら。。。)
だぁ~れもいない駐車場で ひとりラジオ体操をする
ひとしさん

んが んが んが んが!

コミコミの駐車場を想像してきたのに 意外だ

嬉しいような 悲しいような・・・
まあ、いいです

300円の駐車料金を無人のポストに入れてスタート


着膨れの冬服とはおさらば?
山ガール風の 山おばさんに変身してゴキゲンなのは
ちがこさん

(うひ♪)
ちょっとタイツだけじゃ サブいかな?
ブツブツ言いながら先頭を歩きだした

見上げた空には雲がどんよりとかかり お世辞にも
いい天気とは言えない

(ふぇ~ん

しばらく住宅地の道路を歩き 鳴谷神社に到着

山神さまが祀られている ありがたい神社であ~る

さっそく参拝しよう♪

変な看板みつけた

なぬ なぬ

聖法寺道通行止め?

えーっ!
そんなこと聞いてないしぃ

予定では、聖法寺道を登り、山頂をウロウロして
大貝戸道を下山する予定だった

んなこと言っても どうすりゃいいの?
(やや不安になってきた ひとちが


登山者のおじさん登場。
今日は縦走されるんですか?
そう ひとちがに話しかけると ささっと聖法寺
方向に行ってしまった

ということわぁー、通行止めの登山道も通れない
わけぢゃないわけね。
(うひひひひひ)
あ~ よかった!
すぐ横で まだ不安気な表情をした ひとしさんがいる


山神さまの門番は なんとおサル

苔むしていて いい味出てるじゃん!


社の中にあるご神木は2本、不思議なことに 片方の木だけ
苔がびっしりついていた


今日も無事山を下ることができますよ~に♪
階段を登り聖法寺に向かう


階段の脇には ありがたい言葉の立札が所々にある。
そのひとつに ちがこさん じぃーっ と見る

道を問わぬ者 道に迷う

こりゃ ひとしさんのことみたいだ!
(うはは。)
大抵道に迷えば 誰かにすぐ聞くのは ちがこさん

でもさぁー、山ん中で誰もいない場合は いったい誰に
聞きゃいいんだろ?
と 素朴な疑問を持ちながらも寺に到着

横にある鳴谷の滝をちょろりと見学♪
(いいね! いいね!)
まぁ、ここのお寺ったら 境内の中はパワースポットなるものが
満載、思わず山のことをうち忘れてグルグル歩き回る ひとちが

(いつものことですが・・・)


って一時間近く遊んじゃったよ・・・
(とほほ。。。)
まあ、いいです

さあ、さあ 先に進みますよぉ~っ

登山道の入口はどこかな?
ウロウロ探すが よくわからない登山口

いったいいつになったら山にとりつけるのか?
(はぁ、、、)
こっちかなぁー?
ようやく それらしい道をみつけていざ突入

しばらく歩いていくと 黒い土嚢が積んである崩壊地に出た。
雨で消えかけた紙に 崩壊地迂回路 と書いてある

あ~♪ よかった!
ここが聖法寺道なんだ!
と一瞬思った

更によ~く見ると
自己責任の元 通過すること
と小さな文字で書いてあった


えっ!?
そんなにアブナイわけ?
とたんに不安になる ひとちが

すでに先陣の登山者の姿もなく、目の前にある黒い土嚢が
ブキミな姿で ひとちがを手招きしている

(ひょぇぇーっ

おいで! おいで!
怖いよぉ~っ!!
意を決して土嚢に足をかけた

崩壊した山斜面に積まれた土嚢の上部には 溢れんばかりの
土砂と倒木が積もり、今にも崩れてきそうな勢いであ~る


一瞬たじろぐ
ここを渡らなければ先へは進めない、斜めに積まれた土嚢に
かけた足場は狭く不安定

しっかり土嚢につかまっていかなければ山斜面を転げ落ちるに
違いない

ちがこさんは想像した

土嚢が崩れて下敷きになったらどうしよう?

重たい土砂が入った土嚢に押しつぶされれば 一瞬で
ちがこさんは即死する

恐ろしや 恐ろしや・・・
後方で ちがこさんを撮影していた ひとしさんも想像した

つかんだ土嚢の取っ手が切れて山斜面に ゴロン ゴロン と
落ちたらどうしよう?

とても軽傷で済むとはとても思えない

南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏・・・
あ゛――っ

渡りきるまで 生きた心地もしなかった



今度は道が不明瞭

赤テープらしきものはあれど このガレとザレを
登るんかいな?
通行禁止となっているのがよくわかる。
崩れた山には ほとんど人が入っていないように見えた

足場は非常に悪い。
すぐに崩れてしまう山斜面を這うようにして登る。
(はぁ。。。)
進むにつれ 益々道は不明瞭になっていく

枯葉が積もり踏み跡もなく、鹿の歩いた獣道と登山道の
見分けがつかない。
(どうすりゃいいの?)
地図上では右に大きく山を回り込み 大貝戸道との八合目分岐
まで直登するはずであ~る

でもね、よくわかんないんだな これが・・・
ピラピラと頼りなく たまぁ~についている赤テープを頼りに
登ること1時間半、回り込むはずが山を直登していることに気が付いた

これって おかしくない?
下の方に回り込むような道らしきものがあったようだったけど
このまんま登ってもいいのかな?
目の前に例の ピラピラした赤テープが手招きしている

おいで! おいで!

完全に間違ってるわけじゃないようだ。
山斜面を右よりに進むことにした ちがこさん

急登は続き 足がパンパンになってきた

踏み跡は望めない、登りやすそうな場所を選んで登っていくが
とにもかくにも崩れやすい山斜面。
その上、昨日の雨でヌルヌルじゃん

(最悪ですな

あっ!
ひとしさんの小さな叫び声がした

ずるりんこ!
山斜面を滑落しかけている

きゃぁーっ!
大丈夫?
なんとかね、でも危険すぎませんか?
方向的には このまま進めば山頂付近には出られそうですが
あまりに道がひどすぎます

尻餅をついおかげで ズボンもザックの底も泥だらけ

怪我しなくてホントよかった


どうする?
このまま がんばって登りきる?
ひとしさん 無言

山斜面の途中、動きがとれない状態で うじゃうじゃ
話し合う ひとちが

花の時期にはたくさんの人が登るはずの藤原岳、なのに
いったいこのルートってなに?
こんな大変な登山道をみんな苦労して登るのかな?
おかしい・・・
おかしすぎる・・・
と

目の前になんかある

よぉ~く見ると 山の名前が刻まれた 小さな石塔が立っていた

白石山


そんなの地図に載ってないしぃー、いったい私たちは
どこを登っているのか?
前回の 鉢伏山 に続き どうやら またよくわからない違う山
を登っているらしい・・・
(あちゃぁー

と、ともかく登りきるよ!
赤テープもあることだし、行けないこともないっしょ!
んが




あ゛―――っ↓
大変だった
ようやく平たい場所に出た

いったいここわ どこなんだろ?
でも危険地帯を登りきったから ちょっと安心

左の下手から声がする。
うぉ?
左側の山斜面を見て驚いた

歩きやすそうな登山道が目の前に でん とある!
うぉ?
更に驚いた

その登山道を颯爽と登ってくる カラフルな服装の
登山者の大群!

い、いったい ここわ どこ?
思わず顔を見合わせる ひとちが

登ってきた登山者のおじさんに声をかけてみた。
す、すみません この道っていったい
どの道なんでしょうか?
慌てて地図を差し出す

あー、ここは大貝戸道だよ。
えぇぇぇーっ!
大貝戸道?
*大貝戸道は ひとちがが下山ルートに使う予定だった道です。
あのぉー、ちなみに ここわ どの辺りなんでしょうか?
七合目付近だよ、もう少しで休憩地の八合目。
あ゛――

なんと ひとちが、聖法寺道と大貝戸道のど真ん中、白石山
なるものを無理やり直登してきたのであった

(あらららら


とんでもない場所から 突然現れて道を聞く 変な登山者に
おじさんもさぞかし驚いただろうが ひとちがだって驚いたのだ

ピラピラした赤テープに騙されて?
(騙されたわけじゃないですよね、ちゃんと登山道と
合流したんだから

まあ、いいです

気をとりなおして大貝戸道を途中から登ることにする

しばらく登ると立派な七合目の標識、さっきまで登ってきた道とはエラく
違う整備された登山道。
これぞ正しく花の百名山につながる登山道


あ゛――っ

さっきまで登ってきたルートは いったい何だったのか?
八合目に到着、予定時間より30分もヤブルートのおかげで
ロスしてしまった


ひとちが すでにヘロヘロ気味・・・
たくさんの登山者が休憩中、それにしてもスゴイ人の数


晴れた暖かい春山を想像してきたのに なんと雪まで
降ってきた

(

春山どころぢゃない!

上に登るにつれ雪はどんどん深くなる

雪降るなんて 聞いてないしぃー↓

数珠つながりで登っていく登山者たち、ひとちがも
マケズと後を追う


雪のない山斜面の所々に 黄色い花が

フクジュソウ♪
寒そうに花びらを縮こませ 春を待っている べっぴんさん

ひとしさんのカメラが恥ずかしそうに身を寄せ合って咲いている
花を激写する

(いいですな

九合目を過ぎると完全に雪山になった

やたら大変な場所を登ってきたせいか 稜線上の藤原山荘までは
意外にも楽チンだったのが幸いであ~る。
山荘前には・・・
恐ろしい数の登山者、そして まだまだ切れ目なく登ってくる

山荘の中も満パンで とても休憩できるスペースはなさそうなので
稜線から展望台へ向かうことにした


この藤原岳にはピークの標識ってのはないようだ。

緩やかに20分程で展望台に到着、コミコミの中 記念撮影だけして
山荘に戻ることにする。

展望?
あるわけないじゃん!
ガスだよ ガス!


ちがこさんが面白いものを見つけたよ♪
これ、何に見える?
うほほ!
人の横顔に見えませんか?

山荘から反対方向の天狗岩に向かう

天狗岩付近は これまたフクジュソウの群生地らしい。
でもさ、こんだけ雪があると フクジュソウは まだ雪の下

期待ウスだけど とりあえず行ってみよう。
稜線の樹林帯のない場所は 恐ろしくザブい

ビュー ビュー と風が吹き荒れ
一気に体感温度が下がる

(ひょぇぇぇーっ


さ、さぶいじゃん!
そんでもフクジュソウのためなら
がんばりますよぉーっ

うが




歩くこと30分、天狗岩に到着


ここもまた たくさんの登山者で溢れかえっている

雪山で これほどの数の登山者がいるのを初めてみた


妙に感心する ひとちが

やっぱり ここにもフクジュソウの姿はない


春の暖かい日差しの中、雪割りフクジュソウを見るという
ちがこさんの夢は 無残にも撃沈された

(仕方ないですな


山荘に戻ると 益々登山者の数は倍増している


当然山荘に入るのは無理なので 隅っちょで パンをかじる ちがこさん


いいもんねぇー

足もそろそろ痛くなってきたことだし、
帰ろっか・・・
たくさんの登山者のおかげで 踏まれた登山道は
ヌカヌカ ドロドロ の最悪状態

(もう笑うしかありません


おかげさんで Wストックの ひとちがは四足なので
転ぶこともなかったけど

(下山中に転ぶことはなかったけど、フクジュソウの撮影時に思いっきり
ひとしさんは転んでました


見渡せば ズボンの膝から下、お尻、おまけに手も泥だらけに
なっている登山者がうめきながら下山している姿が

(あはははは。)
同時刻に下っている登山者もまた 恐ろしくたくさんいて
小学校の子供たち10名+引率者を先頭に100名ほどが
数珠つながりでズルズルと下山

追い抜くこともできず、遅れることもできず そのまぁ~んま
下るしかない

大貝戸道は ホント長かった

お疲れぇーっ♪
登山口の無料駐車場では 靴を洗う登山者の長い列。
横目で見ながら観光駐車場に向かう

ひとちががよじ登った白石山も麓から確認できた

白石山ってのに納得

(崩れている山斜面が白く見えるんだよ


うぉ?
あはは、朝は数台しかいなかった車も ほぼ満車に近い数に
膨れ上がっているじゃん


今日、聖法寺道から登った登山者は数名?
ヤブコースを歩いたのは ひとちがくらいのもんだ

ドロドロに汚れた靴をトイレの横に設置されている洗い場でゴシゴシ洗う



簡単に登れなかった 花の百名山 藤原岳

今週もやらかしちゃったね ひとちが

(うはははは。)


帰り道はステキな橋がかかる伊勢湾自動車道を爆走したよ
