2016年12月13日
まぼろしの山♪
2016/12/10
雲上の白いキャンパス♪
二児山
(赤石山脈北部エリア)
全山行 526回

二児山の情報はこちら
標高 二児山(東峰)2242.7m
天気
晴れ
山行時間 4時間(積雪期・子供あり)
*無積雪期・子供なし2時間程度
〈コース〉黒川牧場上の池P-林道コース-東峰-尾根コース-P
この山は従来まぼろしの山といわれてきた
2010年から林道と尾根上の切り開きコースの「二児山遊歩道」が整備

2012年から公開利用開始となり標高1800mの黒川牧場の上部にある駐車場まで
車でアプローチできる山となったがまだ知名度の低い秘境の山♪
牧場ゲートの先は作業道を整備した車道、舗装路ではない
いろいろな条件により規制がかかることがあるので村役場に問い合わせた方がよい
牧場最上部の駐車場までの情報を得ることができる
大鹿村役場 0265-39-2001

伊那からの山容
花ちゃん ウキウキ
ひとしさん ドキドキ
青いケシの道標に従い黒川牧場へ向かって車は走る
見上げた双子山の稜線付近は霧氷で白く輝いていた

標高1500m付近から道に雪がではじめます
牧場のゲート付近までくるとすっかり雪道
ハンドルを握る ひとしさんも緊張のためか速度を落とし慎重極まりない
ひとしさん ドキドキ

大鹿村の山上の仙境地と言われる大池(左下)
反して後部座席で嬉しそうに景色を眺め俳句作って喜んでいるのは花
いいねぇ~♪
こんなきれいな山に登れるなんて
雪があるなんて思わなかった!
白い雪 木から落ちるよ ふたご山 
花ちゃん ウキウキ
牧場内の車道を九十九に車は上がる
麓の村はどんどん小さくなり中央アルプスの雪化粧した峰々が美しい

牧場ゲートから先は展望良好
牧場最上部にある上の池の駐車場に到着
やっと安心 ひとしさん
この場所だけでも十分に思えた
白く凍っている上の池はスケートリンクのようだ

高原情緒漂う冬景色の黒川牧場
全長8.6キロの周遊コース、なだらかに林道を登って山頂に至るコースは
この時期 雪道とはいえ子供にも楽しみながら歩けるコース
さっそく さらさらのスノーパウダーの上を歩き始めた
新雪なのでアイゼンはいらない

牧場をゆるやかに登ります
山頂方向の林道は霧氷の樹林帯
見上げた空は真っ青で白く美しく化粧した樹木たちが並んでいる

一段高い山の稜線上に尾根コースがありますが展望は×
時折ストックで幹をたたくと木に積もった雪がキラキラとスターダストに
なって空から舞い降りてくる

ポンポンってたたくと雪が降る

いいね♪ いいね♪
花ちゃん ワクワク
途中、村のマタギのおじさんとすれ違った
肩には年期の入った猟銃、足は長靴
鹿を撃ちに入ったそうだ、今日は収穫なしとのこと

林道コースは景色がよいのでおすすめです
トレースは途中でなくなった
赤テープを探しながら林道の樹林帯を山頂に向かう

花ちゃん動じることなく前進
狭い東峰に到着

山が大好きな花ちゃん、大満足の様子
標高2242mの雪山の山頂
北西側に中央アルプスの展望が開ける

本日は三角点のある東峰のみ、西峰はパス
三角点タッチ・記念撮影をして帰路は尾根コース

東方向には木々の間から仙丈岳が見える
尾根コースは樹林帯 展望もなく不明瞭
赤テープを見落とさないように尾根伝いに進むのみ!

トレースがないので探検ゲームみたい
二ヶ所ほど林道コースと尾根コースは交差しているので迷い感もなく
登ったり下ったりを繰り返しながら尾根を進んで行く
開けた場所にポンと出た
先の黒河山方向は倒木が多く赤テープが見つからないため
無理はせず牧場に下ろうと決めた

笹の中に見える道は牧場から黒河山に向かう展望コース
ちがこさん 道ないけど行けるの?
大丈夫?
いいの いいの!
笹も背丈低いし問題なし!
バリバリ笹地帯に突入

笹の下方向に上の池の駐車場とマイカーが見える
道なき笹の中を無理やり下って駐車場に到着
すばらしい雪山山行だった
お遊びタイム♪
ヒップソリで斜面を滑ってみよう!

まだ雪が少ないので下に潜んでいる石等に注意!
今度は池の上を歩くことができるか挑戦してみよう!
ひとしさんは間違っても挑戦しない
誰が一番を歩く?
って ちがこさんしかいないよね??

凍った池の上には雪が数センチ積もっている
万が一、池の水が完全に凍っていないと寒中水泳になる可能性あり
おっかなびっくりリンクの上に足を置く
ピキって音がしたらすぐに岸に避難するつもりだった
振り返ると楽しそうに花がピタリと続いている
ヤバ 大丈夫かな?
心臓がバクバクする

山に登る人はいれども凍った池の上を歩くなんて人はいない
前人未到の挑戦のように思えた
ひぇぇぇ。。。
池の中央まで進んでみたが水は完全に凍っているようでビクともしない
ちがこさんと花の足跡が模様のようだ
ちがこさん 絵を描いたら
面白いんじゃない?
いいね! いいねぇ~っ♪
花が描いたのは・・・
ミステリーサークル・ドラえもん ひ・と・し

ミステリーサークル

よく見てね♪ ドラえもんもわかるかな?
ちがこさんは・・・
ハートHANA・ねこ・巨大なニワトり

ニワトリ

ハートHANA
一時間余りで凍った池の上に楽しい作品が出来上がった
山歩きだけじゃなく子供と楽しい雪遊びを満喫できた一日だったよ
この日の立ち寄り湯はこちら
松川温泉 清流苑
このエリアの定番立ち寄り湯なのだ
この日の車泊地はこちら
むらやま公園
高速道路の高架下にある展望の良い公園です トイレが超きれい
次回は花ちゃん
バンガローキャンプから車泊キャンプに挑戦!!
冬季我慢大会の様子をお届けしま~す♪
当日の車泊キャンプはこちら
花ちゃんの山行記録はこちら
雲上の白いキャンパス♪
二児山
(赤石山脈北部エリア)
全山行 526回



標高 二児山(東峰)2242.7m
天気

山行時間 4時間(積雪期・子供あり)
*無積雪期・子供なし2時間程度
〈コース〉黒川牧場上の池P-林道コース-東峰-尾根コース-P
この山は従来まぼろしの山といわれてきた

2010年から林道と尾根上の切り開きコースの「二児山遊歩道」が整備


2012年から公開利用開始となり標高1800mの黒川牧場の上部にある駐車場まで
車でアプローチできる山となったがまだ知名度の低い秘境の山♪
牧場ゲートの先は作業道を整備した車道、舗装路ではない

いろいろな条件により規制がかかることがあるので村役場に問い合わせた方がよい

牧場最上部の駐車場までの情報を得ることができる

大鹿村役場 0265-39-2001

伊那からの山容

花ちゃん ウキウキ
ひとしさん ドキドキ
青いケシの道標に従い黒川牧場へ向かって車は走る

見上げた双子山の稜線付近は霧氷で白く輝いていた


標高1500m付近から道に雪がではじめます

牧場のゲート付近までくるとすっかり雪道

ハンドルを握る ひとしさんも緊張のためか速度を落とし慎重極まりない

ひとしさん ドキドキ

大鹿村の山上の仙境地と言われる大池(左下)
反して後部座席で嬉しそうに景色を眺め俳句作って喜んでいるのは花

いいねぇ~♪
こんなきれいな山に登れるなんて
雪があるなんて思わなかった!


花ちゃん ウキウキ
牧場内の車道を九十九に車は上がる

麓の村はどんどん小さくなり中央アルプスの雪化粧した峰々が美しい


牧場ゲートから先は展望良好

牧場最上部にある上の池の駐車場に到着

やっと安心 ひとしさん

この場所だけでも十分に思えた

白く凍っている上の池はスケートリンクのようだ


高原情緒漂う冬景色の黒川牧場

全長8.6キロの周遊コース、なだらかに林道を登って山頂に至るコースは
この時期 雪道とはいえ子供にも楽しみながら歩けるコース

さっそく さらさらのスノーパウダーの上を歩き始めた

新雪なのでアイゼンはいらない


牧場をゆるやかに登ります

山頂方向の林道は霧氷の樹林帯

見上げた空は真っ青で白く美しく化粧した樹木たちが並んでいる


一段高い山の稜線上に尾根コースがありますが展望は×
時折ストックで幹をたたくと木に積もった雪がキラキラとスターダストに
なって空から舞い降りてくる


ポンポンってたたくと雪が降る


いいね♪ いいね♪
花ちゃん ワクワク
途中、村のマタギのおじさんとすれ違った

肩には年期の入った猟銃、足は長靴
鹿を撃ちに入ったそうだ、今日は収穫なしとのこと


林道コースは景色がよいのでおすすめです

トレースは途中でなくなった

赤テープを探しながら林道の樹林帯を山頂に向かう


花ちゃん動じることなく前進

狭い東峰に到着


山が大好きな花ちゃん、大満足の様子

標高2242mの雪山の山頂

北西側に中央アルプスの展望が開ける


本日は三角点のある東峰のみ、西峰はパス

三角点タッチ・記念撮影をして帰路は尾根コース


東方向には木々の間から仙丈岳が見える

尾根コースは樹林帯 展望もなく不明瞭

赤テープを見落とさないように尾根伝いに進むのみ!

トレースがないので探検ゲームみたい

二ヶ所ほど林道コースと尾根コースは交差しているので迷い感もなく
登ったり下ったりを繰り返しながら尾根を進んで行く

開けた場所にポンと出た

先の黒河山方向は倒木が多く赤テープが見つからないため
無理はせず牧場に下ろうと決めた


笹の中に見える道は牧場から黒河山に向かう展望コース

ちがこさん 道ないけど行けるの?
大丈夫?
いいの いいの!
笹も背丈低いし問題なし!
バリバリ笹地帯に突入


笹の下方向に上の池の駐車場とマイカーが見える

道なき笹の中を無理やり下って駐車場に到着

すばらしい雪山山行だった

お遊びタイム♪
ヒップソリで斜面を滑ってみよう!

まだ雪が少ないので下に潜んでいる石等に注意!
今度は池の上を歩くことができるか挑戦してみよう!
ひとしさんは間違っても挑戦しない

誰が一番を歩く?
って ちがこさんしかいないよね??

凍った池の上には雪が数センチ積もっている

万が一、池の水が完全に凍っていないと寒中水泳になる可能性あり

おっかなびっくりリンクの上に足を置く

ピキって音がしたらすぐに岸に避難するつもりだった

振り返ると楽しそうに花がピタリと続いている

ヤバ 大丈夫かな?
心臓がバクバクする


山に登る人はいれども凍った池の上を歩くなんて人はいない
前人未到の挑戦のように思えた

ひぇぇぇ。。。
池の中央まで進んでみたが水は完全に凍っているようでビクともしない
ちがこさんと花の足跡が模様のようだ

ちがこさん 絵を描いたら
面白いんじゃない?
いいね! いいねぇ~っ♪
花が描いたのは・・・
ミステリーサークル・ドラえもん ひ・と・し

ミステリーサークル

よく見てね♪ ドラえもんもわかるかな?
ちがこさんは・・・
ハートHANA・ねこ・巨大なニワトり

ニワトリ

ハートHANA
一時間余りで凍った池の上に楽しい作品が出来上がった

山歩きだけじゃなく子供と楽しい雪遊びを満喫できた一日だったよ



松川温泉 清流苑
このエリアの定番立ち寄り湯なのだ



むらやま公園
高速道路の高架下にある展望の良い公園です トイレが超きれい

次回は花ちゃん
バンガローキャンプから車泊キャンプに挑戦!!
冬季我慢大会の様子をお届けしま~す♪
当日の車泊キャンプはこちら


2014年09月05日
雨にもマケズ! 後編
2014/08/30・31
雨上がりの晴れ間に♪
塩見岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 420回

塩見岳の情報はこちら
前編はこちら 
標高 三伏山 2615m 本谷山2657.9m
西峰 3046.9m 東峰 3052m
天気
晴れ・
ガス・
雨
山行時間 10時間30分
〈コース〉
二日目:三伏峠テン場(5:00)-三伏山-本谷山-ゴーロ-
塩見小屋(7:20-7-30)-西峰(8:40-8:45)-東峰(8:50-9:00)-
ピストンでテン場(1:00-1:30)-下山(4:00)
バリバリとヘリが近づく音がした
ひとしさんはいない
後編
早朝4時
小屋がざわめきだした
低い自家発電機の音がテン場に響く
暗やみの中 山頂に向けて次々出発する人の
靴音がボカボカと忙しい
ふにゃぁー
お天気もつかな?
早く出発しましょう
様子見ですね
ささっと身支度 テント内の荷物を
コンパクトにまとめてからテントを飛び出した
ヘッデンを頼りに山頂へのコースを進む

水場との分岐を越えると
すぐに稜線に出た 三伏山だ
振り返ると 小屋の小さな灯りが
今日の山行を応援してくれているようにも見える

北側には立派な塩見岳の姿

三伏山からは天気がよければ360度の眺望が得られるが
早朝の薄暗い時間帯 黒い形だけは周囲の山を特定できない
どうしますか?
山頂まで がんばります?
まだ雲は多いよね
山頂にも でっかい雲がいるけど
展望いいのかな?
ガスの中だったら悲しいよね
うじゃうじゃ話をしていると
近くにいた単独のおじさんが言った
前線が停滞してるから微妙だね
先の本谷山で決めたら?

見上げた空には 黒い筋状の長い雲が
山を横断するように長く伸びている

そう言えば
小屋の人も言ってたっけ
今年の夏は毎日こんなお天気で
スカっと晴れた日がないよ
昼間はガス 夕方になると雨が降る
山小屋泣かせのお天気続き
早朝ならまだマシ
雲いなくなるかもね
じゃ 進んでみますか
足元がしっかり見え始めたので
ヘッデンをしまい本谷山へ向かう

迷うことない一本道
と
花畑の途中 コースを外れた場所に
いい展望地発見
岩が突き出た場所で西側の景色が
すこぷるいのだ

ここで食べなきゃ
いつ食べる?

ザックに詰め込んできた食料でお腹いっぱい
これが後に仇となることを
ひとちは知らない・・・・・

満腹ぷくぷくになったので
再びコースに戻り山頂を目指す
ちょっと登ると本谷山
さっきまで山頂を覆っていたでっかい雲が
いつの間にかいなくなっていた

いいじゃん いいじゃ
行きましょう!
本谷山を下り塩見に向けて登り返す

この辺りは「山と高原地図」に記載されている
標準コースタイムをかなりカットできるポイント
実際 塩見を登った人の記録や感想からも
同じように時間短縮できると記載されていたものの
自分のペースで果たして通じるのか不安だった
ちがこさんにも行けそうだ!
長いと想像していたものが 実際短いと
あっという間に次のポイントに着くのが嬉しい

鬱陶しい樹林帯からも解放
バッチリ空が見える稜線に

見たいですか?
それじゃ お見せしましょう

昨日のどしゃ降りからは想像も
しなかった素晴らしい景色

山頂アタック決めてよかったね
はい 雨でリベンジ戦になるとばかり
思ってましたから嬉しいですぅ
塩見小屋に到着

ここはとても小さな小屋
それにボロっちいね
でもね この小屋は塩見岳に登る時 とっても重要
なくてはならない小屋なんだよ
ふ~ん
小屋を一段上がった場所のベンチからは
こんな景色を堪能できる

小屋の裏側には塩見岳につながる
手前の勇ましい山の姿

小屋のお姉さんが慌ただしく
小屋付近にいる人に声をかけていた
大型のヘリがつくので 帽子や細かい荷物が
吹き飛ばされる可能性があるので
みなさん気をつけて下さい
呼びかけが終わるか終らないうちに
バリバリとヘリが近づく音がした

朝食を食べ過ぎたのがいけなかったのか?

小屋にはトイレはありません。
携帯トイレを購入して用足し小屋を使わせてもらいます。
排泄物はヘリで下界に運ばれるシステムです。
ヘリの音がしますぅ
用足し小屋が揺れているような気がする

もしかしてヘリは この小屋ごと排泄物を
下界に運ぶわけぢゃありませんよね?

ガタ ガタ ガタ
ヤバい
ヤバいですよー
どうしましょう
戸を開けたら空の上を小屋が飛んでたら
シャレにもなんないよね

そうなんですぅ
コワくて戸を開けられません
しばし 小屋で待機
バリ バリ バリ
ヘリはしばらくすると
空の彼方に去っていった
よかったぁー
やっと解放された

長い休憩となりました
まぁいいです
ともかく下から雲が湧きあがってくるので
できるだけ早く山頂に到達したい所
急ぎましょう
岩がゴツゴツした場所にも
花たちは咲き誇っていた

あっちを ずーっと歩いてきたんだよね
帰りもロングコース がんばらなきゃ
はい
+テントをたたんで下山ですからね

黄色のペンキがつけられたコース
ストックをしまい登っていく
地図には危険マークもついていたけど
それほどコワいと感じる場所はない

天狗岩を越えると

どかーん

あまりの迫力に
一瞬引き気味
写真だけ見ると とても登れそうにないように感じるけど
以外にも登り始めると フツーに登れるのが不思議
岩場を這い登り 山頂に到着

登れてよかったね
はい 昨日の夜の時点では
絶対敗退かと思ってましたから
やればできるもんだ

広がり始めた雲で遠くの山々の姿はよく見えないけど
この山頂だけは晴れている

やったぁー
立派な山頂標識は西峰にあるが
実際 標高が高いのは東峰

二つのピークを結ぶ稜線上にも花はある
あと少しで花びらを開くであろう
山の花のつぼみは格段に美しい

小さなお地蔵さんがいる東峰

がんばったご褒美は
充実した達成感

ピークの岩の間からも
かわいい顔をだしている花

東峰から南に続く
すてきな稜線

なかなか足を踏み入れることができない
ロングコースの魅力ある尾根道

うっとりと景色を眺めている間にも
雲たちは容赦してくれない
もうじき山頂
雲の中に入っちゃうね
そうですね
帰りも長いですから
そろそろ下山しましょう

登りは早かったけど
下りに弱い ちがこさん
標準タイムを
オーバーしないようにしなくっちゃ
がんばってテン場を目指すことにした

振り返ればこの景色

雲が到着するの早かったですね
雨が降り出すのは時間の問題
落ちてこないうちにテントをたたまないと
大変なことになりますぅ
だよね
急げ
急げ 
景色もへったくりもなくなったので
こーなったら テン場目指して
小走りで下るしかない

テン場に到着
他のキャンパーのテントはすでになく
入れ替わりでテントを張る登山者がいるのみ
大急ぎで移動式住宅をザックにしまい
初日にあえいだ鳥倉駐車場までの道を下る

花がきれいですね
今更かい

登りの時は必死で 周囲を見ることも
しなかった ひとしさん
帰路は余裕か?

塩見からの道のりは長かった

登山口に到着するころには
雨がバラバラと降りだし 林道歩きはカッパ隊
大急ぎで車に乗り込んだ
窓には大粒の雨
終わってみれば 不安定な天気の中
短時間だけど晴れ間を拝むことができた
今度 雨テントになっても行けるね
色々なパターンを経験するのって大事
そうですね
でも どうせならテン泊はやっぱり
晴れた日の方がいいかな
雨もまたよろし 

楽しいことが凝縮した
有意義な山歩きとなった
おしまい
この日の立ち寄り湯はこちら
松川温泉 清流苑
高速から近いので便利、今時期からは
有名な松川のリンゴも販売してますよ
雨上がりの晴れ間に♪
塩見岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 420回





標高 三伏山 2615m 本谷山2657.9m
西峰 3046.9m 東峰 3052m
天気



山行時間 10時間30分
〈コース〉
二日目:三伏峠テン場(5:00)-三伏山-本谷山-ゴーロ-
塩見小屋(7:20-7-30)-西峰(8:40-8:45)-東峰(8:50-9:00)-
ピストンでテン場(1:00-1:30)-下山(4:00)
バリバリとヘリが近づく音がした

ひとしさんはいない

後編
早朝4時
小屋がざわめきだした

低い自家発電機の音がテン場に響く

暗やみの中 山頂に向けて次々出発する人の
靴音がボカボカと忙しい

ふにゃぁー
お天気もつかな?
早く出発しましょう

様子見ですね

ささっと身支度 テント内の荷物を
コンパクトにまとめてからテントを飛び出した

ヘッデンを頼りに山頂へのコースを進む


水場との分岐を越えると
すぐに稜線に出た 三伏山だ

振り返ると 小屋の小さな灯りが
今日の山行を応援してくれているようにも見える


北側には立派な塩見岳の姿


三伏山からは天気がよければ360度の眺望が得られるが
早朝の薄暗い時間帯 黒い形だけは周囲の山を特定できない

どうしますか?
山頂まで がんばります?
まだ雲は多いよね

山頂にも でっかい雲がいるけど
展望いいのかな?
ガスの中だったら悲しいよね

うじゃうじゃ話をしていると
近くにいた単独のおじさんが言った

前線が停滞してるから微妙だね

先の本谷山で決めたら?

見上げた空には 黒い筋状の長い雲が
山を横断するように長く伸びている


そう言えば
小屋の人も言ってたっけ

今年の夏は毎日こんなお天気で
スカっと晴れた日がないよ

昼間はガス 夕方になると雨が降る
山小屋泣かせのお天気続き

早朝ならまだマシ
雲いなくなるかもね

じゃ 進んでみますか
足元がしっかり見え始めたので
ヘッデンをしまい本谷山へ向かう


迷うことない一本道

と
花畑の途中 コースを外れた場所に
いい展望地発見

岩が突き出た場所で西側の景色が
すこぷるいのだ


ここで食べなきゃ
いつ食べる?

ザックに詰め込んできた食料でお腹いっぱい

これが後に仇となることを
ひとちは知らない・・・・・

満腹ぷくぷくになったので
再びコースに戻り山頂を目指す

ちょっと登ると本谷山

さっきまで山頂を覆っていたでっかい雲が
いつの間にかいなくなっていた


いいじゃん いいじゃ
行きましょう!
本谷山を下り塩見に向けて登り返す


この辺りは「山と高原地図」に記載されている
標準コースタイムをかなりカットできるポイント

実際 塩見を登った人の記録や感想からも
同じように時間短縮できると記載されていたものの
自分のペースで果たして通じるのか不安だった

ちがこさんにも行けそうだ!
長いと想像していたものが 実際短いと
あっという間に次のポイントに着くのが嬉しい


鬱陶しい樹林帯からも解放
バッチリ空が見える稜線に


見たいですか?
それじゃ お見せしましょう


昨日のどしゃ降りからは想像も
しなかった素晴らしい景色


山頂アタック決めてよかったね

はい 雨でリベンジ戦になるとばかり
思ってましたから嬉しいですぅ

塩見小屋に到着


ここはとても小さな小屋

それにボロっちいね

でもね この小屋は塩見岳に登る時 とっても重要

なくてはならない小屋なんだよ
ふ~ん

小屋を一段上がった場所のベンチからは
こんな景色を堪能できる


小屋の裏側には塩見岳につながる
手前の勇ましい山の姿


小屋のお姉さんが慌ただしく
小屋付近にいる人に声をかけていた

大型のヘリがつくので 帽子や細かい荷物が
吹き飛ばされる可能性があるので
みなさん気をつけて下さい

呼びかけが終わるか終らないうちに
バリバリとヘリが近づく音がした


朝食を食べ過ぎたのがいけなかったのか?

小屋にはトイレはありません。
携帯トイレを購入して用足し小屋を使わせてもらいます。
排泄物はヘリで下界に運ばれるシステムです。
ヘリの音がしますぅ

用足し小屋が揺れているような気がする


もしかしてヘリは この小屋ごと排泄物を
下界に運ぶわけぢゃありませんよね?

ガタ ガタ ガタ
ヤバい

ヤバいですよー

どうしましょう

戸を開けたら空の上を小屋が飛んでたら
シャレにもなんないよね


そうなんですぅ

コワくて戸を開けられません

しばし 小屋で待機

バリ バリ バリ
ヘリはしばらくすると
空の彼方に去っていった

よかったぁー
やっと解放された


長い休憩となりました

まぁいいです

ともかく下から雲が湧きあがってくるので
できるだけ早く山頂に到達したい所

急ぎましょう

岩がゴツゴツした場所にも
花たちは咲き誇っていた


あっちを ずーっと歩いてきたんだよね

帰りもロングコース がんばらなきゃ

はい
+テントをたたんで下山ですからね


黄色のペンキがつけられたコース
ストックをしまい登っていく

地図には危険マークもついていたけど
それほどコワいと感じる場所はない


天狗岩を越えると


どかーん

あまりの迫力に
一瞬引き気味

写真だけ見ると とても登れそうにないように感じるけど
以外にも登り始めると フツーに登れるのが不思議

岩場を這い登り 山頂に到着


登れてよかったね

はい 昨日の夜の時点では
絶対敗退かと思ってましたから

やればできるもんだ


広がり始めた雲で遠くの山々の姿はよく見えないけど
この山頂だけは晴れている


やったぁー

立派な山頂標識は西峰にあるが
実際 標高が高いのは東峰


二つのピークを結ぶ稜線上にも花はある

あと少しで花びらを開くであろう
山の花のつぼみは格段に美しい


小さなお地蔵さんがいる東峰


がんばったご褒美は
充実した達成感


ピークの岩の間からも
かわいい顔をだしている花


東峰から南に続く
すてきな稜線


なかなか足を踏み入れることができない
ロングコースの魅力ある尾根道


うっとりと景色を眺めている間にも
雲たちは容赦してくれない

もうじき山頂
雲の中に入っちゃうね

そうですね
帰りも長いですから
そろそろ下山しましょう


登りは早かったけど
下りに弱い ちがこさん

標準タイムを
オーバーしないようにしなくっちゃ

がんばってテン場を目指すことにした


振り返ればこの景色


雲が到着するの早かったですね

雨が降り出すのは時間の問題
落ちてこないうちにテントをたたまないと
大変なことになりますぅ

だよね

急げ


景色もへったくりもなくなったので
こーなったら テン場目指して
小走りで下るしかない


テン場に到着

他のキャンパーのテントはすでになく
入れ替わりでテントを張る登山者がいるのみ

大急ぎで移動式住宅をザックにしまい
初日にあえいだ鳥倉駐車場までの道を下る


花がきれいですね

今更かい


登りの時は必死で 周囲を見ることも
しなかった ひとしさん

帰路は余裕か?

塩見からの道のりは長かった


登山口に到着するころには
雨がバラバラと降りだし 林道歩きはカッパ隊

大急ぎで車に乗り込んだ

窓には大粒の雨

終わってみれば 不安定な天気の中
短時間だけど晴れ間を拝むことができた

今度 雨テントになっても行けるね
色々なパターンを経験するのって大事

そうですね
でも どうせならテン泊はやっぱり
晴れた日の方がいいかな




楽しいことが凝縮した
有意義な山歩きとなった

おしまい



松川温泉 清流苑
高速から近いので便利、今時期からは
有名な松川のリンゴも販売してますよ

2014年09月03日
雨にもマケズ! 前編
2014/08/30・31
初体験! 雨テント
塩見岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 420回

塩見岳の情報はこちら
標高 三伏峠 2580m
天気
晴れ・
雨
山行時間 4時間
〈コース〉
初日:鳥倉駐車場(12:00)-登山口(12:40)-コル-
豊口山分岐-三伏峠・テン場(4:00)
雨は濁流のように階段状のテン場を流れ下り
取り残された中州みたいな場所にテントを張った
水没する可能性はある
前編
今年の夏は週末になると
お天気があまりよろしくない
8月はお天気にふりまわされて
ろくに山を登っていない現実
これじゃいかん
ということで 不安定な天気承知で
百名山を目指すことにした

松川インターから約1時間半
鳥倉登山口に昼に到着
本日は三伏峠にテントを張る
この時期の鳥倉駐車場は土日ともなれば
恐ろしい混雑が予想された
しかぁ~し お天気が悪いためか車は超少ない
ラッキー♪

よかったですぅー
車停める場所が確保できて
ひとちがと同じように三伏峠を
今日の目的地とする登山者が次々と出発していく
みんなザックが小さいのは何故?
テン泊する人あんまりいないのかな?
マケジとひとちがも登山届を提出した後
どでかいザックを背負いゲートから鳥倉林道に突入した
いってみよう

お盆の不摂生のせいか身体が重い
ザックの重みが落ちた筋肉に堪える
30分は歩かなきゃいけない舗装路の林道は
山を巻きゆるやかに続く
ずんずん無言で先を歩く ひとしさん

このパターン
辛い状態に時に発症するよね
ねぇ 大丈夫?
後方から声をかけても
うんとも すんとも言わない
おい 無視かい?
いいもん いいもん
相手にしてくれないので
林道沿いに咲く花たちを撮影することにした

不安定な天気とはいえ ありがたいことに
まだ おてんとさんは頭の上で機嫌がいい

喉が渇くほどの暑さでもなく快適
秋は刻々と進んでいる

荒い息使いの ひとしさんとは対照的に
ちがこさんはウロウロと林道を歩きまわる

林道っていっても
山の花が意外とたくさんあるよね
パチ パチ パチ

いつの間にか ひとしさんの姿はない
待ってよぉ~っ

そのころ ひとしさんは前を歩きながら
心の中で格闘していた

あ~ぁ ザックやたら重いですぅ
いったい ちがこさん何を入れてきたのかな?
山支度は ほとんど ちがこさんにおまかせの
ひとしさんゆえ いったいザックに何が詰め込まれて
いるのかさえわからない状況
あ~ 辛い 重すぎる
心が折れていく・・・
ポキ ポキ ポキ

も もう帰りたい
天気もあまりよくないし
ポキ ポキ ポキ

まだ林道だよ ひとち
そんなんで峠まで登れるの?
ポ キ
わかりませ~ん
天窓橋から見えた景色

雨雲が早いか
ひとちがが峠まで登るのが早いか
そんな状況下 ひとしさんのペースは
上がることもなく

相変わらず
折れ続ける心

登山口に到着
ここからが本番だ

登山道に入ると山は白く煙っていた
霧が立ち込め幻想的な景色が広がる

シダが群生し しばらく登ると
紫色の花の花畑が目の前に

心と身体に余裕のない ひとしさんは
ただひたすら無言でザックと戦っていた

くそー くそー

ひとりうかれポンチキで花の撮影やら
キョロキョロと山の景色を眺め
楽しんでいるのは ちがこさん

久しぶりの山歩き
展望がなくってもいいんだぁー
山はいいねぇ~

のん気だね ちがこさん
ひとち 死にそうだよ
ありゃ そう

あまり整備がいきとどいていない
急登の歩きにくい登山道とは違い
ゆるやかな歩きやすいコースは快適だ

それでも4/10あたりにくると
木橋が待ち構えていた

まるでビーバーの巣のように
細い丸太を積み重ねたような木橋は
なんとも足場が悪く 心もとない

サイドにつけられた手すりだって
力入れたら外側に折れちゃうんじゃないかと
出した手を思わずひっこめたほど

ようやく道のり半分を過ぎた

にゃ?
まだ橋があるよ

トポトポと水の溜まる音

駐車場から2時間半
重い水を背負わなくてもここで水は調達できる
ごめん
重いザックの中身半分は
水だったわけね
山を巻くように木橋状のコースが続く

バランスとってしっかり歩いてね
ほ~ら 危ないったら

それほど高度感はないものの
できれば落ちたくはない
豊口山分岐

こちらのコースにも興味はあったものの
「通行止め」期間が長く あえて選択しなかった
とうとう最後の看板だ

あれほど無表情・無言で登り続けた
ひとしさんにも笑顔が戻った
やっとここまでこれました
あ゛~ 大変だった
折れた心復活
ところが
さっきまで霧状だった雨は本降りとなり
カッパを着なければいられない

雨でしとった登山道

1・2・3・4・5・6・7・8・・・
・・・・・・・200!
小屋に到着

すばらしい!
ちがこさんの足の長さは標準ってことだよ
そうゆーことにしよう
小屋の前には花畑
でもスルー

雨ひどいもんね
大急ぎで小屋前の屋根のある場所に避難
先客のパーティーが ぼそぼそ話していた
もう15分待って小雨にならなかったら
テン泊はやめて素泊にしませんか?
そうだねぇー
雨だとテントは大変
特に後片付け
だよねぇー
明日だって雨ひどいかも
もう濡れるのいやだし
やっぱ素泊にしますか
賛成!

こんな会話を耳にしてしまうと
気持ちが萎えてくる
これからテント張るってのにヤメてくれー
どうする ひとしさん?
え?
どうするってテントでしょ
やっぱね
小屋で受け付けを済ませると
雨がザーザー降る中 テン場へ移動
しばしウロウロと雨の中
設営地を物色
ここにき~めたっと♪
雨降る中 ひとしさんはテントを張り
ちがこさんはテント内で濡れたザックや
荷物を手際よく片づける

15分以内ですべて完了
初めての雨テントの割に上出来
ようやくテントに落ち着いたものの
外で夕食準備などできるわけもなく
テントの中で夕食

バラバラ バラバラ
ザザー ザザー
テントに落ちる雨の強さは風こそないものの
今までに経験したことのないレベルに達した
まるでゲリラ豪雨みたいですね
テントが流されたらどうしよう
確かに・・・
雨は濁流のように階段状のテン場を流れ下り
取り残された中州みたいな場所にテントを張った
水没する可能性はある

ヤバいじゃん
早めに小屋に避難した方がいいんじゃない?
いいの
テントがヨットになったら避難するよ
なんとかなるっしょ
テントがヨットになりそうになった経験 は
過去にもある
別の意味で違うヨットだけど
テント内に侵入する雨水を考慮し
できるだけ荷物が濡れないようにしたものの
夜を持ち越すことができるのだろうか?
明日 山頂まで行くんですか?
天気がこれじゃ~ねぇ~
雨ひどかったらスパっと諦めよう
リベンジってことで
よかったぁー
気が楽になりました
ちがこさんのことだから絶対行くと言うんじゃないかと思ってました
おやすみですぅー

その夜のこと 
ちがこさんは 普段なら聞こえないものが
聞こえてしまったらしい・・・
必見! 初秋の怪談
5時間続いた豪雨
0時を過ぎるとピタリとやんだ
翌朝テントから顔を出した ひとしさんが言った
☆が出てますぅ

こりゃ 行くっきゃないね
山の神は どうやら
ひとちがに味方してるみたいだよ
後編に続く 
初体験! 雨テント
塩見岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 420回



標高 三伏峠 2580m
天気


山行時間 4時間
〈コース〉
初日:鳥倉駐車場(12:00)-登山口(12:40)-コル-
豊口山分岐-三伏峠・テン場(4:00)
雨は濁流のように階段状のテン場を流れ下り
取り残された中州みたいな場所にテントを張った

水没する可能性はある

前編
今年の夏は週末になると
お天気があまりよろしくない

8月はお天気にふりまわされて
ろくに山を登っていない現実

これじゃいかん

ということで 不安定な天気承知で
百名山を目指すことにした


松川インターから約1時間半

鳥倉登山口に昼に到着

本日は三伏峠にテントを張る

この時期の鳥倉駐車場は土日ともなれば
恐ろしい混雑が予想された

しかぁ~し お天気が悪いためか車は超少ない

ラッキー♪

よかったですぅー
車停める場所が確保できて

ひとちがと同じように三伏峠を
今日の目的地とする登山者が次々と出発していく

みんなザックが小さいのは何故?
テン泊する人あんまりいないのかな?
マケジとひとちがも登山届を提出した後
どでかいザックを背負いゲートから鳥倉林道に突入した

いってみよう


お盆の不摂生のせいか身体が重い
ザックの重みが落ちた筋肉に堪える

30分は歩かなきゃいけない舗装路の林道は
山を巻きゆるやかに続く

ずんずん無言で先を歩く ひとしさん


このパターン
辛い状態に時に発症するよね

ねぇ 大丈夫?
後方から声をかけても
うんとも すんとも言わない

おい 無視かい?
いいもん いいもん

相手にしてくれないので
林道沿いに咲く花たちを撮影することにした


不安定な天気とはいえ ありがたいことに
まだ おてんとさんは頭の上で機嫌がいい


喉が渇くほどの暑さでもなく快適
秋は刻々と進んでいる


荒い息使いの ひとしさんとは対照的に
ちがこさんはウロウロと林道を歩きまわる


林道っていっても
山の花が意外とたくさんあるよね

パチ パチ パチ



いつの間にか ひとしさんの姿はない

待ってよぉ~っ


そのころ ひとしさんは前を歩きながら
心の中で格闘していた


あ~ぁ ザックやたら重いですぅ

いったい ちがこさん何を入れてきたのかな?
山支度は ほとんど ちがこさんにおまかせの
ひとしさんゆえ いったいザックに何が詰め込まれて
いるのかさえわからない状況

あ~ 辛い 重すぎる
心が折れていく・・・
ポキ ポキ ポキ

も もう帰りたい

天気もあまりよくないし

ポキ ポキ ポキ

まだ林道だよ ひとち
そんなんで峠まで登れるの?
ポ キ

わかりませ~ん

天窓橋から見えた景色


雨雲が早いか
ひとちがが峠まで登るのが早いか

そんな状況下 ひとしさんのペースは
上がることもなく


相変わらず
折れ続ける心


登山口に到着

ここからが本番だ


登山道に入ると山は白く煙っていた
霧が立ち込め幻想的な景色が広がる


シダが群生し しばらく登ると
紫色の花の花畑が目の前に


心と身体に余裕のない ひとしさんは
ただひたすら無言でザックと戦っていた


くそー くそー

ひとりうかれポンチキで花の撮影やら
キョロキョロと山の景色を眺め
楽しんでいるのは ちがこさん


久しぶりの山歩き
展望がなくってもいいんだぁー

山はいいねぇ~


のん気だね ちがこさん
ひとち 死にそうだよ
ありゃ そう


あまり整備がいきとどいていない
急登の歩きにくい登山道とは違い
ゆるやかな歩きやすいコースは快適だ


それでも4/10あたりにくると
木橋が待ち構えていた


まるでビーバーの巣のように
細い丸太を積み重ねたような木橋は
なんとも足場が悪く 心もとない


サイドにつけられた手すりだって
力入れたら外側に折れちゃうんじゃないかと
出した手を思わずひっこめたほど


ようやく道のり半分を過ぎた


にゃ?
まだ橋があるよ


トポトポと水の溜まる音


駐車場から2時間半
重い水を背負わなくてもここで水は調達できる

ごめん

重いザックの中身半分は
水だったわけね

山を巻くように木橋状のコースが続く


バランスとってしっかり歩いてね

ほ~ら 危ないったら


それほど高度感はないものの
できれば落ちたくはない

豊口山分岐


こちらのコースにも興味はあったものの
「通行止め」期間が長く あえて選択しなかった

とうとう最後の看板だ


あれほど無表情・無言で登り続けた
ひとしさんにも笑顔が戻った

やっとここまでこれました

あ゛~ 大変だった

折れた心復活

ところが

さっきまで霧状だった雨は本降りとなり
カッパを着なければいられない


雨でしとった登山道


1・2・3・4・5・6・7・8・・・
・・・・・・・200!
小屋に到着


すばらしい!
ちがこさんの足の長さは標準ってことだよ

そうゆーことにしよう

小屋の前には花畑
でもスルー


雨ひどいもんね

大急ぎで小屋前の屋根のある場所に避難
先客のパーティーが ぼそぼそ話していた

もう15分待って小雨にならなかったら
テン泊はやめて素泊にしませんか?
そうだねぇー
雨だとテントは大変

特に後片付け

だよねぇー
明日だって雨ひどいかも

もう濡れるのいやだし
やっぱ素泊にしますか

賛成!

こんな会話を耳にしてしまうと
気持ちが萎えてくる

これからテント張るってのにヤメてくれー

どうする ひとしさん?
え?
どうするってテントでしょ
やっぱね

小屋で受け付けを済ませると
雨がザーザー降る中 テン場へ移動

しばしウロウロと雨の中
設営地を物色

ここにき~めたっと♪
雨降る中 ひとしさんはテントを張り
ちがこさんはテント内で濡れたザックや
荷物を手際よく片づける


15分以内ですべて完了

初めての雨テントの割に上出来

ようやくテントに落ち着いたものの
外で夕食準備などできるわけもなく
テントの中で夕食


バラバラ バラバラ
ザザー ザザー
テントに落ちる雨の強さは風こそないものの
今までに経験したことのないレベルに達した

まるでゲリラ豪雨みたいですね
テントが流されたらどうしよう

確かに・・・
雨は濁流のように階段状のテン場を流れ下り
取り残された中州みたいな場所にテントを張った

水没する可能性はある


ヤバいじゃん
早めに小屋に避難した方がいいんじゃない?
いいの

テントがヨットになったら避難するよ

なんとかなるっしょ

テントがヨットになりそうになった経験 は
過去にもある

別の意味で違うヨットだけど

テント内に侵入する雨水を考慮し
できるだけ荷物が濡れないようにしたものの
夜を持ち越すことができるのだろうか?
明日 山頂まで行くんですか?
天気がこれじゃ~ねぇ~

雨ひどかったらスパっと諦めよう

リベンジってことで

よかったぁー
気が楽になりました
ちがこさんのことだから絶対行くと言うんじゃないかと思ってました

おやすみですぅー




ちがこさんは 普段なら聞こえないものが
聞こえてしまったらしい・・・

必見! 初秋の怪談
5時間続いた豪雨

0時を過ぎるとピタリとやんだ

翌朝テントから顔を出した ひとしさんが言った

☆が出てますぅ


こりゃ 行くっきゃないね

山の神は どうやら
ひとちがに味方してるみたいだよ



2014年09月01日
初秋の怪談・・・
2014/08/30
テン場の幽霊さん?

あなたは山でこんな経験ありますか?
見えない何かを感じたこと
その日の夜 テントに叩きつける雨は
益々ひどくなっていった
バケツの水をひっくり返したような
雨の重みがテントにのしかかる

テントがペシャンコになるかも
あわや ひとちが危機一髪か
そんなことを 考えながら
シュラフに深々と潜り込む
雨で冷えた身体がまだ冷たい
それにしても ひどい どしゃぶり
ちがこさんの天気予報では
こんなに雨が降るはずなかったんだけどな
山の天気は予想外
雨音に混じって何か違う音が聞こえる
何の音かな?
しばらく じっと耳を澄ませ
雨音以外の音が何なのか確かめた
おかしい
んなわけないのに
横で疲れきった ひとしさんは
グーグーいびきをかいて眠っている

テントから顔出して確かめたら
雨でびちょ濡れになりそうだし
気になる 気になる 気になる・・・
眠れない 眠れない 眠れない 眠れない
眠れない 眠れない 眠れない 眠れない
うーん やっぱり眠れない
暗やみの中で ひとしさんに
そっと声をかけてみた
ひとしさん?
起きてる?
ふが
何ですか?
寝るの早いね
もう いびきかいてたよ
え?
私 いびきしてました?
で 何ですか?
あのさー
音がするんだけどね・・・
何の音ですか?
たぶん動物でもなく
人でもない・・・
え゛
じゃ いったい何ですか?
この日 小屋の裏側のテン場に
ひとちが以外のテントは三張しかなかった
天気のいい土日なら 混み合うテン場だけど
雨がガンガン降ってるからテントは少ない
ケチな ひとちがといえば
ここまで重たいザックを上げた以上 小屋泊など
選択するわけがなく 雨がガンガン降る中
大急ぎ 突貫工事で移動式住宅を建築した
テントを立てたのは階段状になっている
テン場の一番下から三番目の段
テン場の横につけられた登山道から入った
二つ目のスペースだ
どこにテントを張っても水たまりの中に
テントを張ることには変わりはないけど
できるだけ被害の少ない場所に張ったつもり

どしゃぶりのため 一端テントに入ったら
外に出るのは ほぼ不可能で
トイレに行きたくても小降りになるまで
がまんしなきゃいけない状況
たぶんこの先テントが増えることはないだろう
と 正直思った
テントに入ってからすでに三時間
外は暗闇
もしテン泊の人や小屋泊の人が近くにくれば
ヘッデンの明かりでチラチラとわかるはず

しかし そんな光はなく
テン場は暗やみの世界だ
なのに ちがこさんは感じるのだ
いるはずのない人の気配
で いったい何が聞こえるんですか?
うんとね
うちのテントの二つ下 一番下のスペースにね
いるわけよ
だから いったい何がいるんですか?
ハッ
ハッ
ハッ
って雨音に混じって人の荒い息使いと
ペチャペチャ テン場の中を歩き回る足音
幽霊さんかな?

え゛
それと横の登山道を小屋方向に階段を登っていく
登山靴のガボガボした音
大きなサイズの山靴みたいだよ
幽霊さんだと思うよ・・・

え゛
たぶん どっちも山の人みたいだけど
生きてる人じゃないことは確かだと思う
山で遭難とかして亡くなった人じゃないかな
え゛ ー
本当に聞こえるんですか?
うん
ちがこさんは どっちらかというと
そーゆーのに敏感ぢゃない
でもね 今夜は何故だか聞こえるのだ
・・・・・
大丈夫だよ
悪さするような人たちじゃなさそうだし
きっと混み合ったテン場には出ずらいとか?
今夜はどしゃぶりで人も少ないから
たまたま出てきたとか?
そうゆーもんですかね
それっきり ひとしさんは黙ってしまった

気になりつつも ひとしさんに話したので満足
早くテントを張る場所が決まればいいね
なんて思いながらいつの間にか深い眠りに入った
この話
信じるも信じないもあなた次第
真実が知りたければ どしゃぶりの日 このテン場に
テントを張って確かめてみるべし
次回はこの時の山歩きのブログだよ
初体験 どしゃぶりテントのお話
どこに行ったかは次回のお楽しみ♪
テン場の幽霊さん?

あなたは山でこんな経験ありますか?
見えない何かを感じたこと

その日の夜 テントに叩きつける雨は
益々ひどくなっていった

バケツの水をひっくり返したような
雨の重みがテントにのしかかる


テントがペシャンコになるかも
あわや ひとちが危機一髪か

そんなことを 考えながら
シュラフに深々と潜り込む

雨で冷えた身体がまだ冷たい

それにしても ひどい どしゃぶり

ちがこさんの天気予報では
こんなに雨が降るはずなかったんだけどな

山の天気は予想外
雨音に混じって何か違う音が聞こえる

何の音かな?
しばらく じっと耳を澄ませ
雨音以外の音が何なのか確かめた

おかしい
んなわけないのに

横で疲れきった ひとしさんは
グーグーいびきをかいて眠っている


テントから顔出して確かめたら
雨でびちょ濡れになりそうだし
気になる 気になる 気になる・・・
眠れない 眠れない 眠れない 眠れない
眠れない 眠れない 眠れない 眠れない
うーん やっぱり眠れない

暗やみの中で ひとしさんに
そっと声をかけてみた

ひとしさん?
起きてる?
ふが

何ですか?
寝るの早いね

もう いびきかいてたよ

え?
私 いびきしてました?
で 何ですか?
あのさー
音がするんだけどね・・・
何の音ですか?
たぶん動物でもなく
人でもない・・・
え゛
じゃ いったい何ですか?
この日 小屋の裏側のテン場に
ひとちが以外のテントは三張しかなかった

天気のいい土日なら 混み合うテン場だけど
雨がガンガン降ってるからテントは少ない

ケチな ひとちがといえば
ここまで重たいザックを上げた以上 小屋泊など
選択するわけがなく 雨がガンガン降る中
大急ぎ 突貫工事で移動式住宅を建築した

テントを立てたのは階段状になっている
テン場の一番下から三番目の段

テン場の横につけられた登山道から入った
二つ目のスペースだ

どこにテントを張っても水たまりの中に
テントを張ることには変わりはないけど
できるだけ被害の少ない場所に張ったつもり


どしゃぶりのため 一端テントに入ったら
外に出るのは ほぼ不可能で
トイレに行きたくても小降りになるまで
がまんしなきゃいけない状況

たぶんこの先テントが増えることはないだろう
と 正直思った

テントに入ってからすでに三時間
外は暗闇
もしテン泊の人や小屋泊の人が近くにくれば
ヘッデンの明かりでチラチラとわかるはず


しかし そんな光はなく
テン場は暗やみの世界だ

なのに ちがこさんは感じるのだ

いるはずのない人の気配

で いったい何が聞こえるんですか?
うんとね

うちのテントの二つ下 一番下のスペースにね
いるわけよ

だから いったい何がいるんですか?
ハッ



って雨音に混じって人の荒い息使いと
ペチャペチャ テン場の中を歩き回る足音

幽霊さんかな?

え゛

それと横の登山道を小屋方向に階段を登っていく
登山靴のガボガボした音

大きなサイズの山靴みたいだよ

幽霊さんだと思うよ・・・

え゛

たぶん どっちも山の人みたいだけど

生きてる人じゃないことは確かだと思う

山で遭難とかして亡くなった人じゃないかな

え゛ ー

本当に聞こえるんですか?
うん

ちがこさんは どっちらかというと
そーゆーのに敏感ぢゃない

でもね 今夜は何故だか聞こえるのだ

・・・・・

大丈夫だよ

悪さするような人たちじゃなさそうだし
きっと混み合ったテン場には出ずらいとか?
今夜はどしゃぶりで人も少ないから
たまたま出てきたとか?
そうゆーもんですかね

それっきり ひとしさんは黙ってしまった


気になりつつも ひとしさんに話したので満足
早くテントを張る場所が決まればいいね
なんて思いながらいつの間にか深い眠りに入った

この話
信じるも信じないもあなた次第
真実が知りたければ どしゃぶりの日 このテン場に
テントを張って確かめてみるべし

次回はこの時の山歩きのブログだよ
初体験 どしゃぶりテントのお話

どこに行ったかは次回のお楽しみ♪
2014年07月30日
中年の証明♪ Ⅲ
2014/07/26
大変な山歩き第三弾!
鋸岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 418回

鋸岳の情報はこちら
中年の証明Ⅰはこちら
中年の証明Ⅱはこちら
標高 鋸岳 第一高点 2685m
天気
晴れ
山行時間 14時間
〈コース〉戸台駐車場(4:30)-白岩堤防-角兵衛沢案内板-一合目-
大岩下ノ岩小屋-角兵衛沢ノ頭-第一高点(12:30-1:00)-ピストンで駐車場(6:30)
我が家のトイレのカレンダーには
こんな文句が書かれている
山や壁が与えられると
つい嬉しくなる
これを乗り越えたら
どんな幸せが待っているのかと
幸せって何だろ?
真夜中12時半
二人同時に目が覚めた
少し早いですけど出発しますか?
うん
先週は あまり体調もすぐれなかったため
大変な山シリーズはお休みした
ホントのこと言うと
前回 笹山の山頂でぶっ倒れた ので
またあの時と同じ状態になるんじゃないかと
気が進まなかったのも事実
そんなこと言っちゃおれん
気を引き締め対策を練ることに
前回は ひとしさんに「お酒が悪いんですぅ」って
無理やり休肝日を作らされた
それも週に二日

素直に従ったものの ちがこさん的には
どう考えてもお酒より 山で摂取する物が
足りないからだと思えて仕方ない
そこで今回は ポカリスエット・飲用ゼリー・
塩分補給のためのタブレットなどを準備し万全を期す
これでよし
戸台までは運転手のひとしさんには申し訳ないが
フガフガしながらの3時間半
ようやく夜が明けたころ
たくさんの乗用車が待機している戸台口へ
スゴイですね
これって北沢峠にバスで入る人たちの車ですよね
うん
あたしたちは 近くの駐車場から
歩きだから問題ないよ
大丈夫ですか?
ちゃんと駐車場あるんでしょうね?
うじゃうじゃと会話しながら
細くなった道を河原方向へ下った
戸台の駐車場は河原の一部みたいだ
車は数台停まっているのみ
実に静か
監視小屋の看板には山に入る注意が書かれ
今日登る山が一般路ではないことを強調している

そんなに危険なんですか?
山調べをしていない ひとしさん不安そう
戸台川の河原からは山が
じっとこちらを見ているように見えた
こいや ひとちが

山との戦いが今始まる

鎖のかけられたポールの横を通過
しばらくは未舗装のフラットな車道を歩く
頭痛い
ゲボゲボ・・・
久しぶりの早起きのためか
あまり体調がすぐれない ちがこさん
出がけに ひとしさんに言われたこと
体調が悪いのに無理に登っても
途中で下山することになり兼ねません
自分の足で登って下山できないなら
最初から行かない方がいいですよ
なんて冷たいおじさん
じゃなかった 愛するマイダーリン
ちがこさんだって好きで
体調不良になるわけじゃない
いいもん
頭痛薬飲んだからすぐによくなるもん
強情だねぇ~
ひとちは心配してるんだよ
わかってるしぃー

鋸岳は 北沢峠までバスでアクセスし
甲斐駒経由で鋸に移動し下山するパターンが多い
一泊二日山行
日帰りのピストンや周遊で別コースから
下る人は少ないみたいだ
2時間以上も延々と足場の悪い河原を歩く

蛇行して流れる川を右に左にと何度も渉渡し
角兵衛沢の登山口まで歩くってのは
帰路の駐車場までの同じ河原歩きを考えると
気持ちが萎えてくるのもウソじゃない
ちゃんとした登山道があるわけでもない河原を
延々と歩き続けるわけだから

ようやく角兵衛沢の入口に到着

最後の渉渡
が 簡単にはいかない
意外と川幅があるのと 流れが速いのと
ハマればふくらはぎくらいの水位ときた
さ~てとどうする
ひとちが?
しばし ひとしさんは周辺を物色
なんとか渡れるポイントを探ってみたものの
やっぱり無理がある
同時期に出発した単独のお姉さんは
ささっと準備してきた川用のブーツに履き替え
颯爽と川を渡って行った

同時期に出発したおじさんもいたが
渉渡に失敗したのか 渡った先で荷物を広げ
水没した中身の整理中?
(このおじさんはその後 そのまま敗退したようです
)

じゃ 行きますよ
そう言うと ひとしさんは飛んだ

片足若干突っ込んだものの
なんとか渉渡成功
やるじゃん ひとち
まあね
次は ちがこさんの番です
思いっきり飛んで下さい
思い出してしまった笊の沢
これから山登りが始まるのに
水槽みたいにグジュグジュの山靴で
山を登るわけにはいかん
でも 渡るの無理そう

ということで 少しでも水位が下がるように
大きな石を何度も運んでとび石を作ることにした


いつまでも作っているわけにいかないので
意を決して とび石に乗っかった
ずる
ボテ

足を乗せたとたん 積んだはずの石は崩れ
見事に水の中に足を突っ込んだ
最初っから水の中に
足突っ込めばよかったね
うるさい
沢を渡りすぐ山にとりつく
入口付近にはこのような看板

枯葉が積もっている山はやや不明瞭
その上 薄暗いときた
赤テープを追って登ること数分
途中 道を見失いウロウロすること数分
タイムロスはあったものの
無事正規ルートにのった
山を登り始めたころ 頭痛薬が効いたのか
すっかり 体調がよくなり元気に山を登っていく
うが
うが
うが
今日は 調子いいや
体調不良にならないように
気をつけよぉ~っと
振り返って驚いた
ひとしさんが遠い

ノロノロと苦しそうに山を登ってくる

ありゃ? どうしたの?
具合わるい??
心臓がバクバクして苦しいですぅ
出だしだから仕方ないか
と最初は思った
ところが いつもの十八番症状が

ゲボゲボ
おえーっ

よっぽど苦しいのかな?
ちがこさん荷物少し持ってあげなよ
2リットルのポカリが ちがこさんの
ザックに移動した
陽があたらない山でも登りは暑い
ダラダラ流れ落ちる汗と戦いながら
水分補給を欠かさず ひたすら登る

心の中で思った
出だしに言われた言葉
そのまんま返してやるわ!
うはは!!
とはいえ 苦しいのは可哀想
これからもっと大変なのに大丈夫なんだろうか?

シャクナゲの林を通過

右手側に大きなガレ場が見えた
角兵衛沢のガレ
目の前に巨大な岩の壁が現れた
大岩下ノ岩小屋があるという岩壁だ

登山道から外れ 少し下った場所に
テントを張る場所と水場があるそうだが
今日は日帰り強行なので素通り
ようやく樹林帯が終わり
やや荷物が軽くなったせいか
ひとしさんも元気になってきた

ヘルメット装着

このガレ場は崩れやすく
手や足をかけた場所はそのまま崩れてしまう
赤ちゃんの頭ほどの石から 座布団級の石が
不安定に何層も積み重なり どうやって登って
いいのかわからない
見ているだけじゃ登れないので
ともかく登れそうな場所を探して登るしかない

一歩進めば 二歩分崩れ
三歩進めば 六歩分崩れ
なんじゃい
ちっとも前に進まないじゃん
だから2時間半もかかるんだね
そうみたいですぅ

振り返ると西側の景色が開けていた

ともかく登りにくいガレ場
ガラ ガラ ガラ ガラ
大きくガレが崩れる音が山に鳴り響いた
下ってきた登山者がラークさせた音
このガレ場の石は
すべてが浮石
と想像していただきたい
ガレ場には赤テープは ほとんどなく
正しいコースっていうのはない

石をラークさせないようにしなきゃいけない上
他の登山者が落とす石から身を守るためにも
ヘルメットは必需品
なるべく登山者とかぶらないコースをとって
危険回避するしかないので注意
細かいザレ場のような場所は悲惨で
四つん這いにならないと登れない

なんとかなんないのかね?

なんともならんのよ

雲がわいてきた

こっちに来ますよ
山頂までガスが早いか?
ひとちがが早いか?
こんな赤ペンキを見つけると
当たりくじを引いたみたいな幸せな気分になれる

そりゃ ちがこさんだけだよ
ありゃ? そう?
ガレ場の横移動はもっと大変

身動きがとれないほど
ガレが崩れていく

ようやく青い空が近づき
ガレ場も終盤かと思われた

そして目の前には

見上げると目がまわりそう

ひとちも続け!
おー

とうとう角兵衛沢のガレ場を登りきった

ガレ場の登りで 変な所に力が入ったためか
手足すべてのパーツがヨレヨレ
最後の力をふりしぼって
第一高点の最後の登りを進んでいく

が ここはナイフリッジ
右側は大きく崖になっている
左は低木があるので身体を寄せて
稜線から落ちないように注意
細い稜線は雨風の強い日や雪なら
更に怖さは倍増するに違いない
くわばら くわばら

とうとう念願の山頂に

登りに費やした7時間半
実に大変な山であった
誰もいない山頂
二人で登れた喜びを分かち合う

気が付けば こんなに高い場所
難山として渋っていた山のピークに
今立つことができた
で 景色はどうなの?

ガスに負けた
ガスがなければ360度の大パノラマの
はずなんだけどね・・・
本来なら第二高点経由で下山したいけど
時間的にも体力的にも これが限界

いいんですぅ ここまでで

まだまだ遊んでいたい所だけど
下山にも時間がかかるので
そろそろおいとますることに

ピークを下り始めると ガスのヤローは
意地悪にも山頂付近から通過していった

すきっと出た青空と景色を楽しみながら
角兵衛沢ノ頭に戻る



さ~てと
大変なガレ場を今度は下らなきゃいかん

足をおけば崩れすっこける

こーゆー場合は三点確保ではなく
お尻も含めて五点確保

下から登ってくる登山者がいないことを
確認しながらゆっくりと下るしかない

それでも容赦なく岩はラークし
恐ろしい音をたてながらゴロゴロと落ちていくのだ

ちょっと気を抜けば
まるでガレ場のすべり台みたいなことになる

ヤバい ヤバい

口から出るのはこの言葉のみ

ガレ場の脇に生えている木も
申し訳ないが利用させてもらう

それでも留まることを知らないガレ場
ガラ ガラ ガラ


ガレ場の傾斜が落ち着いたころ
ようやく立って歩くことができた

大岩から 暗い樹林帯に突入

朝 必死で登った道は
ガレ場を下った後の足に優しかった
それでも延々と下る登山道は尋常なく長く
下っても下っても時間がかかる
4時をまわったころ ようやく戸台川に出た
川岸ではテントを張った登山者が数名
ひとちがが下って行くと
これから帰るの?
日帰り?
よくやるねー
と一言
帰りの渉渡ポイントは浅瀬を選んで
一気に渡ることにした

ちがこさん?
ジャブジャブ

川を渡って一息

登った山を下から眺めた

ここまででも 十分ヘロヘロだったけど
歩かにゃ帰れん ということで
河原を延々と歩いたよ

陽も沈みかけたころ
駐車場まで歩ききることができた
山梨百名山・三難山
すべて登頂

山や壁が与えられると
つい嬉しくなる
これを乗り越えたら
どんな幸せが待っているのかと
答えは 達成感
幸せってこのことかな?
ひとりで心の中で笑った
この日の立ち寄り湯はこちら
高遠温泉 さくらの湯
ちょっとカルキ臭いけど泉質は悪くない温泉だよ
翌日・・・
笊の時よりはマシだけど

筋肉痛で 変な動きになってる ひとちががいた
大変な山歩き第三弾!
鋸岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 418回







標高 鋸岳 第一高点 2685m
天気

山行時間 14時間
〈コース〉戸台駐車場(4:30)-白岩堤防-角兵衛沢案内板-一合目-
大岩下ノ岩小屋-角兵衛沢ノ頭-第一高点(12:30-1:00)-ピストンで駐車場(6:30)
我が家のトイレのカレンダーには
こんな文句が書かれている

山や壁が与えられると
つい嬉しくなる
これを乗り越えたら
どんな幸せが待っているのかと
幸せって何だろ?


二人同時に目が覚めた

少し早いですけど出発しますか?
うん

先週は あまり体調もすぐれなかったため
大変な山シリーズはお休みした

ホントのこと言うと
前回 笹山の山頂でぶっ倒れた ので
またあの時と同じ状態になるんじゃないかと
気が進まなかったのも事実

そんなこと言っちゃおれん

気を引き締め対策を練ることに

前回は ひとしさんに「お酒が悪いんですぅ」って
無理やり休肝日を作らされた
それも週に二日


素直に従ったものの ちがこさん的には
どう考えてもお酒より 山で摂取する物が
足りないからだと思えて仕方ない

そこで今回は ポカリスエット・飲用ゼリー・
塩分補給のためのタブレットなどを準備し万全を期す

これでよし

戸台までは運転手のひとしさんには申し訳ないが
フガフガしながらの3時間半

ようやく夜が明けたころ
たくさんの乗用車が待機している戸台口へ

スゴイですね

これって北沢峠にバスで入る人たちの車ですよね

うん
あたしたちは 近くの駐車場から
歩きだから問題ないよ

大丈夫ですか?
ちゃんと駐車場あるんでしょうね?
うじゃうじゃと会話しながら
細くなった道を河原方向へ下った

戸台の駐車場は河原の一部みたいだ

車は数台停まっているのみ

実に静か

監視小屋の看板には山に入る注意が書かれ
今日登る山が一般路ではないことを強調している


そんなに危険なんですか?
山調べをしていない ひとしさん不安そう

戸台川の河原からは山が
じっとこちらを見ているように見えた

こいや ひとちが


山との戦いが今始まる


鎖のかけられたポールの横を通過

しばらくは未舗装のフラットな車道を歩く

頭痛い

ゲボゲボ・・・
久しぶりの早起きのためか
あまり体調がすぐれない ちがこさん

出がけに ひとしさんに言われたこと

体調が悪いのに無理に登っても
途中で下山することになり兼ねません

自分の足で登って下山できないなら
最初から行かない方がいいですよ

なんて冷たいおじさん

じゃなかった 愛するマイダーリン

ちがこさんだって好きで
体調不良になるわけじゃない

いいもん
頭痛薬飲んだからすぐによくなるもん

強情だねぇ~
ひとちは心配してるんだよ

わかってるしぃー


鋸岳は 北沢峠までバスでアクセスし
甲斐駒経由で鋸に移動し下山するパターンが多い

一泊二日山行
日帰りのピストンや周遊で別コースから
下る人は少ないみたいだ

2時間以上も延々と足場の悪い河原を歩く


蛇行して流れる川を右に左にと何度も渉渡し
角兵衛沢の登山口まで歩くってのは
帰路の駐車場までの同じ河原歩きを考えると
気持ちが萎えてくるのもウソじゃない

ちゃんとした登山道があるわけでもない河原を
延々と歩き続けるわけだから


ようやく角兵衛沢の入口に到着


最後の渉渡

が 簡単にはいかない

意外と川幅があるのと 流れが速いのと
ハマればふくらはぎくらいの水位ときた

さ~てとどうする
ひとちが?
しばし ひとしさんは周辺を物色

なんとか渡れるポイントを探ってみたものの
やっぱり無理がある

同時期に出発した単独のお姉さんは
ささっと準備してきた川用のブーツに履き替え
颯爽と川を渡って行った


同時期に出発したおじさんもいたが
渉渡に失敗したのか 渡った先で荷物を広げ
水没した中身の整理中?
(このおじさんはその後 そのまま敗退したようです


じゃ 行きますよ

そう言うと ひとしさんは飛んだ


片足若干突っ込んだものの
なんとか渉渡成功

やるじゃん ひとち

まあね

次は ちがこさんの番です
思いっきり飛んで下さい

思い出してしまった笊の沢

これから山登りが始まるのに
水槽みたいにグジュグジュの山靴で
山を登るわけにはいかん

でも 渡るの無理そう

ということで 少しでも水位が下がるように
大きな石を何度も運んでとび石を作ることにした



いつまでも作っているわけにいかないので
意を決して とび石に乗っかった

ずる

ボテ


足を乗せたとたん 積んだはずの石は崩れ
見事に水の中に足を突っ込んだ

最初っから水の中に
足突っ込めばよかったね

うるさい

沢を渡りすぐ山にとりつく
入口付近にはこのような看板


枯葉が積もっている山はやや不明瞭
その上 薄暗いときた

赤テープを追って登ること数分
途中 道を見失いウロウロすること数分

タイムロスはあったものの
無事正規ルートにのった

山を登り始めたころ 頭痛薬が効いたのか
すっかり 体調がよくなり元気に山を登っていく

うが



今日は 調子いいや

体調不良にならないように
気をつけよぉ~っと

振り返って驚いた

ひとしさんが遠い


ノロノロと苦しそうに山を登ってくる


ありゃ? どうしたの?
具合わるい??
心臓がバクバクして苦しいですぅ

出だしだから仕方ないか
と最初は思った

ところが いつもの十八番症状が


ゲボゲボ
おえーっ


よっぽど苦しいのかな?
ちがこさん荷物少し持ってあげなよ

2リットルのポカリが ちがこさんの
ザックに移動した

陽があたらない山でも登りは暑い

ダラダラ流れ落ちる汗と戦いながら
水分補給を欠かさず ひたすら登る


心の中で思った

出だしに言われた言葉
そのまんま返してやるわ!
うはは!!
とはいえ 苦しいのは可哀想

これからもっと大変なのに大丈夫なんだろうか?

シャクナゲの林を通過


右手側に大きなガレ場が見えた


目の前に巨大な岩の壁が現れた

大岩下ノ岩小屋があるという岩壁だ


登山道から外れ 少し下った場所に
テントを張る場所と水場があるそうだが
今日は日帰り強行なので素通り

ようやく樹林帯が終わり
やや荷物が軽くなったせいか
ひとしさんも元気になってきた


ヘルメット装着


このガレ場は崩れやすく
手や足をかけた場所はそのまま崩れてしまう

赤ちゃんの頭ほどの石から 座布団級の石が
不安定に何層も積み重なり どうやって登って
いいのかわからない

見ているだけじゃ登れないので
ともかく登れそうな場所を探して登るしかない


一歩進めば 二歩分崩れ
三歩進めば 六歩分崩れ
なんじゃい
ちっとも前に進まないじゃん

だから2時間半もかかるんだね

そうみたいですぅ


振り返ると西側の景色が開けていた


ともかく登りにくいガレ場

ガラ ガラ ガラ ガラ
大きくガレが崩れる音が山に鳴り響いた

下ってきた登山者がラークさせた音

このガレ場の石は
すべてが浮石
と想像していただきたい

ガレ場には赤テープは ほとんどなく
正しいコースっていうのはない


石をラークさせないようにしなきゃいけない上
他の登山者が落とす石から身を守るためにも
ヘルメットは必需品

なるべく登山者とかぶらないコースをとって
危険回避するしかないので注意

細かいザレ場のような場所は悲惨で
四つん這いにならないと登れない


なんとかなんないのかね?

なんともならんのよ


雲がわいてきた


こっちに来ますよ

山頂までガスが早いか?
ひとちがが早いか?
こんな赤ペンキを見つけると
当たりくじを引いたみたいな幸せな気分になれる


そりゃ ちがこさんだけだよ

ありゃ? そう?
ガレ場の横移動はもっと大変


身動きがとれないほど
ガレが崩れていく


ようやく青い空が近づき
ガレ場も終盤かと思われた


そして目の前には


見上げると目がまわりそう


ひとちも続け!
おー


とうとう角兵衛沢のガレ場を登りきった


ガレ場の登りで 変な所に力が入ったためか
手足すべてのパーツがヨレヨレ

最後の力をふりしぼって
第一高点の最後の登りを進んでいく


が ここはナイフリッジ

右側は大きく崖になっている

左は低木があるので身体を寄せて
稜線から落ちないように注意

細い稜線は雨風の強い日や雪なら
更に怖さは倍増するに違いない

くわばら くわばら

とうとう念願の山頂に


登りに費やした7時間半

実に大変な山であった

誰もいない山頂

二人で登れた喜びを分かち合う


気が付けば こんなに高い場所

難山として渋っていた山のピークに
今立つことができた

で 景色はどうなの?

ガスに負けた

ガスがなければ360度の大パノラマの
はずなんだけどね・・・
本来なら第二高点経由で下山したいけど
時間的にも体力的にも これが限界


いいんですぅ ここまでで


まだまだ遊んでいたい所だけど
下山にも時間がかかるので
そろそろおいとますることに


ピークを下り始めると ガスのヤローは
意地悪にも山頂付近から通過していった


すきっと出た青空と景色を楽しみながら
角兵衛沢ノ頭に戻る




さ~てと

大変なガレ場を今度は下らなきゃいかん


足をおけば崩れすっこける


こーゆー場合は三点確保ではなく
お尻も含めて五点確保


下から登ってくる登山者がいないことを
確認しながらゆっくりと下るしかない


それでも容赦なく岩はラークし
恐ろしい音をたてながらゴロゴロと落ちていくのだ


ちょっと気を抜けば
まるでガレ場のすべり台みたいなことになる


ヤバい ヤバい


口から出るのはこの言葉のみ


ガレ場の脇に生えている木も
申し訳ないが利用させてもらう


それでも留まることを知らないガレ場

ガラ ガラ ガラ


ガレ場の傾斜が落ち着いたころ
ようやく立って歩くことができた


大岩から 暗い樹林帯に突入


朝 必死で登った道は
ガレ場を下った後の足に優しかった

それでも延々と下る登山道は尋常なく長く
下っても下っても時間がかかる

4時をまわったころ ようやく戸台川に出た

川岸ではテントを張った登山者が数名

ひとちがが下って行くと
これから帰るの?
日帰り?
よくやるねー

と一言

帰りの渉渡ポイントは浅瀬を選んで
一気に渡ることにした


ちがこさん?
ジャブジャブ


川を渡って一息


登った山を下から眺めた


ここまででも 十分ヘロヘロだったけど
歩かにゃ帰れん ということで
河原を延々と歩いたよ


陽も沈みかけたころ
駐車場まで歩ききることができた

山梨百名山・三難山
すべて登頂


山や壁が与えられると
つい嬉しくなる
これを乗り越えたら
どんな幸せが待っているのかと
答えは 達成感

幸せってこのことかな?
ひとりで心の中で笑った



高遠温泉 さくらの湯
ちょっとカルキ臭いけど泉質は悪くない温泉だよ

翌日・・・
笊の時よりはマシだけど


筋肉痛で 変な動きになってる ひとちががいた

2012年12月06日
富士がつく山♪
2012/12/2
南アルプス前衛の山
戸倉山 伊那富士
(赤石山脈北部エリア)
全山行 328回

戸倉山の情報はこちら
前日の山歩きはこちら
標高 西峰 1670m 東峰 1681m
天気
晴れ
山行時間 3時間30分
〈コース〉戸倉山キャンプ場(9:00)-キャンプ場コース-
馬止めの松-分岐-展望ベンチ-金名水-西峰(10:30-10:50)-
東峰(11:00-11:20)-ピストンで戸倉山キャンプ場(12:30)
今日は のんびり里山歩き
昨日のハラハラ ドキドキは
どこへやら?
朝だぁー
温かいシュラフの中で目覚めた ひとちが
夜が明けてきましたね
トイレに行きたくなったのでドアを開けます
覆面した車の中は まだ真っ暗け
手さぐりで車のキーを探しボタンを
ピッ っと押す ひとしさん
ん?
開きません
どうやら気温が低く冷え込んだため
キーレスが反応しないらしい
(あらら
)
中の電池がないわけじゃないよね
おかしいなぁー
何度かボタンを押すものの
やっぱり反応なし
どうしましょうか?
車の中からドアのロックを手動で
解除すれば車の警報装置が作動する
確か・・・
何年か前にも同じことがあったような
そう そう 2008年の8月、忘れもしない蓼科山
ヤバかったよなぁー あの時は
そんなことを考えていたら トイレに行きたい
ひとしさんは一刻も早く外に出ようと
うっかり手動でロック解除してしまった
(げっ
)
パホーン パホーン パホーン
響きわたる警報音

ぎょぇぇぇぇ
は、早く警報音止めなきゃ!
運がよかったのは 車泊場所の近くには
人家がなかったこと
そして車泊していたのは ひとちがの車のみ
迷惑をこうむる人がいなかったことだ
やばい! やばい!
どうしましょう!!
焦る ひとしさん
キーレスから鍵を外して手動でエンジンかければ
警報音は止まるんじゃない?
ひとしさんは なんとか鍵を
キーレスから外そうと必死であ~る
鍵がはずれません
えっ?
暗闇じゃ 手元がよく見えない
キーレスって基本的に鍵を外すもんじゃないから
いざ外そうと思っても 外し方を忘れた
(あはははは。)
パホーン パホーン パホーン
延々と鳴り響く警報音
ちょっとぉー
貸してみてよ
慌てふためく ひとしさんからキーを取り上げると
ブチブチとボタンを適当に押してみた
シーン
止まった?
いやぁー
朝からイッパツやらかしましたな
さてさて、本日 ひとちがが向かったのは
戸倉山、別名 伊那富士 と呼ばれる
駒ヶ根・長谷村との境にあるお山だ

富士とついたら 裏山に富士山を持つ
ひとちがとしては やっぱり登らない
わけにはいかない
(そう! そう!)
登山口のある駒ヶ根からは とても富士山の
ような姿には見えないけど 伊那谷の北方、
箕輪町あたりからだと富士山のように見える
駒ヶ根の町を通過し 県道49号に入った
大きな天竜川の橋の両脇には かっちょいい竜
渡りきった場所から 天竜川を眺める
おや?
あれは 昨日登った経ヶ岳

昨日は雪で山の姿さえ確認できなかったのに
今日はどうやらゴキゲンらしい
(ぶぅ
)
川沿いを車で走ると 中央アルプスが青空に
浮かんでいるのが見えた
なんてきれいな景色♪

山に登る前から パチパチと助手席で
ちがこさんは写真を撮りまくり
川沿いから道は山方向へ
高台の左手に東屋がある
すぐ横には3台ほどの駐車スペース
寄り道していきますか?
もちろん
車を降り 東屋から見える景色・・・
うわぁーっ!
すご~い♪

ここは 夕陽の丘 中央アルプスの展望台
絶景ポイントなのだ
嬉しいのは東屋の両横には桜の木、お弁当持って
春に来れば 美しい景色を存分に楽しみながら
花見もできちゃうわけ
でもね 今は冬
桜は枯れ木 花はなし
夕陽の丘ってことは きっと夕方には
沈む夕日がアルプスをオレンジ色に染め
ロマンチックな景色も堪能できるわけだ
でもね 今は午前8時半
夕日までには 程遠い
まぁ いいです
こんなステキな場所を見つけたわけだから
季節を変えて、時間も変えてまたくればいい
(うん、うん
)
ほら ほら!
のんびり寄り道ばっかしてると
山登れなくなっちゃうよ!
そ、そうでした
戸倉山のキャンプ場に車を停める
10台ほどのスペースには すでに5台
ひゃぁー
遅くなっちゃったけど まさかこんなに
車がいるとは思わなかったよねー
そうですね、もう少し遅ければ
停められなかったかもしれませんね
うじゃ うじゃ 支度しながら話している間にも
次から次へと車はやってくる
(あわわ
)
出発♪

少し暗い林の中を登っていく
登山道の両脇には電柵が
動物がでるんでしょうか?
キャンプ場あるし、鹿やクマが出たら
ヤバイからじゃない?

感電死すると困るので なるべく近づかない
ように登山道の真ん中を歩くことにした
(あは
)
緩やかに続く登山道は楽しい
話をしながら のんびり登れるお気軽コース
登り始めてすぐに一合目の標識がある

整備されたコースには 木の名前を紹介する
ネームプレイトがついていたよ

暑いですねぇー
昨日は雪でサブかったのに
今日は 穏やかな冬山日和
(うん、うん
)
厚着していた衣類を次々と脱ぎ
ちょっぴり汗をかきながら登っていく

樹林帯の隙間から 中央アルプスが
チラリと見える
いいね♪ いいね♪

ひときわ大きな松の木 馬止めの松
昔の人はここまでウマで来たのかな?

うが
うが
うが
うが

風もなく なんとも のんびり山歩き
標高が上がると雪が出てきた
ほとんどないに等しいのでアイゼンはなし

うが
うが
うが
うが
気が付かぬうちに5合目まできた

分岐を過ぎると展望ベンチが置かれている
きゃぁーっ♪
きれい!

ここからは空木岳方向がよく見えた
空には雲が出始めている
(ぴーんち
)
さっきまで雲一つない青空だったのにね
山頂に着くころはアルプスいなくなっちゃうかも
そうですね
スピード上げて登りますか
と言うわりに 先にあった 猿の松 やら
天狗伝説の岩 やらに足を止められ
なかなか先に進めない現実
(はぁ。。。)

テン場に到着
東屋には古ぼけた鉄板やら鍋が転がっている
すぐ横には 金明水 とよばれる水場
細いプラスチックの筒から
チョロチョロと水が出ていた

ひと登りすると西峰であ~る

立派な山頂標識、景色も グッド グッド♪
しかぁ~し、すでに中央アルプスは雲の中
(ぶぅ
)

祠を挟んで反対側にある展望地からの
景色が新鮮だね
(うん、うん
)

西峰には 山岳信仰を色濃く残す
不動明王、摩利支天尊が祀られている

鞍部まで下り避難小屋の横を通過し
東峰へ移動

プレハブでできた避難小屋の中を物色
とてもきれいで泊まってみたい
(そう! そう!)
数分で東峰に到着
大きな貫禄のある十蔵薬師如来が
ひとちがを待ちわびていた

よく来たなぁー
まぁ ゆっくり景色でも眺めてくれ
そう言うと 樹林帯の中から東側に
広がる南アルプス方向に向き直った
どれ どれ?
目の前に大きく仙丈ヶ岳、そして甲斐駒ケ岳
すんばらしい!

もちろんここからも長谷村が
よーく見ると手前の山の後ろに
小さな雪をかぶった三角形?

あれって赤岳だよね
そう、ちょろっとだけど
八ヶ岳だって見えちゃうわけだ
いいもん見せてもらった ひとちが
十蔵薬師如来にお礼を述べ帰ることにする
さようなら
十蔵薬師如来が南アルプスを眺めながら言った
今度は すえちせも一緒にな!

信仰の山としてあがめられてきた伊那富士
伊那谷の人々に親しまれてきた素晴らしい
里山だったよ
南アルプス前衛の山
戸倉山 伊那富士
(赤石山脈北部エリア)
全山行 328回





標高 西峰 1670m 東峰 1681m
天気

山行時間 3時間30分
〈コース〉戸倉山キャンプ場(9:00)-キャンプ場コース-
馬止めの松-分岐-展望ベンチ-金名水-西峰(10:30-10:50)-
東峰(11:00-11:20)-ピストンで戸倉山キャンプ場(12:30)
今日は のんびり里山歩き

昨日のハラハラ ドキドキは
どこへやら?
朝だぁー

温かいシュラフの中で目覚めた ひとちが

夜が明けてきましたね
トイレに行きたくなったのでドアを開けます

覆面した車の中は まだ真っ暗け

手さぐりで車のキーを探しボタンを
ピッ っと押す ひとしさん

ん?
開きません

どうやら気温が低く冷え込んだため
キーレスが反応しないらしい

(あらら

中の電池がないわけじゃないよね
おかしいなぁー

何度かボタンを押すものの
やっぱり反応なし

どうしましょうか?

解除すれば車の警報装置が作動する

確か・・・
何年か前にも同じことがあったような

そう そう 2008年の8月、忘れもしない蓼科山

ヤバかったよなぁー あの時は

そんなことを考えていたら トイレに行きたい
ひとしさんは一刻も早く外に出ようと
うっかり手動でロック解除してしまった

(げっ

パホーン パホーン パホーン
響きわたる警報音


ぎょぇぇぇぇ
は、早く警報音止めなきゃ!
運がよかったのは 車泊場所の近くには
人家がなかったこと

そして車泊していたのは ひとちがの車のみ
迷惑をこうむる人がいなかったことだ

やばい! やばい!
どうしましょう!!
焦る ひとしさん

キーレスから鍵を外して手動でエンジンかければ
警報音は止まるんじゃない?
ひとしさんは なんとか鍵を
キーレスから外そうと必死であ~る

鍵がはずれません

えっ?
暗闇じゃ 手元がよく見えない

キーレスって基本的に鍵を外すもんじゃないから
いざ外そうと思っても 外し方を忘れた

(あはははは。)
パホーン パホーン パホーン
延々と鳴り響く警報音

ちょっとぉー
貸してみてよ

慌てふためく ひとしさんからキーを取り上げると
ブチブチとボタンを適当に押してみた

シーン

いやぁー
朝からイッパツやらかしましたな


戸倉山、別名 伊那富士 と呼ばれる
駒ヶ根・長谷村との境にあるお山だ


富士とついたら 裏山に富士山を持つ
ひとちがとしては やっぱり登らない
わけにはいかない

(そう! そう!)
登山口のある駒ヶ根からは とても富士山の
ような姿には見えないけど 伊那谷の北方、
箕輪町あたりからだと富士山のように見える

駒ヶ根の町を通過し 県道49号に入った

大きな天竜川の橋の両脇には かっちょいい竜

渡りきった場所から 天竜川を眺める

おや?
あれは 昨日登った経ヶ岳


昨日は雪で山の姿さえ確認できなかったのに
今日はどうやらゴキゲンらしい

(ぶぅ

川沿いを車で走ると 中央アルプスが青空に
浮かんでいるのが見えた

なんてきれいな景色♪

山に登る前から パチパチと助手席で
ちがこさんは写真を撮りまくり

川沿いから道は山方向へ

高台の左手に東屋がある
すぐ横には3台ほどの駐車スペース

寄り道していきますか?
もちろん

車を降り 東屋から見える景色・・・
うわぁーっ!
すご~い♪

ここは 夕陽の丘 中央アルプスの展望台

絶景ポイントなのだ

嬉しいのは東屋の両横には桜の木、お弁当持って
春に来れば 美しい景色を存分に楽しみながら
花見もできちゃうわけ

でもね 今は冬
桜は枯れ木 花はなし

夕陽の丘ってことは きっと夕方には
沈む夕日がアルプスをオレンジ色に染め
ロマンチックな景色も堪能できるわけだ

でもね 今は午前8時半
夕日までには 程遠い

まぁ いいです

こんなステキな場所を見つけたわけだから
季節を変えて、時間も変えてまたくればいい

(うん、うん

ほら ほら!
のんびり寄り道ばっかしてると
山登れなくなっちゃうよ!
そ、そうでした

戸倉山のキャンプ場に車を停める

10台ほどのスペースには すでに5台

ひゃぁー
遅くなっちゃったけど まさかこんなに
車がいるとは思わなかったよねー
そうですね、もう少し遅ければ
停められなかったかもしれませんね

うじゃ うじゃ 支度しながら話している間にも
次から次へと車はやってくる

(あわわ

出発♪

少し暗い林の中を登っていく

登山道の両脇には電柵が

動物がでるんでしょうか?
キャンプ場あるし、鹿やクマが出たら
ヤバイからじゃない?
感電死すると困るので なるべく近づかない
ように登山道の真ん中を歩くことにした

(あは

緩やかに続く登山道は楽しい

話をしながら のんびり登れるお気軽コース

登り始めてすぐに一合目の標識がある


整備されたコースには 木の名前を紹介する
ネームプレイトがついていたよ

暑いですねぇー

昨日は雪でサブかったのに
今日は 穏やかな冬山日和

(うん、うん

厚着していた衣類を次々と脱ぎ
ちょっぴり汗をかきながら登っていく


樹林帯の隙間から 中央アルプスが
チラリと見える

いいね♪ いいね♪

ひときわ大きな松の木 馬止めの松

昔の人はここまでウマで来たのかな?

うが





風もなく なんとも のんびり山歩き

標高が上がると雪が出てきた

ほとんどないに等しいのでアイゼンはなし


うが




気が付かぬうちに5合目まできた


分岐を過ぎると展望ベンチが置かれている

きゃぁーっ♪
きれい!

ここからは空木岳方向がよく見えた

空には雲が出始めている

(ぴーんち

さっきまで雲一つない青空だったのにね
山頂に着くころはアルプスいなくなっちゃうかも

そうですね
スピード上げて登りますか

と言うわりに 先にあった 猿の松 やら
天狗伝説の岩 やらに足を止められ
なかなか先に進めない現実

(はぁ。。。)


テン場に到着

東屋には古ぼけた鉄板やら鍋が転がっている

すぐ横には 金明水 とよばれる水場
細いプラスチックの筒から
チョロチョロと水が出ていた


ひと登りすると西峰であ~る


立派な山頂標識、景色も グッド グッド♪
しかぁ~し、すでに中央アルプスは雲の中

(ぶぅ


祠を挟んで反対側にある展望地からの
景色が新鮮だね

(うん、うん


西峰には 山岳信仰を色濃く残す
不動明王、摩利支天尊が祀られている


鞍部まで下り避難小屋の横を通過し
東峰へ移動


プレハブでできた避難小屋の中を物色
とてもきれいで泊まってみたい

(そう! そう!)
数分で東峰に到着

大きな貫禄のある十蔵薬師如来が
ひとちがを待ちわびていた


よく来たなぁー
まぁ ゆっくり景色でも眺めてくれ
そう言うと 樹林帯の中から東側に
広がる南アルプス方向に向き直った

どれ どれ?
目の前に大きく仙丈ヶ岳、そして甲斐駒ケ岳

すんばらしい!

もちろんここからも長谷村が

よーく見ると手前の山の後ろに
小さな雪をかぶった三角形?

あれって赤岳だよね

そう、ちょろっとだけど
八ヶ岳だって見えちゃうわけだ

いいもん見せてもらった ひとちが
十蔵薬師如来にお礼を述べ帰ることにする

さようなら

十蔵薬師如来が南アルプスを眺めながら言った

今度は すえちせも一緒にな!

信仰の山としてあがめられてきた伊那富士
伊那谷の人々に親しまれてきた素晴らしい
里山だったよ

2011年08月18日
青春の1ページ♪ 後編・・・
2011/8/13・14
山頂アタック!
北 岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 248回
百名山 40座

前編はこちら
標高 北岳 3192.4m
天気
晴れ
山行時間 7時間40分
〈コース〉14日:北岳山荘(7:00)-山頂(8:20-9:00)-北岳肩ノ小屋(9:40-10:00)-草スベリ-白根御池小屋(12:00-12:50)-広河原(2:40)
空は青かった・・・
山頂からの景色は 日常生活とは違う別世界!
少年たちはいったい何を感じたのだろう?
2011年夏、14歳の少年達はこの頂に立ち大きく成長したはずだ!
午前4:00、にわかに外が騒がしい
山小屋から、登山者たちが次々と自分たちの目的地に向かって出発していく
テント場も同様、朝日が昇るころには大半のテントがたたまれていた。
(
はや!)

ひとちが一行、本日は北岳のピークアタック、広河原に戻る計画のため余裕での出発準備であ~る
(よっしゃ
)
一夜明けた じゃりんこ隊のふたり、地味ぃ~に斜めっちょのテントでやや苦戦したものの、よ~く眠れたみたいだね

今日も元気バリバリ、テントの片づけもなかなか手際がよろしい
(うん、うん♪)

朝食を済ませ稜線より いざ出発♪

すっきりと顔を出している北岳山頂までの道のりをブンブン飛ばす

きっもちいい♪
最高!!

昨日は午後からお天気が不安定だったため景色もあまりよろしくなかったが 本日はちがぁ~う
ゴキゲンな稜線は 富士山を始め、遠くの山々たちが美し
く輝いている

スゴイ景色だねぇー・・・

ふたりとも早朝の山に魅了されていた
重たいザックも背負っていることさえ忘れてしまいそうなくらい
高度を上げる。


小屋とテン場が小さくなっていく。
間ノ岳が朝日に輝いて大きな山容を誇らしげに見せている。
岩場に咲く花々も朝露に濡れ
ピカピカ
夏山から秋に変化する短い時間を懸命に生きているのだ。

巨大ザックを背負った ひとしさんは今日も言葉少なげなのが残念

鎖場に突入、稜線とはいえ油断はできない
「しっかり鎖を持って 山側に身体を寄せて
」
ちがこさんが叫んだ。
しょうたろう選手はともかく、ひらぴーは登山初体験。
怪我をさせるわけにはいかない
(そう、そう!)

山頂に到着
たくさんの登山者たちが南アルプス最高峰に酔いしれていた。

イエーっ!!

空は青かった・・・
山頂からの景色は 日常生活とは違う別世界!
少年たちはいったい何を感じたのだろう?

昨日からの激しい山登り。
重たいザックを背負い 自分自身と戦い続けた。
そして今、山頂を踏む
2011年夏、14歳の少年達はこの頂に立ち大きく成長したはずだ!
やったね じゃりんこ隊!!
しばし山頂を楽しむ
短い時間、名残惜しいが 肩ノ小屋に向けて下山開始であ~る。

ここからは激しい下りの連続、ガレ場歩きなどしたことのない じゃりんこ隊たちにとって長い忍耐の下山でもある

肩ノ小屋に到着。
小屋の屋根にはカラフルに寝具が干され 小屋の前には 北肩バットレスなる岩登りのアトラクションも設置されていた。
わぁ~~~~い♪
こりゃ登るっきやない!
さっそく登ってみた

本物の北岳バットレスにいつの日にか登ることができるだろうか?
(無理! 無理!)
雄大に続く広い尾根を歩く。
この瞬間がアルプスを感じることのできる優越感なのかも♪
(うひ。)

分岐から草スベリを下る。
急な上 足場がよくない
白根御池を下に見ながら 花畑の中をジグザグに延々と下っていく・・・


あっ!
ズル・・・
ひらぴーが足を滑らせた。
一歩間違えば草の中の急斜面を転落しかねなかった。
昨日からの山行で かなり足が疲労していることは間違いない。
気が抜けない

白根御池小屋に到着
大きくて綺麗な小屋であ~る。
水も豊富で無料で水場を使わせてもらえるのが嬉しい。

その上、小屋の入口には ソフトクリーム♪
うへへへへ!
ご飯の後に食べよう♪
じゃりんこ隊のふたり、足の裏が痛くて山靴を脱ぎ捨てた。
できることなら もう一歩も歩きたくないのだろう。
小屋の前で休憩している登山者たちも 疲れ果てた様子、皆さん抜け殻のようになっている
元気なのは ひとちが。
特に ちがこさん
「ねぇ ねぇ 桃のソフトクリームにするぅ?」
嬉しそうに小屋前をウロウロ。
ランチのカップラーメンもグッドでしたな。
こらしょと持ってきた食材も ほぼ食べつくした

桃ソフト うまうまです♪
さぁ~てと出発だ。
樹林帯の急坂を下る。
ここではかなり怪我人が勃発しているらしいから注意が必要。
(うん、うん
)
足の裏が痛いふたりは無言で下る。

まだかなぁー・・・
ぶつ ぶつ ぶつ・・・

ようやく樹林帯を抜けた。
安心したのか 早く靴を脱ぎたいのか とたんに じゃりんこ隊の歩くスピードが上がる
(あは。。。)
橋を越え広河原に到着、タイミングよく乗ることのできたジャンタクに感謝、芦安の駐車場に無事到着することができた。

お疲れぇーっ!!

がんばった夏の思い出、君たちの青春の1ページとして いつまでも忘れないで欲しい
山の美しさと楽しさを満喫できた北岳山行でした
山頂アタック!
北 岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 248回
百名山 40座


標高 北岳 3192.4m
天気

山行時間 7時間40分
〈コース〉14日:北岳山荘(7:00)-山頂(8:20-9:00)-北岳肩ノ小屋(9:40-10:00)-草スベリ-白根御池小屋(12:00-12:50)-広河原(2:40)
空は青かった・・・
山頂からの景色は 日常生活とは違う別世界!
少年たちはいったい何を感じたのだろう?
2011年夏、14歳の少年達はこの頂に立ち大きく成長したはずだ!


山小屋から、登山者たちが次々と自分たちの目的地に向かって出発していく

テント場も同様、朝日が昇るころには大半のテントがたたまれていた。
(

ひとちが一行、本日は北岳のピークアタック、広河原に戻る計画のため余裕での出発準備であ~る

(よっしゃ

一夜明けた じゃりんこ隊のふたり、地味ぃ~に斜めっちょのテントでやや苦戦したものの、よ~く眠れたみたいだね

今日も元気バリバリ、テントの片づけもなかなか手際がよろしい

(うん、うん♪)
朝食を済ませ稜線より いざ出発♪
すっきりと顔を出している北岳山頂までの道のりをブンブン飛ばす

きっもちいい♪
最高!!
昨日は午後からお天気が不安定だったため景色もあまりよろしくなかったが 本日はちがぁ~う

ゴキゲンな稜線は 富士山を始め、遠くの山々たちが美し


スゴイ景色だねぇー・・・
ふたりとも早朝の山に魅了されていた

重たいザックも背負っていることさえ忘れてしまいそうなくらい

高度を上げる。
小屋とテン場が小さくなっていく。
間ノ岳が朝日に輝いて大きな山容を誇らしげに見せている。
岩場に咲く花々も朝露に濡れ


夏山から秋に変化する短い時間を懸命に生きているのだ。
巨大ザックを背負った ひとしさんは今日も言葉少なげなのが残念

鎖場に突入、稜線とはいえ油断はできない

「しっかり鎖を持って 山側に身体を寄せて

ちがこさんが叫んだ。
しょうたろう選手はともかく、ひらぴーは登山初体験。
怪我をさせるわけにはいかない

(そう、そう!)
山頂に到着

たくさんの登山者たちが南アルプス最高峰に酔いしれていた。
イエーっ!!
空は青かった・・・
山頂からの景色は 日常生活とは違う別世界!
少年たちはいったい何を感じたのだろう?
昨日からの激しい山登り。
重たいザックを背負い 自分自身と戦い続けた。
そして今、山頂を踏む

2011年夏、14歳の少年達はこの頂に立ち大きく成長したはずだ!
やったね じゃりんこ隊!!
しばし山頂を楽しむ

短い時間、名残惜しいが 肩ノ小屋に向けて下山開始であ~る。
ここからは激しい下りの連続、ガレ場歩きなどしたことのない じゃりんこ隊たちにとって長い忍耐の下山でもある

肩ノ小屋に到着。
小屋の屋根にはカラフルに寝具が干され 小屋の前には 北肩バットレスなる岩登りのアトラクションも設置されていた。
わぁ~~~~い♪
こりゃ登るっきやない!
さっそく登ってみた

本物の北岳バットレスにいつの日にか登ることができるだろうか?
(無理! 無理!)
雄大に続く広い尾根を歩く。
この瞬間がアルプスを感じることのできる優越感なのかも♪
(うひ。)
分岐から草スベリを下る。
急な上 足場がよくない

白根御池を下に見ながら 花畑の中をジグザグに延々と下っていく・・・
あっ!
ズル・・・
ひらぴーが足を滑らせた。
一歩間違えば草の中の急斜面を転落しかねなかった。
昨日からの山行で かなり足が疲労していることは間違いない。
気が抜けない

白根御池小屋に到着

大きくて綺麗な小屋であ~る。
水も豊富で無料で水場を使わせてもらえるのが嬉しい。
その上、小屋の入口には ソフトクリーム♪
うへへへへ!
ご飯の後に食べよう♪
じゃりんこ隊のふたり、足の裏が痛くて山靴を脱ぎ捨てた。
できることなら もう一歩も歩きたくないのだろう。
小屋の前で休憩している登山者たちも 疲れ果てた様子、皆さん抜け殻のようになっている

元気なのは ひとちが。
特に ちがこさん

「ねぇ ねぇ 桃のソフトクリームにするぅ?」
嬉しそうに小屋前をウロウロ。
ランチのカップラーメンもグッドでしたな。
こらしょと持ってきた食材も ほぼ食べつくした

桃ソフト うまうまです♪
さぁ~てと出発だ。
樹林帯の急坂を下る。
ここではかなり怪我人が勃発しているらしいから注意が必要。
(うん、うん

足の裏が痛いふたりは無言で下る。
まだかなぁー・・・
ぶつ ぶつ ぶつ・・・
ようやく樹林帯を抜けた。
安心したのか 早く靴を脱ぎたいのか とたんに じゃりんこ隊の歩くスピードが上がる

(あは。。。)
橋を越え広河原に到着、タイミングよく乗ることのできたジャンタクに感謝、芦安の駐車場に無事到着することができた。
お疲れぇーっ!!
がんばった夏の思い出、君たちの青春の1ページとして いつまでも忘れないで欲しい

山の美しさと楽しさを満喫できた北岳山行でした

2011年08月17日
青春の1ページ♪ 前編・・・
2011/8/13・14
根性登り!
北 岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 248回
百名山 40座

標高 北岳 3192.4m
天気
晴れ・
ガス
山行時間 9時間20分
〈コース〉13日:自宅(2:30)-芦安駐車場(4:30)/ジャンボタクシーで移動(4:45)-夜叉神(5:00-5:20)-広河原(6:00-6:10)-二俣(9:00)-八本歯ノコル(11:10)-北岳山荘(12:30-2:00)-水場(2:30)-北岳山荘(3:30)
夏休みの思い出を作ろう♪
少年から青年に・・・
少しずつ大人に近づいているじゃりんこ登山隊。
ひとちがと共に日本で二番目に高い山、北岳山頂を目指す。
うりゃぁーっ!!
中学二年生になった しょうたろう選手、部活でシゴかれ小学校時代のメタボ体系から一転、
身長170センチを超え、体重も60キロを割り すっかりスリムになった
今回わぁー、同じ部活仲間の ひらぴーとの山歩だ。
新しく登山隊のメンバとなった ひらぴーはバレー部でエースアタッカーでもある
身長も180センチ近くあり、細身ではあるが筋肉質の少年なのだ
こりゃ頼もしい少年たち♪
期待できる!!
荷物をこらしょと背負っていただくことにしよう。
(うひひひひ。。。)
ふたりのザックの重さは ひとり13キロとかなりの重さ
今回の山行のために新しく購入したテント(三人用)と二人用のテント、食欲旺盛な少年たちのために食材も こらしょと詰め込んだ。
(こんなに食べるんかいな?)

よし、準備万端!
13日深夜・・・
午前2:30、北岳山行に向けていよいよ出発することに
芦安駐車場に到着、お盆の休暇を利用して たくさんの登山者が始発のバスやタクシーに乗り込んでいる。
心配していた駐車場もなんとか確保できた
(ほっ。)
それにしても山のジャンボタクシーなど見たこともない じゃりんこ隊。
「これがジャンボタクシー?」
フツーの9人乗りのでっかいワゴン車が何台も停車する待合で 不思議そうな顔
ジャンタク!
じゃりんこ隊も気に入ったようであ~る
座席の後ろに詰め込まれた大きなザックは ギュウギュウ詰め、うっすらと夜が明け始めた南アルプス林道に向けジャンタクは走り出す

抑えきれない期待と不安・・・
少年たちは 今、まさにこれから始まる 高山へテント泊、翌日登頂 という大きな挑戦に心奮えていたに違いない。
(うん、うん
)
夜叉神峠でジャンタクは一時停車した、ゲートがまだ閉じているからであ~る。
ひとちが一行が乗り込んだジャンタクの前にも数台のタクシーが並んでいた。
20分程停車待ち、外で出発を待つ登山者たち

皆さん気合入っているようですな。。。
ようやくゲートが開いた、滑りだすようにジャンタクが連なって曲がりくねった林道を上っていく50分ほどの道のりであ~る。
野呂川を挟むようにして 奈良田からの林道が見えた、もう広河原への到着も間近、
高まるテンション
うりゃぁーっ!!
広河原に到着、大きなザックを背負い いよいよ山行のスタートであ~る

北岳の山頂が
輝いている

橋の手前にある登山マップの看板で 今日のコースを確認

吊り橋を渡ろう
山行前に注意として 高山、重い荷物、体力の維持のために ゆっくりペースで歩くことを促したはずなのに じゃりんこ隊たちは ズンズン行ってしまった

おい、おい そんな早いペースで歩くと 後半、もたないよぉーっ
ちがこさんが叫ぶ声も聞こえないみたいじゃん
分岐より大樺沢沿いにコースをとる。
山から染み出た水が多い、たくさんの登山者が大きな荷物を背負い登って行く。
ひとちが一行もマケズに登る。
うが
うが
うが
うが

暑い・・・
滝のように汗が出てきた
橋を渡る、大樺沢を流れる水の綺麗なこと

時折休憩を入れ、水分補給、行動食を確実に摂る。
先急ぐ少年たちには 休むことも必要だと教える、熱中症やエネルギー切れにならないようにしなくてはいけないからだ
(そう、そう!)

崩壊地に出た。
沢の上部は雪渓が残っている。

雪渓の横を 豆つぶのような大きさの登山者たちが登っていく
す、すごい 人 人 人!

近いようで なかなか到達できない雪渓まで

うが
うが
うが
うが
うが
うが
うが
うが

あぢぃーーーーーっ↓
ようやく雪渓まできた
ちょびっと沢に降りて休憩しようじゃないの!

うぉぉぉぉぉーーーーっ!
スゴイ さぶ!
雪渓の解けたトンネルに入って じゃりんこ隊もひえひえ~~~っ♪

暑さで温くなったお茶を雪渓が解けた水に放りこむ。
ジャブン!!

プカプカ浮かぶペットボトル、休憩が終わることには キンキン間違いなし
(うはは!)
ついでに顔も洗ってみよう
うげぇぇぇぇーーーー
ち、ちびたすぎぃーっ!!

更に崩壊地を登って行く、ザレた登山道は登りにくく じゃりんこ隊も苦戦気味
二人ともかなり疲れ始めている。
(大丈夫かなぁー?)

二俣に到着であ~る。
これより先は 梯子場の連続、八本歯ノコルまで急登をバランスよく登りきらなくてはいけない。

ここまで重たいザックを背負い、飛ばし飛ばしで登ってきた じゃりんこ隊、思わず梯子場を見上げる。
「ふくらはぎが ぷるぷるして太くなってきたみたい
」
ひらぴー 辛そうであ~る。
それでも登らなくちゃ目的地まで行けないのだ。
這い登るようにして梯子を登っていく。

はぁ
はぁ
はぁ
はぁ・・・

がんばれぇーっ!!

はぁ
はぁ
はぁ
はぁ・・・

まだ先は長いぞぉーっ!!

はぁ
はぁ
はぁ
はぁ・・・

迫力ある北岳バットレスの岩肌が横に迫っている

中腹まで登った
今日の目的地、北岳山荘が稜線の上に見える。

今まで登ってきた 激しい梯子場、ひとちが一行の後にも たくさんの登山者が続く

まだまだ登りは続く・・・

本日、一番荷物の軽い ちがこさん。
何で一番軽いザックなのかって?
あは。
大きなザックがなかったからだよ!
(うほほほほ。)
苦しそうに登る じゃりんこ隊を見かねて声をかける。
「ザック変わろうか?」
「うん、大丈夫、でもお腹すいちゃって動けなくなりそう
」
しょうたろう選手、エネルギー切れか?

二人ともお互いを意識しているのか、競うようにして ちがこさんにザックを譲ろうとしない。
(あれ あれ 意地の張り合いか?)
根を上げるようなら ちがこさんが代わりに背負うつもりでいたけど どうやらその必要もなさそうだ

いい具合だ。。。
まだまだ がんばれる!
(うひひひひ)
それ!
いくぞぉーっ!!

はぁ
はぁ
はぁ
はぁ・・・

進めぇーっ!

はぁ
はぁ
はぁ
はぁ・・・

ここで登場 ひとしさん
本日、あまりの荷物の重さに言葉がでないのか?
ひたすら地面を見つめながら ゆっくりと最後方を歩く
忍耐あるのみ!
さすがマイダーリン、かっちょいいよ ひとしさん
いつも ありがと♪
普段なら ひとしさんがカメラーマン、今日は荷物の軽い ちがこさんがカメラーマンだ
(うはははは!)
山を巻くようにして 更に梯子場は続く

そしてお花畑♪

うっひょぉぉぉーーーっ♪
今までの大変さが 吹っ飛んでしまうほど綺麗な山斜面
色とりどりの花が咲き乱れ 重たいザックで苦戦していた ひとしさんだが、ちがこさんからカメラを奪い取り自分で撮影せずにはいられないほどの美しさだ
ひとちが しばし花に夢中!!



それにひきかえ・・・

花そっちのけで ズンズン山荘に向かって行ってしまう じゃりんこ隊
へっ?
なんで?
夏休みの研究のデータ集めをするはずの しょうたろう選手、すでに疲れて写真撮影がはかどらない様子早くテント場に到着したい
(あれま!)
一方、ひらぴーもトイレに行きたくて花畑どころではないらしい
(あらら。。。)
昼、予定通り北岳山荘にテントを張る。
もちろぉ~ん、じゃりんこ隊、大活躍!

到着時間が早かったせいか なかなかいい場所にテントを張ることができた
(よっしゃ!)
まだ時間も早い、じゃ何する?
うはははは!
もちろん水場まで水をゲットしに行くっきゃないでしょ
なんたって 小屋で水を買えば1リットル100円、自分で汲みに行けば無料なわけだから行きましょうか水場まで
始まりました ひとちがのケチケチ山行!
ってなわけで テント場から水場まで 下り30分、登り1時間の水場へゴー♪
疲れ果てている じゃりんこ隊のイヤそうな顔ったら
(がんばりましょうか!)

せっかく登った山の斜面、30分下るってなるとかなり厳しい。
途中で会ったご夫妻も あまりに急で遠そうなので諦めて帰ってきたそうな。
(あは。)
それでも ひとちが一行は行く!
意地でも!

ザレた斜面は歩きにくく ひらぴー苦戦気味

天気も不安定、怪しい黒雲が接近、大粒の雨がボツボツ降ってきた
ひょぇぇぇーーーっ!
カッパ隊ですかぁー↓
泣きっ面にハチ!
とはこのようなことを言うのか?
疲れてヨレヨレの じゃりんこ隊、無言で長い水場までの道を下って行く
それでも花の撮影を続ける しょうたろう選手

無言・・・
がさ がさ がさ・・・
登山道から外れた木の上で 数匹のサルがこちらを見ている

「ねぇ、バカな登山者が こんな雨の中 水場へ行くよ。小屋で水なんか買えばいいじゃんね、ケェ~~~チ!」
サルたちの会話が聞こえた
ふん!
いいじゃん、これが ひとちが流なんだからさ
なんだかよくわからない水場までの道を 半信半疑で下って行く。
本当に水の出ている水場があるのか?
じゃりんこ隊、半ベソ。。。
旧北岳小屋跡を通過、現在の山荘にひかれている黒いホースを発見、やっぱり水場はちゃんとあるらしい。
ぶぅ
ぶぅ言いながら じゃりんこ隊もついてきた。
ようやく水場に到着
ほどよい水量で 三年前の北肩ノ小屋近くの チョロチョロ水場よりかなりよかった。
とても冷たい水、顔を洗いたくても冷たすぎて凍りつきそうじゃん。
8リットルの水を確保、これで水の心配もなくなったわけであ~る

帰り道、もちろん8リットルの水を背負ったのは ひとしさん
エライ!
頼りになりますマイダーリン♪
下った道を1時間かけて ひたすら登る、せっかく洗った顔も汗ダクになった

やっとテント場に戻れたぞぉー
いつの間にかテント場には カラフルにたくさんのテントが立ち並んでいる

ガスですっかり景色のなくなった小屋付近、気温も下がり始めた。
(さぶぅ~っ!)
暗くなる前に夕食を作ろう!
さてさて お楽しみの夕食のメニューは♪
ハムステーキ、カレーライス、パスタにチーズ、野菜となかなか豪華なメニューだったよ
じゃりんこ隊も大喜び!
うま♪
腹いっぺぇー!

夜になった。
隣のテントで じゃりんこ隊のふたりが ゴソゴソ話をする声が聞こえる・・・
そのうち力尽きたのであろうか?
・・・・・・・・・。。。
爆睡!
ふたりとも一日よく がんばったね
満月の月明かりでペルセウス流星群を見ることはできなかったけど 初めて泊まった山のテント、きっと思い出の1ページになったはず♪
(うん、うん
)
明日はいよいよ北岳の山頂にアタックだ
後編はこちら
根性登り!
北 岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 248回
百名山 40座
標高 北岳 3192.4m
天気


山行時間 9時間20分
〈コース〉13日:自宅(2:30)-芦安駐車場(4:30)/ジャンボタクシーで移動(4:45)-夜叉神(5:00-5:20)-広河原(6:00-6:10)-二俣(9:00)-八本歯ノコル(11:10)-北岳山荘(12:30-2:00)-水場(2:30)-北岳山荘(3:30)
夏休みの思い出を作ろう♪
少年から青年に・・・
少しずつ大人に近づいているじゃりんこ登山隊。
ひとちがと共に日本で二番目に高い山、北岳山頂を目指す。
うりゃぁーっ!!

身長170センチを超え、体重も60キロを割り すっかりスリムになった


新しく登山隊のメンバとなった ひらぴーはバレー部でエースアタッカーでもある

身長も180センチ近くあり、細身ではあるが筋肉質の少年なのだ

こりゃ頼もしい少年たち♪
期待できる!!
荷物をこらしょと背負っていただくことにしよう。
(うひひひひ。。。)
ふたりのザックの重さは ひとり13キロとかなりの重さ

今回の山行のために新しく購入したテント(三人用)と二人用のテント、食欲旺盛な少年たちのために食材も こらしょと詰め込んだ。
(こんなに食べるんかいな?)
よし、準備万端!

午前2:30、北岳山行に向けていよいよ出発することに

芦安駐車場に到着、お盆の休暇を利用して たくさんの登山者が始発のバスやタクシーに乗り込んでいる。
心配していた駐車場もなんとか確保できた

(ほっ。)
それにしても山のジャンボタクシーなど見たこともない じゃりんこ隊。
「これがジャンボタクシー?」
フツーの9人乗りのでっかいワゴン車が何台も停車する待合で 不思議そうな顔

ジャンタク!
じゃりんこ隊も気に入ったようであ~る

座席の後ろに詰め込まれた大きなザックは ギュウギュウ詰め、うっすらと夜が明け始めた南アルプス林道に向けジャンタクは走り出す

抑えきれない期待と不安・・・
少年たちは 今、まさにこれから始まる 高山へテント泊、翌日登頂 という大きな挑戦に心奮えていたに違いない。
(うん、うん

夜叉神峠でジャンタクは一時停車した、ゲートがまだ閉じているからであ~る。
ひとちが一行が乗り込んだジャンタクの前にも数台のタクシーが並んでいた。
20分程停車待ち、外で出発を待つ登山者たち

皆さん気合入っているようですな。。。
ようやくゲートが開いた、滑りだすようにジャンタクが連なって曲がりくねった林道を上っていく50分ほどの道のりであ~る。
野呂川を挟むようにして 奈良田からの林道が見えた、もう広河原への到着も間近、
高まるテンション

うりゃぁーっ!!
広河原に到着、大きなザックを背負い いよいよ山行のスタートであ~る

北岳の山頂が


橋の手前にある登山マップの看板で 今日のコースを確認

吊り橋を渡ろう

山行前に注意として 高山、重い荷物、体力の維持のために ゆっくりペースで歩くことを促したはずなのに じゃりんこ隊たちは ズンズン行ってしまった

おい、おい そんな早いペースで歩くと 後半、もたないよぉーっ

ちがこさんが叫ぶ声も聞こえないみたいじゃん

分岐より大樺沢沿いにコースをとる。
山から染み出た水が多い、たくさんの登山者が大きな荷物を背負い登って行く。
ひとちが一行もマケズに登る。
うが




暑い・・・
滝のように汗が出てきた

橋を渡る、大樺沢を流れる水の綺麗なこと

時折休憩を入れ、水分補給、行動食を確実に摂る。
先急ぐ少年たちには 休むことも必要だと教える、熱中症やエネルギー切れにならないようにしなくてはいけないからだ

(そう、そう!)
崩壊地に出た。
沢の上部は雪渓が残っている。
雪渓の横を 豆つぶのような大きさの登山者たちが登っていく

す、すごい 人 人 人!
近いようで なかなか到達できない雪渓まで

うが




うが




あぢぃーーーーーっ↓
ようやく雪渓まできた

ちょびっと沢に降りて休憩しようじゃないの!
うぉぉぉぉぉーーーーっ!
スゴイ さぶ!
雪渓の解けたトンネルに入って じゃりんこ隊もひえひえ~~~っ♪
暑さで温くなったお茶を雪渓が解けた水に放りこむ。
ジャブン!!
プカプカ浮かぶペットボトル、休憩が終わることには キンキン間違いなし

(うはは!)
ついでに顔も洗ってみよう

うげぇぇぇぇーーーー
ち、ちびたすぎぃーっ!!
更に崩壊地を登って行く、ザレた登山道は登りにくく じゃりんこ隊も苦戦気味

二人ともかなり疲れ始めている。
(大丈夫かなぁー?)
二俣に到着であ~る。
これより先は 梯子場の連続、八本歯ノコルまで急登をバランスよく登りきらなくてはいけない。
ここまで重たいザックを背負い、飛ばし飛ばしで登ってきた じゃりんこ隊、思わず梯子場を見上げる。
「ふくらはぎが ぷるぷるして太くなってきたみたい

ひらぴー 辛そうであ~る。
それでも登らなくちゃ目的地まで行けないのだ。
這い登るようにして梯子を登っていく。
はぁ



がんばれぇーっ!!
はぁ



まだ先は長いぞぉーっ!!
はぁ



迫力ある北岳バットレスの岩肌が横に迫っている

中腹まで登った

今日の目的地、北岳山荘が稜線の上に見える。
今まで登ってきた 激しい梯子場、ひとちが一行の後にも たくさんの登山者が続く

まだまだ登りは続く・・・

何で一番軽いザックなのかって?
あは。
大きなザックがなかったからだよ!
(うほほほほ。)
苦しそうに登る じゃりんこ隊を見かねて声をかける。
「ザック変わろうか?」
「うん、大丈夫、でもお腹すいちゃって動けなくなりそう

しょうたろう選手、エネルギー切れか?
二人ともお互いを意識しているのか、競うようにして ちがこさんにザックを譲ろうとしない。
(あれ あれ 意地の張り合いか?)
根を上げるようなら ちがこさんが代わりに背負うつもりでいたけど どうやらその必要もなさそうだ

いい具合だ。。。
まだまだ がんばれる!
(うひひひひ)
それ!
いくぞぉーっ!!
はぁ



進めぇーっ!
はぁ



ここで登場 ひとしさん

本日、あまりの荷物の重さに言葉がでないのか?
ひたすら地面を見つめながら ゆっくりと最後方を歩く

忍耐あるのみ!
さすがマイダーリン、かっちょいいよ ひとしさん

いつも ありがと♪
普段なら ひとしさんがカメラーマン、今日は荷物の軽い ちがこさんがカメラーマンだ

(うはははは!)
山を巻くようにして 更に梯子場は続く

そしてお花畑♪
うっひょぉぉぉーーーっ♪
今までの大変さが 吹っ飛んでしまうほど綺麗な山斜面

色とりどりの花が咲き乱れ 重たいザックで苦戦していた ひとしさんだが、ちがこさんからカメラを奪い取り自分で撮影せずにはいられないほどの美しさだ

ひとちが しばし花に夢中!!
それにひきかえ・・・
花そっちのけで ズンズン山荘に向かって行ってしまう じゃりんこ隊


なんで?
夏休みの研究のデータ集めをするはずの しょうたろう選手、すでに疲れて写真撮影がはかどらない様子早くテント場に到着したい

(あれま!)
一方、ひらぴーもトイレに行きたくて花畑どころではないらしい

(あらら。。。)
昼、予定通り北岳山荘にテントを張る。
もちろぉ~ん、じゃりんこ隊、大活躍!
到着時間が早かったせいか なかなかいい場所にテントを張ることができた

(よっしゃ!)

うはははは!
もちろん水場まで水をゲットしに行くっきゃないでしょ

なんたって 小屋で水を買えば1リットル100円、自分で汲みに行けば無料なわけだから行きましょうか水場まで

始まりました ひとちがのケチケチ山行!
ってなわけで テント場から水場まで 下り30分、登り1時間の水場へゴー♪
疲れ果てている じゃりんこ隊のイヤそうな顔ったら

(がんばりましょうか!)
せっかく登った山の斜面、30分下るってなるとかなり厳しい。
途中で会ったご夫妻も あまりに急で遠そうなので諦めて帰ってきたそうな。
(あは。)
それでも ひとちが一行は行く!
意地でも!
ザレた斜面は歩きにくく ひらぴー苦戦気味

天気も不安定、怪しい黒雲が接近、大粒の雨がボツボツ降ってきた

ひょぇぇぇーーーっ!
カッパ隊ですかぁー↓
泣きっ面にハチ!
とはこのようなことを言うのか?
疲れてヨレヨレの じゃりんこ隊、無言で長い水場までの道を下って行く

それでも花の撮影を続ける しょうたろう選手

無言・・・
がさ がさ がさ・・・
登山道から外れた木の上で 数匹のサルがこちらを見ている

「ねぇ、バカな登山者が こんな雨の中 水場へ行くよ。小屋で水なんか買えばいいじゃんね、ケェ~~~チ!」
サルたちの会話が聞こえた


いいじゃん、これが ひとちが流なんだからさ

なんだかよくわからない水場までの道を 半信半疑で下って行く。
本当に水の出ている水場があるのか?
じゃりんこ隊、半ベソ。。。
旧北岳小屋跡を通過、現在の山荘にひかれている黒いホースを発見、やっぱり水場はちゃんとあるらしい。


ようやく水場に到着

ほどよい水量で 三年前の北肩ノ小屋近くの チョロチョロ水場よりかなりよかった。
とても冷たい水、顔を洗いたくても冷たすぎて凍りつきそうじゃん。
8リットルの水を確保、これで水の心配もなくなったわけであ~る

帰り道、もちろん8リットルの水を背負ったのは ひとしさん

エライ!
頼りになりますマイダーリン♪
下った道を1時間かけて ひたすら登る、せっかく洗った顔も汗ダクになった

やっとテント場に戻れたぞぉー

いつの間にかテント場には カラフルにたくさんのテントが立ち並んでいる

ガスですっかり景色のなくなった小屋付近、気温も下がり始めた。
(さぶぅ~っ!)
暗くなる前に夕食を作ろう!
さてさて お楽しみの夕食のメニューは♪
ハムステーキ、カレーライス、パスタにチーズ、野菜となかなか豪華なメニューだったよ

じゃりんこ隊も大喜び!
うま♪
腹いっぺぇー!

隣のテントで じゃりんこ隊のふたりが ゴソゴソ話をする声が聞こえる・・・
そのうち力尽きたのであろうか?
・・・・・・・・・。。。
爆睡!
ふたりとも一日よく がんばったね

満月の月明かりでペルセウス流星群を見ることはできなかったけど 初めて泊まった山のテント、きっと思い出の1ページになったはず♪
(うん、うん

明日はいよいよ北岳の山頂にアタックだ



2010年11月14日
帰路もまた楽し♪
2010/11/06・07
寄って得する おすすめピーク♪
辻 山
(赤石山脈北部エリア)
全山行 203回
百名山 40座

後 編
前編はこちらから♪
中編はこちらから♪
標高 辻山 2584m
天気
晴れ♪・
曇り
山行時間 4時間35分
〈コース〉南御室小屋(7:15)-苺平(7:50)-辻山(8:10-8:35)-苺平(8:50)-杖立峠(10:00)-夜叉神峠(11:10)-駐車場(11:50)
行きのバスの中で Yちゃんが立ち寄ることをオススメしてくれた辻山。
白根三山を正面から見ることのできる素晴しいスポットであ~る。
残念なことに立ち寄る登山者は少ないようだ・・・
夜叉神から鳳凰三山に向うなら ちょいと寄り道して欲しい!
白根三山を 一番かっちょいいアングルで見ることができるのは 辻山だよ!!
後編だよん♪
山小屋で色々なことがありましたが ようやく出発です
山のサンタクロースに 辻山に向うなら苺平の手前で近道があると教えてもらった。
(うはは! ラッキー♪)
シラビソの林をなだらかに下っていく。
昨日からの楽しかったこと、余韻を残しての下山であ~る

お天気もマズマズ、近道の分岐を気にしながらも ひとしさんと話に ついつい夢中になり気がついたら苺平に着いちゃったじゃん!
(あち゛ゃぁーっ
)
うっへぇーーーっ!
近道、見落としちゃったよ↓
しかたありませんな、きっと目に入らないくらいの地味な看板だったかも。
(だはははは。)
でも大丈夫、苺平からでも辻山には行けちゃうもんねぇーっ
(うひひひひ)

千頭星山との分岐でもある苺平、樹林帯なので景色はよろしいわけじゃない
さぁ~てと、辻山のルートはどこかなぁー?
見渡すと ありました ありました じみぃ~な看板
(へっ
)
よぉーく見ないと書かれている字が読めないじゃん。
登山道も本線とは違い、落ち葉が積もり ほとんど踏み跡がわからない状態です
(ぶぅ
)

地図では、標高差もほとんどなく ほぼ一直線のルートなので 道迷いを怖がらないで出発です。
先頭を行くのは もちろぉ~ん ちがこさんだよぉー!
(いつものことですが
)
う~ん、どっちかな?
そんな場所が数箇所あったけど 赤テープを頼りに ひとしさんと進む。
(うりゃ
)

20分も歩いただろうか?
サンタに教えてもらった近道との分岐も確認、ようやく山頂にぃー♪
(やったぁー!!)

す、すごい!
言葉にならない素晴しい景色・・・
辻山の山頂は 山の斜面が丸坊主、景色を遮るものはなく、目の前には白根三山が どかぁーんと広がる・・・
嬉しいのは この山々の裾まで見ることができること
紅葉時期なので 山の上には雪、裾にはカラフルな
紅葉で山は彩られている。

綺麗・・・
あーーーっ、Yちゃん 教えてくれて ありがとう♪
ひとちが超ゴキゲン
昨日がんばって登った鳳凰三山、そして富士山の絶景・・・

下山路とはいえ、こんな素晴しいスポットを満喫できるのは縦走できたからだね。
(うん、うん
)

本線に戻り杖立峠を目指そう♪
登山道はなだらかであ~る。

のんびり ちんたら下る。
登山道の脇には こんなものが・・・

霜柱です♪
花がなくなってしまっても 土の間から にょきにょきと成長する霜柱、なかなか可愛いじゃん!
(うひ♪)

水溜りも凍りついて のっかるとパリパリして面白い♪
横道に反れて 遊びまくる ひとちが。
(だから山行時間が遅くなるわけで
)

いつの間にか景色が開けている。
登山道からも白根三山が美しい姿を楽しませてくれた。

ようやく杖立峠に到着
先客がいるじゃん!
おぉぉぉぉーっ!
昨日、ひとちがと同じ白鳳峠からの縦走コースを歩いていたご夫妻で~る。
昨夜は薬師小屋に宿泊したそうで、ご来光を眺めて下山してきたそうだ。

広島から 73座目の百名山を登った 大和さんご夫妻、お疲れさまでした。
しばし楽しい会話をしてお別れした。
さあ さあ、ピッチを上げて夜叉神峠まで下りますよぉー
序所に
紅葉が目立ってきた。



本日もたくさんの登山者が鳳凰山を目指している。
(後にわかっかことですが、この辺りで ひとちがを偶然発見したという ブナ太郎さんとすれ違ったそうで、、、お話できず残念でした
)
ハイカーで賑わう夜叉神峠に到着、あまりの人の多さに 後ずさり
うげぇぇぇーーーっ↓
さすが人気のハイキングスポット

あ゛――――っ
ここじゃ休憩は無理そうね
写真撮影だけして先を急ごう。
そこから先も 次々と登ってくる軽装備のハイカーとすれ違い・・・
なだらかな
紅葉が絶頂期の樹林帯を下っていく。
ブナやミズナラの美しい林、ハイカーで人気なのが理解できるねぇー・・・


駐車場に到着、ここもまた
紅葉が素晴しい


帰りの林道からは 南アルプス今年の秋を飾る
紅葉した山々を満喫した ひとちがであ~る。

今回も最高に楽しい山歩きだったね ひとしさん!
たくさんの人々とコミュニケーションすることができた 鳳凰三山大縦走でした♪
寄って得する おすすめピーク♪
辻 山
(赤石山脈北部エリア)
全山行 203回
百名山 40座
後 編


標高 辻山 2584m
天気


山行時間 4時間35分
〈コース〉南御室小屋(7:15)-苺平(7:50)-辻山(8:10-8:35)-苺平(8:50)-杖立峠(10:00)-夜叉神峠(11:10)-駐車場(11:50)
行きのバスの中で Yちゃんが立ち寄ることをオススメしてくれた辻山。
白根三山を正面から見ることのできる素晴しいスポットであ~る。
残念なことに立ち寄る登山者は少ないようだ・・・
夜叉神から鳳凰三山に向うなら ちょいと寄り道して欲しい!
白根三山を 一番かっちょいいアングルで見ることができるのは 辻山だよ!!

山小屋で色々なことがありましたが ようやく出発です


(うはは! ラッキー♪)

昨日からの楽しかったこと、余韻を残しての下山であ~る

お天気もマズマズ、近道の分岐を気にしながらも ひとしさんと話に ついつい夢中になり気がついたら苺平に着いちゃったじゃん!
(あち゛ゃぁーっ

うっへぇーーーっ!
近道、見落としちゃったよ↓

(だはははは。)
でも大丈夫、苺平からでも辻山には行けちゃうもんねぇーっ

(うひひひひ)
千頭星山との分岐でもある苺平、樹林帯なので景色はよろしいわけじゃない


見渡すと ありました ありました じみぃ~な看板

(へっ

よぉーく見ないと書かれている字が読めないじゃん。
登山道も本線とは違い、落ち葉が積もり ほとんど踏み跡がわからない状態です

(ぶぅ

地図では、標高差もほとんどなく ほぼ一直線のルートなので 道迷いを怖がらないで出発です。
先頭を行くのは もちろぉ~ん ちがこさんだよぉー!
(いつものことですが

う~ん、どっちかな?
そんな場所が数箇所あったけど 赤テープを頼りに ひとしさんと進む。
(うりゃ

20分も歩いただろうか?

(やったぁー!!)
す、すごい!
言葉にならない素晴しい景色・・・
辻山の山頂は 山の斜面が丸坊主、景色を遮るものはなく、目の前には白根三山が どかぁーんと広がる・・・
嬉しいのは この山々の裾まで見ることができること

紅葉時期なので 山の上には雪、裾にはカラフルな

綺麗・・・
あーーーっ、Yちゃん 教えてくれて ありがとう♪
ひとちが超ゴキゲン

昨日がんばって登った鳳凰三山、そして富士山の絶景・・・
下山路とはいえ、こんな素晴しいスポットを満喫できるのは縦走できたからだね。
(うん、うん

本線に戻り杖立峠を目指そう♪
登山道はなだらかであ~る。
のんびり ちんたら下る。
登山道の脇には こんなものが・・・
霜柱です♪
花がなくなってしまっても 土の間から にょきにょきと成長する霜柱、なかなか可愛いじゃん!
(うひ♪)
水溜りも凍りついて のっかるとパリパリして面白い♪
横道に反れて 遊びまくる ひとちが。
(だから山行時間が遅くなるわけで

いつの間にか景色が開けている。
登山道からも白根三山が美しい姿を楽しませてくれた。
ようやく杖立峠に到着

先客がいるじゃん!
おぉぉぉぉーっ!
昨日、ひとちがと同じ白鳳峠からの縦走コースを歩いていたご夫妻で~る。
昨夜は薬師小屋に宿泊したそうで、ご来光を眺めて下山してきたそうだ。
広島から 73座目の百名山を登った 大和さんご夫妻、お疲れさまでした。
しばし楽しい会話をしてお別れした。
さあ さあ、ピッチを上げて夜叉神峠まで下りますよぉー

序所に

本日もたくさんの登山者が鳳凰山を目指している。
(後にわかっかことですが、この辺りで ひとちがを偶然発見したという ブナ太郎さんとすれ違ったそうで、、、お話できず残念でした

ハイカーで賑わう夜叉神峠に到着、あまりの人の多さに 後ずさり

うげぇぇぇーーーっ↓
さすが人気のハイキングスポット
あ゛――――っ

ここじゃ休憩は無理そうね

写真撮影だけして先を急ごう。
そこから先も 次々と登ってくる軽装備のハイカーとすれ違い・・・
なだらかな

ブナやミズナラの美しい林、ハイカーで人気なのが理解できるねぇー・・・
駐車場に到着、ここもまた


帰りの林道からは 南アルプス今年の秋を飾る

今回も最高に楽しい山歩きだったね ひとしさん!
たくさんの人々とコミュニケーションすることができた 鳳凰三山大縦走でした♪
2010年11月12日
山小屋 VS テント泊!
2010/11/06・07
山のサンタクロースたち♪
南御室小屋
(赤石山脈北部エリア)

中 編
前編はこちらから♪
色々な出会いがある・・・
山小屋での暖炉を囲んでの楽しいひととき。
サンタクロースたちから 大きなプレゼントもらっちゃった♪
今回の山行にでかける数日前、ちがこさんは山小屋に電話した。
「もし もぉ~し、山小屋さんですか?
土曜に寝具なしの素泊で2名お願いしまぁ~す
」
でもって 小屋の混み具合を ついでに聞いてみた。
すると・・・
「お客さんを入れても 今のところ4名です。
もう寒いですから宿泊客は少ないですよ、本当に 寝具なしの素泊でいいんですかぁー
気温は夜になると氷点下5度以下になりますから真冬装備でお出かけください。」
とのこと
ええええーーーっ!
そ、そんなにサブイのぉーっ?
なんだか小屋の人の意味深な言葉
う~ん 怪しい・・・・
何かある・・・
ひとしさんとは テントはもう寒いからヤメにして 小屋もシュラフと食料を持ち込めば 混雑も気にしないで気軽に宿泊できるんじゃないかと 寝具なしの素泊と決めていたのであ~る
しかぁ~し、たった4名の宿泊者なら 重たい荷物を背負って 山を縦走しなくてもいいんじゃないかと・・・
(うししししし。)
やっぱり やぁ~めた!
「すんません、やっぱし 一泊二食でお願いしまぁ~す♪」
ひとしさんの了解も得ずに ころっと予定変更。
(ケチな ちがこさんとしては優秀な判断でしたな
)
前編の続きです。
鳳凰三山を縦走し、ゴキゲンで山を下り 南御室小屋に到着した ひとちが。

いくつかのテントを横目で チラリ。
日が暮れ始め 外は冷え始めていた。

テント泊の方には気の毒と思いながらも ひとちがは ウハウハであ~る。
うはははは!
今夜は ごはんももらえるし、暖かい小屋で のんびり楽しむもんねぇー
(わぁーい
)
さっそく手続きをする。
丁度、ひとちがと ほぼ同時に小屋に到着した2人の登山者がいた。

ん?
もしかして ひとちがの他 宿泊2名の方々?
夜叉神方面から登ってこられたみたいであ~る。
部屋に案内された。
暖炉の火が ほどよく部屋を暖めている。

広々した部屋には すでに到着して くつろいでいる お兄さんがひとり。
今夜は 全部で5名ってわけだぁー。
(ラッキー♪)
ひとちがの寝場所を確認、どかっとザックを降ろす。
床の間の上に 広い敷布団、毛布も敷かれ 掛け布団、毛布も温かそうであ~る
それにしても この小屋は清潔なのだ。
とても居心地よさそうじゃん!
(うん、うん
)
テント泊とは違い テントを張ることも食事の支度をすることもない。
同時に到着した2名の方たちは 暖炉の前を陣取り酒盛りを始めた。
うは!
ひとちがも お邪魔しまぁ~す♪
ずーずーしい ちがこさんのこと、さっさとコッヘルを出して 梅酒とツマミを机に並べる。
暖炉の上には やかんが チンチン音をたてて酒盛りを盛り上げてくれたよ。
はっ!
ちがこさん驚いた!!
目の前にいるのは
サンタクロース♪
フツーの登山者と思っていたが よくよく見ると やっぱりサンタクロースなのだ
きゃぁーーーーっ♪
赤いフリースを着た白いお髭の大柄なサンタ(宮川さん)と 青いダウンを着た小柄なサンタ(高橋さん)♪
ふたりとも髪も真っ白、どこから見てもサンタとしか言いようがない
「サンタクロースの おじいちゃんだぁー
」
思わず叫ぶ ちがこさん。
サンタクロースと呼ばれても否定しないんだから サンタクロースに間違いない
「何もあげないけどね!」
そう言って 青いサンタが笑う。
それから・・・・
食事の時間まで雑談が はじまった。
このサンタたち、実はスゴイ人たちなのだ!
お年は60代後半、ふたりとも大学時代から 山岳部、ワンダーフォーゲルに所属し、今日まで 海外の高山にも足を運ぶ お山のスペシャリストたち・・・
ふたりのお話は 面白く、赤いサンタと 青いサンタは交互に 色々な山の経験談を聞かせてくれたよ
(*高橋さんのホームページ、【山旅記】。海外のお山を中心に素晴しい山行記録を見ることができます。)
食事を済ませ、そしてまた呑みなおし・・・
(とても美味しい夕食でした。)

ふたりの話は尽きることはない。
小屋番さんの 「7時半 消灯です・・・」というまで楽しい話は続いた
また素晴しい人たちと出会うことができた。
まだ
クリスマスには ちょいと早いけど 山の楽しい話をプレゼントしてもらった ひとちがであ~る。
気の利いた小屋は 快適だった。
残念なことに 小屋の人たちとは ほとんど会話をすることはなかったけど 山小屋泊は
いいもんだ!(そう! そう!!)
夜は動けないほど重たい布団で 寒いこともなく
爆睡した ひとちがであった・・・
朝がきた。
お兄さんも サンタたちも山頂を目指して出発していった
(別れは淋しいもんですな
)
ひとちがは?
はははは!
のんびり下るだけですから・・・
小屋の前にあるトイレに寄ってから出発することにぃー
ところが
夜は 小屋の中にあるトイレを使わせてもらえるが 日中は外のトイレを利用する決まり。
水場の横にある女性トイレに立ち寄る ちがこさん。

トイレは3つある。
一番最初のドアを開けた。
がびーーーーん↓
こりゃ ちょいと無理かな
ちがこさんが見たものは・・・
(
写真では撮れないので 図解します
)

便器の場外で盛り上がっていた 立派な う○ち。
あ゛―――っ↓
犯人は
ちがこさんじゃありませんからねぇー
テント泊の方に 女性がいたかはわかりませんが、小屋に泊った女性は ちがこさんだけ。
疑われる可能性大!
慌てて二番目のトイレのドアを開ける。
へっ?
何か変だ。
何が変って 床が段差になっているのはいいけど 壁側に便器の後ろがあるので 用を足すのに不便じゃん

このトイレって便器のつけ方
間違ってませんかぁー?
とりあえず三番目のトイレのドアを開ける。
あは↓
便器がない。
床の上に便器型の穴が ぽこんと開いている

究極のトイレ三択!
さぁ、どれにする ちがこさん?
はははは
三番目で
変な汗をかいてしまった
苦笑いをしながら 小屋の前に戻ると ひとしさんが悲惨な顔で 男性トイレから戻ってきた。
「大変でしたぁー
」
ひとしさんの説明によると・・・

男性トイレはふたつある。
最初のトイレに入った所、大変なことに気がついた。
ドアの鍵が壊れている
でもって 扉が開いてしまうので 扉についている紐を 引っ張っていないと用が足せない。
(ひょぇぇーーーっ
)

落ち着かないので 二番目のトイレに入ってみた。
するとぉー・・・
扉に穴が開いている
丁度 立った位置で目の高さなのだ。
穴は5センチほどあるので 外から覗かれそうで落ち着かない。
(どうしれってか
)

究極のトイレ選択!
どうやら 穴のトイレに ひとしさんは入ったようだ。
あはははは
色んなことがあるもんですな。
ついでに もうひとつ、トイレの横には な、なんと 素泊小屋なるものがあった。
プレバブの畳の部屋には何もない

うがぁーーーっ!
超サブそうじゃんねぇーっ↓
山小屋の人の意味深な言葉が今ようやく理解できた ひとちが。
危うく凍死する所だった
あ゛―――っ
一泊二食にしといてよかった・・・
ようやく出発、帰り際にテント泊した登山者に声わかけてみる。
「テントどうでした?」
「サブくて大変でした。あるものすべて着込んでシュラフに潜って眠りましたが あまりの寒さで動けませんでした。テントの中も凍ってましたし
」
よ、よかったぁー
テント泊じゃなくて!
山小屋VSテント泊、今回の
勝利は 山小屋かな♪
今日もお天気なかなかじゃん!
さぁ、夜叉神峠へ向うよぉーっ♪
後編に続く・・・
山のサンタクロースたち♪
南御室小屋
(赤石山脈北部エリア)
中 編

色々な出会いがある・・・
山小屋での暖炉を囲んでの楽しいひととき。
サンタクロースたちから 大きなプレゼントもらっちゃった♪
今回の山行にでかける数日前、ちがこさんは山小屋に電話した。
「もし もぉ~し、山小屋さんですか?
土曜に寝具なしの素泊で2名お願いしまぁ~す

でもって 小屋の混み具合を ついでに聞いてみた。

「お客さんを入れても 今のところ4名です。
もう寒いですから宿泊客は少ないですよ、本当に 寝具なしの素泊でいいんですかぁー

気温は夜になると氷点下5度以下になりますから真冬装備でお出かけください。」
とのこと

ええええーーーっ!
そ、そんなにサブイのぉーっ?
なんだか小屋の人の意味深な言葉

う~ん 怪しい・・・・
何かある・・・
ひとしさんとは テントはもう寒いからヤメにして 小屋もシュラフと食料を持ち込めば 混雑も気にしないで気軽に宿泊できるんじゃないかと 寝具なしの素泊と決めていたのであ~る


(うししししし。)
やっぱり やぁ~めた!
「すんません、やっぱし 一泊二食でお願いしまぁ~す♪」
ひとしさんの了解も得ずに ころっと予定変更。
(ケチな ちがこさんとしては優秀な判断でしたな


鳳凰三山を縦走し、ゴキゲンで山を下り 南御室小屋に到着した ひとちが。
いくつかのテントを横目で チラリ。
日が暮れ始め 外は冷え始めていた。
テント泊の方には気の毒と思いながらも ひとちがは ウハウハであ~る。
うはははは!
今夜は ごはんももらえるし、暖かい小屋で のんびり楽しむもんねぇー

(わぁーい

さっそく手続きをする。
丁度、ひとちがと ほぼ同時に小屋に到着した2人の登山者がいた。
ん?
もしかして ひとちがの他 宿泊2名の方々?
夜叉神方面から登ってこられたみたいであ~る。
部屋に案内された。
暖炉の火が ほどよく部屋を暖めている。
広々した部屋には すでに到着して くつろいでいる お兄さんがひとり。
今夜は 全部で5名ってわけだぁー。
(ラッキー♪)
ひとちがの寝場所を確認、どかっとザックを降ろす。
床の間の上に 広い敷布団、毛布も敷かれ 掛け布団、毛布も温かそうであ~る

それにしても この小屋は清潔なのだ。
とても居心地よさそうじゃん!
(うん、うん

テント泊とは違い テントを張ることも食事の支度をすることもない。
同時に到着した2名の方たちは 暖炉の前を陣取り酒盛りを始めた。
うは!
ひとちがも お邪魔しまぁ~す♪
ずーずーしい ちがこさんのこと、さっさとコッヘルを出して 梅酒とツマミを机に並べる。
暖炉の上には やかんが チンチン音をたてて酒盛りを盛り上げてくれたよ。

ちがこさん驚いた!!
目の前にいるのは
サンタクロース♪
フツーの登山者と思っていたが よくよく見ると やっぱりサンタクロースなのだ

きゃぁーーーーっ♪

ふたりとも髪も真っ白、どこから見てもサンタとしか言いようがない

「サンタクロースの おじいちゃんだぁー

思わず叫ぶ ちがこさん。
サンタクロースと呼ばれても否定しないんだから サンタクロースに間違いない

「何もあげないけどね!」
そう言って 青いサンタが笑う。
それから・・・・
食事の時間まで雑談が はじまった。
このサンタたち、実はスゴイ人たちなのだ!
お年は60代後半、ふたりとも大学時代から 山岳部、ワンダーフォーゲルに所属し、今日まで 海外の高山にも足を運ぶ お山のスペシャリストたち・・・
ふたりのお話は 面白く、赤いサンタと 青いサンタは交互に 色々な山の経験談を聞かせてくれたよ

(*高橋さんのホームページ、【山旅記】。海外のお山を中心に素晴しい山行記録を見ることができます。)
食事を済ませ、そしてまた呑みなおし・・・
(とても美味しい夕食でした。)
ふたりの話は尽きることはない。
小屋番さんの 「7時半 消灯です・・・」というまで楽しい話は続いた

また素晴しい人たちと出会うことができた。
まだ

気の利いた小屋は 快適だった。
残念なことに 小屋の人たちとは ほとんど会話をすることはなかったけど 山小屋泊は
いいもんだ!(そう! そう!!)



お兄さんも サンタたちも山頂を目指して出発していった

(別れは淋しいもんですな

ひとちがは?
はははは!
のんびり下るだけですから・・・
小屋の前にあるトイレに寄ってから出発することにぃー



夜は 小屋の中にあるトイレを使わせてもらえるが 日中は外のトイレを利用する決まり。
水場の横にある女性トイレに立ち寄る ちがこさん。

一番最初のドアを開けた。
がびーーーーん↓
こりゃ ちょいと無理かな

ちがこさんが見たものは・・・
(



便器の場外で盛り上がっていた 立派な う○ち。
あ゛―――っ↓
犯人は
ちがこさんじゃありませんからねぇー
テント泊の方に 女性がいたかはわかりませんが、小屋に泊った女性は ちがこさんだけ。
疑われる可能性大!
慌てて二番目のトイレのドアを開ける。

何か変だ。
何が変って 床が段差になっているのはいいけど 壁側に便器の後ろがあるので 用を足すのに不便じゃん


このトイレって便器のつけ方
間違ってませんかぁー?
とりあえず三番目のトイレのドアを開ける。
あは↓
便器がない。
床の上に便器型の穴が ぽこんと開いている


究極のトイレ三択!
さぁ、どれにする ちがこさん?
はははは

三番目で

変な汗をかいてしまった

苦笑いをしながら 小屋の前に戻ると ひとしさんが悲惨な顔で 男性トイレから戻ってきた。
「大変でしたぁー


男性トイレはふたつある。
最初のトイレに入った所、大変なことに気がついた。
ドアの鍵が壊れている

でもって 扉が開いてしまうので 扉についている紐を 引っ張っていないと用が足せない。
(ひょぇぇーーーっ


落ち着かないので 二番目のトイレに入ってみた。
するとぉー・・・
扉に穴が開いている

丁度 立った位置で目の高さなのだ。
穴は5センチほどあるので 外から覗かれそうで落ち着かない。
(どうしれってか


究極のトイレ選択!
どうやら 穴のトイレに ひとしさんは入ったようだ。
あはははは

色んなことがあるもんですな。
ついでに もうひとつ、トイレの横には な、なんと 素泊小屋なるものがあった。
プレバブの畳の部屋には何もない

うがぁーーーっ!
超サブそうじゃんねぇーっ↓
山小屋の人の意味深な言葉が今ようやく理解できた ひとちが。
危うく凍死する所だった

あ゛―――っ
一泊二食にしといてよかった・・・

「テントどうでした?」
「サブくて大変でした。あるものすべて着込んでシュラフに潜って眠りましたが あまりの寒さで動けませんでした。テントの中も凍ってましたし

よ、よかったぁー
テント泊じゃなくて!
山小屋VSテント泊、今回の

今日もお天気なかなかじゃん!
さぁ、夜叉神峠へ向うよぉーっ♪

2010年11月10日
鳳凰三山 ピーカン晴れ♪
2010/11/06・07
とっておきのスペシャルコース♪
鳳凰三山
(赤石山脈北部エリア)
全山行 203回
百名山 40座

前 編
標高 高峰 2778m 地蔵ヶ岳 2764m 観音岳 2840m 薬師岳 2780m
天気
ピーカン晴れ♪
山行時間 9時間10分
〈コース〉自宅(2:30)-広河原(6:50)-白鳳峠登山口(7:05)-白鳳峠(9:00)-高峰(10:40-11:00)-赤ヌケ沢ノ頭(11:45)-地蔵ヶ岳(12:00-12:40)-赤ヌケ沢ノ頭-観音岳(1:50-2:20)-薬師岳(2:50)-南御室小屋(4:00)
素晴しい花崗岩の山・・・
白い砂、青空に聳え立つ地蔵ヶ岳のオベリスク・・・
鳳凰三山を縦走しよう!
ガッツり登っちゃいますよぉー!!
今週も ひとちがの旅が始まった。
げっ。。。。
車、停まっちゃいそうじゃん
ハプニングであ~る
真夜中、前日拝借した すえたろうさんのエクストレールは 朝霧付近でエンジントラブル!
まだ走行している車は少ないが 霧の中これ以上進むのは不可能、愕然とする ひとちが
以前の ひとしさんなら、こんなハプニングにみまわれた場合、
「もう いいです、ヤメましょう
」
と 間違いなく言った
しかぁ~し、ひとしさんも強くなりましたよぉー
Uターンして すえちせ宅に直行、山にはあまり出番のないご老体のギャランに乗り換え改めて出発することにぃー
内心 ちがこさんもピンチであ~る
ご老体のギャランのナビは 全く役に立たないので地図がないと南アルプスのバスが出る 芦安には行けないのだ!
道路マップ持ってこなかったしぃー
(道がわからんじゃん
)
おっ!
そうそう・・・
思い出した、先日 ちせこさんに貸してやった 山のアクセス本が すえちせっちにあったっけ!
(ラッキー♪)
すえちせ宅の裏口から まるで泥棒のように侵入する ちがこさん
生まれ育った家とはいえ、真っ暗闇の中、裏口の鍵の隠し場所を探すのも大変、その上 鍵穴がよく見えないときた!
(ふんがぁー
)
ようやく開いた裏口が開いた。
なんとかギャランのキーとアクセス本をゲットし ようやく一時間遅れで出発
(よっしゃ
)
ふはぁぁぁ・・・・
朝から大変だったぁー・・・
ひとしさんは 遅れた時間を取り戻すために車をブンブン飛ばす。
(うっひょぉーーーっ
)
なんたって始発の
バスに間に合いたいからであ~る。
今回の縦走は 夜叉神へ車を停め、始発の
バスに乗車、広河原から白鳳峠を登りたい。
そのためには 手前にある芦安のバス停で 料金を支払い 夜叉神で待っていなくてはいけないからだ。
しかぁ~し、現実は甘くはないですな
芦安に到着したのは 始発の
バスには ちょいと間に合わなかった。
(がぁぁぁ~~~ん
)
おや?
ラッキーなことに タクシーが乗客待ちしてるじゃん!
バスは出発しちゃったけど 満員になれば タクシーは出る。
(うほほ!)
さっそく交渉
二人分のお金を払い 夜叉神へ再び車を飛ばす。
「よかったねぇー、ひとしさん。これで予定通りの山行ができるね♪」
ひとしさんも
ホッとしたようであ~る。
山靴を履いて支度していると タクシーがきた。
(わぁーい
)
大急ぎで荷物を ずるずる引きずりながらタクシーへ向う ちがこさん。
ん?こちらを見ている人物がぁー・・・
「ひとちがさんじゃありませんか
」
な、なんと ひとちがに声をかけた人物・・・
うっへぇぇぇーーーーっ!
Yちゃんじゃん!
ぶ、ぶったまげぇーっ!!

Yちゃんは ひとちがの山友であ~る。
ブログ上でも 長いお付き合い。
偶然とはいえ、同じタクシーに乗り合わせることになるとは
(うはははは!)
これも 車が故障して時間がずれたハプニング
なんてラッキー♪
(うん、うん
)
南アルプス林道の紅葉も絶頂期、タクシーの運転手さんのトークと Yちゃんとの会話を楽しみながら広河原に向う ひとちがであった
広河原に到着、甲斐駒に向うYちゃんとは ここでお別れ、北沢峠行きのバスに
手を振る ちがこさん。
って・・・
Yちゃんに
手を振ったのに 乗客の皆さん ほぼ全員 ちがこさんに
手を振っている。
(あはははは・・・ちょいと恥ずかしい ちがこさんでした
)
さっそく登山口に向う
林道から見える北岳が雪化粧した姿も格別であ~る。

登山口から いきなりの急登が始まった

ひとちがの他にも登山者が数名、同じコースから鳳凰三山を目指す。
地図にも 【厳しい登り】と記載はあったが う~ん、ホントにキビシーッ
延々と登る
登るしかない
うっへぇーーーっ!!
美しいシラビソの林を抜け ようやく大きな石が ゴロゴロした白鳳峠に到着。
(やったね
)

ぶふぁぁぁぁーーーっ
た、大変だったねぇー・・・・
振り返ると 北岳が どかんとスゴイ迫力であ~る

八ヶ岳が くっきりと青空に浮かんでいる・・・

きゃぁーっ!
超綺麗♪
あまりの素晴しさに見とれ 足が先に進まない程なのだ

と。
安心しちゃいけません。
ここからも急登が続く、高峰までは景色はよいけど なかなか手ごわい。
うが
うが
うが
うが・・・・
がんばれぇーっ!
おっ♪
あれに見えるは 地蔵ヶ岳のオベリスクじゃん!
とんがった頭が ぴょこんと見えた。
俄然張り切る ひとちが。

高峰に到着、さっそく 携帯で すえちせに連絡を入れとこう。
朝起きたら いつの間にか 車が入れ替わっているのを見たら さぞかし驚くでしょうからね!
(すえちせは爆睡してましたから
)

わぁ~ぉ♪
それにしても なんていい景色・・・
360度の大パノラマじゃんねぇーっ!!

高峰からの展望を満喫して 地蔵ヶ岳に向う。

地蔵ヶ岳の山容は 花崗岩の隆起した無数の岩に囲まれ、まるでたくさんの仏像が立ち並んでいるようにも見える
ちょいと下って アカヌケ沢ノ頭に到着、観音岳と地蔵ヶ岳の分岐であ~る。
ザックをデポして 10分ほど下ると 賽の河原、オベリスクの直下なのだが だぁ~れもいない
な、なんで?
皆さんオベリスクに
登らないんですかぁー?
こんなにスゴイ オベリスクに登れちゃうのに

賽の河原に降りた。

ひとちが?
もちろん登りますとも!
(うはははは!)

さっそく岩を這い登る
(うりゃぁーーーっ!)
でっかい岩は見上げるとクラクラするほど高い
三年前に登った岩の限界まできた。
やっぱし怖いもんは 怖い
大きな石は なんとか手は届くものの 重たいお尻の ちがこさんには よいこらしょとがんばっても登れそうにない。
(ふぇぇぇーん
)
もし登れたとしても 降りるのは絶対無理そうなので やっぱり断念、ひとしさんに希望を託す・・・
さすが マイダ~リン♪
ひょい
ひょいと岩を登る姿は かっちょいい!
しかぁ~し、山頂岩の割れ目に垂れ下がるロープまでは 難しいらしい・・・
「
怖いですぅー・・・、行けないこともないですが 危険そうなので今回は ここまでにしておきます。」
(慎重派の ひとしさんですから
)
さぁ~て、ひとしさんは どこまで登ったのかな?
うはは!
ここまでじゃぁーっ!

誰もいない地蔵岳を満喫し、デポしたザックの アカヌケ沢ノ頭まで 登り返す。
地蔵ヶ岳を眺めながら ランチを楽しむご夫妻と合流、ひとちがも おむすびをパクつく。
(山ごはんは最高ですな
)

まだまだ先は長い
観音岳に向けて出発♪
(よっしゃ!)

登って
降りて
登って
降りて・・・
過去の記憶は乏しくなりかけていた。
本日は山小屋に宿泊なので時間のゆとりがあるので 素晴しい稜線を楽しもう
(うん うん
)


観音岳に到着、振り返ると さっき登ったばかりのオベリスクが小さくなっている。

薬師岳方向は 花崗岩の白い美しい稜線が続く・・・

がんばって登って ホントよかったぁー・・・

超ゴキゲンな ひとちが、
薬師岳でイエーっ!

ちょいと遊びすぎたかな
(あはは。)
雲が湧き上がって雲海を作り出している。
そろそろ小屋へ向おう!
今夜は 南御室小屋に宿泊であ~る
(ケチな ひとちがが一泊二食の小屋泊なんで珍しいでしょ? これには深いわけがあったのだ!)
下っていくと すぐ下にある薬師小屋は 随分と賑わっている。
夜叉神方面からの登山者で 小屋の外にあるテーブルベンチも満席じゃん
(この日、50名程の宿泊者がいたそうです。)

薬師小屋
最後の 砂払い岳を越えよう
11月を過ぎると山は冬支度を始める。
ツララも成長し始めてこの通り

大きな巨岩が立ち並ぶその中には ガマ石なるカエルが どでんと座っていたよ。
(わはははは!)

樹林帯を のんびり下ると広い敷地に到着、南御室小屋であ~る。
テント場も広く、快適そうな小屋じゃんねぇー

南御室小屋

テント場 小屋の中

小屋のデッキ 水場
ん?
夜叉神方面から ひとちがと山小屋にほぼ同時に到着したのは?
続きは中編でのお楽しみ♪
後編はこちらから♪
とっておきのスペシャルコース♪
鳳凰三山
(赤石山脈北部エリア)
全山行 203回
百名山 40座
前 編
標高 高峰 2778m 地蔵ヶ岳 2764m 観音岳 2840m 薬師岳 2780m
天気

山行時間 9時間10分
〈コース〉自宅(2:30)-広河原(6:50)-白鳳峠登山口(7:05)-白鳳峠(9:00)-高峰(10:40-11:00)-赤ヌケ沢ノ頭(11:45)-地蔵ヶ岳(12:00-12:40)-赤ヌケ沢ノ頭-観音岳(1:50-2:20)-薬師岳(2:50)-南御室小屋(4:00)
素晴しい花崗岩の山・・・
白い砂、青空に聳え立つ地蔵ヶ岳のオベリスク・・・
鳳凰三山を縦走しよう!
ガッツり登っちゃいますよぉー!!
今週も ひとちがの旅が始まった。

車、停まっちゃいそうじゃん

ハプニングであ~る

真夜中、前日拝借した すえたろうさんのエクストレールは 朝霧付近でエンジントラブル!
まだ走行している車は少ないが 霧の中これ以上進むのは不可能、愕然とする ひとちが


「もう いいです、ヤメましょう

と 間違いなく言った

しかぁ~し、ひとしさんも強くなりましたよぉー

Uターンして すえちせ宅に直行、山にはあまり出番のないご老体のギャランに乗り換え改めて出発することにぃー

内心 ちがこさんもピンチであ~る

ご老体のギャランのナビは 全く役に立たないので地図がないと南アルプスのバスが出る 芦安には行けないのだ!
道路マップ持ってこなかったしぃー

(道がわからんじゃん


そうそう・・・
思い出した、先日 ちせこさんに貸してやった 山のアクセス本が すえちせっちにあったっけ!
(ラッキー♪)
すえちせ宅の裏口から まるで泥棒のように侵入する ちがこさん

生まれ育った家とはいえ、真っ暗闇の中、裏口の鍵の隠し場所を探すのも大変、その上 鍵穴がよく見えないときた!
(ふんがぁー

ようやく開いた裏口が開いた。
なんとかギャランのキーとアクセス本をゲットし ようやく一時間遅れで出発

(よっしゃ


ふはぁぁぁ・・・・
朝から大変だったぁー・・・
ひとしさんは 遅れた時間を取り戻すために車をブンブン飛ばす。
(うっひょぉーーーっ

なんたって始発の



そのためには 手前にある芦安のバス停で 料金を支払い 夜叉神で待っていなくてはいけないからだ。
しかぁ~し、現実は甘くはないですな

芦安に到着したのは 始発の

(がぁぁぁ~~~ん


ラッキーなことに タクシーが乗客待ちしてるじゃん!
バスは出発しちゃったけど 満員になれば タクシーは出る。
(うほほ!)
さっそく交渉

二人分のお金を払い 夜叉神へ再び車を飛ばす。
「よかったねぇー、ひとしさん。これで予定通りの山行ができるね♪」
ひとしさんも

山靴を履いて支度していると タクシーがきた。
(わぁーい

大急ぎで荷物を ずるずる引きずりながらタクシーへ向う ちがこさん。

「ひとちがさんじゃありませんか

な、なんと ひとちがに声をかけた人物・・・
うっへぇぇぇーーーーっ!
Yちゃんじゃん!
ぶ、ぶったまげぇーっ!!
Yちゃんは ひとちがの山友であ~る。
ブログ上でも 長いお付き合い。
偶然とはいえ、同じタクシーに乗り合わせることになるとは

(うはははは!)
これも 車が故障して時間がずれたハプニング

なんてラッキー♪
(うん、うん

南アルプス林道の紅葉も絶頂期、タクシーの運転手さんのトークと Yちゃんとの会話を楽しみながら広河原に向う ひとちがであった

広河原に到着、甲斐駒に向うYちゃんとは ここでお別れ、北沢峠行きのバスに

って・・・
Yちゃんに


(あはははは・・・ちょいと恥ずかしい ちがこさんでした

さっそく登山口に向う

林道から見える北岳が雪化粧した姿も格別であ~る。
登山口から いきなりの急登が始まった

ひとちがの他にも登山者が数名、同じコースから鳳凰三山を目指す。
地図にも 【厳しい登り】と記載はあったが う~ん、ホントにキビシーッ





うっへぇーーーっ!!
美しいシラビソの林を抜け ようやく大きな石が ゴロゴロした白鳳峠に到着。
(やったね

ぶふぁぁぁぁーーーっ
た、大変だったねぇー・・・・
振り返ると 北岳が どかんとスゴイ迫力であ~る

八ヶ岳が くっきりと青空に浮かんでいる・・・
きゃぁーっ!
超綺麗♪
あまりの素晴しさに見とれ 足が先に進まない程なのだ

と。

ここからも急登が続く、高峰までは景色はよいけど なかなか手ごわい。




がんばれぇーっ!

あれに見えるは 地蔵ヶ岳のオベリスクじゃん!
とんがった頭が ぴょこんと見えた。
俄然張り切る ひとちが。
高峰に到着、さっそく 携帯で すえちせに連絡を入れとこう。
朝起きたら いつの間にか 車が入れ替わっているのを見たら さぞかし驚くでしょうからね!
(すえちせは爆睡してましたから

わぁ~ぉ♪
それにしても なんていい景色・・・
360度の大パノラマじゃんねぇーっ!!
高峰からの展望を満喫して 地蔵ヶ岳に向う。
地蔵ヶ岳の山容は 花崗岩の隆起した無数の岩に囲まれ、まるでたくさんの仏像が立ち並んでいるようにも見える

ちょいと下って アカヌケ沢ノ頭に到着、観音岳と地蔵ヶ岳の分岐であ~る。
ザックをデポして 10分ほど下ると 賽の河原、オベリスクの直下なのだが だぁ~れもいない

な、なんで?
皆さんオベリスクに
登らないんですかぁー?
こんなにスゴイ オベリスクに登れちゃうのに

賽の河原に降りた。
ひとちが?
もちろん登りますとも!
(うはははは!)
さっそく岩を這い登る

(うりゃぁーーーっ!)
でっかい岩は見上げるとクラクラするほど高い

三年前に登った岩の限界まできた。
やっぱし怖いもんは 怖い

大きな石は なんとか手は届くものの 重たいお尻の ちがこさんには よいこらしょとがんばっても登れそうにない。
(ふぇぇぇーん

もし登れたとしても 降りるのは絶対無理そうなので やっぱり断念、ひとしさんに希望を託す・・・
さすが マイダ~リン♪



「

(慎重派の ひとしさんですから

さぁ~て、ひとしさんは どこまで登ったのかな?
うはは!
ここまでじゃぁーっ!
誰もいない地蔵岳を満喫し、デポしたザックの アカヌケ沢ノ頭まで 登り返す。
地蔵ヶ岳を眺めながら ランチを楽しむご夫妻と合流、ひとちがも おむすびをパクつく。
(山ごはんは最高ですな

まだまだ先は長い

観音岳に向けて出発♪
(よっしゃ!)




過去の記憶は乏しくなりかけていた。
本日は山小屋に宿泊なので時間のゆとりがあるので 素晴しい稜線を楽しもう

(うん うん

観音岳に到着、振り返ると さっき登ったばかりのオベリスクが小さくなっている。
薬師岳方向は 花崗岩の白い美しい稜線が続く・・・
がんばって登って ホントよかったぁー・・・
超ゴキゲンな ひとちが、
薬師岳でイエーっ!
ちょいと遊びすぎたかな

(あはは。)
雲が湧き上がって雲海を作り出している。
そろそろ小屋へ向おう!
今夜は 南御室小屋に宿泊であ~る

(ケチな ひとちがが一泊二食の小屋泊なんで珍しいでしょ? これには深いわけがあったのだ!)
下っていくと すぐ下にある薬師小屋は 随分と賑わっている。
夜叉神方面からの登山者で 小屋の外にあるテーブルベンチも満席じゃん

(この日、50名程の宿泊者がいたそうです。)
薬師小屋
最後の 砂払い岳を越えよう

11月を過ぎると山は冬支度を始める。
ツララも成長し始めてこの通り

大きな巨岩が立ち並ぶその中には ガマ石なるカエルが どでんと座っていたよ。
(わはははは!)

テント場も広く、快適そうな小屋じゃんねぇー

南御室小屋
テント場 小屋の中
小屋のデッキ 水場

夜叉神方面から ひとちがと山小屋にほぼ同時に到着したのは?


2010年08月11日
これが青春だぁー!!
2010/08/07・08
甲斐駒ヶ岳
黒戸尾根より・・・
全山行 192回
百名山 37座

標高 甲斐駒ヶ岳 2967m
天気
晴れ・
曇り
山行時間 30時間10分
距離 30.20km
〈コース〉7日・自宅(2:45)-竹宇駒ケ岳神社(5:00)-笹ノ平(7:30)-刀利天狗(9:20)-五合目小屋(10:20)-七丈第一小屋・テント場(11:30-1:00)-八合目(1:30)-山頂(2:30-2:45)-八合目(4:00)- 七丈第一小屋・テント場(4:40)
8日・テント場から下山(6:40)-竹宇駒ケ岳神社(11:20)
うはははは!
ひとちが とうとうやりました!!
日本三大急登のひとつ 黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳へ・・・・
ひとしさんは決めた
「
テント泊でいきましょう!」
テントにするんだね・・・
ちがこさんは 重たいザックを背負って 標高差2200mの黒戸尾根を登るのは大変かと考えていた。
しかぁ~し、混み合う山小屋を想像すると がんばってテントで行くっきゃないと ひとしさんに やっぱり同感であ~る
なんと無謀な ひとちが・・・・
ここんところテントは すっかりご無沙汰していた
支度も大変、水場は小屋までないから こらしょと背負う、なんと7リットル
(うへへ!)
はははは
いつもながらに バカ重いザック
登山口から出発する地点で 肩に重みがずっしりかかり これから先の山行が不安であ~る。

黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳に登ってみたい・・・
そう思ったのは 以前、日向山を山行した時からだ。
偶然 竹宇駒ケ岳神社で 黒戸尾根を下ってきた山男たち。
大きなザックを背負って勇壮と歩く姿は かっっちょいい! の一言につきる。
いつかは ひとちがも・・・
そんな思いがついに実現する。
(イェーッ!)
尾白川にかかる橋を渡る。

橋からみる尾白川は 白砂に透き通るような水の流れ・・・
さすが南アルプスは水が綺麗だ。
(うん、うん
)

ゆるやかな登山道を ブンブン歩く
さすが夏場は暑いのは仕方ないけど ひとちがの二人の間を交互につきまとう虫が じゃまっけであ~る。
(はらっても はらっても とてもしつこい虫
)
ちがこさん、命名!
クロド虫
スゴイ登りじゃないのに 汗は留まることを知らないらしい。
振り返れば 滝のように流れ落ちる汗と戦う ひとしさん
ハンパじゃない
おかげさまで 水は こらしょと持ってますからねぇー
(うはははは!)
ガブ
ガブ
ガブ
ガブ
ゴク ゴク ゴク ゴク
うんめぇーっ!!
ペースも順調、重いザックを背負っている割には 予定通りなのがうれしい
ところが・・・
抜かれる 抜かれる 登山者の方の早いこと
いったい何人の人に ひとちが 追い抜かれたことか・・・
皆さん 軽装備、涼しい顔で走るように登っていく。
うんがぁぁぁーーーっ
ひとちがも がんばらねば!!

長い八丁登りは
樹林帯、展望もないので同じような道が
ずーーーーーっと続いた。
(はぁぁぁぁ・・・
)
ようやく笹ノ平の分岐に到着。
っていっても ここから先も 笹の生えた道が
ずーーーーーっと続く。
(はぁぁぁぁ・・・
)

いつまで続くんじゃぁー!!
ちょっとした木がうるさくない展望地から 富士山が顔を出している。

ここまでは まずまずのお天気、山頂はどうだろう?
懸命に登り続ける
うが
うが
うが
うが
うが
息が苦しい、花もなく 登山道も単調なので写真撮影も ほとんどなし
おっ♪
キノコ み~っけ♪
ひとしさんより 軽めのザックを背負った ちがこさんが かがんで写真を撮る。
息を止めて ピントを合わせ ぱちり
ぶふぁぁぁぁーーーっ!
く、くるしかったぁーーーーっ・・・
急に止まって 更に息を止めるなど自殺行為
血液が心臓から流れないで停止してしまったようで 頭はクラクラ、足が重くなり、心臓がバクバクしている

「ひとしさんは いつも大変だよね、こんなに登山中の写真撮影が苦しいと思わなかったよぉ~
」
普段 何気に写真撮影をしている ひとしさんだが 険しい登りや辛い山歩きの時は 写真を撮るのは とっても大変だということを ようやくわかった ちがこさんであ~る。
(ひとしさんに 感謝! 感謝!!)
刃渡りに到着
鎖がしっかりつけられている。
もっと怖いのかと思っていたけど 頑固な鎖は切れることはなさそうじゃんねぇー。


刃渡りからの展望を楽しみながら 無事に通過。
ヤセ尾根を越えて 刀利天狗に出た。

まだまだ先は長いぞぉー!!
(はぁぁぁぁぁ・・・)
かつて五合目小屋があった場所からはお楽しみがぁー
(何? 何?)
梯子♪ 梯子♪ 梯子♪
ほぼ垂直、上しか見ることができない梯子・・・
(下を見たら 重たいザックと共に滑落しそうなのでやめました
)


梯子と梯子の間には こんなにコワぁーい鎖場も

あ゛――――っ・・・
進まなきゃダメなわけね・・・・
ようやく七丈第一小屋に到着。
(ほっ
)
冷たくて美味しい水の豊富な小屋であ~る
ひとしさんは 受付を済ませ 第二小屋の横から 壊れそうな梯子を上りテント場へ。
(テント場の一等地をゲットしたいがために ひとしさんは ちがこさんを置いてきぼり
)

じゃなくて、ちがこさんは 快適に整備されているトイレに寄ってたんだよ
(ははは!!)
ところが・・・
梯子を上って2分のテント場、歩けど 歩けど 一向に着く様子がない。
(
えっ?)
どんどん甲斐駒の山頂へ向っているような・・・
ちがこさん、ちょいと不安になってきた。
『テント場通り過ぎちゃって 山頂まで行かないよね?』
急に不安になった
「ひとしさぁ~ん・・・」
思わず上に向って叫んでみる。
もちろん返事はない。
げっ、どうしよう・・・
もときた道を逆もどり。
するとぉー・・・
スゴイ大股、ランニング姿で大きなザックを背負った 筋肉モリモリのお姉さんがやってきた!
(うっへぇーっ
)
どう見ても 体格は山男
日に焼けた肩と腕、勇ましいとしか言いようがない。
すごぉ~い!!
これこれ 感心している場合じゃないでしょ ちがこさん。
はい、はい そうでしたな・・・
どうやら お姉さんの行く先は 同じテント場のようなので 後ろからついていけば安心。
なんともなさけない ちがこさんであ~る。
やっと到着、すでに ひとしさんはテントを広げ始めていた。
先客は 若いお洒落な都会のお姉さん。
その手際のいいことっていったら びっくり仰天
ささっとテントを設営すると レジャーシートを横に敷き 本を読み始めた。
(わぁ~ぉ!)
ひとちが あんぐり・・・・
もたもた 慣れない手つきで ひとしさんとテントをたてる。
あーじゃない、こーじゃない
なかなかたたないテント

ひとちがテントの反対側には 例の筋肉マンのお姉さんがテントを設営。
(ははは。)
驚いたのは このテント場には その他にも若いお姉さんたちが 単独登山でテントを背負って次々とやってきたことであ~る。
さすが 山好きの登山者が選ぶコース、それにしても女性がこんなに多いとは・・・
(う~ん
)
感心してちゃいけません。
軽ザックを背負って山頂まで進まなきゃ
テント場を後に山頂を目指す
って ここからが険しかった
岩の鉄杭から下がる鎖、登りはなんとかなりそうだけど 下りは怖いよね・・・
(ふぇぇーん
)

森林限界だ。
山の頂上が見える!
山頂は あそこだぁー♪

大喜びしていたら 下りのおじさんに言われた。
「あれは山頂じゃないよ、山頂はあと3つ山を越さないと着かないから。」
へっ?
あと 3つ?
(ひとちが泣く、、、)

ひとしさんは5時までにテント場に戻ることを計算している・・・
歩くのが遅い ちがこさん、山頂まで行きたいから必死だ。
八合目までを予想タイムの半分で登り 更にがんばる ちがこさん
がんばれぇー!!

ようやく鳥居が崩壊している八合目に到着。

お天気も怪しいので ひとしさんは なんだか落ち着かない。
「ゴロっていったら すぐに下山しますからね
」
雷の大嫌いな ひとしさんらしい
面白い岩、みぃ~つけた♪
ここまでのルートでは 石碑群、仏像、鉄剣など たくさんの信者さんたちが奉納したものを目にしてきたが、岩のてっぺんに2本の鉄剣は面白い!
「ちぃ~がこさん、ちょっと両手でグーして上に上げてみて!」
ひとしさんの指示通りに両手を挙げる。
「そこ そこ!」
撮影された写真、なんとも楽しい♪

「じゃ、ひとしさん そこに立って!」
ちがこさんが撮影したのは 触覚の生えた ひとしさんだった・・・

これ これ! 遊んでる場合じゃないでしょ!
はい、はい そうでしたな・・・
本当の山頂が見えた
気合が入る ひとちが。
(よっしゃ
)

一気に駒ケ岳神社まで
うが
うが 登る。
はぁ
はぁ
はぁ
はぁ
はぁ

数年前、北沢峠から甲斐駒を登った記憶が蘇る・・・
白く美しい花崗岩が懐かしい。

稜線を歩き山頂に向かう。
雲で展望は イマイチだけど ようやく険しい黒戸尾根を経て 山頂に到着することができた
やったぁーーーーっ♪

山頂には登山者は ひとりしかいなかった。
ほぼ貸切りの山頂で 雲の切れ間から時々顔を出す 魔利支天を眺め下山開始
ハイマツ帯を横に のんびり歩く。
予定より ずっと早く山頂に到着できたからね。
(うん、うん
)
「ねぇー ひとしさん、光岳にはライチョウがいたけど ここのお山にはライチョウはいないのかな?」
「そんな簡単にライチョウは出てこないんじゃないかな・・・」
(確か光岳山行の時も同じような会話をしていたような・・・)
あっ!
いた!!
見つけたのは ひとしさんだった。
きょとんとした顔で ライチョウがこちらを見ている・・・
怖がる様子もない。
チェッ チェッ
舌を鳴らしてみた。
わっ! わっ! わっ!
近寄ってくるライチョウ、写真を撮りまくる ひとしさん・・・

可愛い♪
しばし ハイマツ帯でライチョウのお食事を見学する ラッキーな ひとちが
ライチョウが出る時は天気が崩れる時、急いでテント場まで下ろう!
おや?
天気が よくなってきたじゃん

青空の山頂を背に 怖い鎖場を 慎重に降りる。

テント場は たくさんのテントが設営され賑やかになっていた。
(おーーーーっ
)

夕暮れに カップラーメンはよく似合う?

がっつくな ちがこさん

久しぶりの がんばっちゃった登りに コーフンして眠れない ひとちがであ~る。
がぁーっ! がぁーっ!
がぁーーーーーつ!!
ライチョウの警戒音じゃありませんよぉー
イビキです
ラッキーだったのは ひとちがテントの両側は お姉さんたちだったこと。
となりの となりの となりのテントから聞こえる おじさんのでっかいイビキが 山にこだまする
次回は 耳栓持参で
時刻は7時、静かな山の夜は ふけていく。
翌朝!
素晴しいご来光を迎えた♪

テントの前に見える 地蔵岳のオベリスクと富士山の美しいシルエット。

きゃぁーっ♪
なんて綺麗♪
夜が明けきらないうちにテント泊のみなさんは 山頂に向かっていった・・・
(お気をつけて・・・)
とりのこされた ひとちがテント、山頂は昨日がんばっちゃったから 今日は ひたすら下るっきゃない

がんばりますよぉー!!
帰りの梯子は もっと怖い。
後ろ向きで降りないと危険であ~る。
ひょぇぇぇぇーーーーっ

長い 長い ながぁ~い登山道をひたすら下り続けた
登山口の竹宇駒ケ岳神社は大渋滞だった・・・
橋は行きかう人で なかなか渡ることができず、駐車場は空きスペースを待つ車で長い列ができている。
よかったぁー・・・・
横目で 混雑がキライな ひとしさんを チラチラ見る ちがこさん。
観光客は多かれど 大きなザックで勇壮に黒戸尾根を下ってきたのは ひとちがだけ。
妙に浮いているような気もしたけど 満足感でいっぱいだったよ。
(うん、うん
)
それにしても 汗くさぁーっ
尾白川の岸辺で涼を楽しむ人たちとは 対照的なふたりであ~る。
(うはははは!)
とっても とっても充実した山歩きができたね ひとしさん♪

またテント背負って 山ジプシーしよう
甲斐駒ヶ岳
黒戸尾根より・・・
全山行 192回
百名山 37座
標高 甲斐駒ヶ岳 2967m
天気


山行時間 30時間10分
距離 30.20km
〈コース〉7日・自宅(2:45)-竹宇駒ケ岳神社(5:00)-笹ノ平(7:30)-刀利天狗(9:20)-五合目小屋(10:20)-七丈第一小屋・テント場(11:30-1:00)-八合目(1:30)-山頂(2:30-2:45)-八合目(4:00)- 七丈第一小屋・テント場(4:40)
8日・テント場から下山(6:40)-竹宇駒ケ岳神社(11:20)
うはははは!
ひとちが とうとうやりました!!
日本三大急登のひとつ 黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳へ・・・・
ひとしさんは決めた

「

テントにするんだね・・・
ちがこさんは 重たいザックを背負って 標高差2200mの黒戸尾根を登るのは大変かと考えていた。
しかぁ~し、混み合う山小屋を想像すると がんばってテントで行くっきゃないと ひとしさんに やっぱり同感であ~る

なんと無謀な ひとちが・・・・
ここんところテントは すっかりご無沙汰していた

支度も大変、水場は小屋までないから こらしょと背負う、なんと7リットル

(うへへ!)
はははは

いつもながらに バカ重いザック

登山口から出発する地点で 肩に重みがずっしりかかり これから先の山行が不安であ~る。
黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳に登ってみたい・・・
そう思ったのは 以前、日向山を山行した時からだ。
偶然 竹宇駒ケ岳神社で 黒戸尾根を下ってきた山男たち。
大きなザックを背負って勇壮と歩く姿は かっっちょいい! の一言につきる。
いつかは ひとちがも・・・
そんな思いがついに実現する。
(イェーッ!)
尾白川にかかる橋を渡る。
橋からみる尾白川は 白砂に透き通るような水の流れ・・・
さすが南アルプスは水が綺麗だ。
(うん、うん

ゆるやかな登山道を ブンブン歩く

さすが夏場は暑いのは仕方ないけど ひとちがの二人の間を交互につきまとう虫が じゃまっけであ~る。
(はらっても はらっても とてもしつこい虫

ちがこさん、命名!
クロド虫
スゴイ登りじゃないのに 汗は留まることを知らないらしい。
振り返れば 滝のように流れ落ちる汗と戦う ひとしさん

ハンパじゃない

おかげさまで 水は こらしょと持ってますからねぇー

(うはははは!)
ガブ




ゴク ゴク ゴク ゴク
うんめぇーっ!!
ペースも順調、重いザックを背負っている割には 予定通りなのがうれしい

ところが・・・
抜かれる 抜かれる 登山者の方の早いこと

いったい何人の人に ひとちが 追い抜かれたことか・・・
皆さん 軽装備、涼しい顔で走るように登っていく。
うんがぁぁぁーーーっ
ひとちがも がんばらねば!!
長い八丁登りは

ずーーーーーっと続いた。
(はぁぁぁぁ・・・

ようやく笹ノ平の分岐に到着。
っていっても ここから先も 笹の生えた道が
ずーーーーーっと続く。
(はぁぁぁぁ・・・

いつまで続くんじゃぁー!!
ちょっとした木がうるさくない展望地から 富士山が顔を出している。
ここまでは まずまずのお天気、山頂はどうだろう?
懸命に登り続ける






息が苦しい、花もなく 登山道も単調なので写真撮影も ほとんどなし

おっ♪
キノコ み~っけ♪
ひとしさんより 軽めのザックを背負った ちがこさんが かがんで写真を撮る。
息を止めて ピントを合わせ ぱちり

ぶふぁぁぁぁーーーっ!
く、くるしかったぁーーーーっ・・・
急に止まって 更に息を止めるなど自殺行為

血液が心臓から流れないで停止してしまったようで 頭はクラクラ、足が重くなり、心臓がバクバクしている

「ひとしさんは いつも大変だよね、こんなに登山中の写真撮影が苦しいと思わなかったよぉ~

普段 何気に写真撮影をしている ひとしさんだが 険しい登りや辛い山歩きの時は 写真を撮るのは とっても大変だということを ようやくわかった ちがこさんであ~る。
(ひとしさんに 感謝! 感謝!!)
刃渡りに到着

鎖がしっかりつけられている。
もっと怖いのかと思っていたけど 頑固な鎖は切れることはなさそうじゃんねぇー。
刃渡りからの展望を楽しみながら 無事に通過。
ヤセ尾根を越えて 刀利天狗に出た。
まだまだ先は長いぞぉー!!
(はぁぁぁぁぁ・・・)
かつて五合目小屋があった場所からはお楽しみがぁー

(何? 何?)
梯子♪ 梯子♪ 梯子♪
ほぼ垂直、上しか見ることができない梯子・・・
(下を見たら 重たいザックと共に滑落しそうなのでやめました

梯子と梯子の間には こんなにコワぁーい鎖場も

あ゛――――っ・・・
進まなきゃダメなわけね・・・・
ようやく七丈第一小屋に到着。
(ほっ

冷たくて美味しい水の豊富な小屋であ~る

ひとしさんは 受付を済ませ 第二小屋の横から 壊れそうな梯子を上りテント場へ。
(テント場の一等地をゲットしたいがために ひとしさんは ちがこさんを置いてきぼり

じゃなくて、ちがこさんは 快適に整備されているトイレに寄ってたんだよ

(ははは!!)
ところが・・・
梯子を上って2分のテント場、歩けど 歩けど 一向に着く様子がない。
(

どんどん甲斐駒の山頂へ向っているような・・・
ちがこさん、ちょいと不安になってきた。
『テント場通り過ぎちゃって 山頂まで行かないよね?』
急に不安になった

「ひとしさぁ~ん・・・」
思わず上に向って叫んでみる。
もちろん返事はない。
げっ、どうしよう・・・
もときた道を逆もどり。
するとぉー・・・
スゴイ大股、ランニング姿で大きなザックを背負った 筋肉モリモリのお姉さんがやってきた!
(うっへぇーっ

どう見ても 体格は山男

日に焼けた肩と腕、勇ましいとしか言いようがない。
すごぉ~い!!
これこれ 感心している場合じゃないでしょ ちがこさん。
はい、はい そうでしたな・・・
どうやら お姉さんの行く先は 同じテント場のようなので 後ろからついていけば安心。
なんともなさけない ちがこさんであ~る。
やっと到着、すでに ひとしさんはテントを広げ始めていた。
先客は 若いお洒落な都会のお姉さん。
その手際のいいことっていったら びっくり仰天

ささっとテントを設営すると レジャーシートを横に敷き 本を読み始めた。
(わぁ~ぉ!)
ひとちが あんぐり・・・・
もたもた 慣れない手つきで ひとしさんとテントをたてる。
あーじゃない、こーじゃない
なかなかたたないテント

ひとちがテントの反対側には 例の筋肉マンのお姉さんがテントを設営。
(ははは。)
驚いたのは このテント場には その他にも若いお姉さんたちが 単独登山でテントを背負って次々とやってきたことであ~る。
さすが 山好きの登山者が選ぶコース、それにしても女性がこんなに多いとは・・・
(う~ん

感心してちゃいけません。
軽ザックを背負って山頂まで進まなきゃ

テント場を後に山頂を目指す

って ここからが険しかった

岩の鉄杭から下がる鎖、登りはなんとかなりそうだけど 下りは怖いよね・・・
(ふぇぇーん

森林限界だ。
山の頂上が見える!
山頂は あそこだぁー♪
大喜びしていたら 下りのおじさんに言われた。
「あれは山頂じゃないよ、山頂はあと3つ山を越さないと着かないから。」
へっ?
あと 3つ?
(ひとちが泣く、、、)
ひとしさんは5時までにテント場に戻ることを計算している・・・
歩くのが遅い ちがこさん、山頂まで行きたいから必死だ。
八合目までを予想タイムの半分で登り 更にがんばる ちがこさん

がんばれぇー!!
ようやく鳥居が崩壊している八合目に到着。
お天気も怪しいので ひとしさんは なんだか落ち着かない。
「ゴロっていったら すぐに下山しますからね

雷の大嫌いな ひとしさんらしい

面白い岩、みぃ~つけた♪
ここまでのルートでは 石碑群、仏像、鉄剣など たくさんの信者さんたちが奉納したものを目にしてきたが、岩のてっぺんに2本の鉄剣は面白い!
「ちぃ~がこさん、ちょっと両手でグーして上に上げてみて!」
ひとしさんの指示通りに両手を挙げる。
「そこ そこ!」
撮影された写真、なんとも楽しい♪
「じゃ、ひとしさん そこに立って!」
ちがこさんが撮影したのは 触覚の生えた ひとしさんだった・・・
これ これ! 遊んでる場合じゃないでしょ!
はい、はい そうでしたな・・・
本当の山頂が見えた

気合が入る ひとちが。
(よっしゃ

一気に駒ケ岳神社まで


はぁ






白く美しい花崗岩が懐かしい。
稜線を歩き山頂に向かう。
雲で展望は イマイチだけど ようやく険しい黒戸尾根を経て 山頂に到着することができた

やったぁーーーーっ♪
山頂には登山者は ひとりしかいなかった。
ほぼ貸切りの山頂で 雲の切れ間から時々顔を出す 魔利支天を眺め下山開始

ハイマツ帯を横に のんびり歩く。
予定より ずっと早く山頂に到着できたからね。
(うん、うん

「ねぇー ひとしさん、光岳にはライチョウがいたけど ここのお山にはライチョウはいないのかな?」
「そんな簡単にライチョウは出てこないんじゃないかな・・・」
(確か光岳山行の時も同じような会話をしていたような・・・)
あっ!
いた!!
見つけたのは ひとしさんだった。
きょとんとした顔で ライチョウがこちらを見ている・・・
怖がる様子もない。
チェッ チェッ
舌を鳴らしてみた。
わっ! わっ! わっ!
近寄ってくるライチョウ、写真を撮りまくる ひとしさん・・・
可愛い♪
しばし ハイマツ帯でライチョウのお食事を見学する ラッキーな ひとちが

ライチョウが出る時は天気が崩れる時、急いでテント場まで下ろう!
おや?
天気が よくなってきたじゃん

青空の山頂を背に 怖い鎖場を 慎重に降りる。
テント場は たくさんのテントが設営され賑やかになっていた。
(おーーーーっ

夕暮れに カップラーメンはよく似合う?
がっつくな ちがこさん

久しぶりの がんばっちゃった登りに コーフンして眠れない ひとちがであ~る。
がぁーっ! がぁーっ!
がぁーーーーーつ!!
ライチョウの警戒音じゃありませんよぉー

イビキです

ラッキーだったのは ひとちがテントの両側は お姉さんたちだったこと。
となりの となりの となりのテントから聞こえる おじさんのでっかいイビキが 山にこだまする

次回は 耳栓持参で

時刻は7時、静かな山の夜は ふけていく。
翌朝!
素晴しいご来光を迎えた♪
テントの前に見える 地蔵岳のオベリスクと富士山の美しいシルエット。
きゃぁーっ♪
なんて綺麗♪
夜が明けきらないうちにテント泊のみなさんは 山頂に向かっていった・・・
(お気をつけて・・・)
とりのこされた ひとちがテント、山頂は昨日がんばっちゃったから 今日は ひたすら下るっきゃない

がんばりますよぉー!!
帰りの梯子は もっと怖い。
後ろ向きで降りないと危険であ~る。
ひょぇぇぇぇーーーーっ
長い 長い ながぁ~い登山道をひたすら下り続けた

登山口の竹宇駒ケ岳神社は大渋滞だった・・・
橋は行きかう人で なかなか渡ることができず、駐車場は空きスペースを待つ車で長い列ができている。
よかったぁー・・・・
横目で 混雑がキライな ひとしさんを チラチラ見る ちがこさん。
観光客は多かれど 大きなザックで勇壮に黒戸尾根を下ってきたのは ひとちがだけ。
妙に浮いているような気もしたけど 満足感でいっぱいだったよ。
(うん、うん

それにしても 汗くさぁーっ
尾白川の岸辺で涼を楽しむ人たちとは 対照的なふたりであ~る。
(うはははは!)
とっても とっても充実した山歩きができたね ひとしさん♪
またテント背負って 山ジプシーしよう

2009年07月15日
うっひょぉーっ!!最高の展望♪
2009/07/11
アサヨ峰・栗沢山
全山行 133回
百名山 25座
標高 アサヨ峰(2799m) 栗沢山(2714m)
天気
晴れ
山行時間 8時間
距離 11.03km

〈コース〉自宅(am3:00)-芦安駐車場(4:30-5:10)-広河原(6:10-6:50)-北沢峠(7:15-7:20)-駒仙小屋(7:30-7:35)-仙水小屋(8:05)-仙水峠(8:35-8:50)-栗沢山(10:00-10:10)-アサヨ峰(11:10-11:40)-栗沢山(12:30-1:00)-駒仙小屋(2:30-2:35)-北沢峠(2:50-3:30)-広河原(3:50-3:55)-芦安駐車場(4:35-4:45)-自宅(7:30)
南アルプスの山々の展望を満喫しちゃおう!!
最高のパノラマに 大 大 大満足の ひとちが!!
長い一日の始まりであ~る
AM1:00起床。
芦安の市営駐車場に車を停め 林道バスに乗り換えると 広河原経由 北沢峠へ一直線!(
よっしゃ!)
梅雨の晴れ間を 南アルプスで楽しもうと 早朝、始発のバスには たくさんの登山者が・・・
「うげぇぇーっ、一昨年 テント泊で 甲斐駒と仙丈へ山行した時よりは マシだけど 身動きが取れないバスには 耐えられないねぇ~・・・
」

バスは たくさんの若者で賑わっている。
彼らは 夜叉神で下車、鳳凰三山を山行するようだ。
ザックも 100Lはあるであろう バカでかい怪物が背負いそうな代物。
羨ましそうに ひとしさんが じっと見る。
スポーツショップの店長さんは ひとしさんには無理と 80Lのザックしか売ってくれなかったから。(
はははは。。。。)
コミコミのバスは 広河原まで。
北岳を目指す登山者が大半なので 乗客はぐっと減った。
しかし・・・
込み合っていることには変わりなく・・・

券売所が開いたとたん あっという間の人の列。(
ふがぁー!)
順番とりに出遅れた ひとしさんは あんぐりと開いた口がふさがらない。
みなさん 慣れているようで 並ぶのは早い
乗り換えのバスは小型だが 広河原までのバスより小奇麗で快適であ~る
久しぶりの北沢峠、甲斐駒・千丈へ山行する登山者は それぞれのルートで出発していった。

ひとちがといえば・・・
向う先は アサヨ峰。


仙水峠で みなさまとはお別れして 甲斐駒を背負って栗沢山へと
ウガウガ登り始める・・・
それにしても 仙水峠からの魔利支天の迫力には
圧倒される。
大きなコブが 仙水峠にいる者に まるで のしかかるように そびえ立っている様子は
素晴らしい
としか表現しようがない。

・ ・・・・
ひとしさんの様子がおかしい・・・
時計と にらめっこをして 魔利支天を 口を空けて 感心しながら 阿呆ズラで眺めている ちがこさんをじっと見る。
『ははぁ~ん、帰りのバスの時間が気になるわけね・・・
』
この山行計画を立てた時、ちがこさんは 本当は 栗沢山・アサヨ峰を通過し、早川尾根を縦走、広河原まで歩くルートを計画したのだが、なんせ 足の遅い ちがこさんゆえ、広河原の最終バスに乗り遅れそうなので
ヤメ。
アサヨ峰までを ピストン山行することに変更、コースマップに書かれている 山行時間を計算して
バッチグー! と
なのにさぁー・・・
信用ないんだよねぇー・・・
一様、今までの山行時間は ほぼ 標準で歩いてきたしぃ、時間もゆとりで計算してあるのにさぁー・・・
余裕のない ひとしさんを横目に パンをムシャムシャ食べる ちがこさん。
『腹が減っては 戦はできぬ
』
なぁ~んちゃって
栗沢山の斜面は 急登。(
うげ。。。)
それを いつもの ちがこさんのペースではなく ひとしさんにお尻をつつかれ ピッチを上げる。
とはいっても 足の遅い ちがこさん、そんなに早く歩けるわけないじゃん
(
ぶぅ。)


ハイマツのはびこる登山道は 立ち木は低く、後ろを振り返れば 甲斐駒が どぉ~んとそびえ立つ。(
スゴイ スゴイ
)
キョロキョロ よそ見の多い ちがこさん、ハイマツの中に何か発見
「あ~~~っ♪ コイワカガミだぁー
」
なんと この山の斜面、ハイマツの中一面 コイワカガミの花畑だったのであ~る。
高度を上げれば 上げる程、コイワカガミは群れをなし、うじゃうじゃと生えている・・・
いひひひひ・・・
なんとも
可愛い花であ~る。

いつもなら写真を撮りまくる ひとしさんであるが 余裕はなさそうだ。
写真を撮ってもらいたくて じっと見つめる ちがこさんを無視して 更にまくりたてて 栗沢山までの登りを急がせる。
ぶぅぅぅぅ。。。
あんまし 楽しくないじゃんよぉー
もっと ゆっくり 景色や花を眺めたいのにさぁー

いよいよ 栗沢山まで 後一歩。
ところが・・・
ちがこさんの後ろで 息の荒い ひとしさんがいた・・・
「お、お腹空きました、もう動けません・・・
」
そう、ひとしさんは ちがこさんより先にバテたのであ~る。(
ほれみぃー!)
見晴らしのよい山頂にでた。

「うっひょぉー
す、すごい眺め・・・
」
甲斐駒はもちろんのこと、仙丈、北岳、鳳凰三山が どーんと取り囲む山頂。
お腹が空きすぎて 動けない ひとしさんは パンをムシャムシャ食べ パワーアップ
時間は おかげさまで 予想よりずっと早く、ようやく安心した ひとちが、アサヨ峰まで とりあえず先を急ぐ。
ここから先は 尾根歩き。
なんとも かんとも 素晴らしい尾根・・・
ともかく展望がよいのだ。

言わせてもらえば ハイマツの自由気ままに伸びきった登山道、歩きにくいし 道がわかりずらい

でもねぇー、尾根ですから
迷うこともないじゃんねぇー
超ご機嫌な ひとちが

一時間後、アサヨ峰に到着。

ここもまた 素晴らしい展望・・・
栗沢山と違ったのは 富士山がおまけに見えること♪

鳳凰三山へ続く 素晴らしい尾根道、このまま縦走したい ひとちがであった。

さてと、時間が気にならなくなった ひとしさんはどうしたかといいますと?
余裕がでてきましたからねぇ~・・・
もちろん 写真撮りまくり!(ははは・・・
)

ランチを軽く済ませると 早目に帰路をとる。
栗沢山へ戻り、たっぷりで山頂を楽しむこと30分・・・
不思議だったのは こんな素晴らしいコースは ひとちがしか歩いていなかったこと。
鳳凰三山から縦走してきたという青年に会っただけであ~る。
帰路の 栗沢山から 駒仙小屋に通じる周遊ルートの
森林には ちがこさんの だぁ~いすきな ギンリョウソウもいたよ♪

北沢峠に到着、日帰り組の数少ない登山者たちが 最終のバスを待っていた。
早朝のバスには 溢れるばかりの人だったけど みなさん お泊まり山行で余裕だったわけね・・・
広河原からは 大型タクシーで フガフガしながら駐車場に到着した ひとちがであ~る。
今までの山行の中で 三本の指にはいる 素晴らしい展望の また歩きたいお山、栗沢山・アサヨ峰でしたぁー♪
アサヨ峰・栗沢山
全山行 133回
百名山 25座
標高 アサヨ峰(2799m) 栗沢山(2714m)
天気

山行時間 8時間
距離 11.03km
〈コース〉自宅(am3:00)-芦安駐車場(4:30-5:10)-広河原(6:10-6:50)-北沢峠(7:15-7:20)-駒仙小屋(7:30-7:35)-仙水小屋(8:05)-仙水峠(8:35-8:50)-栗沢山(10:00-10:10)-アサヨ峰(11:10-11:40)-栗沢山(12:30-1:00)-駒仙小屋(2:30-2:35)-北沢峠(2:50-3:30)-広河原(3:50-3:55)-芦安駐車場(4:35-4:45)-自宅(7:30)
南アルプスの山々の展望を満喫しちゃおう!!
最高のパノラマに 大 大 大満足の ひとちが!!
長い一日の始まりであ~る

AM1:00起床。
芦安の市営駐車場に車を停め 林道バスに乗り換えると 広河原経由 北沢峠へ一直線!(

梅雨の晴れ間を 南アルプスで楽しもうと 早朝、始発のバスには たくさんの登山者が・・・
「うげぇぇーっ、一昨年 テント泊で 甲斐駒と仙丈へ山行した時よりは マシだけど 身動きが取れないバスには 耐えられないねぇ~・・・

バスは たくさんの若者で賑わっている。
彼らは 夜叉神で下車、鳳凰三山を山行するようだ。
ザックも 100Lはあるであろう バカでかい怪物が背負いそうな代物。
羨ましそうに ひとしさんが じっと見る。
スポーツショップの店長さんは ひとしさんには無理と 80Lのザックしか売ってくれなかったから。(

コミコミのバスは 広河原まで。
北岳を目指す登山者が大半なので 乗客はぐっと減った。
しかし・・・
込み合っていることには変わりなく・・・

券売所が開いたとたん あっという間の人の列。(

順番とりに出遅れた ひとしさんは あんぐりと開いた口がふさがらない。
みなさん 慣れているようで 並ぶのは早い

乗り換えのバスは小型だが 広河原までのバスより小奇麗で快適であ~る

久しぶりの北沢峠、甲斐駒・千丈へ山行する登山者は それぞれのルートで出発していった。

向う先は アサヨ峰。
仙水峠で みなさまとはお別れして 甲斐駒を背負って栗沢山へと

それにしても 仙水峠からの魔利支天の迫力には

大きなコブが 仙水峠にいる者に まるで のしかかるように そびえ立っている様子は

としか表現しようがない。
・ ・・・・

ひとしさんの様子がおかしい・・・

時計と にらめっこをして 魔利支天を 口を空けて 感心しながら 阿呆ズラで眺めている ちがこさんをじっと見る。
『ははぁ~ん、帰りのバスの時間が気になるわけね・・・

この山行計画を立てた時、ちがこさんは 本当は 栗沢山・アサヨ峰を通過し、早川尾根を縦走、広河原まで歩くルートを計画したのだが、なんせ 足の遅い ちがこさんゆえ、広河原の最終バスに乗り遅れそうなので

アサヨ峰までを ピストン山行することに変更、コースマップに書かれている 山行時間を計算して


なのにさぁー・・・

信用ないんだよねぇー・・・

一様、今までの山行時間は ほぼ 標準で歩いてきたしぃ、時間もゆとりで計算してあるのにさぁー・・・

余裕のない ひとしさんを横目に パンをムシャムシャ食べる ちがこさん。
『腹が減っては 戦はできぬ

なぁ~んちゃって

栗沢山の斜面は 急登。(

それを いつもの ちがこさんのペースではなく ひとしさんにお尻をつつかれ ピッチを上げる。
とはいっても 足の遅い ちがこさん、そんなに早く歩けるわけないじゃん


ハイマツのはびこる登山道は 立ち木は低く、後ろを振り返れば 甲斐駒が どぉ~んとそびえ立つ。(


キョロキョロ よそ見の多い ちがこさん、ハイマツの中に何か発見

「あ~~~っ♪ コイワカガミだぁー

なんと この山の斜面、ハイマツの中一面 コイワカガミの花畑だったのであ~る。
高度を上げれば 上げる程、コイワカガミは群れをなし、うじゃうじゃと生えている・・・
いひひひひ・・・
なんとも

いつもなら写真を撮りまくる ひとしさんであるが 余裕はなさそうだ。
写真を撮ってもらいたくて じっと見つめる ちがこさんを無視して 更にまくりたてて 栗沢山までの登りを急がせる。
ぶぅぅぅぅ。。。

あんまし 楽しくないじゃんよぉー

もっと ゆっくり 景色や花を眺めたいのにさぁー

いよいよ 栗沢山まで 後一歩。
ところが・・・
ちがこさんの後ろで 息の荒い ひとしさんがいた・・・

「お、お腹空きました、もう動けません・・・

そう、ひとしさんは ちがこさんより先にバテたのであ~る。(

見晴らしのよい山頂にでた。
「うっひょぉー


甲斐駒はもちろんのこと、仙丈、北岳、鳳凰三山が どーんと取り囲む山頂。
お腹が空きすぎて 動けない ひとしさんは パンをムシャムシャ食べ パワーアップ

時間は おかげさまで 予想よりずっと早く、ようやく安心した ひとちが、アサヨ峰まで とりあえず先を急ぐ。
ここから先は 尾根歩き。
なんとも かんとも 素晴らしい尾根・・・
ともかく展望がよいのだ。
言わせてもらえば ハイマツの自由気ままに伸びきった登山道、歩きにくいし 道がわかりずらい

でもねぇー、尾根ですから

迷うこともないじゃんねぇー

超ご機嫌な ひとちが

一時間後、アサヨ峰に到着。
ここもまた 素晴らしい展望・・・
栗沢山と違ったのは 富士山がおまけに見えること♪
鳳凰三山へ続く 素晴らしい尾根道、このまま縦走したい ひとちがであった。
さてと、時間が気にならなくなった ひとしさんはどうしたかといいますと?
余裕がでてきましたからねぇ~・・・
もちろん 写真撮りまくり!(ははは・・・


栗沢山へ戻り、たっぷりで山頂を楽しむこと30分・・・
不思議だったのは こんな素晴らしいコースは ひとちがしか歩いていなかったこと。
鳳凰三山から縦走してきたという青年に会っただけであ~る。
帰路の 栗沢山から 駒仙小屋に通じる周遊ルートの

北沢峠に到着、日帰り組の数少ない登山者たちが 最終のバスを待っていた。
早朝のバスには 溢れるばかりの人だったけど みなさん お泊まり山行で余裕だったわけね・・・

広河原からは 大型タクシーで フガフガしながら駐車場に到着した ひとちがであ~る。
今までの山行の中で 三本の指にはいる 素晴らしい展望の また歩きたいお山、栗沢山・アサヨ峰でしたぁー♪