2014年09月05日
雨にもマケズ! 後編
2014/08/30・31
雨上がりの晴れ間に♪
塩見岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 420回

塩見岳の情報はこちら
前編はこちら 
標高 三伏山 2615m 本谷山2657.9m
西峰 3046.9m 東峰 3052m
天気
晴れ・
ガス・
雨
山行時間 10時間30分
〈コース〉
二日目:三伏峠テン場(5:00)-三伏山-本谷山-ゴーロ-
塩見小屋(7:20-7-30)-西峰(8:40-8:45)-東峰(8:50-9:00)-
ピストンでテン場(1:00-1:30)-下山(4:00)
バリバリとヘリが近づく音がした
ひとしさんはいない
後編
早朝4時
小屋がざわめきだした
低い自家発電機の音がテン場に響く
暗やみの中 山頂に向けて次々出発する人の
靴音がボカボカと忙しい
ふにゃぁー
お天気もつかな?
早く出発しましょう
様子見ですね
ささっと身支度 テント内の荷物を
コンパクトにまとめてからテントを飛び出した
ヘッデンを頼りに山頂へのコースを進む

水場との分岐を越えると
すぐに稜線に出た 三伏山だ
振り返ると 小屋の小さな灯りが
今日の山行を応援してくれているようにも見える

北側には立派な塩見岳の姿

三伏山からは天気がよければ360度の眺望が得られるが
早朝の薄暗い時間帯 黒い形だけは周囲の山を特定できない
どうしますか?
山頂まで がんばります?
まだ雲は多いよね
山頂にも でっかい雲がいるけど
展望いいのかな?
ガスの中だったら悲しいよね
うじゃうじゃ話をしていると
近くにいた単独のおじさんが言った
前線が停滞してるから微妙だね
先の本谷山で決めたら?

見上げた空には 黒い筋状の長い雲が
山を横断するように長く伸びている

そう言えば
小屋の人も言ってたっけ
今年の夏は毎日こんなお天気で
スカっと晴れた日がないよ
昼間はガス 夕方になると雨が降る
山小屋泣かせのお天気続き
早朝ならまだマシ
雲いなくなるかもね
じゃ 進んでみますか
足元がしっかり見え始めたので
ヘッデンをしまい本谷山へ向かう

迷うことない一本道
と
花畑の途中 コースを外れた場所に
いい展望地発見
岩が突き出た場所で西側の景色が
すこぷるいのだ

ここで食べなきゃ
いつ食べる?

ザックに詰め込んできた食料でお腹いっぱい
これが後に仇となることを
ひとちは知らない・・・・・

満腹ぷくぷくになったので
再びコースに戻り山頂を目指す
ちょっと登ると本谷山
さっきまで山頂を覆っていたでっかい雲が
いつの間にかいなくなっていた

いいじゃん いいじゃ
行きましょう!
本谷山を下り塩見に向けて登り返す

この辺りは「山と高原地図」に記載されている
標準コースタイムをかなりカットできるポイント
実際 塩見を登った人の記録や感想からも
同じように時間短縮できると記載されていたものの
自分のペースで果たして通じるのか不安だった
ちがこさんにも行けそうだ!
長いと想像していたものが 実際短いと
あっという間に次のポイントに着くのが嬉しい

鬱陶しい樹林帯からも解放
バッチリ空が見える稜線に

見たいですか?
それじゃ お見せしましょう

昨日のどしゃ降りからは想像も
しなかった素晴らしい景色

山頂アタック決めてよかったね
はい 雨でリベンジ戦になるとばかり
思ってましたから嬉しいですぅ
塩見小屋に到着

ここはとても小さな小屋
それにボロっちいね
でもね この小屋は塩見岳に登る時 とっても重要
なくてはならない小屋なんだよ
ふ~ん
小屋を一段上がった場所のベンチからは
こんな景色を堪能できる

小屋の裏側には塩見岳につながる
手前の勇ましい山の姿

小屋のお姉さんが慌ただしく
小屋付近にいる人に声をかけていた
大型のヘリがつくので 帽子や細かい荷物が
吹き飛ばされる可能性があるので
みなさん気をつけて下さい
呼びかけが終わるか終らないうちに
バリバリとヘリが近づく音がした

朝食を食べ過ぎたのがいけなかったのか?

小屋にはトイレはありません。
携帯トイレを購入して用足し小屋を使わせてもらいます。
排泄物はヘリで下界に運ばれるシステムです。
ヘリの音がしますぅ
用足し小屋が揺れているような気がする

もしかしてヘリは この小屋ごと排泄物を
下界に運ぶわけぢゃありませんよね?

ガタ ガタ ガタ
ヤバい
ヤバいですよー
どうしましょう
戸を開けたら空の上を小屋が飛んでたら
シャレにもなんないよね

そうなんですぅ
コワくて戸を開けられません
しばし 小屋で待機
バリ バリ バリ
ヘリはしばらくすると
空の彼方に去っていった
よかったぁー
やっと解放された

長い休憩となりました
まぁいいです
ともかく下から雲が湧きあがってくるので
できるだけ早く山頂に到達したい所
急ぎましょう
岩がゴツゴツした場所にも
花たちは咲き誇っていた

あっちを ずーっと歩いてきたんだよね
帰りもロングコース がんばらなきゃ
はい
+テントをたたんで下山ですからね

黄色のペンキがつけられたコース
ストックをしまい登っていく
地図には危険マークもついていたけど
それほどコワいと感じる場所はない

天狗岩を越えると

どかーん

あまりの迫力に
一瞬引き気味
写真だけ見ると とても登れそうにないように感じるけど
以外にも登り始めると フツーに登れるのが不思議
岩場を這い登り 山頂に到着

登れてよかったね
はい 昨日の夜の時点では
絶対敗退かと思ってましたから
やればできるもんだ

広がり始めた雲で遠くの山々の姿はよく見えないけど
この山頂だけは晴れている

やったぁー
立派な山頂標識は西峰にあるが
実際 標高が高いのは東峰

二つのピークを結ぶ稜線上にも花はある
あと少しで花びらを開くであろう
山の花のつぼみは格段に美しい

小さなお地蔵さんがいる東峰

がんばったご褒美は
充実した達成感

ピークの岩の間からも
かわいい顔をだしている花

東峰から南に続く
すてきな稜線

なかなか足を踏み入れることができない
ロングコースの魅力ある尾根道

うっとりと景色を眺めている間にも
雲たちは容赦してくれない
もうじき山頂
雲の中に入っちゃうね
そうですね
帰りも長いですから
そろそろ下山しましょう

登りは早かったけど
下りに弱い ちがこさん
標準タイムを
オーバーしないようにしなくっちゃ
がんばってテン場を目指すことにした

振り返ればこの景色

雲が到着するの早かったですね
雨が降り出すのは時間の問題
落ちてこないうちにテントをたたまないと
大変なことになりますぅ
だよね
急げ
急げ 
景色もへったくりもなくなったので
こーなったら テン場目指して
小走りで下るしかない

テン場に到着
他のキャンパーのテントはすでになく
入れ替わりでテントを張る登山者がいるのみ
大急ぎで移動式住宅をザックにしまい
初日にあえいだ鳥倉駐車場までの道を下る

花がきれいですね
今更かい

登りの時は必死で 周囲を見ることも
しなかった ひとしさん
帰路は余裕か?

塩見からの道のりは長かった

登山口に到着するころには
雨がバラバラと降りだし 林道歩きはカッパ隊
大急ぎで車に乗り込んだ
窓には大粒の雨
終わってみれば 不安定な天気の中
短時間だけど晴れ間を拝むことができた
今度 雨テントになっても行けるね
色々なパターンを経験するのって大事
そうですね
でも どうせならテン泊はやっぱり
晴れた日の方がいいかな
雨もまたよろし 

楽しいことが凝縮した
有意義な山歩きとなった
おしまい
この日の立ち寄り湯はこちら
松川温泉 清流苑
高速から近いので便利、今時期からは
有名な松川のリンゴも販売してますよ
雨上がりの晴れ間に♪
塩見岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 420回





標高 三伏山 2615m 本谷山2657.9m
西峰 3046.9m 東峰 3052m
天気



山行時間 10時間30分
〈コース〉
二日目:三伏峠テン場(5:00)-三伏山-本谷山-ゴーロ-
塩見小屋(7:20-7-30)-西峰(8:40-8:45)-東峰(8:50-9:00)-
ピストンでテン場(1:00-1:30)-下山(4:00)
バリバリとヘリが近づく音がした

ひとしさんはいない

後編
早朝4時
小屋がざわめきだした

低い自家発電機の音がテン場に響く

暗やみの中 山頂に向けて次々出発する人の
靴音がボカボカと忙しい

ふにゃぁー
お天気もつかな?
早く出発しましょう

様子見ですね

ささっと身支度 テント内の荷物を
コンパクトにまとめてからテントを飛び出した

ヘッデンを頼りに山頂へのコースを進む


水場との分岐を越えると
すぐに稜線に出た 三伏山だ

振り返ると 小屋の小さな灯りが
今日の山行を応援してくれているようにも見える


北側には立派な塩見岳の姿


三伏山からは天気がよければ360度の眺望が得られるが
早朝の薄暗い時間帯 黒い形だけは周囲の山を特定できない

どうしますか?
山頂まで がんばります?
まだ雲は多いよね

山頂にも でっかい雲がいるけど
展望いいのかな?
ガスの中だったら悲しいよね

うじゃうじゃ話をしていると
近くにいた単独のおじさんが言った

前線が停滞してるから微妙だね

先の本谷山で決めたら?

見上げた空には 黒い筋状の長い雲が
山を横断するように長く伸びている


そう言えば
小屋の人も言ってたっけ

今年の夏は毎日こんなお天気で
スカっと晴れた日がないよ

昼間はガス 夕方になると雨が降る
山小屋泣かせのお天気続き

早朝ならまだマシ
雲いなくなるかもね

じゃ 進んでみますか
足元がしっかり見え始めたので
ヘッデンをしまい本谷山へ向かう


迷うことない一本道

と
花畑の途中 コースを外れた場所に
いい展望地発見

岩が突き出た場所で西側の景色が
すこぷるいのだ


ここで食べなきゃ
いつ食べる?

ザックに詰め込んできた食料でお腹いっぱい

これが後に仇となることを
ひとちは知らない・・・・・

満腹ぷくぷくになったので
再びコースに戻り山頂を目指す

ちょっと登ると本谷山

さっきまで山頂を覆っていたでっかい雲が
いつの間にかいなくなっていた


いいじゃん いいじゃ
行きましょう!
本谷山を下り塩見に向けて登り返す


この辺りは「山と高原地図」に記載されている
標準コースタイムをかなりカットできるポイント

実際 塩見を登った人の記録や感想からも
同じように時間短縮できると記載されていたものの
自分のペースで果たして通じるのか不安だった

ちがこさんにも行けそうだ!
長いと想像していたものが 実際短いと
あっという間に次のポイントに着くのが嬉しい


鬱陶しい樹林帯からも解放
バッチリ空が見える稜線に


見たいですか?
それじゃ お見せしましょう


昨日のどしゃ降りからは想像も
しなかった素晴らしい景色


山頂アタック決めてよかったね

はい 雨でリベンジ戦になるとばかり
思ってましたから嬉しいですぅ

塩見小屋に到着


ここはとても小さな小屋

それにボロっちいね

でもね この小屋は塩見岳に登る時 とっても重要

なくてはならない小屋なんだよ
ふ~ん

小屋を一段上がった場所のベンチからは
こんな景色を堪能できる


小屋の裏側には塩見岳につながる
手前の勇ましい山の姿


小屋のお姉さんが慌ただしく
小屋付近にいる人に声をかけていた

大型のヘリがつくので 帽子や細かい荷物が
吹き飛ばされる可能性があるので
みなさん気をつけて下さい

呼びかけが終わるか終らないうちに
バリバリとヘリが近づく音がした


朝食を食べ過ぎたのがいけなかったのか?

小屋にはトイレはありません。
携帯トイレを購入して用足し小屋を使わせてもらいます。
排泄物はヘリで下界に運ばれるシステムです。
ヘリの音がしますぅ

用足し小屋が揺れているような気がする


もしかしてヘリは この小屋ごと排泄物を
下界に運ぶわけぢゃありませんよね?

ガタ ガタ ガタ
ヤバい

ヤバいですよー

どうしましょう

戸を開けたら空の上を小屋が飛んでたら
シャレにもなんないよね


そうなんですぅ

コワくて戸を開けられません

しばし 小屋で待機

バリ バリ バリ
ヘリはしばらくすると
空の彼方に去っていった

よかったぁー
やっと解放された


長い休憩となりました

まぁいいです

ともかく下から雲が湧きあがってくるので
できるだけ早く山頂に到達したい所

急ぎましょう

岩がゴツゴツした場所にも
花たちは咲き誇っていた


あっちを ずーっと歩いてきたんだよね

帰りもロングコース がんばらなきゃ

はい
+テントをたたんで下山ですからね


黄色のペンキがつけられたコース
ストックをしまい登っていく

地図には危険マークもついていたけど
それほどコワいと感じる場所はない


天狗岩を越えると


どかーん

あまりの迫力に
一瞬引き気味

写真だけ見ると とても登れそうにないように感じるけど
以外にも登り始めると フツーに登れるのが不思議

岩場を這い登り 山頂に到着


登れてよかったね

はい 昨日の夜の時点では
絶対敗退かと思ってましたから

やればできるもんだ


広がり始めた雲で遠くの山々の姿はよく見えないけど
この山頂だけは晴れている


やったぁー

立派な山頂標識は西峰にあるが
実際 標高が高いのは東峰


二つのピークを結ぶ稜線上にも花はある

あと少しで花びらを開くであろう
山の花のつぼみは格段に美しい


小さなお地蔵さんがいる東峰


がんばったご褒美は
充実した達成感


ピークの岩の間からも
かわいい顔をだしている花


東峰から南に続く
すてきな稜線


なかなか足を踏み入れることができない
ロングコースの魅力ある尾根道


うっとりと景色を眺めている間にも
雲たちは容赦してくれない

もうじき山頂
雲の中に入っちゃうね

そうですね
帰りも長いですから
そろそろ下山しましょう


登りは早かったけど
下りに弱い ちがこさん

標準タイムを
オーバーしないようにしなくっちゃ

がんばってテン場を目指すことにした


振り返ればこの景色


雲が到着するの早かったですね

雨が降り出すのは時間の問題
落ちてこないうちにテントをたたまないと
大変なことになりますぅ

だよね

急げ


景色もへったくりもなくなったので
こーなったら テン場目指して
小走りで下るしかない


テン場に到着

他のキャンパーのテントはすでになく
入れ替わりでテントを張る登山者がいるのみ

大急ぎで移動式住宅をザックにしまい
初日にあえいだ鳥倉駐車場までの道を下る


花がきれいですね

今更かい


登りの時は必死で 周囲を見ることも
しなかった ひとしさん

帰路は余裕か?

塩見からの道のりは長かった


登山口に到着するころには
雨がバラバラと降りだし 林道歩きはカッパ隊

大急ぎで車に乗り込んだ

窓には大粒の雨

終わってみれば 不安定な天気の中
短時間だけど晴れ間を拝むことができた

今度 雨テントになっても行けるね
色々なパターンを経験するのって大事

そうですね
でも どうせならテン泊はやっぱり
晴れた日の方がいいかな




楽しいことが凝縮した
有意義な山歩きとなった

おしまい



松川温泉 清流苑
高速から近いので便利、今時期からは
有名な松川のリンゴも販売してますよ

この記事へのコメント
悪天候が続く中、塩見の山頂に立てて良かったですネ。
これもひとちがさんの山への思いを神様が認めてくれたことと思いますよ。
塩見から小河内岳付近は本当に花の種類も多く、天気の良い日にのんびりと歩きたいところですネ。
これもひとちがさんの山への思いを神様が認めてくれたことと思いますよ。
塩見から小河内岳付近は本当に花の種類も多く、天気の良い日にのんびりと歩きたいところですネ。
Posted by fujinohide at 2014年09月06日 15:33
fujinohideさんへ♪
はい、本当にラッキでした。
重たいザックを背負って 心が折れていた ひとしさんも
報われたことかと・・・
塩見は南アの百名山の中でも唯一残っていた山でして
計画倒れが続き足が遠のいていましたが 今回の
ある意味充実した山歩きで大満足です!
小河内岳にも是非行ってみたいです。
のんびりと歩いてみたいなぁ。
うひ♪
はい、本当にラッキでした。
重たいザックを背負って 心が折れていた ひとしさんも
報われたことかと・・・
塩見は南アの百名山の中でも唯一残っていた山でして
計画倒れが続き足が遠のいていましたが 今回の
ある意味充実した山歩きで大満足です!
小河内岳にも是非行ってみたいです。
のんびりと歩いてみたいなぁ。
うひ♪
Posted by ひとちが
at 2014年09月06日 19:40

塩見ピンポイントで晴れてますね
今年はホント天気に恵まれないので羨ましい限りです
ところで植物の名前がいつもわからないので参考にさせてイタダキマス!
トウヤクリンドウとかイワギキョウはよく見るのですが名前わからなかったので♪
今年はホント天気に恵まれないので羨ましい限りです
ところで植物の名前がいつもわからないので参考にさせてイタダキマス!
トウヤクリンドウとかイワギキョウはよく見るのですが名前わからなかったので♪
Posted by おりかわ
at 2014年09月09日 01:39

おりかわさんへ♪
はい、ほんとラッキーな天気でしたよ。
花は難しいですね~
種類もたくさんあるし、似てるのもたくさんあって
調べてはみるのですが。。。
写真を残す時、自分で調べて記載しておくと
名前も憶えられて勉強にもなります。
(最近はこんなことでしか頭を使わないので・・・)
今週もお天気イマイチでしたね~
三連休も近し! 晴れ山になるといいなぁ~。
はい、ほんとラッキーな天気でしたよ。
花は難しいですね~
種類もたくさんあるし、似てるのもたくさんあって
調べてはみるのですが。。。
写真を残す時、自分で調べて記載しておくと
名前も憶えられて勉強にもなります。
(最近はこんなことでしか頭を使わないので・・・)
今週もお天気イマイチでしたね~
三連休も近し! 晴れ山になるといいなぁ~。
Posted by ひとちが
at 2014年09月09日 13:32

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