2012年05月07日
春の尾瀬 満喫♪
2012/4/29
ゴールデンウィーク前半 2日目♪
至仏山
(尾瀬エリア)
全山行 292回

前日の山歩きはこちら
標高 至仏山 2226,1m 小至仏山 2162m 悪沢岳 2043m
天気
ピーカン晴れ
山行時間 6時間30分
〈コース〉ひのえまた小屋(8:00)-竜宮小屋-分岐-山の鼻(9:45-10:00)-
至仏山(12:00-12:20)-小至仏山(12:50-1:00)-悪沢岳(1:20)-鳩待峠(2:30)
ぶぉーっ
よく寝たぞぉーっ!
快適な朝を迎えた
早々から出発する登山者たちを部屋の窓から見送る
燧ヶ岳に向かう登山者はほとんどなく、皆さん尾瀬ヶ原から
鳩待峠へピストンで帰る人ばかりだ
(なんでだろ?)
ねぇ、くまひげさんが長靴履いてるよ!

尾瀬のガイドさんでもある小屋のご主人は 20名程の
登山者をつれて尾瀬ヶ原に向かって出発していった
そろそろ ひとちがも出発しなくっちゃね!
昨日は小屋への到着時間もあったので のんびり山を徘徊する
わけにも行かなかったけど 今日は違ぁ~う
時間が許す限り尾瀬を満喫して帰るのだ
(うひひひひ。。。)
お尻をつっつかれる
ことがない!
ちがこさん、にんまり

ひのえまた小屋の皆さん、お世話になりました・・・
ひとしさんは余裕だった
昨日の燧ヶ岳は おっかない雪壁だった
今日は優しい山容の至仏山、たくさんスキーや
スノボー滑走の人たちが鳩待峠方向から登っている
から怖いこともないはず・・・
楽勝! 楽勝! と
甘ぁ~い!
ひとしさん、山の鼻からは3時間の登りがあるんだよ
(あはははは。)
さぁ、元気に出発しましょう♪
(うりゃ

快適な小屋を後に尾瀬ヶ原を ずんずん歩いていく
振り返ると昨日登った燧ヶ岳と小屋が
どんどん小さくなっていった

たくさんの人が歩いた道には 昨日とは違い しっかりと
トレースがついているから安心だ
昨日みたいに ズボっと ロシアンルーレット
状態になることはないだろう
(うはは!)
目の前には至仏山のまぁ~るい山頂が
白く輝き
尾瀬ヶ原の雪原に美しい
いいねぇ~っ♪

軽やかに 竜宮小屋を経て山の鼻方向に向かう
春の日差しは強く 雪の反射で ひとしさんの顔は
益々黒くなっていった
(うげ、、、)

山に行かない人が見れば
単なる やたら黒いおじさん だ
こんな時期から日焼けして 夏になったら
どうなっちゃうんだろ?
うほ! うほ!!

あ゛―――っ↓
やだやだ
まぁ、いいです
緩んだ雪、木道の解けた水の間から 可愛い草の新芽が
顔を出している

きゃぁー♪
可愛い!
もうすぐ水芭蕉たちが うじゃうじゃ
生えるに違いない
尾瀬ヶ原をクロスカントリースキーやスノーシューで散策する
人たちがたくさんいた
尾瀬は 雪がある時期、木道以外を歩いても
怒られないからいいね
うが
うが
うが
うが
うひひ
先に出発した くまひげさんのツアーを追い抜いたよ

帽子をかぶり、白髭をのぞかせた ひげくまさん、
ひとしさんにマケズ劣らず真っ黒けの顔
(あはは。。。)

山の鼻に到着、昨日食べた花豆クッキー
の他にも名物はある!
じゃじゃ~ん!!
花豆ソフト♪

尾瀬に来たらこれを食べない手はない
(そう! そう!)
山にとりつく前におやつだね
味?
もちろぉ~ん
うま♪ うま♪
樹林帯から 登りに入った
鳩待峠からは たくさんの人が入っているものの、
山の鼻からは登山者は少ない
(なんで?)
そんでもトレースはしっかりついているので迷う
こともなく ずんずん登る

樹林帯を出た
うぉ~っ♪

振り返れば尾瀬ヶ原と燧ヶ岳が素晴らしい
至仏山側から見る景色もバツグンであ~る
見晴のいい至仏山は樹林帯を抜ければ
ずーっ と景色を満喫できるのだ
3時間の登りもピッチをあげ 先行く登山者を
ゴボウ抜きしていく
(2時間で登り切りました
)
日差しが強い、暑いんぢゃない
痛いですぅー
(ひとしさんの日焼けは更に悪化していく
)
木道に出た

うぉ~っ♪ うぉ~っ♪

ともかく うぉ~っ♪ が止まらない・・・
ここからの尾瀬も絶景なのだよ
更に登ればもっと景色はよくなるのだろうか?
(ワク ワク
)


平ヶ岳方向
木道を登る足にも力が入る
が、すでにヨレている ひとちがの足

山頂まではあと少し、木道を外れれば雪は深い
(ズボりますよ!)

見上げれば山頂から 山の鼻に向かってスキーで
滑走していく人が増えてきた
最後の登り
(がんば!)

青い空がすぐ近くになった
うぇ?
なんじゃぁーっ?
山頂わぁー、スゴいことになっていた
ここはスキー場ですか?
と言いたくなる程の たくさんのスキー&スノボー愛好者

皆さん山頂から鳩待峠に向けて一気に滑走していくのだ
何故だか 登山者は少ない

賑わう山頂は足の踏み場もなく、当然休憩しようにも
座る場所さえない
(ひょぇぇぇ。。。)
こりゃ、早々に退散ですな
とりあえず山頂標識の前で記念撮影

山頂からの景色も もちろぉ~ん言うことなし


大きなスノボーを背負った人たちが続々と列を成して
山頂方向に登ってくる
ひとしさんが 一人に声をかけた
荷物が大きくて大変ですね。
顔を上げた若者が ひぃひぃ しながら答える
登ってくるだけで いっぱい いっぱいです・・・
もう滑走する力が残ってません・・・
もうちょっとだよ、がんばってね!
見渡せば ほとんどが男女問わず若者
山頂までスノボーを担ぎ上げるには相当の
体力がいるはず
軽やかに急斜面を滑走していくスノーボード
転ぶ人がほとんどいないのが不思議
(すごいですな。)
がんばって登りきった者だけが このステキな山斜面を
滑ることができるのだ
(うん、うん
)
見ているだけでもワクワクする光景だった
次の目的地、小至仏山に向かおう♪

なだらかに下り 小さなコブを一つ登れば 小至仏山
スキーやスノボー滑走者は 小至仏山を巻き通過
していくので人は少ない。
って
誰もいないじゃん!

すごく得した気分だ
誰もいない山頂は 素晴らしい景色
至仏山はコミコミだったので ゆっくり景色を楽しむことも
できなかったが ここは違ぁ~う♪
横には今通過してきた至仏山、目の前には尾瀬ヶ原と燧ヶ岳、
周りの山々の姿も一級品!

巻機山方向
なんて贅沢な景色・・・
大・大・大満足♪

下山開始
と思いきや ちょいと寄り道、稜線上の悪沢岳を
経由してみることにした
下って振り返った小至仏山も なかなか立派
これを登らないってのは損ですな

悪沢岳は 笠ヶ岳&小笠を眺めるのに
最高の場所
ちょいと山頂はわかりにくいものの、寄り道
するだけの価値がある
(そう! そう!)

笠ヶ岳&小笠
まるで親子みたいだね♪
樹林帯を下っていく
山の鼻側とは違い 赤テープの数も多くトレースが
しっかりついているので迷うことは まずない!
どか
どか
どか
どか
昨日の山歩きの疲れも残っているためか
足が疲れてきた
ひとちが ヨレヨレ歩き

鳩待峠に到着、山荘の前のベンチも満員御礼
連休前半の山歩き、予定通りすべてクリア
賑わう春山の尾瀬、
お天気最高! 山も最高!
もう言うことなしだったね ひとしさん♪
翌日・・・
ヘロヘロの ひとしさんは フガフガしながら
会社に出かけた
社内では 日焼けで真っ黒な顔を職場の皆さんに指摘され
とっても恥ずかしかったそうな
最近わぁー、凍傷・日焼け と忙しい
ひとしさんであ~る
ゴールデンウィーク前半 2日目♪
至仏山
(尾瀬エリア)
全山行 292回



標高 至仏山 2226,1m 小至仏山 2162m 悪沢岳 2043m
天気

山行時間 6時間30分
〈コース〉ひのえまた小屋(8:00)-竜宮小屋-分岐-山の鼻(9:45-10:00)-
至仏山(12:00-12:20)-小至仏山(12:50-1:00)-悪沢岳(1:20)-鳩待峠(2:30)
ぶぉーっ
よく寝たぞぉーっ!
快適な朝を迎えた

早々から出発する登山者たちを部屋の窓から見送る

燧ヶ岳に向かう登山者はほとんどなく、皆さん尾瀬ヶ原から
鳩待峠へピストンで帰る人ばかりだ

(なんでだろ?)
ねぇ、くまひげさんが長靴履いてるよ!


尾瀬のガイドさんでもある小屋のご主人は 20名程の
登山者をつれて尾瀬ヶ原に向かって出発していった

そろそろ ひとちがも出発しなくっちゃね!
昨日は小屋への到着時間もあったので のんびり山を徘徊する
わけにも行かなかったけど 今日は違ぁ~う

時間が許す限り尾瀬を満喫して帰るのだ

(うひひひひ。。。)
お尻をつっつかれる
ことがない!
ちがこさん、にんまり



ひとしさんは余裕だった

昨日の燧ヶ岳は おっかない雪壁だった

今日は優しい山容の至仏山、たくさんスキーや
スノボー滑走の人たちが鳩待峠方向から登っている
から怖いこともないはず・・・
楽勝! 楽勝! と

甘ぁ~い!
ひとしさん、山の鼻からは3時間の登りがあるんだよ

(あはははは。)
さぁ、元気に出発しましょう♪
(うりゃ


快適な小屋を後に尾瀬ヶ原を ずんずん歩いていく

振り返ると昨日登った燧ヶ岳と小屋が
どんどん小さくなっていった

たくさんの人が歩いた道には 昨日とは違い しっかりと
トレースがついているから安心だ

昨日みたいに ズボっと ロシアンルーレット
状態になることはないだろう

(うはは!)
目の前には至仏山のまぁ~るい山頂が


尾瀬ヶ原の雪原に美しい

いいねぇ~っ♪

軽やかに 竜宮小屋を経て山の鼻方向に向かう

春の日差しは強く 雪の反射で ひとしさんの顔は
益々黒くなっていった

(うげ、、、)
山に行かない人が見れば
単なる やたら黒いおじさん だ

こんな時期から日焼けして 夏になったら
どうなっちゃうんだろ?
うほ! うほ!!

あ゛―――っ↓
やだやだ

まぁ、いいです

緩んだ雪、木道の解けた水の間から 可愛い草の新芽が
顔を出している


きゃぁー♪
可愛い!
もうすぐ水芭蕉たちが うじゃうじゃ
生えるに違いない

尾瀬ヶ原をクロスカントリースキーやスノーシューで散策する
人たちがたくさんいた

尾瀬は 雪がある時期、木道以外を歩いても
怒られないからいいね

うが




うひひ

先に出発した くまひげさんのツアーを追い抜いたよ


帽子をかぶり、白髭をのぞかせた ひげくまさん、
ひとしさんにマケズ劣らず真っ黒けの顔

(あはは。。。)

山の鼻に到着、昨日食べた花豆クッキー
の他にも名物はある!
じゃじゃ~ん!!
花豆ソフト♪

尾瀬に来たらこれを食べない手はない

(そう! そう!)
山にとりつく前におやつだね


もちろぉ~ん
うま♪ うま♪


鳩待峠からは たくさんの人が入っているものの、
山の鼻からは登山者は少ない

(なんで?)
そんでもトレースはしっかりついているので迷う
こともなく ずんずん登る



うぉ~っ♪
振り返れば尾瀬ヶ原と燧ヶ岳が素晴らしい

至仏山側から見る景色もバツグンであ~る

見晴のいい至仏山は樹林帯を抜ければ
ずーっ と景色を満喫できるのだ

3時間の登りもピッチをあげ 先行く登山者を
ゴボウ抜きしていく

(2時間で登り切りました

日差しが強い、暑いんぢゃない

痛いですぅー

(ひとしさんの日焼けは更に悪化していく

木道に出た


うぉ~っ♪ うぉ~っ♪

ともかく うぉ~っ♪ が止まらない・・・
ここからの尾瀬も絶景なのだよ

更に登ればもっと景色はよくなるのだろうか?
(ワク ワク

平ヶ岳方向
木道を登る足にも力が入る

が、すでにヨレている ひとちがの足


山頂まではあと少し、木道を外れれば雪は深い

(ズボりますよ!)

見上げれば山頂から 山の鼻に向かってスキーで
滑走していく人が増えてきた

最後の登り

(がんば!)

青い空がすぐ近くになった

うぇ?
なんじゃぁーっ?
山頂わぁー、スゴいことになっていた

ここはスキー場ですか?
と言いたくなる程の たくさんのスキー&スノボー愛好者


皆さん山頂から鳩待峠に向けて一気に滑走していくのだ

何故だか 登山者は少ない


賑わう山頂は足の踏み場もなく、当然休憩しようにも
座る場所さえない

(ひょぇぇぇ。。。)
こりゃ、早々に退散ですな
とりあえず山頂標識の前で記念撮影


山頂からの景色も もちろぉ~ん言うことなし

大きなスノボーを背負った人たちが続々と列を成して
山頂方向に登ってくる

ひとしさんが 一人に声をかけた

荷物が大きくて大変ですね。
顔を上げた若者が ひぃひぃ しながら答える

登ってくるだけで いっぱい いっぱいです・・・
もう滑走する力が残ってません・・・
もうちょっとだよ、がんばってね!
見渡せば ほとんどが男女問わず若者

山頂までスノボーを担ぎ上げるには相当の
体力がいるはず

軽やかに急斜面を滑走していくスノーボード

転ぶ人がほとんどいないのが不思議

(すごいですな。)
がんばって登りきった者だけが このステキな山斜面を
滑ることができるのだ

(うん、うん

見ているだけでもワクワクする光景だった

次の目的地、小至仏山に向かおう♪

なだらかに下り 小さなコブを一つ登れば 小至仏山

スキーやスノボー滑走者は 小至仏山を巻き通過
していくので人は少ない。
って
誰もいないじゃん!
すごく得した気分だ

誰もいない山頂は 素晴らしい景色

至仏山はコミコミだったので ゆっくり景色を楽しむことも
できなかったが ここは違ぁ~う♪
横には今通過してきた至仏山、目の前には尾瀬ヶ原と燧ヶ岳、
周りの山々の姿も一級品!

巻機山方向
なんて贅沢な景色・・・
大・大・大満足♪

下山開始

と思いきや ちょいと寄り道、稜線上の悪沢岳を
経由してみることにした

下って振り返った小至仏山も なかなか立派

これを登らないってのは損ですな

悪沢岳は 笠ヶ岳&小笠を眺めるのに
最高の場所

ちょいと山頂はわかりにくいものの、寄り道
するだけの価値がある

(そう! そう!)

笠ヶ岳&小笠
まるで親子みたいだね♪


山の鼻側とは違い 赤テープの数も多くトレースが
しっかりついているので迷うことは まずない!
どか




昨日の山歩きの疲れも残っているためか
足が疲れてきた

ひとちが ヨレヨレ歩き


鳩待峠に到着、山荘の前のベンチも満員御礼

連休前半の山歩き、予定通りすべてクリア

賑わう春山の尾瀬、
お天気最高! 山も最高!
もう言うことなしだったね ひとしさん♪

ヘロヘロの ひとしさんは フガフガしながら
会社に出かけた

社内では 日焼けで真っ黒な顔を職場の皆さんに指摘され
とっても恥ずかしかったそうな

最近わぁー、凍傷・日焼け と忙しい
ひとしさんであ~る

2012年05月02日
雪漠、反り立つ雪壁の恐怖・・・
2012/4/28
ゴールデンウィーク前半 初日♪
燧ヶ岳
(尾瀬エリア)
全山行 291回

標高 燧ヶ岳 (柴安嵓) 2356m
天気
ピーカン晴れ
山行時間 9時間10分
〈コース〉自宅(12:00)-戸倉林道ゲート(4:30-6:00)-鳩待峠(6:30-7:00)-
山の鼻(7:45-8:00)-分岐(8:40)-竜宮小屋(9:10-9:20)-見晴(9:50-10:00)-
見晴新道-山頂(2:00-2:30)-見晴・ひのえまた小屋(4:10)
あ゛―――っ↓
なんとか上に出た♪
うぉ?
また見たくないものを見てしまった
前日、一時間半の仮眠をとって 尾瀬に向けて出発した ひとちが
渋滞に巻き込まれることもなく、戸倉林道を鳩待峠に向けて
暗闇を走るつもりだった
ところが、林道のゲートは閉鎖 車の長い行列ができている

あれぇー?
ちがこさん、林道は通れるはずじゃないんですか?
予想外のことに ひとしさんは口をとんがらせて
ブチブチ言い始めた
えぇぇーっ、だって電話で問い合わせたら林道は昨日から
通行可能って言われたよ。
夜間閉鎖なんて言ってなかったもん
文句言われても ちがこさんだって知らなかったこと、
並んで待つしかないじゃんねぇ
(そうだ! そうだ!)
いつになったら
林道のゲートは開くのか?
(はぁ。。。)
薄明るくなってきたので車から出て辺りを物色して
みることにする
いったい何台車が
つながっているのかな?
ゲートまで歩いてみた
先日から車泊して待っているらしく、テントを道路に
張っている人も・・・
それにしても長い列、鳩待峠の駐車場には130台の車が
駐車できるものの 前日に入山者が多ければヘタすれば
駐車できないかも
(はぁぁぁ、、、)
先頭のゲートに着くと丁度 おじさんが道を封鎖してあった
ラッセル車を動かしている所だった。

6時にはゲートが開くとのこと、車の数を数えながら
元来た道を戻る。
(よっしゃ
)
1、2、3・・・・
38、39、40・・・
ひとちがっち車は57台目
その後にも20台以上の車がつながっている
う~ん、なんとか
車は停められるかもね
車に戻ると ひとしさんが座席を倒し仮眠していた
ぶ ぶ ぶ
気持ちよさそうにイビキなんかかいちゃってさ
まぁ、いいです
ひとちがの予定では鳩待峠を5時には出発するはずだった
2時間も足止めをくってしまったということは そんだけピッチを
上げて歩かにゃならん
まだ 腰と足が痛い爆弾をかかえている ちがこさんとしては
辛いとこ。
(ふぇ~ん
)
きっと去年 閉山してから入山者が ほとんどいない尾瀬は
無敵になっているはずであ~る
果たして尾瀬ヶ原を越えて東北の最高峰、燧ヶ岳の山頂まで
到達することなんかできるんだろうか?
不安になってきた
ようやく開いたゲートを通過、車たちは列を成して
峠の駐車場へ向かう

すでに山荘のある上の駐車場は満車、下の駐車場に
車を停めて出発、時刻は7時
微妙

山の鼻までゆるやかに下る。
驚いたのは 登山者が少ないってこと
皆さん ボードやスキーを楽しむ人たちばかり、
山の鼻には向かわず直接 至仏山に向かうコースを
駐車場から登っていく
あらら?
ってことは、またもやラッセルの可能性が高い
本日の宿泊地である見晴の小屋は今日からオープン、
見晴新道は誰も歩いていないってわけだ
うげぇー↓
どうしよう・・・
連休の春山とナメてかかっていた
情報によれば 今シーズン尾瀬は雪が少ないっていってた。
なのに いきなり登山道の入口からは 何メートルも積もって
まだ溶けない雪道が目の前にある
ひょぇぇぇーっ↓
振り返ると ひとしさんが じぃー っと見ていた
雪、少ないんじゃないんですか?
ん?
雪はズボズボだけど多くないって言ってたんだよ・・・
が、がんばって歩くから!

念のためアイゼン装着、前を歩く大きなボードを背負った
兄ちゃんを見失わないように追っかけることにした
尾瀬は山ボーイ&山ガールがたくさんいるんじゃないかと
ちがこさんも山ガール風の山おばさんだ
(これが仇となる!)

ズンズン進む
深く埋もれた木の根元は雪解けが進み ポッカリとリング状に穴。

落ちたらアブナイ

木道は姿形もなく ひたすら雪の中を あるような ないような
トレースを追って歩く。

夏場とはエライ違いであ~る
山の鼻に到着、昨日からオープンした山荘の前には
温かいおでんと 焼きたての花豆クッキーが用意されていた

わぁ~い♪
花豆クッキー最高!

朝日の当たる避難小屋の屋根の隙間にはお客さん?

ツバメ♪

たくさんの家族が巣を作り、忙しそうに子育ての真っ最中
春ですなぁ~っ♪
さあ、さあ、先を急ぎましょう!
どんどん歩かないと間に合いませんよ
はい、はい そうですな

尾瀬ヶ原を見晴に向けて延々と歩いていく
振り返れば白く優しい山容の至仏山が雄大な姿で輝いている。

目の前には 白いどこまでも続く雪の尾瀬ヶ原、
燧ヶ岳のボコボコした山容が遠い

水芭蕉や植物たちも まだまだ顔を出すこともできない
尾瀬であ~る

駐車場出発時は締まっていた雪も緩み始め 木道の上らしき
トレースを歩くが所々罠が仕掛けられていた
まるで ロシアンルーレット
運がよければ無事通過、運が悪けれゃ
踏み抜いて足はビチョビチョになる

標高差はなくとも歩きにくい、テンテンカンカン降り注ぐ
春の日差しは強く どんどん雪が緩んでいく
喉がカラカラ
ここは砂漠ぢゃなくて
雪漠なのだ!

竜宮小屋を通過、見晴が近づいてきた
見晴の小屋のオープンは今日なので ここから先はトレースはなし、
キャタピラーの案内トレースの誘導で進む
それにしても・・・
見えていても なかなか
つかないもんであ~る
長い雪漠を通過し見晴に到着
入口の弥四郎小屋のスタッフが忙しそうに休憩のための
ベンチを並べている。
見晴でもすべての小屋がオープンというわけではなく
この弥四郎小屋と ひのえまた小屋のふたつだけが
今のシーズンは営業しているだけ

おや?
ひのえまた小屋の前のベンチで 怪しげに望遠鏡で
こちらを覗いているのは?
あっ♪
ひげくまさんだぁーっ!
ひげくまさんは 尾瀬でも有名なガイドさん、
ひのえまた小屋のご主人であ~る
こんにちわぁー♪
ちがこさんが いつものように元気よく挨拶をする
早いねぇー
帽子の下の白い髭、笑いながら ひげくまさんが答える。
今日お世話になります、先に燧ヶ岳に登ってくるので
小屋には4時すぎには到着できると思います。
えぇ?
燧ヶ岳にこれから登るの?
元気だなぁー・・・
驚く ひげくまさん
見晴新道はまだ誰も登っていないから
トレースもないし、雪が深いよ。
迷わないように気をつけて。
きっと ピラピラしたスカートを履いた山おばさんが
無茶苦茶なこと言うから驚いたのだろう
尾瀬沼と見晴新道の分岐までありがたいことに
キャタピラーのトレースがついていた
楽勝か
と思った。
あはは、、、
やっちまいましたよ、またもや道間違え
(いつものことですが。)
分岐から続いていたキャタピラーのトレースに騙されて
なんと尾瀬沼方向に誘導されてしまった
なんか方向違いませんか?
20分程進んで ひとしさんが気が付いた
そういえば、地図では赤ナグレ岳の左を歩くはずなのに
どう見ても赤ナグレ岳の下を右方向に進んでいる
明らかに違う!
どうします? 戻りますか?
睡眠時間も短く、長い雪漠の尾瀬ヶ原を越えてきた
ひとしさんとしてはクジケ気味
これから急登をラッセルするかと思うと心も萎える
ん?
行くよ!
地図とにらめっこし、時計で方角を確認すると ちがこさんは
正規ルートと合流するために道なき樹林帯を登り始めた
後方を ノロノロと ひとしさんがついてくる

本当に ちがこさんは ちゃんと正規ルートと
合流できるんだろうか?
不安だ・・・
しばらくダケカンバの林を登り沢筋の針葉樹の林に合流した
あっ!
赤ペンキみぃ~っけ♪
正規のルートに合流、ちょっと安心、でもこれからが大変、
急登のラッセルが始まった
沢筋にたまっている雪は パウダースノーではない
シャーベット状のクサレ雪
それほど深くはなかった。
所々深い部分はあるものの なんとか進めそう

ふたりで交互にラッセルしながら登っていく
うが
うが
うが
うが
いつもじゃ 後方で ちがこさんのお尻を 突っつきながら
急がせる ひとしさん。
やや疲れ気味・・・

そんでも登る
こ、これ?
先頭を歩いていた ちがこさんが叫んだ
雪に大きくスタンプされていたのは・・・

クマの足跡
ま、またクマ・・・
もうお目覚めですか?↓
山鈴をガンガン鳴らしながら ひとしさんが進む
できれば、もうお会いしたくないですからな。
(*クマと鉢合わせした時の山歩きはこちら)
長い 長い 長い 急登。。。

どこまで登っても同じような変化のない登り、
いつになったら稜線に出られるのか?
うが
うが
うが
うが
青空が見えてきた
上から山スキーで降りてきた人がいる。

御池側からは たくさんの登山者が登っているらしい。
後少しですよ、頑張ってください。
そう言うと スキーでシューっと行ってしまった
足が痛くなり始めた
夏道なら3時間、このペースだと4時間はかかる。
ちがこさんの足、
大丈夫かなぁー?
うが
うが
うが
うが

森林限界を出た
ここから左にトラバースして山頂に向かうはず、
でも登り口が見つからない
ヘタに雪庇の出た斜面を登れば雪崩れてしまうに違いない

どうする ひとちが?
ひとしさんがハイマツの間を抜けて三角点のある
俎嵓方向へ向かう。
う゛ぉーっ!
ここにも罠が・・・

ズボる ズボる・・・

俎嵓に登山者の姿が小さく見える
御池からきた登山者に違いない。

紫安嵓は見上げるような雪壁

でんでん でんでん!
まさか これを登るんかい?!
どうします?
ここを真っ直ぐ登るしかありませんね。
でも・・・
ほとんど垂直だよ。
さっきのスキーの人が滑った跡はありますが、
登れるのかな?
雪崩れるかもよ・・・
うじゃうじゃ話し合う ひとちが
どうする?
どうします?
意を決して ひとしさんが登り始めた

かっちょいいよ マイダーリン♪
でもスゴすぎる。。。
本当にこの壁を登りきれるんだろうか?

ちがこさんも後を追う。
雪は柔らかく山靴を突き刺し、短く縮めたストックを
グサグサ突き刺し登るっきゃない
上を見上げれば どんどん傾斜はキツク反り返るよう
下を見ればあまりに急すぎて目が回りそうであ~る

心臓がバクバクする・・・
誰か人が登った後ならまだしも、こんな危険な斜面を
登りきることができるのか?
上から ひとしさんの声がする
これ以上進むと 傾斜がキツすぎて登りきれないかも
しれません、どうしますか?
登らなきゃ山頂には出られない、かといって下るにも
コワさは変わらない
どうしよう・・・
再び登り始めた ひとしさんが叫んだ
ちがこさん、もう少しがんばって下さい、棚があります。
小さいけどここまでくれば一息つけますから。
あまりのコワサに見上げることもできない
でも ひとしさんが登ったんだから
ちがこさんも行ける!
そう信じて一歩一歩慎重に進んだ
グサ
グサ
グサ
グサ
一足分程の小さな棚まで登った
俎嵓の登山者たちが 山スカートをピラピラ履いた
おバカな山おばさんが山斜面を這いつくばって登って
いるのを見物している
さぁ~てと、これからが問題、
どうしたもんだか?
再び うじゃうじゃと話合う ひとちが
もうこれ以上は直登できないね、
傾斜がキツすぎるもん。
そうですね、棚を伝って山を巻きますか、
柴安嵓と俎嵓の間になんとか出ることができれば。
うん。
恐る恐る山を巻く
このまま直登して転がり落ちるよりはマシだろう
コワい。
生きた心地もしなかった
やっと 柴安嵓と俎嵓をつなぐ稜線の安全地帯に
え゛っ?
こ、これ登るの?
またもやスゴいものが目の前にある

柴安嵓の山頂に行くにはこれを登らなければいけない
ありがたいことにトレースはあった
階段状に深くついたトレース、おじさんが降りてきた。
後ろ向きで・・・

そ、そうだよね、コワすぎるもん。
いきますか?
もちろん!
ちがこさんが転がり落ちることを予想して 下で待つ ひとしさん。
トレースがあるだけマシだよ、さっきの方がコワかったからね
ずぼ ずぼ ずぼ!

確実に先陣のトレースに足を乗せ登る
悲しいことに足の短い ちがこさんは その幅広い一歩が大変
しっかり片足に力を入れないと 容易に身体を上に
持ち上げられないからだ
あ゛―――っ
なんとか上に出た♪
うぉ?
また見たくないものを見てしまった
何かって?
登りきった一番上は
一足分の細い稜線 だったのさ
右に落ちればまだマシだけど 左に落ちれば滑落死
こんな場合
どうすりゃいいの?
後方から ひとしさんが登ってくる
こうなったら意地でも
進むっきゃない
足元だけ見て 周りは見ないことにした
あ゛――――っ
コワかった・・・
やっと安心できる広い場所まできた
ひとしさぁ~ん!
大丈夫?
大きな声で ひとしさんを呼ぶ。
返事がない・・・
なかなか姿を現さない ひとしさん
ま、まさか落ちちゃったわけじゃないよね?
小さく山鈴が鳴る音がした
細尾根の先端に頭。
よかった無事だ
顔をこわばらせながら ようやく ひとしさんも
登りきった

おぇーっ・・・
ゲボゲボ・・・
コワかったですぅー
いつもの恐怖によるショック症状健在
難関突破、立派な石塔のある雪のない山頂
今回も無敵の山に登ることができた

よくがんばった ひとちが!

山頂から見た景色?
もちろん絶景
雪の尾瀬 なんてステキ♪

周りの山々の素晴らしいこと


さぁてと、帰りますか
本来はお隣の三角点のある俎嵓まで足を伸ばしたい
所だけど時間が押していた
山小屋への到着が遅くなるといけないので このまま
下山することにしよう
ゲッ↓
そうじゃん、またあのコワい細尾根を今度は下らにゃならん
恐怖がトラウマになっている・・・
とりあれず ソロリ ソロリと垂直に降りる場所まで
細尾根を慎重に歩く。

ここからが問題であ~る
足元が全く見えないので前を向いて降りることはできない
後ろ向きになりたくても尾根の幅が狭すぎて身体を回転
することができない
ちがこさん ぴ~んち!

でも回転できなけれゃ 尻セード、もしくは転がり落ちれば
なんとかなる
うりゃぁー!!
掛け声と同時に一気に身体を半回転させて
山肌にしがみついた
こ。こわぁぁぁぁ~っ↓



足元は全く見えないから ゆっくり身体を下げながら
左右の足を順番に下ろしていく
山斜面に突き刺しながら・・・
やっと安全地帯に降りることができた
後から降りた ひとしさんもかなり苦戦していたようだった

と。
今度はどこを降りたらいいんじゃ?
登ってきた あの急登を降りるなんてゴメンだ。
コワすぎる
じゃどうする ひとちが?
うひひひひ・・・
一気に尻セードで滑るのさ!
ひとしさんが恐る恐る斜面を覗いてみた
やや反り返っているため下が見えない
尻セードできるのか?
ザザザザザァーっ!!
ものスゴいスピードで ひとしさんが滑っていった
無言で・・・
滑っていったというより 落ちていったという方が正しいかも
ちがこさんも後を追おう
が、ヤバイことに気が付いてしまった
山スカートじゃ
尻セードができない
ふんじゃ 歩いて下る?
無理! 無理!!

そして ちがこさんも落ちていった
うぉぉぉぉーっ!

途中で止めたくても止まらない
一気に下まで下った
ち、ちびたい・・・
ズボンと違い こ~ゆ~場合、山スカートってのは
不便ですな
ずんずん下る
登りは大変だったけど 下るのは意外と楽チンだった。
でもさすがに長かったね

尾瀬ヶ原、長時間の雪漠歩き
燧ヶ岳の急登ラッセル、そして恐怖の反り立つ雪壁・・・
どれをとっても気が抜けなかった
そんでも予定通り 無事登りきれてよかったね ひとちが
あ゛ー↓
大変だった・・・
ひのえまた小屋に到着、たくさんの宿泊者で大賑わい

皆さん 明日山へ登るんだろうか?
チェックイン!
ありがたかったのは 個室を使わせてもらうことができたこと
(四畳のお部屋でした。)

小屋は清潔感バツグン、スタッフも雰囲気のいい方ばかり。

4・5人は一緒に入れるお風呂も石鹸は使えないものの
疲れた身体を癒すのには最高だね
(木風呂です。)
小屋のオープンサービスで
なんと ひとり1本ビールが無料
(冷蔵庫から出したての冷え冷え
)
美味しい食事をたらふく頂け 大満足の ひとちが
(ここの小屋の食事は素晴らしい!!)

食堂は満員御礼♪

お布団もフワフワ、シーツ付き♪
(最高じゃぁー
)
おやすみなさぁ~い!
ようやく連休初日の山歩きも終了、ヘロヘロのひとちが爆睡
明日もまた登るよ
お楽しみにぃ~っ♪
翌日の山歩きはこちら
ゴールデンウィーク前半 初日♪
燧ヶ岳
(尾瀬エリア)
全山行 291回

標高 燧ヶ岳 (柴安嵓) 2356m
天気

山行時間 9時間10分
〈コース〉自宅(12:00)-戸倉林道ゲート(4:30-6:00)-鳩待峠(6:30-7:00)-
山の鼻(7:45-8:00)-分岐(8:40)-竜宮小屋(9:10-9:20)-見晴(9:50-10:00)-
見晴新道-山頂(2:00-2:30)-見晴・ひのえまた小屋(4:10)
あ゛―――っ↓
なんとか上に出た♪
うぉ?
また見たくないものを見てしまった



渋滞に巻き込まれることもなく、戸倉林道を鳩待峠に向けて
暗闇を走るつもりだった

ところが、林道のゲートは閉鎖 車の長い行列ができている

あれぇー?
ちがこさん、林道は通れるはずじゃないんですか?
予想外のことに ひとしさんは口をとんがらせて
ブチブチ言い始めた

えぇぇーっ、だって電話で問い合わせたら林道は昨日から
通行可能って言われたよ。
夜間閉鎖なんて言ってなかったもん

文句言われても ちがこさんだって知らなかったこと、
並んで待つしかないじゃんねぇ

(そうだ! そうだ!)
いつになったら
林道のゲートは開くのか?
(はぁ。。。)
薄明るくなってきたので車から出て辺りを物色して
みることにする

いったい何台車が
つながっているのかな?
ゲートまで歩いてみた

先日から車泊して待っているらしく、テントを道路に
張っている人も・・・
それにしても長い列、鳩待峠の駐車場には130台の車が
駐車できるものの 前日に入山者が多ければヘタすれば
駐車できないかも

(はぁぁぁ、、、)
先頭のゲートに着くと丁度 おじさんが道を封鎖してあった
ラッセル車を動かしている所だった。
6時にはゲートが開くとのこと、車の数を数えながら
元来た道を戻る。
(よっしゃ

1、2、3・・・・
38、39、40・・・
ひとちがっち車は57台目

その後にも20台以上の車がつながっている

う~ん、なんとか
車は停められるかもね

車に戻ると ひとしさんが座席を倒し仮眠していた

ぶ ぶ ぶ

気持ちよさそうにイビキなんかかいちゃってさ

まぁ、いいです

ひとちがの予定では鳩待峠を5時には出発するはずだった

2時間も足止めをくってしまったということは そんだけピッチを
上げて歩かにゃならん

まだ 腰と足が痛い爆弾をかかえている ちがこさんとしては
辛いとこ。
(ふぇ~ん

きっと去年 閉山してから入山者が ほとんどいない尾瀬は
無敵になっているはずであ~る

果たして尾瀬ヶ原を越えて東北の最高峰、燧ヶ岳の山頂まで
到達することなんかできるんだろうか?
不安になってきた

ようやく開いたゲートを通過、車たちは列を成して
峠の駐車場へ向かう

すでに山荘のある上の駐車場は満車、下の駐車場に
車を停めて出発、時刻は7時

微妙


山の鼻までゆるやかに下る。
驚いたのは 登山者が少ないってこと

皆さん ボードやスキーを楽しむ人たちばかり、
山の鼻には向かわず直接 至仏山に向かうコースを
駐車場から登っていく

あらら?
ってことは、またもやラッセルの可能性が高い

本日の宿泊地である見晴の小屋は今日からオープン、
見晴新道は誰も歩いていないってわけだ

うげぇー↓
どうしよう・・・
連休の春山とナメてかかっていた

情報によれば 今シーズン尾瀬は雪が少ないっていってた。
なのに いきなり登山道の入口からは 何メートルも積もって
まだ溶けない雪道が目の前にある

ひょぇぇぇーっ↓
振り返ると ひとしさんが じぃー っと見ていた

雪、少ないんじゃないんですか?
ん?
雪はズボズボだけど多くないって言ってたんだよ・・・
が、がんばって歩くから!

念のためアイゼン装着、前を歩く大きなボードを背負った
兄ちゃんを見失わないように追っかけることにした

尾瀬は山ボーイ&山ガールがたくさんいるんじゃないかと
ちがこさんも山ガール風の山おばさんだ

(これが仇となる!)
ズンズン進む

深く埋もれた木の根元は雪解けが進み ポッカリとリング状に穴。

落ちたらアブナイ


木道は姿形もなく ひたすら雪の中を あるような ないような
トレースを追って歩く。
夏場とはエライ違いであ~る

山の鼻に到着、昨日からオープンした山荘の前には
温かいおでんと 焼きたての花豆クッキーが用意されていた


わぁ~い♪
花豆クッキー最高!

朝日の当たる避難小屋の屋根の隙間にはお客さん?

ツバメ♪
たくさんの家族が巣を作り、忙しそうに子育ての真っ最中

春ですなぁ~っ♪
さあ、さあ、先を急ぎましょう!
どんどん歩かないと間に合いませんよ

はい、はい そうですな


尾瀬ヶ原を見晴に向けて延々と歩いていく

振り返れば白く優しい山容の至仏山が雄大な姿で輝いている。
目の前には 白いどこまでも続く雪の尾瀬ヶ原、
燧ヶ岳のボコボコした山容が遠い


水芭蕉や植物たちも まだまだ顔を出すこともできない
尾瀬であ~る


駐車場出発時は締まっていた雪も緩み始め 木道の上らしき
トレースを歩くが所々罠が仕掛けられていた

まるで ロシアンルーレット

運がよければ無事通過、運が悪けれゃ
踏み抜いて足はビチョビチョになる


標高差はなくとも歩きにくい、テンテンカンカン降り注ぐ
春の日差しは強く どんどん雪が緩んでいく

喉がカラカラ

ここは砂漠ぢゃなくて
雪漠なのだ!
竜宮小屋を通過、見晴が近づいてきた

見晴の小屋のオープンは今日なので ここから先はトレースはなし、
キャタピラーの案内トレースの誘導で進む

それにしても・・・
見えていても なかなか
つかないもんであ~る

長い雪漠を通過し見晴に到着

入口の弥四郎小屋のスタッフが忙しそうに休憩のための
ベンチを並べている。
見晴でもすべての小屋がオープンというわけではなく
この弥四郎小屋と ひのえまた小屋のふたつだけが
今のシーズンは営業しているだけ

おや?

ひのえまた小屋の前のベンチで 怪しげに望遠鏡で
こちらを覗いているのは?
あっ♪
ひげくまさんだぁーっ!
ひげくまさんは 尾瀬でも有名なガイドさん、
ひのえまた小屋のご主人であ~る

こんにちわぁー♪
ちがこさんが いつものように元気よく挨拶をする

早いねぇー

帽子の下の白い髭、笑いながら ひげくまさんが答える。
今日お世話になります、先に燧ヶ岳に登ってくるので
小屋には4時すぎには到着できると思います。
えぇ?
燧ヶ岳にこれから登るの?
元気だなぁー・・・
驚く ひげくまさん

見晴新道はまだ誰も登っていないから
トレースもないし、雪が深いよ。
迷わないように気をつけて。
きっと ピラピラしたスカートを履いた山おばさんが
無茶苦茶なこと言うから驚いたのだろう

尾瀬沼と見晴新道の分岐までありがたいことに
キャタピラーのトレースがついていた

楽勝か

と思った。
あはは、、、
やっちまいましたよ、またもや道間違え

(いつものことですが。)
分岐から続いていたキャタピラーのトレースに騙されて
なんと尾瀬沼方向に誘導されてしまった

なんか方向違いませんか?
20分程進んで ひとしさんが気が付いた

そういえば、地図では赤ナグレ岳の左を歩くはずなのに
どう見ても赤ナグレ岳の下を右方向に進んでいる

明らかに違う!
どうします? 戻りますか?
睡眠時間も短く、長い雪漠の尾瀬ヶ原を越えてきた
ひとしさんとしてはクジケ気味

これから急登をラッセルするかと思うと心も萎える

ん?
行くよ!
地図とにらめっこし、時計で方角を確認すると ちがこさんは
正規ルートと合流するために道なき樹林帯を登り始めた

後方を ノロノロと ひとしさんがついてくる

本当に ちがこさんは ちゃんと正規ルートと
合流できるんだろうか?
不安だ・・・
しばらくダケカンバの林を登り沢筋の針葉樹の林に合流した

あっ!
赤ペンキみぃ~っけ♪
正規のルートに合流、ちょっと安心、でもこれからが大変、
急登のラッセルが始まった

沢筋にたまっている雪は パウダースノーではない
シャーベット状のクサレ雪

それほど深くはなかった。
所々深い部分はあるものの なんとか進めそう


ふたりで交互にラッセルしながら登っていく

うが




いつもじゃ 後方で ちがこさんのお尻を 突っつきながら
急がせる ひとしさん。
やや疲れ気味・・・

そんでも登る

こ、これ?
先頭を歩いていた ちがこさんが叫んだ

雪に大きくスタンプされていたのは・・・

クマの足跡

ま、またクマ・・・
もうお目覚めですか?↓
山鈴をガンガン鳴らしながら ひとしさんが進む

できれば、もうお会いしたくないですからな。
(*クマと鉢合わせした時の山歩きはこちら)
長い 長い 長い 急登。。。

どこまで登っても同じような変化のない登り、
いつになったら稜線に出られるのか?
うが




青空が見えてきた

上から山スキーで降りてきた人がいる。

御池側からは たくさんの登山者が登っているらしい。
後少しですよ、頑張ってください。
そう言うと スキーでシューっと行ってしまった

足が痛くなり始めた

夏道なら3時間、このペースだと4時間はかかる。
ちがこさんの足、
大丈夫かなぁー?
うが







ここから左にトラバースして山頂に向かうはず、
でも登り口が見つからない

ヘタに雪庇の出た斜面を登れば雪崩れてしまうに違いない


どうする ひとちが?
ひとしさんがハイマツの間を抜けて三角点のある
俎嵓方向へ向かう。
う゛ぉーっ!
ここにも罠が・・・

ズボる ズボる・・・

俎嵓に登山者の姿が小さく見える

御池からきた登山者に違いない。

紫安嵓は見上げるような雪壁


でんでん でんでん!
まさか これを登るんかい?!
どうします?
ここを真っ直ぐ登るしかありませんね。
でも・・・
ほとんど垂直だよ。
さっきのスキーの人が滑った跡はありますが、
登れるのかな?
雪崩れるかもよ・・・
うじゃうじゃ話し合う ひとちが

どうする?
どうします?
意を決して ひとしさんが登り始めた


かっちょいいよ マイダーリン♪
でもスゴすぎる。。。
本当にこの壁を登りきれるんだろうか?
ちがこさんも後を追う。
雪は柔らかく山靴を突き刺し、短く縮めたストックを
グサグサ突き刺し登るっきゃない

上を見上げれば どんどん傾斜はキツク反り返るよう

下を見ればあまりに急すぎて目が回りそうであ~る


心臓がバクバクする・・・
誰か人が登った後ならまだしも、こんな危険な斜面を
登りきることができるのか?
上から ひとしさんの声がする

これ以上進むと 傾斜がキツすぎて登りきれないかも
しれません、どうしますか?
登らなきゃ山頂には出られない、かといって下るにも
コワさは変わらない

どうしよう・・・
再び登り始めた ひとしさんが叫んだ

ちがこさん、もう少しがんばって下さい、棚があります。
小さいけどここまでくれば一息つけますから。
あまりのコワサに見上げることもできない

でも ひとしさんが登ったんだから
ちがこさんも行ける!
そう信じて一歩一歩慎重に進んだ

グサ




一足分程の小さな棚まで登った

俎嵓の登山者たちが 山スカートをピラピラ履いた
おバカな山おばさんが山斜面を這いつくばって登って
いるのを見物している

さぁ~てと、これからが問題、
どうしたもんだか?
再び うじゃうじゃと話合う ひとちが

もうこれ以上は直登できないね、
傾斜がキツすぎるもん。
そうですね、棚を伝って山を巻きますか、
柴安嵓と俎嵓の間になんとか出ることができれば。
うん。
恐る恐る山を巻く

このまま直登して転がり落ちるよりはマシだろう

コワい。
生きた心地もしなかった

やっと 柴安嵓と俎嵓をつなぐ稜線の安全地帯に

え゛っ?
こ、これ登るの?
またもやスゴいものが目の前にある

柴安嵓の山頂に行くにはこれを登らなければいけない

ありがたいことにトレースはあった

階段状に深くついたトレース、おじさんが降りてきた。
後ろ向きで・・・

そ、そうだよね、コワすぎるもん。
いきますか?
もちろん!
ちがこさんが転がり落ちることを予想して 下で待つ ひとしさん。
トレースがあるだけマシだよ、さっきの方がコワかったからね

ずぼ ずぼ ずぼ!

確実に先陣のトレースに足を乗せ登る

悲しいことに足の短い ちがこさんは その幅広い一歩が大変

しっかり片足に力を入れないと 容易に身体を上に
持ち上げられないからだ

あ゛―――っ
なんとか上に出た♪
うぉ?
また見たくないものを見てしまった

何かって?
登りきった一番上は
一足分の細い稜線 だったのさ

右に落ちればまだマシだけど 左に落ちれば滑落死

こんな場合
どうすりゃいいの?
後方から ひとしさんが登ってくる

こうなったら意地でも
進むっきゃない

足元だけ見て 周りは見ないことにした

あ゛――――っ
コワかった・・・
やっと安心できる広い場所まできた

ひとしさぁ~ん!
大丈夫?
大きな声で ひとしさんを呼ぶ。
返事がない・・・
なかなか姿を現さない ひとしさん

ま、まさか落ちちゃったわけじゃないよね?
小さく山鈴が鳴る音がした

細尾根の先端に頭。
よかった無事だ

顔をこわばらせながら ようやく ひとしさんも
登りきった

おぇーっ・・・
ゲボゲボ・・・
コワかったですぅー

いつもの恐怖によるショック症状健在

難関突破、立派な石塔のある雪のない山頂

今回も無敵の山に登ることができた

よくがんばった ひとちが!

山頂から見た景色?
もちろん絶景

雪の尾瀬 なんてステキ♪
周りの山々の素晴らしいこと

さぁてと、帰りますか

本来はお隣の三角点のある俎嵓まで足を伸ばしたい
所だけど時間が押していた

山小屋への到着が遅くなるといけないので このまま
下山することにしよう


そうじゃん、またあのコワい細尾根を今度は下らにゃならん

恐怖がトラウマになっている・・・
とりあれず ソロリ ソロリと垂直に降りる場所まで
細尾根を慎重に歩く。

ここからが問題であ~る

足元が全く見えないので前を向いて降りることはできない

後ろ向きになりたくても尾根の幅が狭すぎて身体を回転
することができない

ちがこさん ぴ~んち!

でも回転できなけれゃ 尻セード、もしくは転がり落ちれば
なんとかなる

うりゃぁー!!
掛け声と同時に一気に身体を半回転させて
山肌にしがみついた

こ。こわぁぁぁぁ~っ↓


足元は全く見えないから ゆっくり身体を下げながら
左右の足を順番に下ろしていく

山斜面に突き刺しながら・・・
やっと安全地帯に降りることができた

後から降りた ひとしさんもかなり苦戦していたようだった



今度はどこを降りたらいいんじゃ?
登ってきた あの急登を降りるなんてゴメンだ。
コワすぎる

じゃどうする ひとちが?
うひひひひ・・・
一気に尻セードで滑るのさ!
ひとしさんが恐る恐る斜面を覗いてみた

やや反り返っているため下が見えない

尻セードできるのか?
ザザザザザァーっ!!
ものスゴいスピードで ひとしさんが滑っていった

無言で・・・

滑っていったというより 落ちていったという方が正しいかも

ちがこさんも後を追おう

が、ヤバイことに気が付いてしまった

山スカートじゃ
尻セードができない

ふんじゃ 歩いて下る?
無理! 無理!!

そして ちがこさんも落ちていった

うぉぉぉぉーっ!

途中で止めたくても止まらない

一気に下まで下った

ち、ちびたい・・・
ズボンと違い こ~ゆ~場合、山スカートってのは
不便ですな

ずんずん下る

登りは大変だったけど 下るのは意外と楽チンだった。
でもさすがに長かったね


尾瀬ヶ原、長時間の雪漠歩き

燧ヶ岳の急登ラッセル、そして恐怖の反り立つ雪壁・・・
どれをとっても気が抜けなかった

そんでも予定通り 無事登りきれてよかったね ひとちが

あ゛ー↓
大変だった・・・
ひのえまた小屋に到着、たくさんの宿泊者で大賑わい

皆さん 明日山へ登るんだろうか?
チェックイン!
ありがたかったのは 個室を使わせてもらうことができたこと

(四畳のお部屋でした。)
小屋は清潔感バツグン、スタッフも雰囲気のいい方ばかり。
4・5人は一緒に入れるお風呂も石鹸は使えないものの
疲れた身体を癒すのには最高だね

(木風呂です。)
小屋のオープンサービスで
なんと ひとり1本ビールが無料

(冷蔵庫から出したての冷え冷え

美味しい食事をたらふく頂け 大満足の ひとちが

(ここの小屋の食事は素晴らしい!!)

食堂は満員御礼♪
お布団もフワフワ、シーツ付き♪
(最高じゃぁー

おやすみなさぁ~い!
ようやく連休初日の山歩きも終了、ヘロヘロのひとちが爆睡

明日もまた登るよ

お楽しみにぃ~っ♪


2010年07月01日
憧れの尾瀬へ♪
2010/06/26
尾瀬ヶ原
全山行 185回
百名山 37座

標高 牛首 1450m
天気
晴れ・
曇り・
雨
山行時間 5時間10分
距離 17.00km
〈コース〉自宅(am12:40)-戸倉バス停(4:30-5:47)-鳩待峠(6:05)-山ノ鼻(7:25)-牛首(8:40-9:00)-山ノ鼻(9:30-10:10)-鳩待峠(11:15)-戸倉バス停(12:00)・・・車で移動・・・吹割の滝ハイキング(1:00-2:30)
夏がく~れば 思い出すぅ~♪
遥かな尾瀬 遠い空・・・・
すえちせ 憧れの尾瀬ハイキング!
どこまでも続く木道、花の咲き乱れる尾瀬ヶ原・・・・
期待に胸膨らませて ゴー♪
う~ん、眠い・・・・
仕事明け ほとんど睡眠をとることなく早朝出発、
フガフガ後部座席で寝ている すえちせとは対照的に ひとちが 睡魔と闘い続け ようやく戸倉バス停に到着
(ひとしさん、お疲れ様でした・・・)
広く綺麗な駐車場、すでにたくさんの車が停まっている。
(
スゴ!)
乗るはずの6:30のバスを待たなくても 順次 人が集まれば出発してくれる 大型タクシーに乗車、鳩待峠に一直線だぁー
(よっしゃ
)
鳩待峠に
鳩がいる・・・
『だから 鳩待峠って名前がついたのかな?』
どうでもいいことを考えるのが ちがこさんだ
尾瀬ヶ原に向うコースへ いざ出発♪
もちろぉ~ん 最初っから木道

尾瀬の木道は 総延長60kmにも及ぶそうで・・・
な、長い・・・
長すぎる木道を ちせこさんが歩き続けられるとは 到底考えられない
(そう!そう!!)
ってことで すえちせと行動を共にするわけだから 適当な場所でUターンすることになるに違いない
(ははは!)
ゴキゲンな すえちせ 前を行く。
(うは
うは
)
ペアルックは ひとちがと同じ、手をつないで歩く姿は いつ見てもアツアツであ~る

きゃぁーっ♪
可愛い花がいっぱいじゃん!



木道の脇には 色とりどりの花が さっそくお出迎え
写真撮影に余念のない ひとちが、たちまち すえちせに捨てていかれる・・・
(すえちせは 平たい道を歩くのは エラク早いのだ
)
おっ!
水芭蕉じゃん!!

二週間前 ひとちがが 日光白根山を訪れた時、尾瀬では水芭蕉が 開花のピークを迎えていた。
満開じゃなくとも せめて のこりもんでもいいから 尾瀬の水芭蕉を ちせこさんに見せてあげたかった・・・
が、甘い
水芭蕉は一輪だけ。
(あちゃぁー
)
すでに花はなく、ボーボーと 化け物がごとく伸びる葉っぱだけが まるでジャングルのようであ~る・・・
(とほほほほほ、、、)

いいじゃん、きっと尾瀬ヶ原に行けば 水芭蕉が うじゃうじゃいるはずだから
期待ウスだが進むっきゃない
下って 下って 山ノ鼻に到着。
(うりゃ

ここまでくるのに 随分たくさんの登山者に追い抜かれた。
二本並んだ木道は 右側通行、ひとちが一行の後を 次々と鳩待峠に到着した登山者たちが 列を成して山ノ鼻に向っているはずであ~る。
に、賑やかですなぁー・・・
有名な尾瀬ともなると 登山者もお洒落な人が多い。
まるで雑誌から飛び出してきたような カラフルでステキな登山ルック。
若い人、女性が多いのも納得できる。
牛首に向おう!
尾瀬ヶ原に まっすぐどこまでも続く木道、実に壮観な眺めであ~る

って 感心してないで進みなさい!
はい、はい そうでしたな・・・
さすが 花の百名山。
花のオンパレードだねぇー・・・
ひとしさんは カメラをしまうことなく 写真撮影を続ける。
ぱち ぱち ぱち ぱちりんこ♪


水芭蕉ないじゃん・・・
がっかりしているのは ちせこさん
期待していた水芭蕉はいない。
丁度 ニッコウキスゲがつぼみを持つ前、咲き誇っていた水芭蕉は 葉っぱだけになってしまい なんとも かんとも 中途半端な時期にきてしまった
(はぁぁぁぁ。。。)
「いいじゃん、水芭蕉はなくとも 色んな花が咲いてるわけだからよしとしよう
」
振り返ると 至仏山が どかんとかまえている・・・

ひとちがのみなら とっとこ登りたい所、今回は偵察ハイキングだもんねぇー
遥か彼方に見える燧ヶ岳を目指して進もう♪
(そう!そう!!)

長ぁ~い木道はどこまでも続く・・・
可愛いヒメシャクナゲに こんにちは♪
田池の間をクネクネと ただひたすら 長く 長く延びている木道・・・

水芭蕉や ニッコウキスゲはいなくても 白髪頭のワタスゲが湿原を覆いつくしている美しい尾瀬。
風にそよそよと綿帽子を振りながら尾瀬は夏を迎える準備をしている。



ふんがぁぁぁぁーーーーっ!
標高差がなく、道は平たい!
いいかげん飽きてきた。
睡眠不足のため アクビ連発、先ゆく すえちせに休憩ベンチでようやく追いついた。

すえたろうさんは感心していた。

「
随分長い木道だなぁー、いったいどこまで続くんだろう?」


一方、無言の ちせこさん。
すでにお顔が
ぶぅたれている・・・
はは~ん、やっぱし飽きてきたみたいだぞぉー・・・
「どうするぅー? このまんま進んでも ずーっと木道の景色だよぉー
」
先手を読む ちがこさん。
「牛首をピークとして帰ろうかぁー? 時間も早いし、お天気も怪しくなってきたから 戻って観光めぐりといきますか
」
まってましたとばかり 目を
輝かせる ちせこさん。
「そうそう
このまんま進んでも変わんないから 観光しよう!」
(やっぱし・・・
)
ボッカさんが大きな荷物をかついで歩いている。
平たい道だから 荷物の量もハンパじゃない
(
ひとちが、ボッカさんにはなれません
)

さ~て、帰るとなると すえちせの早いこと。
とっとこ歩く 歩く、あっという間に山ノ鼻に戻る。
ベンチに座ってランチをしようとも 登山者が多すぎて座る場所を探すもの大変であ~る。

ここで みなさんに注意!
1ミリにも満たないような 黒い虫がいます。
これは悪質、刺されると チクッとしますが その場ではたいしたことはありません。
が、後日 かゆみで苦しむことになるでしょう!
(頭にくる
)
ちがこさん命名、 オゼムシ
山行のお楽しみとして ちがこさん とても期待していたものがあった。
花豆ジェラードであ~る。
でもね、残念なことに ジェラードの機械が故障中で 花豆ジェラードを食べることができなかった・・・
(今年は食べられないそうです
)
ふぇぇぇ~~~ん
泣く泣く鳩待峠に向う。
相変わらず登山者は ありんこの行列がごとく尾瀬に向っている。
きっと尾瀬は 今頃 人だらけになっているに違いない・・・
「ねぇ、木道から落っこちる人っていないいのかなぁー?」
そんなことを言ってる矢先、前方から歩いてくる おばちゃん、木道からよそ見をしていて落っこちた
恥ずかしそうな おばちゃん。
(ははは、、、お怪我がなくてなによりです、、、)
下った道は 当然のことながら登らなくちゃいけない、ニヤニヤしながら ちせこさんは尾瀬に向う登山者に大声で叫ぶ!
行きはよいよい 帰りは坂だよぉ~!
帰りともなると元気いっぱいな ちせこさんであ~る。
(まったく 憎まれ口の減らない ばぁーさんだ
)

鳩待峠に到着するころに パラパラと雨が降り出した。
(ラッキー♪)
峠は やっぱり登山者で溢れかえっている。
スゴ!

大型タクシーで
フガフガしながら 戸倉の駐車場に到着。
無事 尾瀬ハイキングも終了、先日 ひとちがが訪れた 東洋のナイアガラ、吹割の滝に車で移動した。
満開だった アカシヤもなく ちせこさんは残念そうだったけど 傘を片手に周遊コースを満喫した すえちせであった・・・

ここで ちせこさん一言。
「来年は 水芭蕉とアカシアが満開の時に来るから
」
はい、はい・・・
また来年のお楽しみってことで
宿泊した宿と翌日のハイキング
尾瀬ヶ原
全山行 185回
百名山 37座
標高 牛首 1450m
天気



山行時間 5時間10分
距離 17.00km
〈コース〉自宅(am12:40)-戸倉バス停(4:30-5:47)-鳩待峠(6:05)-山ノ鼻(7:25)-牛首(8:40-9:00)-山ノ鼻(9:30-10:10)-鳩待峠(11:15)-戸倉バス停(12:00)・・・車で移動・・・吹割の滝ハイキング(1:00-2:30)
夏がく~れば 思い出すぅ~♪
遥かな尾瀬 遠い空・・・・
すえちせ 憧れの尾瀬ハイキング!
どこまでも続く木道、花の咲き乱れる尾瀬ヶ原・・・・
期待に胸膨らませて ゴー♪

仕事明け ほとんど睡眠をとることなく早朝出発、


(ひとしさん、お疲れ様でした・・・)
広く綺麗な駐車場、すでにたくさんの車が停まっている。
(

乗るはずの6:30のバスを待たなくても 順次 人が集まれば出発してくれる 大型タクシーに乗車、鳩待峠に一直線だぁー

(よっしゃ

鳩待峠に

『だから 鳩待峠って名前がついたのかな?』
どうでもいいことを考えるのが ちがこさんだ

尾瀬ヶ原に向うコースへ いざ出発♪
もちろぉ~ん 最初っから木道

尾瀬の木道は 総延長60kmにも及ぶそうで・・・
な、長い・・・
長すぎる木道を ちせこさんが歩き続けられるとは 到底考えられない

(そう!そう!!)
ってことで すえちせと行動を共にするわけだから 適当な場所でUターンすることになるに違いない

(ははは!)
ゴキゲンな すえちせ 前を行く。
(うは


ペアルックは ひとちがと同じ、手をつないで歩く姿は いつ見てもアツアツであ~る

きゃぁーっ♪
可愛い花がいっぱいじゃん!
木道の脇には 色とりどりの花が さっそくお出迎え

写真撮影に余念のない ひとちが、たちまち すえちせに捨てていかれる・・・
(すえちせは 平たい道を歩くのは エラク早いのだ

おっ!
水芭蕉じゃん!!
二週間前 ひとちがが 日光白根山を訪れた時、尾瀬では水芭蕉が 開花のピークを迎えていた。
満開じゃなくとも せめて のこりもんでもいいから 尾瀬の水芭蕉を ちせこさんに見せてあげたかった・・・
が、甘い

水芭蕉は一輪だけ。
(あちゃぁー

すでに花はなく、ボーボーと 化け物がごとく伸びる葉っぱだけが まるでジャングルのようであ~る・・・
(とほほほほほ、、、)
いいじゃん、きっと尾瀬ヶ原に行けば 水芭蕉が うじゃうじゃいるはずだから

期待ウスだが進むっきゃない

下って 下って 山ノ鼻に到着。
(うりゃ

ここまでくるのに 随分たくさんの登山者に追い抜かれた。
二本並んだ木道は 右側通行、ひとちが一行の後を 次々と鳩待峠に到着した登山者たちが 列を成して山ノ鼻に向っているはずであ~る。

有名な尾瀬ともなると 登山者もお洒落な人が多い。
まるで雑誌から飛び出してきたような カラフルでステキな登山ルック。
若い人、女性が多いのも納得できる。
牛首に向おう!
尾瀬ヶ原に まっすぐどこまでも続く木道、実に壮観な眺めであ~る

って 感心してないで進みなさい!
はい、はい そうでしたな・・・
さすが 花の百名山。
花のオンパレードだねぇー・・・
ひとしさんは カメラをしまうことなく 写真撮影を続ける。
ぱち ぱち ぱち ぱちりんこ♪
水芭蕉ないじゃん・・・
がっかりしているのは ちせこさん

期待していた水芭蕉はいない。
丁度 ニッコウキスゲがつぼみを持つ前、咲き誇っていた水芭蕉は 葉っぱだけになってしまい なんとも かんとも 中途半端な時期にきてしまった

(はぁぁぁぁ。。。)
「いいじゃん、水芭蕉はなくとも 色んな花が咲いてるわけだからよしとしよう

振り返ると 至仏山が どかんとかまえている・・・
ひとちがのみなら とっとこ登りたい所、今回は偵察ハイキングだもんねぇー

遥か彼方に見える燧ヶ岳を目指して進もう♪
(そう!そう!!)
長ぁ~い木道はどこまでも続く・・・
可愛いヒメシャクナゲに こんにちは♪
田池の間をクネクネと ただひたすら 長く 長く延びている木道・・・

水芭蕉や ニッコウキスゲはいなくても 白髪頭のワタスゲが湿原を覆いつくしている美しい尾瀬。
風にそよそよと綿帽子を振りながら尾瀬は夏を迎える準備をしている。
ふんがぁぁぁぁーーーーっ!
標高差がなく、道は平たい!
いいかげん飽きてきた。
睡眠不足のため アクビ連発、先ゆく すえちせに休憩ベンチでようやく追いついた。
すえたろうさんは感心していた。
「

一方、無言の ちせこさん。
すでにお顔が

はは~ん、やっぱし飽きてきたみたいだぞぉー・・・
「どうするぅー? このまんま進んでも ずーっと木道の景色だよぉー

先手を読む ちがこさん。
「牛首をピークとして帰ろうかぁー? 時間も早いし、お天気も怪しくなってきたから 戻って観光めぐりといきますか

まってましたとばかり 目を

「そうそう

(やっぱし・・・

ボッカさんが大きな荷物をかついで歩いている。
平たい道だから 荷物の量もハンパじゃない

(


さ~て、帰るとなると すえちせの早いこと。
とっとこ歩く 歩く、あっという間に山ノ鼻に戻る。
ベンチに座ってランチをしようとも 登山者が多すぎて座る場所を探すもの大変であ~る。
ここで みなさんに注意!
1ミリにも満たないような 黒い虫がいます。
これは悪質、刺されると チクッとしますが その場ではたいしたことはありません。
が、後日 かゆみで苦しむことになるでしょう!
(頭にくる

ちがこさん命名、 オゼムシ
山行のお楽しみとして ちがこさん とても期待していたものがあった。
花豆ジェラードであ~る。
でもね、残念なことに ジェラードの機械が故障中で 花豆ジェラードを食べることができなかった・・・
(今年は食べられないそうです

ふぇぇぇ~~~ん
泣く泣く鳩待峠に向う。
相変わらず登山者は ありんこの行列がごとく尾瀬に向っている。
きっと尾瀬は 今頃 人だらけになっているに違いない・・・
「ねぇ、木道から落っこちる人っていないいのかなぁー?」
そんなことを言ってる矢先、前方から歩いてくる おばちゃん、木道からよそ見をしていて落っこちた

恥ずかしそうな おばちゃん。
(ははは、、、お怪我がなくてなによりです、、、)
下った道は 当然のことながら登らなくちゃいけない、ニヤニヤしながら ちせこさんは尾瀬に向う登山者に大声で叫ぶ!
行きはよいよい 帰りは坂だよぉ~!
帰りともなると元気いっぱいな ちせこさんであ~る。
(まったく 憎まれ口の減らない ばぁーさんだ

鳩待峠に到着するころに パラパラと雨が降り出した。
(ラッキー♪)
峠は やっぱり登山者で溢れかえっている。
スゴ!
大型タクシーで

無事 尾瀬ハイキングも終了、先日 ひとちがが訪れた 東洋のナイアガラ、吹割の滝に車で移動した。
満開だった アカシヤもなく ちせこさんは残念そうだったけど 傘を片手に周遊コースを満喫した すえちせであった・・・
ここで ちせこさん一言。
「来年は 水芭蕉とアカシアが満開の時に来るから

はい、はい・・・
また来年のお楽しみってことで


