2014年05月02日
春坊主 Ⅲ
2014/04/26~27
再会♪
春坊主続編

Ⅰ 山歩きのきっかけはこちら
Ⅱ ヤブ歩きしてた山はこちら
ちがこさんのカメラが
戻ってきた
雪の中の記憶 
気が付くと わたしは
暗く冷たい中に閉じ込められていた
あれ?
なんかいつもと違う
大きな声で叫んで見た
ちがこさぁ~ん
おかしいな?
呼んでもこない
さっきまで ちがこさんのザックに
ぶら下がってたはずなんだけどな
いつまでたっても ちがこさんは
迎えに来てくれなかった
眠くなっちゃった・・・
記憶がなくなった
どのくらい時間が過ぎたんだろう?
突然 パッ と光が刺した
まぶしい・・・
手の温もり?
ん? ちがこさん?
おじさん達の声がする
ちがこさんじゃない
あったぞー
よかったなぁー
カメラ発見したぞ
そうか
わたし雪の中にいたんだ
どのくらいいたのかな?
おじさんはザックに わたしを入れると
知らないおじさんの家につれていった
カメラの中が曇ってるな
データは大丈夫か確認してみよう
おじさん達は わたしからチップを抜き取ると
ドライヤーで丁寧に乾かしてくれた
あったかぁ~い
なんだか元気になってきた
ちがこさんどうしてるんだろ?
ちゃんと迎えにきてくれるかな?
こんにちわー
あっ!
ちがこさんだ
玄関につれていかれると
ちがこさんと ひとしさん
よかったっぁー
カメラ無事だったんだね
やっと会えた
4ヶ月ぶりだって
そんなに長く わたしは雪の中にいたんだ
迎えに来てくれて ありがとう
また一緒に山旅ができるね
山から下り 山崎さん宅へ
とうとう ちがこさんの手に
カメラが帰ってきたのだ
データを確認したらね
バッチリだったよ
一枚だけピンボケがあったけど
笑いながら山崎さんが言った
のんびりはしていられない
カメラを救出してくれた花岡さんにも
会いに行かなきゃいけないからだ
宿はとってあるの?
奥さんが心配そうに言った
いいえ
いつも車泊ですから
よかった
お弁当作っといたよ
手作り弁当まで頂いてしまった
信州の人はみんないい人だ
お礼を述べて諏訪湖方面へ
夜になった 
花岡さんにお礼を言ってお別れした
笹のヤブ漕ぎで ばっちいから
諏訪湖の近く 共同浴場の児湯 で汗を流す
料金が220円ってのが嬉しい
明日はもういっちょ山に登るので
諏訪湖の景色が美しい 立石公園 で車泊

車に寝ころんでカメラの画像を確認した
正月の時を境に時が止まっている










データも無事
カメラも復活
そしてカメラが ちがこさんの手に戻り
最初に移したのがこの写真

なんじゃい
ひとちの寝ぼけ顔じゃん
寝ころんだまま 窓から外を眺める

車から出ると そこはピンクの世界だった

いい場所で車泊したね
そうでしょ!
目の前は諏訪湖が一望
ここは 諏訪湖の東に位置する高台

昨日の夜はネオンが美しい町も
朝になればこんなふうに見えるのだ

いいねぇー
山登り二日目
今日は 冬にピークハントできなかった
あの山 へ向かう

どんな山歩きだったのか?
次回のブログのお楽しみ♪
登った山はこちら 
再会♪
春坊主続編





ちがこさんのカメラが
戻ってきた



気が付くと わたしは
暗く冷たい中に閉じ込められていた

あれ?
なんかいつもと違う

大きな声で叫んで見た

ちがこさぁ~ん

おかしいな?
呼んでもこない

さっきまで ちがこさんのザックに
ぶら下がってたはずなんだけどな

いつまでたっても ちがこさんは
迎えに来てくれなかった

眠くなっちゃった・・・
記憶がなくなった

どのくらい時間が過ぎたんだろう?
突然 パッ と光が刺した

まぶしい・・・
手の温もり?
ん? ちがこさん?
おじさん達の声がする

ちがこさんじゃない

あったぞー
よかったなぁー
カメラ発見したぞ

そうか
わたし雪の中にいたんだ

どのくらいいたのかな?
おじさんはザックに わたしを入れると
知らないおじさんの家につれていった

カメラの中が曇ってるな
データは大丈夫か確認してみよう
おじさん達は わたしからチップを抜き取ると
ドライヤーで丁寧に乾かしてくれた

あったかぁ~い

なんだか元気になってきた

ちがこさんどうしてるんだろ?
ちゃんと迎えにきてくれるかな?
こんにちわー

あっ!
ちがこさんだ

玄関につれていかれると
ちがこさんと ひとしさん

よかったっぁー
カメラ無事だったんだね

やっと会えた

4ヶ月ぶりだって

そんなに長く わたしは雪の中にいたんだ

迎えに来てくれて ありがとう

また一緒に山旅ができるね

山から下り 山崎さん宅へ

とうとう ちがこさんの手に
カメラが帰ってきたのだ

データを確認したらね
バッチリだったよ

一枚だけピンボケがあったけど

笑いながら山崎さんが言った

のんびりはしていられない
カメラを救出してくれた花岡さんにも
会いに行かなきゃいけないからだ

宿はとってあるの?
奥さんが心配そうに言った

いいえ
いつも車泊ですから

よかった
お弁当作っといたよ

手作り弁当まで頂いてしまった

信州の人はみんないい人だ

お礼を述べて諏訪湖方面へ



花岡さんにお礼を言ってお別れした

笹のヤブ漕ぎで ばっちいから
諏訪湖の近く 共同浴場の児湯 で汗を流す

料金が220円ってのが嬉しい

明日はもういっちょ山に登るので
諏訪湖の景色が美しい 立石公園 で車泊


車に寝ころんでカメラの画像を確認した
正月の時を境に時が止まっている











データも無事

カメラも復活

そしてカメラが ちがこさんの手に戻り
最初に移したのがこの写真


なんじゃい
ひとちの寝ぼけ顔じゃん

寝ころんだまま 窓から外を眺める


車から出ると そこはピンクの世界だった


いい場所で車泊したね

そうでしょ!
目の前は諏訪湖が一望
ここは 諏訪湖の東に位置する高台


昨日の夜はネオンが美しい町も
朝になればこんなふうに見えるのだ


いいねぇー

山登り二日目
今日は 冬にピークハントできなかった
あの山 へ向かう


どんな山歩きだったのか?
次回のブログのお楽しみ♪


2014年05月01日
春坊主 Ⅱ
2014/04/26
無敵のヤブルート・・・
坊主岳
(中央アルプス前衛エリア)
全山行 407回

坊主岳の情報はこちら
Ⅰ 山歩きのきっかけはこちら 
標高 坊主岳 1961m
天気 晴れ
山行時間 9時間30分
〈コース〉坊主岳登山口(7:30)-分岐(10:40)-稜線(12:10)-分岐(1:50)-
坊主岳山頂(3:15-3:30)-登山口(5:00)
これは ひとちがが歩いた無敵のヤブルートです


*ヤブ漕ぎ・ルートファインディングを要するコースなので初心者向けではありません
正月
坊主岳に登った時
お隣に魅力的な山を見つけてしまった
仏谷
坊主岳より標高が高く2184m
なんてステキな山

しかぁ~し 仏谷には一般的なルートがなく
笹のヤブ漕ぎを強いられる山なのだ
積雪期にはかろうじて登れるものの
無積雪期は笹が深く雪が消えれば不可能に近い
それを登ろうってんだから
何を考えてるのかねぇー
いいじゃん
行ってみたいんだから
あえて無積雪期の仏谷・坊主岳周遊コースを
無理やり歩いてみることにする
ヤメといた方がいいんじゃないの?
やってみなきゃ
わかんないじゃん

山崎さんとお別れし
イノコ沢に沿って登っていく
動物くらいしか通らないのか道は不明瞭で
枯れたヤブが行く先を邪魔する
(ぶぅ
)

しばらく沢沿いを登ると人工堤防
2つ目の人工堤防までくると完全に
道はなくなり沢を渡渉するしかない

入手したマニアな地図にも沢を渡渉することは
記載されているが赤テープがあるわけでもなく
どこかわからない
(げっ
)
沢が増水していれば渡るのも困難
ありがたいことになんとか渡れた
(ほっ
)

ちがこさん 沢に足つっこんでたじゃん
うるさい

沢を渡り対岸からは左手に 道らしきようなものが
うっすらと見えるような 見えないような

しばらく先を探ってみたけど
とても山に登っていけそうもない
さ~て どうしたもんだか
右手側は 急な笹ヤブ
どう見ても人が登るような場所でなく
獣すら歩いた後も見当たらない
振り返ると ヤル気のなさそうな
ひとしさんが じっとこちらを見ている
一ヶ月ぶりの山歩きですよ
何もこんな登山道も赤テープもない
コースを歩かなくてもいいんじゃないですか?
といった顔
まぁ いいです
ここを登らなきゃ 尾根には出れないわけだから
なんとしても這い登るしかない

あ゛―
ちがこさん 行っちゃったよ
本当にここを登っていけばいいのかな?
振り返りもしないで登っていく
ちがこさんを追っかけて ひとしさんも登る

ハァ
ハァ
ハァ
やっと笹ヤブ地帯を抜けだして
雑木林の急登になった

ゲボ ゲボ ゲボ
後方でイヤイヤ症状を連発してる ひとしさん
大丈夫?
大丈夫じゃありません
苦しいですぅー
登りきった先で 倒木に腰掛けて
ちょい休憩することにした
(あはは。)
お茶を飲みながら ひとしさんは
こんなことを思っていたに違いない

一方 ちがこさんは これから突入するであろう
笹ヤブとの戦いに備え 準備万端

バサバサした長い髪じゃ
ひっからまって登れないもんね
きりりと髪を縛り上げ 笹ヤブに向かって突入
(うりゃぁー
)

道はない
もちろん赤テープも
しばらく登ると後ろから ひとしさんの声がする

目の前に道はない
ちがこさんの後に道はできる
がまんして登ってもらうしかない

ゲボ ゲボ ゲボ
相変わらず イヤイヤ症状は続いているようだ

獣すら通らない笹で覆われた山
両手で笹を掻き分け 笹を踏みつけて
前進するのみ

深い笹ヤブに加えて 今度は倒木が行く手を阻む
歩きにくいヤブになっていった
(きゃぁー
)

それでもまだ行くわけね
あたりまえじゃん
どうしても動けなくなっちゃったら
諦めることにするよ
強情だねぇー

で ひとちはどうなの?
え? 私ですか?
大変だし この辺りで敗退してもいいんですけど
ブツブツ・・・

やっぱりね
そう言うと思ったよ
進むにつれ 倒木の数は多くなり
乗り越えたり 潜ったり
おまけに笹に引っかかれたりと
困難極まるルート

そして倒木がなくなると
肩から頭以上に伸びた笹は強烈で
山の下方向に向かって首を垂れているから
登りにくいなんてもんじゃない

ぎょぇぇぇ。。。

それでも道なき笹ヤブの中を尾根に沿って
気合で登っていく
(おりゃぁーっ
)

くそー
くそー
あれ?
くそーは ひとちの十八番でしょ
うるさいな
ちがこさんだって叫びたい時もあるんだよ
あ゛―
やっと追いついた

こんなだよ

失敗したのは ヤブ山に毛のタイツを
はいてきたことだ
スルスルした機能タイツならともかく
毛のタイツってのはケバケバしてて
笹のいい餌食
穴は開くわー
折れた笹の枝でひっかかれるわー
シャレにもならない最悪状態だよ
ズボンにすればよかったね
後の祭り
それでもエラいと思ったのは
ひとしさんが ちゃんと ちがこさんの後を
ついてきたことだ

今更 元来た道を帰れって言われてもねぇー
だよね
そうは言ってもまだ先は長い
(はぁ。。。。)

笹ヤブは密度が高く 手で掻き分けても
先はほとんど見えない状態
エラいこっちゃ

あまりのスゴさに
もうこれ以上は進めないかも と思った

積雪期の下りに使うならともかく
雪のない時期に逆方向で登るなんて無謀だよ
だって下りに使うと暗くなったら
赤テープもないし、深いヤブだし
帰れなくなっちゃうもん
坊主なら整備されてるから問題ないと
逆周りを計画したんだよ
ふ~ん

左横には坊主岳がいる
仏谷の方が標高が高いってことは
まだまだ登らなきゃ稜線上に出られない
(はぁ。。。)

心が折れ始めたころ
笹ヤブが一時終わった
神の助けか

現れたのは歩きやすい尾根

所々にこのような物が
人のにおいがする

嬉しかったのはこれ
明らかに道は間違っていないことを確信した
(よっしゃぁー
)
*後に調べてみると この辺りに合流する別ルートがあったようです

標高が上がっていくと 山肌に残雪が
ちらちらと出始めた
笹ヤブを避けて 歩きやすそうな雪の上を
なるべく進むようにする

ホッとしたのもつかの間
またもや笹の海に突入した
(ぶぅ
)

心が萎え テンションが少しずつ
下がってくのがわかる
ふたりとも言葉を発する気力さえ失せてきた
ひたすら山の上に向けてヤブ漕ぎ
と
ヤブの中から ちがこさんが
拾い上げたのは

更に進んでいくと
今度は木に

その先には 人工的に倒されたまだ新しい倒木
赤テープも目に付く
笹ヤブがなくなり登山道らしき道
人が歩いている道だ

ところが これが ぬか喜び
しばし赤テープを辿っていくと
どんどん下ってくじゃまいか
それも どこに出るかさえわからない
(どうすりゃいいの?)
たぶんこっちも別ルートなんでしょうね
今まで口をほとんどきかなかった ひとしさんだか
思い込みの激しい ちがこさんより冷静だった
上に向かって登らないとダメですよ
そうか
上ね 上!
後ろ方向には 雪のある中央アルプス

右手前方向にはこのような山

で 進むのはこっち

緑の海原が広がっている
カラマツが終わり 空がくっきり見た

ということはだよ
稜線は近いってことだよね
こーなったら
意地でも登ってやる

顔丈の笹ヤブに突入

気が遠くなりそうなほど深い

あと一息
がんばるどぉーっ

そしてとうとうその時がきた
笹ヤブの先に坊主の姿

長かった
こんなに大変なヤブ漕ぎはしたことがない
それも一ヶ月のブランクがあった割に
随分とがんばったじゃまいか
ちがこさんエラかったじゃん
自分を褒めてあげた
右方向には すぐ先に仏谷が待っている
しかぁ~し 完全にヤブ漕ぎが終わったわけじゃない
坊主方向には 今度は下りのヤブ漕ぎが待っているのだ
*ここから仏谷まで登り1時間はかかります
往復すればかなり時間がかかる見込み

ここまで登れたことで十分満足だった
日が落ちる前に下山したいので
仏谷へ向かうことは諦めることにする
あれ? ちがこさんにしちゃー
珍しく先に進まないんだ
いいんだよ ここまでで
ここからが本日のハイライト 
坊主と仏の危険で大変な稜線

左手には ヤブ漕ぎし続けてきた尾根

そして向かう先は

時にはこんな場所もある

で こんな場所も

ともかく細く急で 右手は崖・左手は深い笹ヤブという
やたら大変なルートなのだ

キレットの危険な場所は 深かろうと笹ヤブに

安全そうな場所は雪上を

延々と笹のヤブ漕ぎの連続

ポンとでたのは 別ルートとの分岐だった
危うくまた間違えそうになったけど
ひとしさんの目が光っていた
そっちじゃありませんよ
たぶんこっち
よーく見ると 壊れて倒れた古い標識
確かに坊主へはこっちだ

そこから先はありがたいことに
笹は刈り取られ 歩きやすい登山道
ここまで来るのにエラく汚くなった
笹のヤローのせいだ

稜線に出てから2時間近く
ようやく赤テープのついた整備された登山道を
歩くことができた ひとちがであ~る

後方には仏谷の姿

ピークまでは行けなかったけど
難関の周遊ルートを突破できたことに変わりはない
尋常ない達成感
藪漕ぎに達成感なんてあるの?
うるさいな
出だしはシブシブ?だった ひとしさんも
安心したのか笑顔でいっぱい

最後の坊主岳のガレ場を通過し
経もまた坊主岳の山頂に立つことができた

それでは景色をご覧いただこう

残念ながら春霞で遠くの山々は
姿を見せてはくれなかった


比較のためにこの写真を

山頂の祠に手を併せ 今日も無事
ふたりで山歩きができたことを感謝

山頂から山崎さんに電話を入れる
もしもし
今山頂です
3時ころには下山するかと思ってたよ
ヤブ漕ぎが大変でこの時間になりました
少しお宅へ向かう時間が遅くなりますが
心配しないで下さい
下山したら ちがこさんのカメラを
引き取りに行かなきゃいけないんだっけね
帰路は坊主の整備された道
カメラを落とした場所には設置したままになった
チラシが木にしがみついている

チラシを設置した時はこんなだった

落ちていた場所を確認して
一気に急坂を駆け下りていく

雪でいっぱいだった正月の坊主岳とは
同じ山とは思えないような
穏やかで優しい山に見えた

刈り取られた笹の登山道は歩きやすい

登山道を整備してくれている
里の人・山関係者の方々すべてに感謝したい
登山口に到着
ジャスト1時間30分

やったぁーっ
と
軽トラがまたもや・・・
山崎さんだ
おかえり
そろそろ着くかなと思って
家に行こう
なんで ひとちがが下山する時間に?
車に到着して5分も経ってないよね
やっぱりこのおじちゃん
透視能力者 だ
次回は戻ってきたカメラの中の映像と
車泊の話に続きまぁ~す
Ⅲに続く
翌日登った山はこちら
無敵のヤブルート・・・
坊主岳
(中央アルプス前衛エリア)
全山行 407回





標高 坊主岳 1961m
天気 晴れ

山行時間 9時間30分
〈コース〉坊主岳登山口(7:30)-分岐(10:40)-稜線(12:10)-分岐(1:50)-
坊主岳山頂(3:15-3:30)-登山口(5:00)
これは ひとちがが歩いた無敵のヤブルートです


*ヤブ漕ぎ・ルートファインディングを要するコースなので初心者向けではありません

正月
坊主岳に登った時
お隣に魅力的な山を見つけてしまった

仏谷
坊主岳より標高が高く2184m



しかぁ~し 仏谷には一般的なルートがなく
笹のヤブ漕ぎを強いられる山なのだ

積雪期にはかろうじて登れるものの
無積雪期は笹が深く雪が消えれば不可能に近い

それを登ろうってんだから
何を考えてるのかねぇー

いいじゃん
行ってみたいんだから

あえて無積雪期の仏谷・坊主岳周遊コースを
無理やり歩いてみることにする

ヤメといた方がいいんじゃないの?
やってみなきゃ
わかんないじゃん


山崎さんとお別れし
イノコ沢に沿って登っていく

動物くらいしか通らないのか道は不明瞭で
枯れたヤブが行く先を邪魔する

(ぶぅ


しばらく沢沿いを登ると人工堤防

2つ目の人工堤防までくると完全に
道はなくなり沢を渡渉するしかない


入手したマニアな地図にも沢を渡渉することは
記載されているが赤テープがあるわけでもなく
どこかわからない

(げっ

沢が増水していれば渡るのも困難
ありがたいことになんとか渡れた

(ほっ


ちがこさん 沢に足つっこんでたじゃん

うるさい


沢を渡り対岸からは左手に 道らしきようなものが
うっすらと見えるような 見えないような


しばらく先を探ってみたけど
とても山に登っていけそうもない

さ~て どうしたもんだか

右手側は 急な笹ヤブ
どう見ても人が登るような場所でなく
獣すら歩いた後も見当たらない

振り返ると ヤル気のなさそうな
ひとしさんが じっとこちらを見ている

一ヶ月ぶりの山歩きですよ
何もこんな登山道も赤テープもない
コースを歩かなくてもいいんじゃないですか?
といった顔

まぁ いいです

ここを登らなきゃ 尾根には出れないわけだから
なんとしても這い登るしかない


あ゛―
ちがこさん 行っちゃったよ

本当にここを登っていけばいいのかな?
振り返りもしないで登っていく
ちがこさんを追っかけて ひとしさんも登る


ハァ



やっと笹ヤブ地帯を抜けだして
雑木林の急登になった


ゲボ ゲボ ゲボ
後方でイヤイヤ症状を連発してる ひとしさん

大丈夫?
大丈夫じゃありません
苦しいですぅー

登りきった先で 倒木に腰掛けて
ちょい休憩することにした

(あはは。)
お茶を飲みながら ひとしさんは
こんなことを思っていたに違いない


一方 ちがこさんは これから突入するであろう
笹ヤブとの戦いに備え 準備万端


バサバサした長い髪じゃ
ひっからまって登れないもんね

きりりと髪を縛り上げ 笹ヤブに向かって突入

(うりゃぁー


道はない
もちろん赤テープも

しばらく登ると後ろから ひとしさんの声がする


目の前に道はない

ちがこさんの後に道はできる

がまんして登ってもらうしかない


ゲボ ゲボ ゲボ
相変わらず イヤイヤ症状は続いているようだ


獣すら通らない笹で覆われた山
両手で笹を掻き分け 笹を踏みつけて
前進するのみ


深い笹ヤブに加えて 今度は倒木が行く手を阻む

歩きにくいヤブになっていった

(きゃぁー


それでもまだ行くわけね

あたりまえじゃん

どうしても動けなくなっちゃったら
諦めることにするよ

強情だねぇー

で ひとちはどうなの?
え? 私ですか?
大変だし この辺りで敗退してもいいんですけど
ブツブツ・・・

やっぱりね

そう言うと思ったよ

進むにつれ 倒木の数は多くなり
乗り越えたり 潜ったり
おまけに笹に引っかかれたりと
困難極まるルート


そして倒木がなくなると

肩から頭以上に伸びた笹は強烈で
山の下方向に向かって首を垂れているから
登りにくいなんてもんじゃない


ぎょぇぇぇ。。。

それでも道なき笹ヤブの中を尾根に沿って
気合で登っていく

(おりゃぁーっ


くそー
くそー
あれ?
くそーは ひとちの十八番でしょ

うるさいな
ちがこさんだって叫びたい時もあるんだよ

あ゛―
やっと追いついた


こんなだよ


失敗したのは ヤブ山に毛のタイツを
はいてきたことだ

スルスルした機能タイツならともかく
毛のタイツってのはケバケバしてて
笹のいい餌食

穴は開くわー
折れた笹の枝でひっかかれるわー
シャレにもならない最悪状態だよ

ズボンにすればよかったね

後の祭り

それでもエラいと思ったのは
ひとしさんが ちゃんと ちがこさんの後を
ついてきたことだ


今更 元来た道を帰れって言われてもねぇー

だよね

そうは言ってもまだ先は長い

(はぁ。。。。)

笹ヤブは密度が高く 手で掻き分けても
先はほとんど見えない状態

エラいこっちゃ


あまりのスゴさに
もうこれ以上は進めないかも と思った


積雪期の下りに使うならともかく
雪のない時期に逆方向で登るなんて無謀だよ

だって下りに使うと暗くなったら
赤テープもないし、深いヤブだし
帰れなくなっちゃうもん

坊主なら整備されてるから問題ないと
逆周りを計画したんだよ

ふ~ん


左横には坊主岳がいる

仏谷の方が標高が高いってことは
まだまだ登らなきゃ稜線上に出られない

(はぁ。。。)

心が折れ始めたころ
笹ヤブが一時終わった

神の助けか


現れたのは歩きやすい尾根


所々にこのような物が
人のにおいがする


嬉しかったのはこれ
明らかに道は間違っていないことを確信した

(よっしゃぁー

*後に調べてみると この辺りに合流する別ルートがあったようです


標高が上がっていくと 山肌に残雪が
ちらちらと出始めた

笹ヤブを避けて 歩きやすそうな雪の上を
なるべく進むようにする


ホッとしたのもつかの間
またもや笹の海に突入した

(ぶぅ


心が萎え テンションが少しずつ
下がってくのがわかる

ふたりとも言葉を発する気力さえ失せてきた

ひたすら山の上に向けてヤブ漕ぎ

と
ヤブの中から ちがこさんが
拾い上げたのは


更に進んでいくと
今度は木に


その先には 人工的に倒されたまだ新しい倒木
赤テープも目に付く

笹ヤブがなくなり登山道らしき道
人が歩いている道だ


ところが これが ぬか喜び
しばし赤テープを辿っていくと
どんどん下ってくじゃまいか

それも どこに出るかさえわからない

(どうすりゃいいの?)
たぶんこっちも別ルートなんでしょうね

今まで口をほとんどきかなかった ひとしさんだか
思い込みの激しい ちがこさんより冷静だった

上に向かって登らないとダメですよ

そうか

上ね 上!
後ろ方向には 雪のある中央アルプス


右手前方向にはこのような山


で 進むのはこっち


緑の海原が広がっている

カラマツが終わり 空がくっきり見た


ということはだよ
稜線は近いってことだよね

こーなったら
意地でも登ってやる


顔丈の笹ヤブに突入


気が遠くなりそうなほど深い


あと一息
がんばるどぉーっ


そしてとうとうその時がきた
笹ヤブの先に坊主の姿


長かった

こんなに大変なヤブ漕ぎはしたことがない

それも一ヶ月のブランクがあった割に
随分とがんばったじゃまいか

ちがこさんエラかったじゃん
自分を褒めてあげた

右方向には すぐ先に仏谷が待っている

しかぁ~し 完全にヤブ漕ぎが終わったわけじゃない
坊主方向には 今度は下りのヤブ漕ぎが待っているのだ

*ここから仏谷まで登り1時間はかかります

往復すればかなり時間がかかる見込み


ここまで登れたことで十分満足だった

日が落ちる前に下山したいので
仏谷へ向かうことは諦めることにする

あれ? ちがこさんにしちゃー
珍しく先に進まないんだ

いいんだよ ここまでで



坊主と仏の危険で大変な稜線


左手には ヤブ漕ぎし続けてきた尾根


そして向かう先は


時にはこんな場所もある


で こんな場所も


ともかく細く急で 右手は崖・左手は深い笹ヤブという
やたら大変なルートなのだ


キレットの危険な場所は 深かろうと笹ヤブに


安全そうな場所は雪上を


延々と笹のヤブ漕ぎの連続


ポンとでたのは 別ルートとの分岐だった

危うくまた間違えそうになったけど


そっちじゃありませんよ
たぶんこっち

よーく見ると 壊れて倒れた古い標識
確かに坊主へはこっちだ


そこから先はありがたいことに
笹は刈り取られ 歩きやすい登山道

ここまで来るのにエラく汚くなった
笹のヤローのせいだ


稜線に出てから2時間近く

ようやく赤テープのついた整備された登山道を
歩くことができた ひとちがであ~る


後方には仏谷の姿


ピークまでは行けなかったけど
難関の周遊ルートを突破できたことに変わりはない

尋常ない達成感

藪漕ぎに達成感なんてあるの?
うるさいな

出だしはシブシブ?だった ひとしさんも
安心したのか笑顔でいっぱい


最後の坊主岳のガレ場を通過し
経もまた坊主岳の山頂に立つことができた


それでは景色をご覧いただこう


残念ながら春霞で遠くの山々は
姿を見せてはくれなかった



比較のためにこの写真を


山頂の祠に手を併せ 今日も無事
ふたりで山歩きができたことを感謝


山頂から山崎さんに電話を入れる

もしもし
今山頂です

3時ころには下山するかと思ってたよ

ヤブ漕ぎが大変でこの時間になりました
少しお宅へ向かう時間が遅くなりますが
心配しないで下さい

下山したら ちがこさんのカメラを
引き取りに行かなきゃいけないんだっけね

帰路は坊主の整備された道

カメラを落とした場所には設置したままになった
チラシが木にしがみついている


チラシを設置した時はこんなだった


落ちていた場所を確認して
一気に急坂を駆け下りていく


雪でいっぱいだった正月の坊主岳とは
同じ山とは思えないような
穏やかで優しい山に見えた


刈り取られた笹の登山道は歩きやすい


登山道を整備してくれている
里の人・山関係者の方々すべてに感謝したい

登山口に到着

ジャスト1時間30分


やったぁーっ

と
軽トラがまたもや・・・
山崎さんだ

おかえり
そろそろ着くかなと思って
家に行こう

なんで ひとちがが下山する時間に?
車に到着して5分も経ってないよね

やっぱりこのおじちゃん
透視能力者 だ

次回は戻ってきたカメラの中の映像と
車泊の話に続きまぁ~す

Ⅲに続く


2014年04月29日
春坊主 Ⅰ
2014/04/26
おかえりカメラ♪
奇 跡
雪坊主の続編・・・

雪坊主Ⅰはこちら 
雪坊主Ⅱはこちら 
正月のことだ
中央アルプスの北に位置する坊主岳の
山頂直下でカメラを落としてしまった
新年早々災難な出来事
諦めきれず一週間後再捜索
深く雪の中に埋もれたカメラは
とうとう発見することができなかった
(はぁ。。。)
そうだったっけねぇー

その時 遭難現場と登山口の2ヶ所に救助のための
チラシを設置して帰宅した

そーゆーことする人
あんまりいないよね
だってカメラが可哀想だったんだもん

数日後 チラシを見て 奈良井ダムを管理する
山崎さんから連絡があった
地元の方を始め 坊主岳に登る常連さんが
「カメラ捜索隊」を設立してくれたのだ
山の人たちって親切だよね
うん
あれから4ヶ月
「どんぐり&花展」の展示会 も終わり
そろそろ山歩きの準備
ひとしさん そろそろ坊主岳も
雪がなくなったんじゃないかな?
捜索の続きと看板回収に行かなきゃ
そうですねぇー
カメラ見つかりませんかね
数日後 電話のベルが鳴った
もしもし 山崎です
女の人からだ
カメラ見つかりましたよ
え?
主人からの電話で 何度もブログにコメント
入れたんですけど上手く入らなくて
電話の方が早いと思って
あ?
もしかして奈良井の山崎さんですか?
あ あったんですか
カメラ?
はい 山の常連さんから主人に
山頂から電話が入ったそうです
あ ありがとうございます
さっそく土曜日に取に伺います
最近わ 展示会が忙しくパソコンを開くことも
ままならなかった
さっそく開けてみると
ずら~っと並んだ同じ文章
ひとちがさん 本日9時40分
デジカメ捜索隊により 坊主岳にてついに発見
カメラを発見・救助してくれた花岡さんからも
時間差で直接電話がかかってきた
赤いカメラだったから
すぐにわかったよ
自分のことのように嬉しくてね
電話口からも花岡さんの人柄が伺えるような
優しい口調
信州の人は みんないい人だ
うん
奇跡が起こった
とうとう見つかった
ちがこさんのカメラ
土曜の早朝 車をブッ飛ばし
坊主岳に向かった
(イエー
)
午前7時
権兵衛トンネルを抜けたころ
山崎さんに電話する
早朝で申し訳ありません
これからお宅にカメラを頂きに寄らせて
もらいたいんですがいいですか?
今どこ?
はい?
もうすぐ坊主岳の登山口を通過しますが
登山口で待ってたよ
15分くらい待ったかな?
えっ?
なんで登山口にいるんですか?
むふふ・・・
たぶん来るだろうと思って
登山口に到着すると 軽トラから
山崎さんが顔を出した

おひさしぶりです
よかったねぇー
カメラ見つかって
ひとちがの車が到着するのを待っていたかのように
また一台怪しい車が登山口に
登場したのはこの方
いったい どなた?

カメラね
長期間雪の中だったから曇りが出ちゃって
データは無事だったけど 状態が良くないみたいでね
データを抜いて遠くからドライヤーで乾かすことを
教えてくれた人だよ
そうなんですかぁー
ありがとうございます
それにしても不思議な人たちだ
揃いもそろって なんで ひとちがが
ここに到着する時間がわかったんだろうか?
透視能力があるとか?
まぁ いいです
お話によれば 19日の時点では遭難現場付近は
まだたくさん雪があり カメラは見つからなかったそうだ
数日後 捜索隊メンバーの花岡さんらが登った時
雪解けが進み カメラは雪の上に乗っかっていたそうで・・・
どうやらカメラが埋まっていた現場は ひとちがが
捜索した場所より若干下方向だったようだ
あれだけ掘りまくっても
見つかんなかったもんねぇー

妙に納得
カメラは花岡さんの手によって下山し
山崎さん宅で保管されていた
ホントよかったねぇー
カメラがあって
本当にありがとうございます
ん?
で カメラは・・・
帰りに家に寄ってって
そういうと 軽トラに乗って
山崎さんは消えた
カ カメラ・・・
行っちゃったね
続きは次回のブログで
カメラを回収に行っただけで帰るわけがない
やっぱり そーきたか
最強のヤブ山歩きをご紹介しまぁ~す

またヤブかい
Ⅱに続く
おかえりカメラ♪
奇 跡
雪坊主の続編・・・




正月のことだ

中央アルプスの北に位置する坊主岳の
山頂直下でカメラを落としてしまった

新年早々災難な出来事

諦めきれず一週間後再捜索

深く雪の中に埋もれたカメラは
とうとう発見することができなかった

(はぁ。。。)
そうだったっけねぇー



その時 遭難現場と登山口の2ヶ所に救助のための
チラシを設置して帰宅した


そーゆーことする人
あんまりいないよね

だってカメラが可哀想だったんだもん


数日後 チラシを見て 奈良井ダムを管理する
山崎さんから連絡があった

地元の方を始め 坊主岳に登る常連さんが
「カメラ捜索隊」を設立してくれたのだ

山の人たちって親切だよね

うん

あれから4ヶ月
「どんぐり&花展」の展示会 も終わり
そろそろ山歩きの準備

ひとしさん そろそろ坊主岳も
雪がなくなったんじゃないかな?
捜索の続きと看板回収に行かなきゃ

そうですねぇー
カメラ見つかりませんかね

数日後 電話のベルが鳴った

もしもし 山崎です

女の人からだ

カメラ見つかりましたよ

え?
主人からの電話で 何度もブログにコメント
入れたんですけど上手く入らなくて

電話の方が早いと思って

あ?
もしかして奈良井の山崎さんですか?
あ あったんですか
カメラ?
はい 山の常連さんから主人に
山頂から電話が入ったそうです

あ ありがとうございます

さっそく土曜日に取に伺います

最近わ 展示会が忙しくパソコンを開くことも
ままならなかった

さっそく開けてみると
ずら~っと並んだ同じ文章

ひとちがさん 本日9時40分
デジカメ捜索隊により 坊主岳にてついに発見

カメラを発見・救助してくれた花岡さんからも
時間差で直接電話がかかってきた

赤いカメラだったから
すぐにわかったよ

自分のことのように嬉しくてね

電話口からも花岡さんの人柄が伺えるような
優しい口調

信州の人は みんないい人だ

うん

奇跡が起こった

とうとう見つかった
ちがこさんのカメラ

土曜の早朝 車をブッ飛ばし
坊主岳に向かった

(イエー

午前7時
権兵衛トンネルを抜けたころ
山崎さんに電話する

早朝で申し訳ありません

これからお宅にカメラを頂きに寄らせて
もらいたいんですがいいですか?
今どこ?
はい?
もうすぐ坊主岳の登山口を通過しますが

登山口で待ってたよ

15分くらい待ったかな?
えっ?
なんで登山口にいるんですか?
むふふ・・・
たぶん来るだろうと思って

登山口に到着すると 軽トラから
山崎さんが顔を出した


おひさしぶりです

よかったねぇー
カメラ見つかって

ひとちがの車が到着するのを待っていたかのように
また一台怪しい車が登山口に

登場したのはこの方

いったい どなた?

カメラね
長期間雪の中だったから曇りが出ちゃって
データは無事だったけど 状態が良くないみたいでね

データを抜いて遠くからドライヤーで乾かすことを
教えてくれた人だよ

そうなんですかぁー
ありがとうございます

それにしても不思議な人たちだ

揃いもそろって なんで ひとちがが
ここに到着する時間がわかったんだろうか?
透視能力があるとか?
まぁ いいです

お話によれば 19日の時点では遭難現場付近は
まだたくさん雪があり カメラは見つからなかったそうだ

数日後 捜索隊メンバーの花岡さんらが登った時
雪解けが進み カメラは雪の上に乗っかっていたそうで・・・
どうやらカメラが埋まっていた現場は ひとちがが
捜索した場所より若干下方向だったようだ

あれだけ掘りまくっても
見つかんなかったもんねぇー


妙に納得

カメラは花岡さんの手によって下山し
山崎さん宅で保管されていた

ホントよかったねぇー
カメラがあって

本当にありがとうございます

ん?
で カメラは・・・
帰りに家に寄ってって

そういうと 軽トラに乗って
山崎さんは消えた

カ カメラ・・・

行っちゃったね

続きは次回のブログで

カメラを回収に行っただけで帰るわけがない

やっぱり そーきたか

最強のヤブ山歩きをご紹介しまぁ~す

またヤブかい

Ⅱに続く
2014年01月14日
雪坊主 Ⅱ
2014/01/12
その後・・・
坊主岳
(中央アルプス前衛エリア)
全山行 400回

坊主岳の情報はこちら
先週の坊主岳の山歩きはこちら 
標高 坊主岳 1960.6M
天気
晴れ・
曇り
山行時間 5時間30分
〈コース〉イノコ沢登山口(11:00)-P1429—捜索現場(2:00-3:00)-
ピストンでイノコ沢登山口(4:30)
捜索時間は限られていた
下山時間を考慮すれば
1時間ジャスト
その間に遭難したカメラを救助できなければ
雪解けた無積雪期に探がすしかないのだ
正月3日目 
運悪く下山時カメラを雪の中に
落としてしまった ちがこさん
(はぁ。。。)
あーぁ
今頃 ちがこさんのカメラ
どうしてるかなぁー
毎日 毎日 雪の中に置き去りにしてきてしまった
カメラのことが忘れられない
一週間後
再び捜索再開

今日もお天気は上々だ
午後になれば雲が多くはなりそうだけど
今日は山歩きじゃなくて捜索隊
雪や雨じゃなけりゃいいわけで

車を停める

先週は 雪の坂道を登れなくなるんじゃないかと
恐れて ダムの道路脇に車は駐車した
(あは。)
今回はちがぁ~う

ひとちがっち エクストレイルは
こんな雪道でもへっちゃらなのだ
(実際 ひとしさんビビってましたが
)
山の西側の登山口は暗く寒い

これから山に登るんじゃ ちょっと遅い
とは思いつつ
スタート

あれ?
いつもと違う装備みたいだけど?
重心が頭上にあるため
フラフラと歩きにくい
今回は コンパクトなワカンもプラス

週中に寒波のため長野も雪が降ったはず
深くなってる雪をラッセルするには
スノーシューじゃ登りにくいもん
登山道を少し登った場所に
ほこらが並んでいる
ねぇ ねぇ ちがこさん
背中に背負ってるのなぁ~に?

無事 カメラを救助できますように と
懸命に祈る ちがこさん
カラマツの林を登っていく
先週はサラサラの新雪だった雪は
アイゼンなしでは登りにくい やや固め
あれ?
雪降らなかったのかな?
おかしいですね?
降ったはずなんですけど
長い荷物に振られながら
登りにくそうに登っていく ちがこさん
それにしても頭にくる

荷物が木の枝にひっかかり
何度も後ろにひっくり返りそうになるのだ
身を縮めて登ろうとすると
ヘルニアの腰が痛くてたまらない
(きゃぁー
)
ちっとも前に進まない
見かねて ひとしさんが後方から声をかけた

これはね
すえたろうさんが準備してくれたもの
きっと捜索の時に役立つ
って持たせてくれたのだ
なんとしても現場まで上げてやる
ほー
そーゆーことねぇー
登るにつれて雪は深くなり
明らかに一週間前より雪はがっつり多い

やっぱ 降ってんじゃん
だね
だね
トレースはしっかりあるものの
雪はあまり踏まれてはおらず
一歩登るたびにサラサラ崩れていく
ハァ
ハァ
ハァ
キビシー

前回は登るのを楽しんでいた
今回は一刻も早く登らなければ
捜索時間は短くなってしまうのだ
ハァ
ハァ
うぉりゃぁー
最初のピークを越え
更にピッチを上げながら登る

雪の迷路のように続いている一本道から
外れれば とたんに足は捕られ埋まってしまう
(ぶぉー
)

一端は平坦になった道から
再び急登にくらいつく
ハァ
ハァ
ハァ
まだまだぁ
あれ?
よ~く考えてみたら 先を歩くより
後ろを歩く方が楽ちんなはず
この場におよんで気づいたが
後の祭り

それでもカメラが見つかるんなら
どんなに大変だってがんばれるのだ
エライねー
ちがこさん
でしょ! でしょ!
カメラを落としたから悪いんです
何度もこなきゃいけなんですから ブツブツ・・・
わかってますぅー
見覚えのある展望地
ここまで登れば現場は近い
(よっしゃー
)

振り返ると黒い雪雲に山頂付近が
覆われている中央アルプスの姿が寒々しい

ついたぁー
遭難現場に到着
今日は ここがピーク
山頂までは あとほんの10分足らず
でもね
先週素晴らしい景色を拝めたから
山頂は踏まなくてもいいのだ
さっそく 捜索開始
でわ
袋の中身をご覧いただこう

太い針金状の熊手
雪がサラサラなら これで掻けば
カメラが引っかかってくるばずだぞ
そう言って すえたろうさんが
持たせてくれた
もう一本は熊手の幅が狭く
捜索には不向きみたいだ
使えんものを持ってきてしまった
まぁ いいじゃん
ひとしさんは嬉しかった
最近購入した新兵器のスコップが
こんなに早く役立つとは
やったぁー
ここぞ思われる場所を
片っ端から掘りまくる

ザク ザク ザク
あったー?
ひとち?
ありませーん

前回もかなり掘ったけど
今回は捜索範囲を広げ掘り進む

ザク ザク ザク
あったー?
ひとち?
ありませーん
雪が30CM降ったなら
それ以上掘らないことには話にならん

ザク ザク ザク
そーれ
掘れ! 掘れ!
そこらじゅう 掘りまくる
ちがこさんもマケジと
すえたろうさんの熊手で引っ掻き回す

ガジ ガジ ガジ
そーれ
かじれ! かじれ!
ちがこさーん?
あったー?
ないよー

掘って掻くこと一時間
二人とも腰が痛くなった
それでも 掘って 掘って
掘りまくる

ないですねぇー
こんなに探してもないなんて
残念そうに ボソっと ひとしさん
雪の下は笹が多いから
もっと下に落ちちゃったのかな?
ほこらによーくお願いしてきたから
きっと見つかるはず と信じてやまなかった
ちがこさんも がっかり
タイムオーバー
持参した カメラの捜索願のチラシを
近くに木にとりつけ下山することに
(はぁ。。。)

チラシは風雨や雪に耐えられるよう
完全防水パウチ加工
落とした付近の地図 連絡先を記載
落としたままにしないで
自分達のできる範囲のことをした
自己満足 ってとこかな?
そーゆーこと

さぁ 下りましょう
後ろ髪引かれる思いで山を下る

あーぁ
カメラにビーコン持たせておけばよかった
これが人の捜索だったら大変でしょうね
まだカメラだからよかったんですよ
うん
そうだね

急登は 前回に増して雪が多くなったため
雪のすべり台も多く 長くなっていた
シャー

楽しいはずの尻セード

ワカンは使うことはなかった
雪坊主はこれから更に無敵の山になるだろう
山の夕暮れ

空しい気持ちのまま登山口に到着

日が落ち 暗くなる直前のダム

最後に淡い期待を込めて
登山口のもチラシを設置
(チラシは無積雪期に入りましたら
必ず回収に行きます
)

このチラシを見た方
カメラを見つけたらご一報下さい

報 告 
翌月曜日、塩尻のダム管理所の方からお電話いただきました。
カメラが見つかったわけではありませんが チラシを見つけて
連絡を下さったとのことです。
坊主岳は 登山道の整備をはじめ、新しい石塔のかつぎあげと
ダム管理の方を始め 多くの地元の方が協力して山の管理を
されているそうです。
年に何度も坊主岳に登られるそうで カメラの捜索にも
ご協力いただけるとのこと 大変嬉しく心強く感じました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
続 奇跡のカメラ発見 
この日の立ち寄り湯はこちら
羽広温泉 みはらしの湯
いいねぇー ひとちがお気に入り
その夜
車中で 残念パーティー が開かれていた
参加者 ひとしさんと ちがこさん

って いつもふたりじゃん
いいじゃん
別に
翌日は晴れ渡った伊那谷を眺める

来週も このエリアに出没予定
次回は楽しい家族旅行のブログ
どこに行ったかはお楽しみ
その後・・・
坊主岳
(中央アルプス前衛エリア)
全山行 400回





標高 坊主岳 1960.6M
天気


山行時間 5時間30分
〈コース〉イノコ沢登山口(11:00)-P1429—捜索現場(2:00-3:00)-
ピストンでイノコ沢登山口(4:30)
捜索時間は限られていた

下山時間を考慮すれば
1時間ジャスト
その間に遭難したカメラを救助できなければ
雪解けた無積雪期に探がすしかないのだ



運悪く下山時カメラを雪の中に
落としてしまった ちがこさん

(はぁ。。。)
あーぁ
今頃 ちがこさんのカメラ
どうしてるかなぁー

毎日 毎日 雪の中に置き去りにしてきてしまった
カメラのことが忘れられない

一週間後
再び捜索再開


今日もお天気は上々だ

午後になれば雲が多くはなりそうだけど
今日は山歩きじゃなくて捜索隊

雪や雨じゃなけりゃいいわけで


車を停める


先週は 雪の坂道を登れなくなるんじゃないかと
恐れて ダムの道路脇に車は駐車した

(あは。)
今回はちがぁ~う


ひとちがっち エクストレイルは
こんな雪道でもへっちゃらなのだ

(実際 ひとしさんビビってましたが

山の西側の登山口は暗く寒い


これから山に登るんじゃ ちょっと遅い
とは思いつつ
スタート


あれ?
いつもと違う装備みたいだけど?
重心が頭上にあるため
フラフラと歩きにくい

今回は コンパクトなワカンもプラス


週中に寒波のため長野も雪が降ったはず

深くなってる雪をラッセルするには
スノーシューじゃ登りにくいもん

登山道を少し登った場所に
ほこらが並んでいる

ねぇ ねぇ ちがこさん
背中に背負ってるのなぁ~に?

無事 カメラを救助できますように と
懸命に祈る ちがこさん

カラマツの林を登っていく

先週はサラサラの新雪だった雪は
アイゼンなしでは登りにくい やや固め

あれ?
雪降らなかったのかな?
おかしいですね?
降ったはずなんですけど

長い荷物に振られながら
登りにくそうに登っていく ちがこさん

それにしても頭にくる


荷物が木の枝にひっかかり
何度も後ろにひっくり返りそうになるのだ

身を縮めて登ろうとすると
ヘルニアの腰が痛くてたまらない

(きゃぁー

ちっとも前に進まない

見かねて ひとしさんが後方から声をかけた


これはね
すえたろうさんが準備してくれたもの

きっと捜索の時に役立つ
って持たせてくれたのだ

なんとしても現場まで上げてやる

ほー
そーゆーことねぇー

登るにつれて雪は深くなり
明らかに一週間前より雪はがっつり多い


やっぱ 降ってんじゃん

だね


トレースはしっかりあるものの
雪はあまり踏まれてはおらず
一歩登るたびにサラサラ崩れていく

ハァ



キビシー


前回は登るのを楽しんでいた

今回は一刻も早く登らなければ
捜索時間は短くなってしまうのだ

ハァ


うぉりゃぁー

最初のピークを越え
更にピッチを上げながら登る


雪の迷路のように続いている一本道から
外れれば とたんに足は捕られ埋まってしまう

(ぶぉー


一端は平坦になった道から
再び急登にくらいつく

ハァ



まだまだぁ

あれ?
よ~く考えてみたら 先を歩くより
後ろを歩く方が楽ちんなはず

この場におよんで気づいたが
後の祭り


それでもカメラが見つかるんなら
どんなに大変だってがんばれるのだ

エライねー
ちがこさん

でしょ! でしょ!
カメラを落としたから悪いんです

何度もこなきゃいけなんですから ブツブツ・・・
わかってますぅー

見覚えのある展望地

ここまで登れば現場は近い

(よっしゃー


振り返ると黒い雪雲に山頂付近が
覆われている中央アルプスの姿が寒々しい


ついたぁー

遭難現場に到着

今日は ここがピーク

山頂までは あとほんの10分足らず

でもね
先週素晴らしい景色を拝めたから
山頂は踏まなくてもいいのだ

さっそく 捜索開始

でわ
袋の中身をご覧いただこう


太い針金状の熊手

雪がサラサラなら これで掻けば
カメラが引っかかってくるばずだぞ

そう言って すえたろうさんが
持たせてくれた

もう一本は熊手の幅が狭く
捜索には不向きみたいだ

使えんものを持ってきてしまった

まぁ いいじゃん

ひとしさんは嬉しかった

最近購入した新兵器のスコップが
こんなに早く役立つとは

やったぁー

ここぞ思われる場所を
片っ端から掘りまくる


ザク ザク ザク
あったー?
ひとち?
ありませーん


前回もかなり掘ったけど
今回は捜索範囲を広げ掘り進む


ザク ザク ザク
あったー?
ひとち?
ありませーん

雪が30CM降ったなら
それ以上掘らないことには話にならん


ザク ザク ザク
そーれ
掘れ! 掘れ!
そこらじゅう 掘りまくる

ちがこさんもマケジと
すえたろうさんの熊手で引っ掻き回す


ガジ ガジ ガジ
そーれ
かじれ! かじれ!
ちがこさーん?
あったー?
ないよー


掘って掻くこと一時間
二人とも腰が痛くなった

それでも 掘って 掘って
掘りまくる


ないですねぇー

こんなに探してもないなんて

残念そうに ボソっと ひとしさん

雪の下は笹が多いから
もっと下に落ちちゃったのかな?
ほこらによーくお願いしてきたから
きっと見つかるはず と信じてやまなかった
ちがこさんも がっかり

タイムオーバー

持参した カメラの捜索願のチラシを
近くに木にとりつけ下山することに

(はぁ。。。)

チラシは風雨や雪に耐えられるよう
完全防水パウチ加工
落とした付近の地図 連絡先を記載

落としたままにしないで
自分達のできる範囲のことをした

自己満足 ってとこかな?
そーゆーこと


さぁ 下りましょう

後ろ髪引かれる思いで山を下る


あーぁ
カメラにビーコン持たせておけばよかった

これが人の捜索だったら大変でしょうね
まだカメラだからよかったんですよ

うん
そうだね


急登は 前回に増して雪が多くなったため
雪のすべり台も多く 長くなっていた

シャー

楽しいはずの尻セード


ワカンは使うことはなかった

雪坊主はこれから更に無敵の山になるだろう

山の夕暮れ

空しい気持ちのまま登山口に到着


日が落ち 暗くなる直前のダム


最後に淡い期待を込めて
登山口のもチラシを設置

(チラシは無積雪期に入りましたら
必ず回収に行きます


このチラシを見た方
カメラを見つけたらご一報下さい




翌月曜日、塩尻のダム管理所の方からお電話いただきました。
カメラが見つかったわけではありませんが チラシを見つけて
連絡を下さったとのことです。
坊主岳は 登山道の整備をはじめ、新しい石塔のかつぎあげと
ダム管理の方を始め 多くの地元の方が協力して山の管理を
されているそうです。
年に何度も坊主岳に登られるそうで カメラの捜索にも
ご協力いただけるとのこと 大変嬉しく心強く感じました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。




羽広温泉 みはらしの湯
いいねぇー ひとちがお気に入り
その夜
車中で 残念パーティー が開かれていた

参加者 ひとしさんと ちがこさん


って いつもふたりじゃん

いいじゃん
別に

翌日は晴れ渡った伊那谷を眺める


来週も このエリアに出没予定
次回は楽しい家族旅行のブログ

どこに行ったかはお楽しみ

2014年01月09日
雪坊主 Ⅰ
2014/01/03
捜索打ち切り・・・
坊主岳
(中央アルプス前衛エリア)
全山行 399回

坊主岳の情報はこちら
前日の山歩きはこちら 
標高 坊主岳 1960.6M
天気
晴れ
山行時間 8時間
〈コース〉奈良井ダム路肩(8:30)-イノコ沢登山口-P1429-(9:30)-
山頂(12:00-12:30)-遭難現場(12:45-2:00)-
ピストンで奈良井ダム路肩(4:30)
坊主岳
未だ知られざる名山の趣
手つかずの自然、急登の後の眺望
標高1500M付近には熊棚が多数見られ
生息密度が濃いと推定されている・・・

*今回 捜索時間が長かったため時間がかかってマス・・・
辺りが明るくなってきた
ひとしさん 今何時?
えーとですね
7時半
ヤバ
寝すぎた

車泊した 道の駅 奈良井木曽の大橋はこちら
新年 ひとちががターゲットにしたのは
長野県塩尻にある坊主岳
夏場は笹が覆い茂りやぶこぎの山だ
冬場は雪でやぶこぎはないものの
登山者が少ないため
急登ラッセルは覚悟の上
大丈夫?
そんな山に入って
なんとかなるっしょ
大急ぎで準備して道の駅から車で
15分ほどの登山口に向かう
見つけた登山口の駐車場は どう見ても
車で入ればスリップして上れなくなりそうな
急坂の下

それでもすでに車が二台
新年早々マニアな人たちがいる
よかったじゃん
先人がいて
どうします?
車の中から駐車場を眺めながら
ソワソワしている ひとしさん
ひとしさんの心を読めば
「こんな場所はゴメンですぅー
車は安心できる場所に停めるのが一番」
と顔に大きく書いてあった
(あはは。。。)
じゃ ダムの道沿いに
車をUターンすると 100Mほど離れた
ここなら大丈夫 と思われる
路肩に車を押し込んだ
いざ 出発

登山道は山に沿うように登っている

ちがこさんは ウハウハだった
ありがたいことにトレースがある
このトレースからすれば
年末年始合わせても数人
膝丈ほどのラッセルしなくていいから
楽ちん 楽ちん

それでもカラマツの林の急登は
ラッセルせずとも無敵の雪山だ
ずぼ ずぼ ずぼ

トレースもあるし 赤テープもあるので
迷うこともなく ひたすら尾根をつめて
登っていくのみ
(おりゃぁー
)
雪はサラサラで 数少ないトレースは
時に壺足となり アイゼンを装着しても
全く役に立っていない現実
(あは。)
ひゃぁー
登るねぇー
大変ですぅー
このままずっと急登ですか?
最初のピークまで がんばれば
一休みできるよ
ハァ
ハァ
ハァ
一つ目の山を登りきった
平坦な場所からはお目当てのスキンヘッド
が顔を覗かせていた

心はすでに山の上

雪はどんどん深くなり
ももの深さくらいになった
(のぉーっ
)
最初にラッセルした人は
すご~く大変だっただろうね
そうですね
私達だったら一日かかっても
山頂までたどり着けなかったかも
なんてラッキーな山歩き

再び急登に突入
(おりゃー
)
いつどかからともなく現れるかもしれない
クマさんのことを思うと平常心ではいられない
大丈夫だよ ひとち
冬眠してるから
そうかな
ハァ
ハァ
ハァ
カラマツの下に笹がチラホラ
問題のやぶ地帯らしい
しかぁ~し 嬉しいことに
笹たちは雪の中に埋もれ
何の問題もなく登っていくことができる
これまた ラッキー

必死に登るから 衣類は薄手のシャツのみ
それでも噴き出す汗は止まらない

スキンヘッド直下の急登
更に雪は多くなり足は雪に捕られ
なかなか前に進めない

振り返ると展望が開けた遥か彼方に
大きな雪山が空に浮かんでいた
わー
御嶽山だぁー
きれいですねぇー

登りがどんなに辛くても
こんな景色を見ればファイトが湧いてくる
さぁ がんばろっか
はい
ハァ
ハァ
ハァ

カラマツがダケカンバに変わり
雪で埋もれた低い背丈の木々に雪が
覆いかぶさっている
益々急登

単独登山者が下ってきた
カラフルな上着 手にはピッケル
昔の西部警察みたいなギラギラしたサングラス
そして笑顔の口元は
こんな感じ

お兄さんなのか?
おじさんなのか?
まぁ いいです
この先は雪が落ちてきますから
首元に気をつけた方がいいですよ
僕もひどい目に会いました
山頂は意外と寒いです
へぇー
そうなんですかぁー
まだ他に登山者はいますか?
いいえ
仏谷に向かった人がいますが
こちらは僕ひとりです
山頂は貸切状態
これまたラッキー
お気をつけて

お別れして登っていくと
でたぁー
危険地帯
今にも ドサっと落ちんばかりの雪を
たっぷり枝に乗せたモンスター

ヤバいですね
なるべく木に接触しないように
登って下さいよ
わかってるよ
先頭を歩く ちがこさんが雪を落とせば
すぐ後ろを歩く ひとしさんも被害を受ける
ことは間違いなし
身体を低くして 木をくぐりながら前進
なんとか危険地帯から出た

目の前には すてきな雪山

名前の通り
白い坊主の雪山
ナイス スキンヘッド
すばらしい景色が広がる

急登の後の眺望
この言葉は まさに
坊主岳のためにある と思った

気温は低いものの 晴れた雪山は
何時間いても飽きることはないだろう

360度の大パノラマ

今日は昨日より雲が
全くなくて山がよく見えますね

うん
もう最高

ゴリゴリ
またしても ちがこさん
怪しい行動

ほこらは掘りだしたけど
扉は凍って開かないみたい
いいの
無理に開けなくても
山頂の雪もフカフカで トレースがない
場所をふめば ズボっと埋まる
スノーシューに履き替え
パタパタと山頂を動き回ろう

眺望を満喫し下山することにした

どうせ雪はモフモフだし
危険な場所もないからスノーシューで下ろっと

危険地帯は尻セード

大変だった登りも
楽しい下りに大変身
わーい

嬉しそうに ちがこさんが滑る
追うように ひとしさんも滑る
シャー
二つ目の長いすべり台を滑った直後のことだ
ドサ

例の危険地帯で 思わず木に触ったら
上から雪が落ちてきた
首に雪が入り 冷たいのなんの
後方から遅れてきた ひとしさんが
慌てて掃ってくれたものの
背中まで移動した雪は掃えない
ここじゃ 二次災害になり兼ねません
もう少し安全な場所に移動しましょう
10Mほど進んでザックを下ろす
ひゃぁー
ひどい目に会ったよ
パタパタ衣類についた雪を払い
再びザックを背負った時
あれ?
カメラがない

大慌てで周辺を探してみたものの
ちがこさんの 赤いカメラはどこにもない
もう少し上の方で落としたのかな?
登り返してみるね
ひとしさんと周辺の雪を掘りまくり
更に上部まで探し掘り返したものの
やっぱりカメラは見つからない

防水機能がついているとはいえ
大事なデータはカメラが見つからなきゃ
意味ないわけで
ダメですね
どこにもない
ふたりでカメラがなくなる前の
ちがこさんの行動分析
カメラを落としたのは
どう考えても登山道100M範囲内
どこにいっちゃったのかな
ちがこさんのカメラ
ちがこさんが山頂のほこらを
掘り出したりしたから
神様が怒ったんじゃないの?
そうかも

雪がない時期なら見つかるかもしれない
でも埋まってしまったら春の雪解けまでは
カメラは雪山に埋もれたまま
ちがこさーん
ここだよー
カメラの悲しい叫び声が聞こえるような気がした
捜索すること1時間以上
這いずり回り掘り返す
時間はどんどん過ぎていった

これ以上は山に滞在はできないね
日暮れてしまえば下山できなくなるから
ごめんね ちがこさんのカメラ
泣く泣く山を下る

青かった空はグレーに変わり初め
登山道も暗くなり始めていた

あーぁ
カメラなくしちゃった
新年早々残念な出来事
登山道を横切る足の短いイノシシのトレース

細く小さな手形を残す山サル

この山は手つかずの自然が
たくさん残っている
登山口に日暮れまでに下ることができた
奈良井ダムの横を歩く

来週 もう一度坊主に登ることにしよう
カメラは ひとちがが探しに来るのを
待っているはずだから
また行くんかい
ちがこさんのカメラ見つけても
持っていかないでね 動物たち
ちがこさんと同型・同色のカメラです

坊主岳で発見した方、連絡下さい!!
ということで ちがこさんが撮りためた
今回の山歩きのデータがないため
ひとちの写真は少なかったわけなのです
この日の立ち寄り湯はこちら
羽広温泉 みはらしの湯
いいねぇー ひとちがお気に入り
その後の捜索の様子はこちら 
捜索打ち切り・・・
坊主岳
(中央アルプス前衛エリア)
全山行 399回





標高 坊主岳 1960.6M
天気

山行時間 8時間
〈コース〉奈良井ダム路肩(8:30)-イノコ沢登山口-P1429-(9:30)-
山頂(12:00-12:30)-遭難現場(12:45-2:00)-
ピストンで奈良井ダム路肩(4:30)
坊主岳
未だ知られざる名山の趣
手つかずの自然、急登の後の眺望
標高1500M付近には熊棚が多数見られ
生息密度が濃いと推定されている・・・

*今回 捜索時間が長かったため時間がかかってマス・・・
辺りが明るくなってきた

ひとしさん 今何時?
えーとですね
7時半

ヤバ

寝すぎた




新年 ひとちががターゲットにしたのは
長野県塩尻にある坊主岳

夏場は笹が覆い茂りやぶこぎの山だ

冬場は雪でやぶこぎはないものの
登山者が少ないため
急登ラッセルは覚悟の上

大丈夫?
そんな山に入って

なんとかなるっしょ

大急ぎで準備して道の駅から車で
15分ほどの登山口に向かう

見つけた登山口の駐車場は どう見ても
車で入ればスリップして上れなくなりそうな
急坂の下


それでもすでに車が二台
新年早々マニアな人たちがいる

よかったじゃん
先人がいて

どうします?
車の中から駐車場を眺めながら
ソワソワしている ひとしさん

ひとしさんの心を読めば

「こんな場所はゴメンですぅー
車は安心できる場所に停めるのが一番」

と顔に大きく書いてあった

(あはは。。。)
じゃ ダムの道沿いに

車をUターンすると 100Mほど離れた
ここなら大丈夫 と思われる
路肩に車を押し込んだ

いざ 出発


登山道は山に沿うように登っている


ちがこさんは ウハウハだった
ありがたいことにトレースがある

このトレースからすれば
年末年始合わせても数人
膝丈ほどのラッセルしなくていいから
楽ちん 楽ちん


それでもカラマツの林の急登は
ラッセルせずとも無敵の雪山だ

ずぼ ずぼ ずぼ

トレースもあるし 赤テープもあるので
迷うこともなく ひたすら尾根をつめて
登っていくのみ

(おりゃぁー

雪はサラサラで 数少ないトレースは
時に壺足となり アイゼンを装着しても
全く役に立っていない現実

(あは。)
ひゃぁー
登るねぇー

大変ですぅー

このままずっと急登ですか?
最初のピークまで がんばれば
一休みできるよ

ハァ



一つ目の山を登りきった

平坦な場所からはお目当てのスキンヘッド
が顔を覗かせていた


心はすでに山の上


雪はどんどん深くなり
ももの深さくらいになった

(のぉーっ

最初にラッセルした人は
すご~く大変だっただろうね

そうですね
私達だったら一日かかっても
山頂までたどり着けなかったかも

なんてラッキーな山歩き


再び急登に突入

(おりゃー

いつどかからともなく現れるかもしれない
クマさんのことを思うと平常心ではいられない

大丈夫だよ ひとち
冬眠してるから

そうかな

ハァ



カラマツの下に笹がチラホラ
問題のやぶ地帯らしい

しかぁ~し 嬉しいことに
笹たちは雪の中に埋もれ
何の問題もなく登っていくことができる

これまた ラッキー


必死に登るから 衣類は薄手のシャツのみ
それでも噴き出す汗は止まらない


スキンヘッド直下の急登

更に雪は多くなり足は雪に捕られ
なかなか前に進めない


振り返ると展望が開けた遥か彼方に
大きな雪山が空に浮かんでいた

わー

御嶽山だぁー

きれいですねぇー


登りがどんなに辛くても
こんな景色を見ればファイトが湧いてくる

さぁ がんばろっか

はい

ハァ




カラマツがダケカンバに変わり
雪で埋もれた低い背丈の木々に雪が
覆いかぶさっている

益々急登


単独登山者が下ってきた

カラフルな上着 手にはピッケル
昔の西部警察みたいなギラギラしたサングラス
そして笑顔の口元は

こんな感じ


お兄さんなのか?
おじさんなのか?
まぁ いいです

この先は雪が落ちてきますから
首元に気をつけた方がいいですよ

僕もひどい目に会いました

山頂は意外と寒いです

へぇー
そうなんですかぁー

まだ他に登山者はいますか?
いいえ
仏谷に向かった人がいますが
こちらは僕ひとりです

山頂は貸切状態
これまたラッキー

お気をつけて


お別れして登っていくと

でたぁー
危険地帯

今にも ドサっと落ちんばかりの雪を
たっぷり枝に乗せたモンスター


ヤバいですね

なるべく木に接触しないように
登って下さいよ

わかってるよ

先頭を歩く ちがこさんが雪を落とせば
すぐ後ろを歩く ひとしさんも被害を受ける
ことは間違いなし

身体を低くして 木をくぐりながら前進

なんとか危険地帯から出た


目の前には すてきな雪山


名前の通り
白い坊主の雪山

ナイス スキンヘッド

すばらしい景色が広がる


急登の後の眺望
この言葉は まさに
坊主岳のためにある と思った


気温は低いものの 晴れた雪山は
何時間いても飽きることはないだろう


360度の大パノラマ


今日は昨日より雲が
全くなくて山がよく見えますね


うん
もう最高


ゴリゴリ
またしても ちがこさん
怪しい行動


ほこらは掘りだしたけど
扉は凍って開かないみたい

いいの
無理に開けなくても

山頂の雪もフカフカで トレースがない
場所をふめば ズボっと埋まる

スノーシューに履き替え
パタパタと山頂を動き回ろう


眺望を満喫し下山することにした


どうせ雪はモフモフだし
危険な場所もないからスノーシューで下ろっと


危険地帯は尻セード

大変だった登りも
楽しい下りに大変身

わーい


嬉しそうに ちがこさんが滑る

追うように ひとしさんも滑る

シャー
二つ目の長いすべり台を滑った直後のことだ

ドサ

例の危険地帯で 思わず木に触ったら
上から雪が落ちてきた

首に雪が入り 冷たいのなんの

後方から遅れてきた ひとしさんが
慌てて掃ってくれたものの
背中まで移動した雪は掃えない

ここじゃ 二次災害になり兼ねません
もう少し安全な場所に移動しましょう

10Mほど進んでザックを下ろす

ひゃぁー
ひどい目に会ったよ

パタパタ衣類についた雪を払い
再びザックを背負った時

あれ?
カメラがない


大慌てで周辺を探してみたものの
ちがこさんの 赤いカメラはどこにもない

もう少し上の方で落としたのかな?
登り返してみるね

ひとしさんと周辺の雪を掘りまくり
更に上部まで探し掘り返したものの
やっぱりカメラは見つからない


防水機能がついているとはいえ
大事なデータはカメラが見つからなきゃ
意味ないわけで

ダメですね

どこにもない

ふたりでカメラがなくなる前の
ちがこさんの行動分析

カメラを落としたのは
どう考えても登山道100M範囲内

どこにいっちゃったのかな
ちがこさんのカメラ

ちがこさんが山頂のほこらを
掘り出したりしたから
神様が怒ったんじゃないの?
そうかも


雪がない時期なら見つかるかもしれない

でも埋まってしまったら春の雪解けまでは
カメラは雪山に埋もれたまま

ちがこさーん
ここだよー

カメラの悲しい叫び声が聞こえるような気がした

捜索すること1時間以上
這いずり回り掘り返す

時間はどんどん過ぎていった


これ以上は山に滞在はできないね

日暮れてしまえば下山できなくなるから
ごめんね ちがこさんのカメラ

泣く泣く山を下る


青かった空はグレーに変わり初め
登山道も暗くなり始めていた


あーぁ
カメラなくしちゃった

新年早々残念な出来事

登山道を横切る足の短いイノシシのトレース


細く小さな手形を残す山サル


この山は手つかずの自然が
たくさん残っている

登山口に日暮れまでに下ることができた

奈良井ダムの横を歩く


来週 もう一度坊主に登ることにしよう
カメラは ひとちがが探しに来るのを
待っているはずだから

また行くんかい

ちがこさんのカメラ見つけても
持っていかないでね 動物たち

ちがこさんと同型・同色のカメラです


坊主岳で発見した方、連絡下さい!!
ということで ちがこさんが撮りためた
今回の山歩きのデータがないため
ひとちの写真は少なかったわけなのです



羽広温泉 みはらしの湯
いいねぇー ひとちがお気に入り


2012年12月04日
雪山ファインディング!
2012/12/1
アドレナリン逆流!?
経ヶ岳
(赤石山脈北部前衛エリア)
全山行 327回

経ヶ岳の情報はこちら
標高 大泉山 2252m 経ヶ岳 2296.3m
天気
雪
山行時間 7時間35分
〈コース〉自宅(4:45)-大泉ダム(7:35)-大泉ダムルート-四合目(8:30)-
七合目(9:40-9:50)-八合目(10:30-10:40)-黒沢山分岐(10:55)-九合目-
山頂(11:30-11:40)-九合目-黒沢山分岐(12:10)-下山路分岐(1:10)-
5m岩・林道終点(3:00)-大泉ダム(3:20)
皆さんは中央アルプス前衛の山
経ヶ岳をご存じだろうか?
今回 ひとちがはメインルートの
仲仙寺ルートではなく
マニアックな周遊できるルートを
歩いてきたよ
雪山ファインディング
それは ちがこさんの
山調べから始まった
はぁ。。。 経ヶ岳ってさ
他に登るルートがないわけ?
ピストンで歩く仲仙寺コースは
本格派向けのコース と紹介されている

でもね、往復で8時間10分
展望も八合目だけしかない長い道のり
とても楽しいとは思えなかった
(はぁぁぁ
)
しかぁーし、200名山もやろうとしている
ひとちがとしては 一度は登らねばならぬ
(そう! そう!)
う~ん
もっと違うルートは
ないのかなぁー?
調べていくうちに 大泉ダムルート
ってのがあることがわかった
(うは
)
でも四合ですぐ仲仙寺ルートと
合流しちゃうわけだから面白みに欠ける・・・
(ぶぅ
)
どうしようかな
思い悩んでいた時 偶然ネットで
見つけたマニアックルート
なんと大泉ダムまで周遊できるのだ
(うは! うは!)
うぉ!
これ! これ!
これしかない
しかぁーし、問題があった
黒沢山へ向かう分岐から 下山するルートの
分岐まで 道がない?
だ、だいじょうぶ?
ちがこさん
なんとかなるっしょ!
*今回 ひとちがが歩いたルートを
張り付けておきます

コースタイムは ちがこさんのペース
通常平均タイムで歩けますが
今回は下りに時間がかかりました
参考になれば嬉しいです
天気は 晴れ時々曇り ってのを信じて
大泉ダムの駐車場に車を停めた
何故だか経ヶ岳だけ 黒い雪雲が
渦巻いている
当然 登山口にもチラチラと雪が舞う
(あららん
)
あはは。。。
天気予報ハズレだね
今日は晴れじゃなかったんですか?
口をへの字に曲げて ひとしさんが
じぃーっ と ちがこさんを見る
まぁ、そんな日もあるよ
平気な顔をして ちがこさんは
ズンズン出発準備
雪が降っているけど あんまりサブくないから
冬グローブとゴーグルは置いて行こうっと♪
カッパを着て準備OK
実に身軽?

緩やかに登る広い林道を登っていく
(うりゃ
)
すっかり葉を落とした落葉樹は
ひとちがに茶色のフカフカのジュータンを
プレゼント

写真には写っていないけど
かなり雪が降っている
パラパラと細かい雪が切れ目なく
空から落ちてきた
(ひょぇぇぇぇ
)
経ヶ岳のコースには立派な標識
マツボックリのキャラクター まっくん が
コースタイムを表示してくれるのが楽しい
(うん、うん
)

二合目を過ぎると林道は終わり
フツーの登山道になった
うが
うが
うが
うが

三合目から 枯葉のジュータンは終わり
白い雪道に変身
(わっ
)

まだパウダースノーのサラサラ雪は
アイゼンも必要なし

仲泉寺ルートとの合流に到着
(よし
)
先客がいた
カップルの登山者が
じっとこっちを見ている
こんにちわぁー
すかざず ちがこさんが声をかける
雪、降ってきちゃいましたね
そう?
美人さんの彼女はツンとおすまし
まぁ いいや
それ以上会話もなく お茶を一口飲んで
さっそく出発
ひとしさぁーん
ここまでどのくらいかかった?
えぇーと 45分ですね
早かったね、1時間はかかると
思ってたから
ひとちがの声が聞こえたのか
彼女の文句ブゥブゥが聞こえた
ここまで1時間半もかかってるよ
私たち
彼氏はモグモグ行動食を食べながら
別にいいじゃん って顔
きっと天気もイマイチで 長い道のり
楽しくないのかもね・・・
まぁ いいです
五合目を過ぎ ズンズン登る
なんともカラマツと笹の緊張感のない道のり
ずーっ とカラマツ林が続く
帰りもこのコースだったら眠くなりそうだ
そんなことを考えていたら道幅の狭い
カラマツの斜面にでた
ひとしさんぁーん
今はいいけどさ、もっと雪が積もったら
滑落しそうだね この辺り
今日はいつものストック
ピッケルは持ってこなかなった
道が凍ってたら
アブナイ アブナイ
六合目を通過、林ごしに 伊北の町が見える

あーぁ
なんでこの山だけ雪なんだろ?
恨めしそうな ちがこさん

どんよりと黒雲がかかり
更に雪が激しく降り出した
(あわわ
)
七合目に到着
ここは ちょっとした展望地

行動食をパクついで すぐに登り始める
サブくなってきた
七合目からいったん下り
八合目まで一気に登る
うが
うが
うが
うが
物も言わず 必死に登っていく
ちがこさん 経ヶ岳の山頂の標高
どのくらいですか?
えーと
たぶん1700m位だったかな?
えっ?
もう とっくに1700m越えてますよ
えぇ~っ?
地図を確認すると山頂は2296.3m
どうりで長いわけだ
ちみたち!
標高も確認しないで登ってたの?
すんません
八合目に到着
ここわ 蔵鹿の頭と呼ばれる場所
望郷と書かれた立派な石塔が立っていた

きゃほぉーっ♪
景色いいじゃん
大手を振って ワイワイ喜びたいのは山々
今日は雪

空はどんより黒い雲
町は見えても その先に見えるはずの
南アルプスの山々も姿はなし
(はぁぁ。。。)

小広い平坦地の八合目は 風がよく通る
って やたらサブイ
ひとしさんは身を縮め 冷えた指を少しでも
温めようとポケットに手を突っ込む
寒いですね
冬ブローブ持ってくれば
よかったですぅ
そうだよねぇー
車に置いてきちゃったの失敗だったね
そんなもんです
山頂方向の枯れ木には 霧氷♪
天気がよければ 青空に
キラキラ
光る
美しい光景を見ることができるはず
今日は雪

どんよりと黒い雲の中に白い霧氷
気温は氷点下、サブいわけ
ここからアイゼンの出番であ~る
さぁさぁ 先を急ごう
まるで冷凍庫のような
霧氷の林に突入

15分程登っていくと標識がある
八合目と九合目の中間地点を示すもの
ここが問題の 黒沢山との分岐

標識の上のポールと すぐ後ろの木に赤テープ
テープに 黒沢山ルート と黒マジックで
書いてある
(これがないとたぶんわかりません
)
ちがこさん さっそく黒沢山ルートの様子を
物色することにした
(どれ どれ?)
どうですかぁー?
ひとしさんの声がする
目の前には トレースなし、登山道はおろか
雪の重みで倒れた笹薮があるのみ
(えっ?)
かなり笹が深いみたい
道あんのかな?
仕方がないので なんとなぁーく道かな?
と思われる方向に少し下ってみた
やっぱり道がない?
あるのは深い笹薮のみ
と 古ぼけた赤テープ発見
その先には 白茶けた赤テープ?
あった あった
これじゃ なんとかなるかな
分岐に戻る
どうでしたか?
うん、たぶん行ける と思う
・・・・・
不安そうな ひとしさん
あっと言う間に九合目まで登った
大泉山の山頂であ~る
ここわ 奥ノ院跡だそうだ
益々気温は下がり、口まで凍る
上手く話ができないくらい
木についた霧氷が芸術的♪

目出し帽 しましょうか?

身体の露出している部分だけが
冷たくなっていた
あるものすべて着込んだから
ふたりとも まるでダルマ
石仏が雪に埋もれている

ここまで来る間 黒沢山の分岐の先 下りルートを
樹林帯の隙間から カラマツ林の間をジグザグに
雪がついているのを確認することができた
不明瞭な笹薮道を迷うことなくファインディングし
黒沢山と下りルートの分岐に出ることができれば
帰り道に出ることができる
気をつけなきゃいけないのは
笹藪を斜めに下らないこと
下りの分岐は黒沢山を少し登った尾根上にあるから
迷って笹薮を下りすぎると 急な山斜面の谷筋を
下るハメになるからだ
下りルートの確認ができたので
山頂を目指そう

笹は深く頭を下げ登山道を塞ぐ
とはいっても不明瞭ではない

九合目と山頂の中間地点を示す標識を
通過し、最後の坂を登る

うが
うが
うが
うが
山頂に到着
石仏と石塔がお出迎え

三角点は深く雪に埋もれ
頭が出ているのみ

樹林帯の山頂からは景色は望めない
記念撮影を済ませると早々に退散
再び笹が邪魔っけな登山道を下っていく

九合目付近で朝あったカップルとすれ違った
無言で彼女は二番手を歩き
気に入らないオーラを振りまいていた
(あはは。。。)
お気をつけて!
問題の黒沢山ルートの分岐に到着
意を決して ちがこさんが先頭をいく

大丈夫ですか?
不安そうな ひとしさんは
後方で立ちんぼ
うひひひ
大丈夫、石仏たちに よーくお願いしてきたから
きっと道を教えてくれるはず
そんなわけないじゃん!

古ぼけた赤テープと白茶けた赤テープを過ぎると
目印が完全になくなった
(あれま
)
どの方向を見ても笹薮ばっかで不明瞭どころか
全く登山道は確認できない
(どうしよう
)

もしかすると目印の赤テープがついた木があった
かもしれない
探すより、笹薮を谷筋に下らないよう
なるべく真っ直ぐに進んでいくことにした
(うりゃ
)
*夏道は更に笹薮がひどくなっているかと
道はわかるかもしれません
時々立ち止まる ちがこさん
こっちじゃないみたい
どっちに進んだらいいのかな?
迷った時の登山道なんて どこも道の
ように見えるもんです
本当に大丈夫なんですか?
ドキ ドキ ドキ ドキ
後方の ひとしさんは緊張と不安で
アドレナリンが逆流しているようだ
おぇー
がないだけマシか?
もし、先に進めないとしたら 今下った急な笹薮を
再び登り返さなくてはいけないな
時間が気になる ひとしさん
そんな ひとしさんの不安をよそに ちがこさんは
ひとり先に進むことしか考えていなかった
(あはは
)
きっと笹は登山道があるとしたら 雪の重みで
こんにちわ するはず
ってことは、笹が重なり合って盛り上がっている
方向は×だよね
と勝手な解釈
なるべく笹が凹んで雪が積もっている
部分を吟味して進む
(うりゃーっ
)
とはいえ、笹が倒れ雪が積もり アイゼンをした登山靴は
笹にひっかかり一筋縄では進めない
(たちけて
)
時折 ズボっ と ハマ り
動けなくなる
(きゃぁーっ
)

おっ!
カラマツ林と あれは黒沢山への登り?

進むべき方向が見えた
やっぱり石仏たちは ひとちがを守って
くれてるのだ
(うん、うん
)

たぶん、分岐の急坂を下り、黒沢山への登りとの間
らしき場所に ポン とでた
あれ?
道あった

広く笹が刈られ 一人分のトレースもある
目の前には笹薮の谷、伊北の町が一望だ
ひとちがが登ってきた尾根もバッチリ

しかぁーし、ここは下りの分岐じゃない
再びトレースを追って黒沢山方向に登っていく
いったいこのトレースの主は
どこに向かったんだろう?
トレースのついた登山道を追うように登ると
そこには念願の分岐
(きゃほぉーっ
)

もっと雪が深くなれば 完全にこの目印の杭は雪に
埋もれわからなくなる
ある意味ラッキーだったかも
(そう!そう)
やったぁー
山頂に立った以上に ふたりで大喜び
不明瞭な道をクリアできたのだ
その先の黒沢山方向は 不明?

登山道は広く笹は刈られ迷うような箇所もなし
下りのジグザグに続く登山道を下る

カラマツ、そして大きな立派なブナ

ブナ?
そう ブナ!
ちがこさんは 見つけてしまった

入っちゃえ

急なジグザグ道は 次第に雪がなくなり枯葉が
積もった道に変わった
本日 ちがこさんが一番コワかったのは
踏み跡のない枯葉が積もった急坂を下ること
(ふぇーん
)

踏まれていない枯葉の上には パラパラ雪が
足を置いたとたんに ツルっ と滑る
枯葉の下の土は湿っていて ヌルっ と滑る
(げっ
)
靴一足分の幅くらいしかない登山道は 枯葉が
積もることにより更に道幅を狭くしていた
(あわわ
)
落葉樹林帯のこの辺り、ハンパなく深く積もった
枯葉は登山道を消してしまいそうな勢い
うわぁーっ!!
何度も滑って転びそうになる ちがこさん
枯葉で滑落?
あ゛―
いやだ いやだ

ひとしさんは案外平気な顔でズンズン下る
それに続く へっぴり腰の ちがこさん
(チ~ン
)
長い急なジグザグ道を下り ようやく登山口のある
大泉ダムの上流 林道終点にでた
大きな岩の下に小さな看板
(ちょっとわかりにくいかも
)
沢沿いの林道を下っていく
今日この山で会ったのは カップルの登山者と帰りの
林道にいたカップルのカモシカだけだった
(あはは
)

ゴール
ストックの先端は雪と寒さのため?
氷が三角形の重りになっていた
(びっくり
)

経ヶ岳周遊ルート
面白そうでしょ!
経ヶ岳への山計画している人におすすめ!
ハラハラ ドキドキルートだよ
本日の車泊場所はこちら
森と水のアウトドア体験広場
*駒ヶ根、早太郎温泉にあります
駐車スペースはありますが 夜間トイレ、水は使えません
本日の立ち寄り湯はこちら
早太郎温泉 こまゆき荘
*森と水のアウトドア体験広場のすぐ横です。
こじんまりしていますが泉質もよく混んでいないのがいいです


アドレナリン逆流!?
経ヶ岳
(赤石山脈北部前衛エリア)
全山行 327回



標高 大泉山 2252m 経ヶ岳 2296.3m
天気

山行時間 7時間35分
〈コース〉自宅(4:45)-大泉ダム(7:35)-大泉ダムルート-四合目(8:30)-
七合目(9:40-9:50)-八合目(10:30-10:40)-黒沢山分岐(10:55)-九合目-
山頂(11:30-11:40)-九合目-黒沢山分岐(12:10)-下山路分岐(1:10)-
5m岩・林道終点(3:00)-大泉ダム(3:20)
皆さんは中央アルプス前衛の山
経ヶ岳をご存じだろうか?
今回 ひとちがはメインルートの
仲仙寺ルートではなく
マニアックな周遊できるルートを
歩いてきたよ

雪山ファインディング


山調べから始まった

はぁ。。。 経ヶ岳ってさ
他に登るルートがないわけ?
ピストンで歩く仲仙寺コースは
本格派向けのコース と紹介されている

でもね、往復で8時間10分
展望も八合目だけしかない長い道のり
とても楽しいとは思えなかった

(はぁぁぁ

しかぁーし、200名山もやろうとしている
ひとちがとしては 一度は登らねばならぬ

(そう! そう!)
う~ん
もっと違うルートは
ないのかなぁー?
調べていくうちに 大泉ダムルート
ってのがあることがわかった

(うは

でも四合ですぐ仲仙寺ルートと
合流しちゃうわけだから面白みに欠ける・・・
(ぶぅ

どうしようかな

思い悩んでいた時 偶然ネットで
見つけたマニアックルート

なんと大泉ダムまで周遊できるのだ

(うは! うは!)
うぉ!
これ! これ!
これしかない

しかぁーし、問題があった

黒沢山へ向かう分岐から 下山するルートの
分岐まで 道がない?
だ、だいじょうぶ?
ちがこさん

なんとかなるっしょ!
*今回 ひとちがが歩いたルートを
張り付けておきます


コースタイムは ちがこさんのペース
通常平均タイムで歩けますが
今回は下りに時間がかかりました

参考になれば嬉しいです

天気は 晴れ時々曇り ってのを信じて
大泉ダムの駐車場に車を停めた

何故だか経ヶ岳だけ 黒い雪雲が
渦巻いている

当然 登山口にもチラチラと雪が舞う

(あららん

あはは。。。
天気予報ハズレだね

今日は晴れじゃなかったんですか?
口をへの字に曲げて ひとしさんが
じぃーっ と ちがこさんを見る

まぁ、そんな日もあるよ

平気な顔をして ちがこさんは
ズンズン出発準備

雪が降っているけど あんまりサブくないから
冬グローブとゴーグルは置いて行こうっと♪
カッパを着て準備OK

実に身軽?

緩やかに登る広い林道を登っていく

(うりゃ

すっかり葉を落とした落葉樹は
ひとちがに茶色のフカフカのジュータンを
プレゼント


写真には写っていないけど
かなり雪が降っている

パラパラと細かい雪が切れ目なく
空から落ちてきた

(ひょぇぇぇぇ

経ヶ岳のコースには立派な標識
マツボックリのキャラクター まっくん が
コースタイムを表示してくれるのが楽しい

(うん、うん


二合目を過ぎると林道は終わり
フツーの登山道になった

うが





三合目から 枯葉のジュータンは終わり
白い雪道に変身

(わっ


まだパウダースノーのサラサラ雪は
アイゼンも必要なし


仲泉寺ルートとの合流に到着

(よし

先客がいた

カップルの登山者が
じっとこっちを見ている

こんにちわぁー

すかざず ちがこさんが声をかける

雪、降ってきちゃいましたね

そう?
美人さんの彼女はツンとおすまし

まぁ いいや

それ以上会話もなく お茶を一口飲んで
さっそく出発

ひとしさぁーん
ここまでどのくらいかかった?
えぇーと 45分ですね

早かったね、1時間はかかると
思ってたから

ひとちがの声が聞こえたのか
彼女の文句ブゥブゥが聞こえた

ここまで1時間半もかかってるよ
私たち

彼氏はモグモグ行動食を食べながら
別にいいじゃん って顔

きっと天気もイマイチで 長い道のり
楽しくないのかもね・・・
まぁ いいです

五合目を過ぎ ズンズン登る

なんともカラマツと笹の緊張感のない道のり

ずーっ とカラマツ林が続く

帰りもこのコースだったら眠くなりそうだ

そんなことを考えていたら道幅の狭い
カラマツの斜面にでた

ひとしさんぁーん
今はいいけどさ、もっと雪が積もったら
滑落しそうだね この辺り

今日はいつものストック
ピッケルは持ってこなかなった

道が凍ってたら
アブナイ アブナイ

六合目を通過、林ごしに 伊北の町が見える


あーぁ
なんでこの山だけ雪なんだろ?
恨めしそうな ちがこさん


どんよりと黒雲がかかり
更に雪が激しく降り出した

(あわわ

七合目に到着

ここは ちょっとした展望地


行動食をパクついで すぐに登り始める

サブくなってきた

七合目からいったん下り
八合目まで一気に登る

うが




物も言わず 必死に登っていく

ちがこさん 経ヶ岳の山頂の標高
どのくらいですか?
えーと
たぶん1700m位だったかな?
えっ?
もう とっくに1700m越えてますよ

えぇ~っ?
地図を確認すると山頂は2296.3m
どうりで長いわけだ

ちみたち!
標高も確認しないで登ってたの?
すんません

八合目に到着

ここわ 蔵鹿の頭と呼ばれる場所
望郷と書かれた立派な石塔が立っていた


きゃほぉーっ♪
景色いいじゃん

大手を振って ワイワイ喜びたいのは山々
今日は雪


空はどんより黒い雲

町は見えても その先に見えるはずの
南アルプスの山々も姿はなし

(はぁぁ。。。)

小広い平坦地の八合目は 風がよく通る
って やたらサブイ

ひとしさんは身を縮め 冷えた指を少しでも
温めようとポケットに手を突っ込む

寒いですね
冬ブローブ持ってくれば
よかったですぅ

そうだよねぇー
車に置いてきちゃったの失敗だったね

そんなもんです

山頂方向の枯れ木には 霧氷♪
天気がよければ 青空に


美しい光景を見ることができるはず

今日は雪

どんよりと黒い雲の中に白い霧氷
気温は氷点下、サブいわけ

ここからアイゼンの出番であ~る

さぁさぁ 先を急ごう

まるで冷凍庫のような
霧氷の林に突入

15分程登っていくと標識がある

八合目と九合目の中間地点を示すもの

ここが問題の 黒沢山との分岐

標識の上のポールと すぐ後ろの木に赤テープ
テープに 黒沢山ルート と黒マジックで
書いてある

(これがないとたぶんわかりません

ちがこさん さっそく黒沢山ルートの様子を
物色することにした

(どれ どれ?)
どうですかぁー?
ひとしさんの声がする

目の前には トレースなし、登山道はおろか
雪の重みで倒れた笹薮があるのみ

(えっ?)
かなり笹が深いみたい
道あんのかな?
仕方がないので なんとなぁーく道かな?
と思われる方向に少し下ってみた

やっぱり道がない?
あるのは深い笹薮のみ

と 古ぼけた赤テープ発見

その先には 白茶けた赤テープ?
あった あった
これじゃ なんとかなるかな

分岐に戻る

どうでしたか?
うん、たぶん行ける と思う

・・・・・

不安そうな ひとしさん

あっと言う間に九合目まで登った

大泉山の山頂であ~る

ここわ 奥ノ院跡だそうだ

益々気温は下がり、口まで凍る

上手く話ができないくらい

木についた霧氷が芸術的♪

目出し帽 しましょうか?

身体の露出している部分だけが
冷たくなっていた

あるものすべて着込んだから
ふたりとも まるでダルマ

石仏が雪に埋もれている


ここまで来る間 黒沢山の分岐の先 下りルートを
樹林帯の隙間から カラマツ林の間をジグザグに
雪がついているのを確認することができた

不明瞭な笹薮道を迷うことなくファインディングし
黒沢山と下りルートの分岐に出ることができれば
帰り道に出ることができる

気をつけなきゃいけないのは
笹藪を斜めに下らないこと

下りの分岐は黒沢山を少し登った尾根上にあるから
迷って笹薮を下りすぎると 急な山斜面の谷筋を
下るハメになるからだ

下りルートの確認ができたので
山頂を目指そう


笹は深く頭を下げ登山道を塞ぐ

とはいっても不明瞭ではない


九合目と山頂の中間地点を示す標識を
通過し、最後の坂を登る


うが




山頂に到着

石仏と石塔がお出迎え


三角点は深く雪に埋もれ
頭が出ているのみ


樹林帯の山頂からは景色は望めない

記念撮影を済ませると早々に退散
再び笹が邪魔っけな登山道を下っていく

九合目付近で朝あったカップルとすれ違った

無言で彼女は二番手を歩き
気に入らないオーラを振りまいていた

(あはは。。。)
お気をつけて!
問題の黒沢山ルートの分岐に到着

意を決して ちがこさんが先頭をいく


大丈夫ですか?
不安そうな ひとしさんは
後方で立ちんぼ

うひひひ
大丈夫、石仏たちに よーくお願いしてきたから
きっと道を教えてくれるはず

そんなわけないじゃん!

古ぼけた赤テープと白茶けた赤テープを過ぎると
目印が完全になくなった

(あれま

どの方向を見ても笹薮ばっかで不明瞭どころか
全く登山道は確認できない

(どうしよう


もしかすると目印の赤テープがついた木があった
かもしれない

探すより、笹薮を谷筋に下らないよう
なるべく真っ直ぐに進んでいくことにした

(うりゃ

*夏道は更に笹薮がひどくなっているかと
道はわかるかもしれません

時々立ち止まる ちがこさん

こっちじゃないみたい
どっちに進んだらいいのかな?
迷った時の登山道なんて どこも道の
ように見えるもんです

本当に大丈夫なんですか?
ドキ ドキ ドキ ドキ
後方の ひとしさんは緊張と不安で
アドレナリンが逆流しているようだ

おぇー
がないだけマシか?
もし、先に進めないとしたら 今下った急な笹薮を
再び登り返さなくてはいけないな

時間が気になる ひとしさん

そんな ひとしさんの不安をよそに ちがこさんは
ひとり先に進むことしか考えていなかった

(あはは

きっと笹は登山道があるとしたら 雪の重みで
こんにちわ するはず

ってことは、笹が重なり合って盛り上がっている
方向は×だよね

と勝手な解釈
なるべく笹が凹んで雪が積もっている
部分を吟味して進む

(うりゃーっ

とはいえ、笹が倒れ雪が積もり アイゼンをした登山靴は
笹にひっかかり一筋縄では進めない

(たちけて

時折 ズボっ と ハマ り
動けなくなる

(きゃぁーっ


おっ!
カラマツ林と あれは黒沢山への登り?

進むべき方向が見えた

やっぱり石仏たちは ひとちがを守って
くれてるのだ

(うん、うん


たぶん、分岐の急坂を下り、黒沢山への登りとの間
らしき場所に ポン とでた

あれ?
道あった


広く笹が刈られ 一人分のトレースもある

目の前には笹薮の谷、伊北の町が一望だ

ひとちがが登ってきた尾根もバッチリ


しかぁーし、ここは下りの分岐じゃない

再びトレースを追って黒沢山方向に登っていく

いったいこのトレースの主は
どこに向かったんだろう?
トレースのついた登山道を追うように登ると
そこには念願の分岐

(きゃほぉーっ


もっと雪が深くなれば 完全にこの目印の杭は雪に
埋もれわからなくなる

ある意味ラッキーだったかも

(そう!そう)
やったぁー

山頂に立った以上に ふたりで大喜び

不明瞭な道をクリアできたのだ

その先の黒沢山方向は 不明?

登山道は広く笹は刈られ迷うような箇所もなし

下りのジグザグに続く登山道を下る


カラマツ、そして大きな立派なブナ


ブナ?
そう ブナ!
ちがこさんは 見つけてしまった


入っちゃえ


急なジグザグ道は 次第に雪がなくなり枯葉が
積もった道に変わった

本日 ちがこさんが一番コワかったのは
踏み跡のない枯葉が積もった急坂を下ること

(ふぇーん


踏まれていない枯葉の上には パラパラ雪が
足を置いたとたんに ツルっ と滑る

枯葉の下の土は湿っていて ヌルっ と滑る

(げっ

靴一足分の幅くらいしかない登山道は 枯葉が
積もることにより更に道幅を狭くしていた

(あわわ

落葉樹林帯のこの辺り、ハンパなく深く積もった
枯葉は登山道を消してしまいそうな勢い

うわぁーっ!!
何度も滑って転びそうになる ちがこさん

枯葉で滑落?
あ゛―
いやだ いやだ


ひとしさんは案外平気な顔でズンズン下る

それに続く へっぴり腰の ちがこさん

(チ~ン

長い急なジグザグ道を下り ようやく登山口のある
大泉ダムの上流 林道終点にでた

大きな岩の下に小さな看板

(ちょっとわかりにくいかも

沢沿いの林道を下っていく

今日この山で会ったのは カップルの登山者と帰りの
林道にいたカップルのカモシカだけだった

(あはは


ゴール

ストックの先端は雪と寒さのため?
氷が三角形の重りになっていた

(びっくり


経ヶ岳周遊ルート
面白そうでしょ!
経ヶ岳への山計画している人におすすめ!
ハラハラ ドキドキルートだよ



森と水のアウトドア体験広場
*駒ヶ根、早太郎温泉にあります

駐車スペースはありますが 夜間トイレ、水は使えません



早太郎温泉 こまゆき荘
*森と水のアウトドア体験広場のすぐ横です。
こじんまりしていますが泉質もよく混んでいないのがいいです



2009年12月09日
壊れそうな山!!
2009/11/28
南木曽岳
百名山 31座
全山行 156回

標高 1676.9m
天気
晴れ
山行時間 5時間15分
距離 8.00km
〈コース〉自宅(3:00)-南木曽岳山麓避難小屋駐車場(6:45-7:10)-金時池・登山口(7:35)-金時の洞窟・登り専用登山道(7:50)-山頂・展望台(9:20-10:15)-分岐/・下り専用登山道(11:50)-金時池・登山口(12:05)-南木曽岳山麓避難小屋駐車場(12:25)
本日 ひとちがが向ったお山は 中央アルプスから ひとつ外れた南木曽岳。
登山口付近には 妻籠宿、南木曽温泉、木曽檜を使った木工製品を作る匠たちの作品を販売しているお店と まさに観光地でもあ~る。
【飽きさせないコース】との ガイドブックのうたい文句に誘われて いざ出陣!

駐車場には車は一台もいない・・・(
ふんがぁ・・・)
人気のお山って書いてあったけど いったいどんなお山なんだろう?
ちょっと覗いた 南木曽岳山麓避難小屋は なかなか快適そう小屋であ~る
さっそく
ウガウガ登山道を登り始める。(
よっしゃ!)

木曽五木と詠われる ヒノキ、サワラ、アスナロ、ネズコ、コウヤマキ などの樹木は 木のことをよく知らない ひとちがには さっぱり区別がつかないのだが ご丁寧にも このお山の それらの木には 名札がついているので嬉しい・・・
しばらく歩くと林道と合流、お山にとりつく分岐の手前には 金時池なるものが・・・
金太郎の絵がついている
「
ん? ここも金太郎のお山なのかなぁ~? 足柄山の金太郎は有名だけど 木曽の金太郎なんて聞いたことないよねぇー?」
昔話の大好きな ちがこさん、さっそく 立て看板を読み始めた。
なになに?
それによると どうやら 金太郎ではなく 金時童子が正しいようであ~る。
金太郎っちも 母子家庭だったけど 金時童子のお家も同じく母子家庭。
お山で クマや動物たちと遊んだことも同じ。(
ふむ ふむ、、、)
違うのは 金太郎は 大きくなって 坂田 金時になったけど 金時童子は 源 頼光という エライ武将になったとのこと。
もひとつ違うのは・・・
金時童子のお母さんは なんと! ヤマンバだったそうで・・・(
ふ~ん)
ぎょえぇぇぇーーーーっ!
ヤ、ヤマンバって 人の子じゃないわけね 源 頼光さんわぁー!!

よいです、立派な人になったことには変わりないわけだから 金太郎だろうが 金時童子だろうが 産湯とした この池は歴史ある素晴らしいものであることがわかったんだし、またひとつ 物知りになったようで 得した気分になった ちがこさんであった・・・(ははは。。。)
ひとしさんは そんな ちがこさんにはかまわず 先を急ぎたいようであ~る。
はい、はい、、、わかってますよ
(
ぶぅ。)
さっそく 不安定な橋を渡る。
なんとも古めかしくて 腐って落ちそうな橋・・・(
こわぁー・・・)

梯子だ。
これまた なんとも頼りない腐ってつぶれそうな梯子・・・(
こわぁー・・・)
と この手の梯子、なんとこのお山には 登り登山道に50ヶ所以上、下り登山道に25ヶ所以上あるっていうんだから驚きだ!(
ひょぇぇぇーーーっ
)

金時の洞窟なる なんだかよくわからないポイントを通過、喉の滝という これまた なんだかよくわからないポイントを通過する。
洞窟も これぞ穴!
といえるような どでかい穴があるわけでなく、滝も姿さえ確認できない・・・(
ぶぅ。)

コウヤマキの立派な大木が群生している気持ちのよい登山道を登っていく。
危ない梯子だらけでバランスをとりながら歩くのだが なんとも かんとも歩きにくい山であ~る。(
はぁぁぁ・・・)

た、確かに 息つく間もない飽きさせないコースとは このことね・・・
はっきり言わせてもらいますが 壊れそうなお山だもん!(
ははは!)


花崗岩でできているこのお山、樹木が多いので花崗岩の大岩は山頂付近で見ることしかできないが 展望のない山頂横には 展望台があり大きな岩の上で 北西方向の景色を楽しむことができた。
「あっ♪ 御嶽山だぁー
」
白く雪化粧した御嶽山、年末に山行を予定している ひとちが おむすびをパクつきながら じぃーっと眺めてみた・・・
『う~ん、雪、たくさんあるみたい・・・
ホントに登れるんかいなぁー?』
不安になる ひとちがであ~る

先を急ごう!(
うりゃ!)
笹尾根を
ウガウガ歩く。
赤い屋根の南木曽岳避難小屋が顔を出した。

すぐ先には 中央アルプスを一望できる展望台がある。(
きゃほぉー♪)

「ここも 眺めがいいねぇー♪」
年始に木曽駒ヶ岳を山行しようとしている ひとちが、またもや不安になる・・・
『う~ん、雪、たくさんありそうだねぇー・・・
ホントに登れるんかいなぁー?』
ひとちがの計画は いつも無謀だ・・・

のんびり景色を楽しんでいると 次々と登山者が現れた!
そして いつもながら 追い抜かれ ビリッケツになりそうな ひとちが。(
あちゃ)
いいの、いいの! ひとちがは マイペースなんだから!!(
そう! そう!!)
魔利支天の展望台に寄り道し、またもや 壊れそうな梯子の急坂を下る・・・(こわぁー・・・
)
鎖は壊れかけた梯子が危険なので とりつけられたもののようであ~る。

うげぇぇぇーーーーっ!
なんとも不安定で歩きにくい
お山じゃぁー!!
膝がガクガクする
ガイドブックには 初級とあったが 断じて違うと思います
(そうだ! そうだ!)
健脚じゃなかったら危険ですな・・・(その通りです!)
下り専用の登山道を ひたすら下り駐車場へ。
そこには たぁ~くさんの車。(
どひゃぁー!)
もしやこれって ひとちがの後から 登ってきた登山者が たぁ~くさんいたわけね!
登りと下りで登山道が分かれているから どうりで 車の数ほど 登山者に会わなかったわけであ~る。(
納得。)
個性的な 壊れそうな面白いお山、南木曽岳。
ボロボロのアスレチックみたいで楽しかったよね、ひとしさん♪
大、大、大満足の ひとちがでした
この後、ひとちがが自宅には帰らず国道19号から21号へ・・・

名物 串ダンゴみたいな五平餅を買い食い
土岐市を通過、可児市にある立ち寄り湯 天然温泉 三峰 でひとっ風呂、美濃加茂の 道の駅 日本昭和村で車中泊、どこへ向ったのかは 次回のお楽しみだよん♪
(うひひひひ・・・
)
南木曽岳
百名山 31座
全山行 156回
標高 1676.9m
天気

山行時間 5時間15分
距離 8.00km
〈コース〉自宅(3:00)-南木曽岳山麓避難小屋駐車場(6:45-7:10)-金時池・登山口(7:35)-金時の洞窟・登り専用登山道(7:50)-山頂・展望台(9:20-10:15)-分岐/・下り専用登山道(11:50)-金時池・登山口(12:05)-南木曽岳山麓避難小屋駐車場(12:25)
本日 ひとちがが向ったお山は 中央アルプスから ひとつ外れた南木曽岳。
登山口付近には 妻籠宿、南木曽温泉、木曽檜を使った木工製品を作る匠たちの作品を販売しているお店と まさに観光地でもあ~る。
【飽きさせないコース】との ガイドブックのうたい文句に誘われて いざ出陣!
駐車場には車は一台もいない・・・(

人気のお山って書いてあったけど いったいどんなお山なんだろう?
ちょっと覗いた 南木曽岳山麓避難小屋は なかなか快適そう小屋であ~る

さっそく


木曽五木と詠われる ヒノキ、サワラ、アスナロ、ネズコ、コウヤマキ などの樹木は 木のことをよく知らない ひとちがには さっぱり区別がつかないのだが ご丁寧にも このお山の それらの木には 名札がついているので嬉しい・・・

しばらく歩くと林道と合流、お山にとりつく分岐の手前には 金時池なるものが・・・
金太郎の絵がついている

「

昔話の大好きな ちがこさん、さっそく 立て看板を読み始めた。

それによると どうやら 金太郎ではなく 金時童子が正しいようであ~る。
金太郎っちも 母子家庭だったけど 金時童子のお家も同じく母子家庭。
お山で クマや動物たちと遊んだことも同じ。(

違うのは 金太郎は 大きくなって 坂田 金時になったけど 金時童子は 源 頼光という エライ武将になったとのこと。
もひとつ違うのは・・・
金時童子のお母さんは なんと! ヤマンバだったそうで・・・(

ぎょえぇぇぇーーーーっ!
ヤ、ヤマンバって 人の子じゃないわけね 源 頼光さんわぁー!!

ひとしさんは そんな ちがこさんにはかまわず 先を急ぎたいようであ~る。
はい、はい、、、わかってますよ


さっそく 不安定な橋を渡る。
なんとも古めかしくて 腐って落ちそうな橋・・・(

梯子だ。
これまた なんとも頼りない腐ってつぶれそうな梯子・・・(

と この手の梯子、なんとこのお山には 登り登山道に50ヶ所以上、下り登山道に25ヶ所以上あるっていうんだから驚きだ!(


金時の洞窟なる なんだかよくわからないポイントを通過、喉の滝という これまた なんだかよくわからないポイントを通過する。
洞窟も これぞ穴!
といえるような どでかい穴があるわけでなく、滝も姿さえ確認できない・・・(

コウヤマキの立派な大木が群生している気持ちのよい登山道を登っていく。
危ない梯子だらけでバランスをとりながら歩くのだが なんとも かんとも歩きにくい山であ~る。(

た、確かに 息つく間もない飽きさせないコースとは このことね・・・

はっきり言わせてもらいますが 壊れそうなお山だもん!(

花崗岩でできているこのお山、樹木が多いので花崗岩の大岩は山頂付近で見ることしかできないが 展望のない山頂横には 展望台があり大きな岩の上で 北西方向の景色を楽しむことができた。
「あっ♪ 御嶽山だぁー

白く雪化粧した御嶽山、年末に山行を予定している ひとちが おむすびをパクつきながら じぃーっと眺めてみた・・・

『う~ん、雪、たくさんあるみたい・・・

ホントに登れるんかいなぁー?』
不安になる ひとちがであ~る

先を急ごう!(

笹尾根を

赤い屋根の南木曽岳避難小屋が顔を出した。
すぐ先には 中央アルプスを一望できる展望台がある。(

「ここも 眺めがいいねぇー♪」
年始に木曽駒ヶ岳を山行しようとしている ひとちが、またもや不安になる・・・

『う~ん、雪、たくさんありそうだねぇー・・・

ホントに登れるんかいなぁー?』
ひとちがの計画は いつも無謀だ・・・

のんびり景色を楽しんでいると 次々と登山者が現れた!
そして いつもながら 追い抜かれ ビリッケツになりそうな ひとちが。(

いいの、いいの! ひとちがは マイペースなんだから!!(

魔利支天の展望台に寄り道し、またもや 壊れそうな梯子の急坂を下る・・・(こわぁー・・・

鎖は壊れかけた梯子が危険なので とりつけられたもののようであ~る。
うげぇぇぇーーーーっ!
なんとも不安定で歩きにくい
お山じゃぁー!!
膝がガクガクする

ガイドブックには 初級とあったが 断じて違うと思います

健脚じゃなかったら危険ですな・・・(その通りです!)
下り専用の登山道を ひたすら下り駐車場へ。
そこには たぁ~くさんの車。(

もしやこれって ひとちがの後から 登ってきた登山者が たぁ~くさんいたわけね!
登りと下りで登山道が分かれているから どうりで 車の数ほど 登山者に会わなかったわけであ~る。(

個性的な 壊れそうな面白いお山、南木曽岳。
ボロボロのアスレチックみたいで楽しかったよね、ひとしさん♪
大、大、大満足の ひとちがでした


名物 串ダンゴみたいな五平餅を買い食い

(うひひひひ・・・
