2018年10月10日
THE剱 一日目♪
2018/07/14・15・16
剱 岳
(長野県・立山連峰)
全山行 575回

標高 剱岳 2999m
天気
晴れ
小学5年生のハナちゃんが今年の夏挑んだのは
国内有数の山の中でも最難関級の山 剱岳
いよいよスタート!
予告編はこちら
初日(2018/7/14)
山行時間 5時間30分(休憩を含む)
〈コース〉室堂ターミナル-雷鳥平-別山乗越-剱澤野営場(テント泊)
山行記録
扇沢の無料駐車場にam8:00到着
ハナちゃんの背中には6キロの荷物、5年生にしては小ぶりな体格
大きなザック、ヘルメットと一端の山ガールに成長

立山黒部アルペンルートを使い室堂まで一気に標高をかせぐ
ひとちがの二人ならケチって黒部湖あたりから根性で登るのだが
今回はハナちゃん中心なので大盤振る舞いなのだ

バス、ケーブル、ロープウェイを乗り継いで室堂入り
三連休の好天アルプスには早朝出発した登山者はほとんどいない
観光客に交じって移動のため、いかつい荷物の三人は目立っている

2歳半から始めた山歩き
これまで年間に登れる山はそれほど多くなかったけど長年続けてきた
ハナちゃんのこれまでの山歩きはこちら

黒部湖に到着、観光客でダムの周辺は人がいっぱい

ダムから勢いよく流れだす迫力ある放流をしばらく眺めた


あ!虹♪
ケーブルに乗り換えて大観峰

厳しい山行前のアイスクリームはどんな味?

ロープウェイで一気に室堂へ am10:30到着
ターミナルを出るとバーンと目の前に広がった景色
わぁー きれい♪

立山が大きく鎮座している
本格的な夏山アルプスは期待と不安とが入り混じるドキドキ

ここからは別山からのびる稜線の後ろにわずかに
頭を出している剱岳を目にすることができた
室堂付近はパラダイス
整備された遊歩道は危険な場所もなく歩きやすい

立山を眺めながら雷鳥平をまずは目指していく
ゆるやかに下るとミクリガ池

池の周囲に残る雪渓はいつもの年より多いとか
紺碧に輝く池は雪渓の白、空の青、山の緑と相成って絶景だ

背中の荷物は重いけど素晴らしい景色を目の前に不平は出ない
時々ベンチで小休止しながらゆっくり進む

みくりが池温泉、エンマ台、雷鳥荘までアップダウンを繰り返す

エンマ台からは地獄谷の噴煙が臭う
現在、地獄谷コースは有毒ガスのため立ち入り禁止

雷鳥荘までは激下り
立山の足元にカラフルなテント村

ひゃぁ~ やっとついた

ここでテント張りたいですね

ここまでフツーに歩けば1時間
荷物は重いしキョロキョロしてばっかで時間がかかった
さ~てとどっちかな?
こっち! こっち!

浄土沢にかかる橋を渡って左なのに ちがこさん地図で確認もせず右へ

明らかに間違っているのを無理やり上部に見える登山道めがけて登る
ちがこさんが進むから仕方なくハナ、ひとしさんがしぶしぶついてくる

違うんじゃないですかって言ったのに
半キレの ひとしさん
ハナ無言・・・

ひぃ~っ
ごめん ごめん
登山道に出たからいいじゃん
ショートカット!

本当にショートカットになっていたのかは疑問

雷鳥坂に入った
別山乗越まで標高差500mの登りである

ガレた沢筋をひぃひぃしながら登る

やる気マンマンでスタートしたハナだったけどさすがに大変?

沢筋からハイマツ帯の九十九折りが続く急登
ぐぇぇぇぇ。。。
ちょっと休みたい

がんば! がんば!

少し登っては休み、また登る

2530mをすぎたころ傾斜がひと段落
あ¨―
疲れた

ハクサンイチゲ・コバイケイソウのお花畑

振り返ればまるで箱庭のような室堂平
屏風のような立山連峰、大きな三角形の奥大日岳

登れば登るほど絶景

2560m付近から再び急登

雷鳥沢上部のすべりやすい斜面を九十九に登る

ちがこさんのペースが落ちた
両足が攣って一歩が出ない

大丈夫ですか?

心配そうに先を進むハナが見つめる
平気! 平気!
休み休み登れば 何とかなるさぁ~っ♪

ハナも苦しそう
一番重い荷物を背負う人と必死で登る孫に励まされ
痛い足をだましながら剱御前小舎の建つ別山乗越を見上げた

大変だったねー

ようやく乗越に到着
剱沢側によれば目指す剱岳が待ち構えている

こいや ひとちが!
生意気な小娘 ハナめ!
乗越からは剱沢野営場へ別山側へ巻くようにして下る

足元はガレた岩場の急坂だから油断大敵
ここまでの疲労で足がヨレヨレだ

下れば下るほど剱岳が近づいてくる
雪と岩の殿堂 まさにその言葉にぴったりの山

沢の中央にテント村
山の兵たちが集結した特別の場所

野営場手前にある雪渓は特に注意
日中はグスグスとなりアイゼンは必要ないものの滑りやすい
ハナは靴にシャーベット状の雪が入り悲鳴を上げた

pm4:00 剱沢野営場到着
到着時刻が遅かったもののテントは上々な場所に設営

テントを設営している間ハナは貯蔵庫を作り

雪渓と岩の隙間に穴を掘り食材を埋めれば完成

ついでに作ったのはこれ♪

さすが女子 かわいい
トイレは沢の雪渓を横断した場所にある
テントは私たちが到着後もどんどん増え続けているようだ

ハナちゃんが山肌に見つけたおもしろいもの

?
テン場の下には管理所
ここは山岳救助隊員たちの基地でもある

水は豊富で夏でも潅水することがないのが嬉しい
手が切れるほど冷たい雪解け水がこんこんとホースからあふれ出す

早めに夕食を済ませ 早めに就寝する
ハブラシを持つ手にも力が入った

夕日が沈んでいく

オレンジ色に空が染まったかと思うと山は闇に吸い込まれていく

天気は安定、ピーカン晴れ予報!
明日はいよいよ憧れの剱に
どんな冒険が待ち構えているのだろうか?
剱 岳
(長野県・立山連峰)
全山行 575回
標高 剱岳 2999m
天気

小学5年生のハナちゃんが今年の夏挑んだのは
国内有数の山の中でも最難関級の山 剱岳
いよいよスタート!
予告編はこちら
初日(2018/7/14)
山行時間 5時間30分(休憩を含む)
〈コース〉室堂ターミナル-雷鳥平-別山乗越-剱澤野営場(テント泊)
山行記録
扇沢の無料駐車場にam8:00到着

ハナちゃんの背中には6キロの荷物、5年生にしては小ぶりな体格
大きなザック、ヘルメットと一端の山ガールに成長

立山黒部アルペンルートを使い室堂まで一気に標高をかせぐ
ひとちがの二人ならケチって黒部湖あたりから根性で登るのだが
今回はハナちゃん中心なので大盤振る舞いなのだ

バス、ケーブル、ロープウェイを乗り継いで室堂入り
三連休の好天アルプスには早朝出発した登山者はほとんどいない

観光客に交じって移動のため、いかつい荷物の三人は目立っている

2歳半から始めた山歩き
これまで年間に登れる山はそれほど多くなかったけど長年続けてきた

ハナちゃんのこれまでの山歩きはこちら
黒部湖に到着、観光客でダムの周辺は人がいっぱい

ダムから勢いよく流れだす迫力ある放流をしばらく眺めた

あ!虹♪
ケーブルに乗り換えて大観峰
厳しい山行前のアイスクリームはどんな味?
ロープウェイで一気に室堂へ am10:30到着

ターミナルを出るとバーンと目の前に広がった景色

わぁー きれい♪
立山が大きく鎮座している

本格的な夏山アルプスは期待と不安とが入り混じるドキドキ

ここからは別山からのびる稜線の後ろにわずかに
頭を出している剱岳を目にすることができた

室堂付近はパラダイス
整備された遊歩道は危険な場所もなく歩きやすい

立山を眺めながら雷鳥平をまずは目指していく

ゆるやかに下るとミクリガ池
池の周囲に残る雪渓はいつもの年より多いとか
紺碧に輝く池は雪渓の白、空の青、山の緑と相成って絶景だ

背中の荷物は重いけど素晴らしい景色を目の前に不平は出ない
時々ベンチで小休止しながらゆっくり進む

みくりが池温泉、エンマ台、雷鳥荘までアップダウンを繰り返す

エンマ台からは地獄谷の噴煙が臭う

現在、地獄谷コースは有毒ガスのため立ち入り禁止

雷鳥荘までは激下り
立山の足元にカラフルなテント村

ひゃぁ~ やっとついた

ここでテント張りたいですね

ここまでフツーに歩けば1時間
荷物は重いしキョロキョロしてばっかで時間がかかった

さ~てとどっちかな?
こっち! こっち!
浄土沢にかかる橋を渡って左なのに ちがこさん地図で確認もせず右へ

明らかに間違っているのを無理やり上部に見える登山道めがけて登る

ちがこさんが進むから仕方なくハナ、ひとしさんがしぶしぶついてくる

違うんじゃないですかって言ったのに

半キレの ひとしさん
ハナ無言・・・
ひぃ~っ
ごめん ごめん
登山道に出たからいいじゃん
ショートカット!
本当にショートカットになっていたのかは疑問


雷鳥坂に入った

別山乗越まで標高差500mの登りである

ガレた沢筋をひぃひぃしながら登る

やる気マンマンでスタートしたハナだったけどさすがに大変?
沢筋からハイマツ帯の九十九折りが続く急登

ぐぇぇぇぇ。。。
ちょっと休みたい

がんば! がんば!
少し登っては休み、また登る

2530mをすぎたころ傾斜がひと段落

あ¨―
疲れた

ハクサンイチゲ・コバイケイソウのお花畑

振り返ればまるで箱庭のような室堂平
屏風のような立山連峰、大きな三角形の奥大日岳

登れば登るほど絶景

2560m付近から再び急登

雷鳥沢上部のすべりやすい斜面を九十九に登る

ちがこさんのペースが落ちた
両足が攣って一歩が出ない

大丈夫ですか?
心配そうに先を進むハナが見つめる

平気! 平気!
休み休み登れば 何とかなるさぁ~っ♪
ハナも苦しそう

一番重い荷物を背負う人と必死で登る孫に励まされ
痛い足をだましながら剱御前小舎の建つ別山乗越を見上げた

大変だったねー

ようやく乗越に到着

剱沢側によれば目指す剱岳が待ち構えている

こいや ひとちが!
生意気な小娘 ハナめ!
乗越からは剱沢野営場へ別山側へ巻くようにして下る

足元はガレた岩場の急坂だから油断大敵
ここまでの疲労で足がヨレヨレだ

下れば下るほど剱岳が近づいてくる
雪と岩の殿堂 まさにその言葉にぴったりの山

沢の中央にテント村
山の兵たちが集結した特別の場所

野営場手前にある雪渓は特に注意

日中はグスグスとなりアイゼンは必要ないものの滑りやすい
ハナは靴にシャーベット状の雪が入り悲鳴を上げた

pm4:00 剱沢野営場到着
到着時刻が遅かったもののテントは上々な場所に設営

テントを設営している間ハナは貯蔵庫を作り

雪渓と岩の隙間に穴を掘り食材を埋めれば完成

ついでに作ったのはこれ♪
さすが女子 かわいい

トイレは沢の雪渓を横断した場所にある
テントは私たちが到着後もどんどん増え続けているようだ

ハナちゃんが山肌に見つけたおもしろいもの
?
テン場の下には管理所
ここは山岳救助隊員たちの基地でもある

水は豊富で夏でも潅水することがないのが嬉しい
手が切れるほど冷たい雪解け水がこんこんとホースからあふれ出す

早めに夕食を済ませ 早めに就寝する
ハブラシを持つ手にも力が入った

夕日が沈んでいく

オレンジ色に空が染まったかと思うと山は闇に吸い込まれていく

天気は安定、ピーカン晴れ予報!
明日はいよいよ憧れの剱に

どんな冒険が待ち構えているのだろうか?
2018年10月04日
THE 剱 緊急予告!
2018/7/14-16
剱岳
(立山・剱エリア)
青い空に緊急ヘリが飛んだ

カニの横ばい付近で滑落者あり
登山者のみなさんは救助隊が来るので
登山道の脇に安全に避難し道を開けて下さい
無線の音が山に響き渡った
肩にザイル、腰元に無数のカラビと 重々しい装備で身を固めた
山岳救助隊の隊員が次々と危険な岩場を駆け下りていく
2018年の夏、小学五年生のハナちゃんが挑む
国内最難関級のルート危険な別山尾根
剱岳への登頂はいかに?

剱岳、別山尾根ルートの紹介
標高2999m、急峻な岩場と谷を埋める豊富な残雪が魅力の巨大な山塊
この山を楽しむためには岩場や雪渓の登下降に対する基本的な技術が必要
剱岳の初登頂はいつ、誰によって成されたのかは謎
古来より山岳修験の場として登られていたと考えられている
岩と雪の殿堂として知られ、別山尾根ルートは一般ルートとして知られるが
気の抜けない岩場の登下降が最大のポイント
実際に別山乗越から剱岳を眺めても登山ルートがあるとは思えない
急峻に山がせりあがり、ピークや尾根が重なり合って巨大な山塊を形成
前剱から先は平蔵ノ頭、カニのタテバイなどの高度感ある急峻な岩場
各ポイントには鎖やハシゴが整備されているが三点確保の技術は必須
途中エスケープルートはない
(ヤマケイアルペンガイドより)
本編は次回
乞うご期待!!
初日の山歩きはこちら
剱岳
(立山・剱エリア)
青い空に緊急ヘリが飛んだ

カニの横ばい付近で滑落者あり
登山者のみなさんは救助隊が来るので
登山道の脇に安全に避難し道を開けて下さい
無線の音が山に響き渡った

肩にザイル、腰元に無数のカラビと 重々しい装備で身を固めた
山岳救助隊の隊員が次々と危険な岩場を駆け下りていく

2018年の夏、小学五年生のハナちゃんが挑む
国内最難関級のルート危険な別山尾根

剱岳への登頂はいかに?
剱岳、別山尾根ルートの紹介
標高2999m、急峻な岩場と谷を埋める豊富な残雪が魅力の巨大な山塊
この山を楽しむためには岩場や雪渓の登下降に対する基本的な技術が必要
剱岳の初登頂はいつ、誰によって成されたのかは謎
古来より山岳修験の場として登られていたと考えられている
岩と雪の殿堂として知られ、別山尾根ルートは一般ルートとして知られるが
気の抜けない岩場の登下降が最大のポイント
実際に別山乗越から剱岳を眺めても登山ルートがあるとは思えない
急峻に山がせりあがり、ピークや尾根が重なり合って巨大な山塊を形成
前剱から先は平蔵ノ頭、カニのタテバイなどの高度感ある急峻な岩場
各ポイントには鎖やハシゴが整備されているが三点確保の技術は必須
途中エスケープルートはない
(ヤマケイアルペンガイドより)
本編は次回
乞うご期待!!
初日の山歩きはこちら
2014年10月22日
中年の証明Ⅵ 後編♪
2014/10/11・12
風たちぬ
立山
(後立山エリア)
全山行 425回

立山の情報はこちら
前編はこちら
〈コース〉12日 一ノ越山荘(7:00)-龍王岳-浄土山-室堂山-立山室堂山荘-
一ノ越山荘-東一ノ越-黒部平-ロッジくろよん-黒部ダム(2:30)-
トローリーバス-扇沢(2:45)
標高 龍王岳 2872m 浄土山 2831m 室堂山 2668m
天気
晴れ
山行時間 7時間30分
朝だぁー 
山荘の窓から朝日が差し込んだ
ひとしさぁ~ん お天気どう?
くもり?
いや
バッちり晴れてますよ
後編
台風が近づいてお天気悪く
なるかと思っていたのに
どうします
今日は素直に一ノ越から東一ノ越を下って
帰りますか?
帰るわけないじゃん
見てみなよ 青空!
すごいいい天気!
ですよね

さっそく地図を取り出し 夕方5時の駐車料金アップ前までに
下れる時間を逆算 最大限山の上で遊んでいられるコースを物色

山荘は稜線上にあるため
ほとんど大きなアップダウンはない

稜線歩きを楽しんだ後 一端稜線から室堂平まで下り
再び山荘まで登り返す逆八の字コース

それだけ余分に歩くわけだから
のんびりってわけにもいかないわけ

さっそく龍王岳に向かって登っていく

まだアルペンルートで上がってきた人たちはいないし
一ノ越から龍王岳に向かう人もほとんどいないので
稜線は貸切りみたいなもんだ

いいですねぇー

ホント お天気よくて最高だね
帰りに下る予定の登山道は
ゆるやかで気持ちいいだろうなぁ~

少し登ると分岐に到着
広くて稜線上とは思えないような場所

そこから見えた景色は

昨日歩いた真砂岳から雄岳まで
美しい山並みの稜線が続いている
その後ろには剣岳も

南側にある展望地からも
すばらしい絶景が広がっていた

すぐ目の前には五色ヶ原
小さな白い五色ヶ原山荘が豆粒みたい
その後ろには薬師岳
その左隣は黒部五郎岳
おお?
黒部五郎の後ろで噴煙を上げているのは

たくさんの尊い命を呑みこんだ山
今も噴煙が上がり続けている
怒りを表しているとでもいうのか?
御嶽山は信仰の山でもある
秋の紅葉期に罪のないたくさんの登山者が
噴火により犠牲になるという残念な結果となった
普段ならおだやかな山も「時には見せない顔を覗かせる」
そんな出来事だった
心が痛んだ
遠く離れた場所からでも噴煙を上げる山を
恨めしくも思った
そんな出来事があっても
山に登る自分たち
報道では 今年の捜索は打ち切り
無積雪期にならないと捜索は始まらない
山中に残されている人が一刻も早く家族の元へ
帰ることを祈るしかできない
稜線を西に向けて歩く

青くどこまでも続く富山湾
右手には軍人慰霊碑のある浄土山のピーク

そこから先はゴロゴロ足場の悪い急坂を
整備された室堂山のコースまで下っていく
室堂平にはアルペンルートの基地
いつの日か登るのであろう奥大日の立派な姿がある

分岐まで下る
どうします?
室堂山の展望台まで行きます?
あんまり気が進まないらしい
結局 ちがこさんの突っ走りで
展望台までつきあうことに

稜線の上からの景色の方が
全然いいと思うんですけどね
だよね
でわ 展望台からの景色をご覧いただこう
じゃ~ん

すんばらしい
遥か遠くまで山がすっきりと見え
なんとも贅沢な一時
人が多くなってきましたよ
もう行きましょう

ひとしさんに ズルズル引きずられ
室堂平に向かって歩く
アルペンルートを使って上がってきた
たくさんの登山者が展望台に向かっていった
ひとちが 臭いから みなさんの近くには
行かない方がいいよ
わかってるしぃー
紺碧に輝くミクリガ池
近くに行って楽しみたい所
しかぁ~し 後方にうるさい人がいるので
予定通り分岐から一ノ越山荘へ戻ることに

古い歴史を持つ立山室堂
建物の中には靴のまま入ることができるので
お邪魔して展示物を見学

建物の外には 大きく立山三山
きれ~

うっとりと見つめていると後ろで
うるさい人が叫んでいる
早く行きますよ
なんじゃい なんじゃい
雰囲気ブチ壊し
さっさと舗装された道を山荘まで
登っていく ひとしさん

ま 待ってよぉー
たくさんの登山者に混じって ちがこさんも
ノロノロと坂を登っていく
よく考えてみたら そんな長い時間じゃないから
山荘にザックをデポして歩けば楽ちんだったよね
今更ジロー

山荘に着けば室堂平の美しい景色ともお別れ
何度も 何度も振り返って景色を楽しんだ

山荘から稜線を横断して東方向へ下っていく

振り返ると白い山肌に光が当たり
紅葉が終わりかけた高山植物と空の青がきれい

右横には厳つい龍王岳の横顔
他の方向からは見ることのできないアングル

登山道はゆるやかに山を巻くように続いていた

さっきまでいた たくさんの登山者は
どこに向かっていくのだろう
きっと雄岳だよね
こっちは誰もいませんね
登ってくる人はいるのかな?
とても静かな山歩き

ひとしさんのザックについた山鈴の音だけが
カラカラと谷間に響いている
東一の越に到着
単独で阿曽原から山旅をしているお姉さんとすれ違った
女性といえど逞しく
小さなザックしか背負っていない自分が
ちょっと恥ずかしい
立山ロープウェイが左に走っている
大観峰から黒部平まですぐ近くに見えた

あま~い
足場のよろしくないタンボ沢を下り
延々とタンボ平まで下っていくわけ
それでも嬉しいのは東方向の山々が
よ~く見えること

左横には

下るにつれ美しい紅葉が広がっていく

この時期タンボ平付近から紅葉が見頃なので
赤や黄色の紅葉最高潮の山を歩けるのだ

右を向いても 左を向いても
上を見上げても「すばらしい」の一言


カメラでの撮影時間が長く
ここでタイムロス

タンボ平後半から 黒部平までは
こんな道
妙に蒸し暑い

黒部湖が ちらちら見える所まで下れば
大きな紅葉した樹木の森に入る

まるで別世界に迷い込んだような
色鮮やかな錦の美しい森

天気がいいのもあるよねー

すっぽりと紅葉の中にハマりこんだ

紅葉を眺めながら ちんたら下っていくと
黒部湖畔のロッジくろよんにポンと出た

黒部湖沿いの遊歩道は
たくさんの観光客が歩いている

その中を汗くさい 汚い登山者が二名
混じり込んでいた
ねぇー
私達ってクサイよね
お風呂入ってませんから
黒部ダムからはトローリーバスじゃん
すごい迷惑だと思うけど
バスに乗ったら極力動かないようにしましょう
それで済むんかい

この臭さ自分達だけにしかわからない

うじゃうじゃ どうでもいいことを話しながら
橋を渡って黒部ダムへ

おだやかな黒部ダムに遊覧船が浮かんでいた
遊覧船に乗るために長い行列
いったい何時間待ちなんだろ?

山の上では 時間が気になり
機嫌がよろしくなかった ひとしさんもこの通り

じゃ もうちょっと遊ぼ
黒部ダムメインルートのダムの上から
観光放水を覗いてみることに

う゛ぉ゛―
すごい迫力ですぅー
先に覗き込んだ ひとしさん
かたまる

真上から見ると こんな

放水された水の先には
美しい虹と 丸山東壁「黒部の巨人」が
じっとこちらを見ているようだった

北アルプス紅葉紀行終了
今回もよくがんばりました
風たちぬ
立山
(後立山エリア)
全山行 425回



前編はこちら
〈コース〉12日 一ノ越山荘(7:00)-龍王岳-浄土山-室堂山-立山室堂山荘-
一ノ越山荘-東一ノ越-黒部平-ロッジくろよん-黒部ダム(2:30)-
トローリーバス-扇沢(2:45)
標高 龍王岳 2872m 浄土山 2831m 室堂山 2668m
天気

山行時間 7時間30分


山荘の窓から朝日が差し込んだ

ひとしさぁ~ん お天気どう?
くもり?
いや
バッちり晴れてますよ

後編
台風が近づいてお天気悪く
なるかと思っていたのに

どうします

今日は素直に一ノ越から東一ノ越を下って
帰りますか?
帰るわけないじゃん

見てみなよ 青空!
すごいいい天気!
ですよね


さっそく地図を取り出し 夕方5時の駐車料金アップ前までに
下れる時間を逆算 最大限山の上で遊んでいられるコースを物色


山荘は稜線上にあるため
ほとんど大きなアップダウンはない


稜線歩きを楽しんだ後 一端稜線から室堂平まで下り
再び山荘まで登り返す逆八の字コース


それだけ余分に歩くわけだから
のんびりってわけにもいかないわけ


さっそく龍王岳に向かって登っていく


まだアルペンルートで上がってきた人たちはいないし
一ノ越から龍王岳に向かう人もほとんどいないので
稜線は貸切りみたいなもんだ


いいですねぇー


ホント お天気よくて最高だね

帰りに下る予定の登山道は
ゆるやかで気持ちいいだろうなぁ~


少し登ると分岐に到着

広くて稜線上とは思えないような場所


そこから見えた景色は


昨日歩いた真砂岳から雄岳まで
美しい山並みの稜線が続いている

その後ろには剣岳も


南側にある展望地からも
すばらしい絶景が広がっていた


すぐ目の前には五色ヶ原

小さな白い五色ヶ原山荘が豆粒みたい

その後ろには薬師岳
その左隣は黒部五郎岳

おお?
黒部五郎の後ろで噴煙を上げているのは


たくさんの尊い命を呑みこんだ山
今も噴煙が上がり続けている

怒りを表しているとでもいうのか?
御嶽山は信仰の山でもある

秋の紅葉期に罪のないたくさんの登山者が
噴火により犠牲になるという残念な結果となった

普段ならおだやかな山も「時には見せない顔を覗かせる」
そんな出来事だった

心が痛んだ

遠く離れた場所からでも噴煙を上げる山を
恨めしくも思った

そんな出来事があっても
山に登る自分たち

報道では 今年の捜索は打ち切り
無積雪期にならないと捜索は始まらない

山中に残されている人が一刻も早く家族の元へ
帰ることを祈るしかできない

稜線を西に向けて歩く


青くどこまでも続く富山湾

右手には軍人慰霊碑のある浄土山のピーク


そこから先はゴロゴロ足場の悪い急坂を
整備された室堂山のコースまで下っていく

室堂平にはアルペンルートの基地
いつの日か登るのであろう奥大日の立派な姿がある


分岐まで下る

どうします?
室堂山の展望台まで行きます?
あんまり気が進まないらしい

結局 ちがこさんの突っ走りで
展望台までつきあうことに


稜線の上からの景色の方が
全然いいと思うんですけどね

だよね

でわ 展望台からの景色をご覧いただこう

じゃ~ん

すんばらしい

遥か遠くまで山がすっきりと見え
なんとも贅沢な一時

人が多くなってきましたよ
もう行きましょう


ひとしさんに ズルズル引きずられ
室堂平に向かって歩く

アルペンルートを使って上がってきた
たくさんの登山者が展望台に向かっていった

ひとちが 臭いから みなさんの近くには
行かない方がいいよ

わかってるしぃー

紺碧に輝くミクリガ池
近くに行って楽しみたい所

しかぁ~し 後方にうるさい人がいるので
予定通り分岐から一ノ越山荘へ戻ることに


古い歴史を持つ立山室堂
建物の中には靴のまま入ることができるので
お邪魔して展示物を見学


建物の外には 大きく立山三山

きれ~


うっとりと見つめていると後ろで
うるさい人が叫んでいる

早く行きますよ

なんじゃい なんじゃい
雰囲気ブチ壊し

さっさと舗装された道を山荘まで
登っていく ひとしさん


ま 待ってよぉー

たくさんの登山者に混じって ちがこさんも
ノロノロと坂を登っていく

よく考えてみたら そんな長い時間じゃないから
山荘にザックをデポして歩けば楽ちんだったよね

今更ジロー


山荘に着けば室堂平の美しい景色ともお別れ
何度も 何度も振り返って景色を楽しんだ


山荘から稜線を横断して東方向へ下っていく


振り返ると白い山肌に光が当たり
紅葉が終わりかけた高山植物と空の青がきれい


右横には厳つい龍王岳の横顔
他の方向からは見ることのできないアングル


登山道はゆるやかに山を巻くように続いていた


さっきまでいた たくさんの登山者は
どこに向かっていくのだろう

きっと雄岳だよね

こっちは誰もいませんね

登ってくる人はいるのかな?
とても静かな山歩き

ひとしさんのザックについた山鈴の音だけが
カラカラと谷間に響いている

東一の越に到着

単独で阿曽原から山旅をしているお姉さんとすれ違った

女性といえど逞しく
小さなザックしか背負っていない自分が
ちょっと恥ずかしい

立山ロープウェイが左に走っている
大観峰から黒部平まですぐ近くに見えた


あま~い

足場のよろしくないタンボ沢を下り
延々とタンボ平まで下っていくわけ

それでも嬉しいのは東方向の山々が
よ~く見えること


左横には

下るにつれ美しい紅葉が広がっていく


この時期タンボ平付近から紅葉が見頃なので
赤や黄色の紅葉最高潮の山を歩けるのだ


右を向いても 左を向いても
上を見上げても「すばらしい」の一言



カメラでの撮影時間が長く
ここでタイムロス


タンボ平後半から 黒部平までは
こんな道

妙に蒸し暑い


黒部湖が ちらちら見える所まで下れば
大きな紅葉した樹木の森に入る


まるで別世界に迷い込んだような
色鮮やかな錦の美しい森


天気がいいのもあるよねー


すっぽりと紅葉の中にハマりこんだ


紅葉を眺めながら ちんたら下っていくと
黒部湖畔のロッジくろよんにポンと出た


黒部湖沿いの遊歩道は
たくさんの観光客が歩いている


その中を汗くさい 汚い登山者が二名
混じり込んでいた

ねぇー
私達ってクサイよね

お風呂入ってませんから

黒部ダムからはトローリーバスじゃん
すごい迷惑だと思うけど

バスに乗ったら極力動かないようにしましょう

それで済むんかい


この臭さ自分達だけにしかわからない


うじゃうじゃ どうでもいいことを話しながら
橋を渡って黒部ダムへ


おだやかな黒部ダムに遊覧船が浮かんでいた
遊覧船に乗るために長い行列

いったい何時間待ちなんだろ?

山の上では 時間が気になり
機嫌がよろしくなかった ひとしさんもこの通り


じゃ もうちょっと遊ぼ

黒部ダムメインルートのダムの上から
観光放水を覗いてみることに


う゛ぉ゛―
すごい迫力ですぅー

先に覗き込んだ ひとしさん
かたまる


真上から見ると こんな

放水された水の先には
美しい虹と 丸山東壁「黒部の巨人」が
じっとこちらを見ているようだった


北アルプス紅葉紀行終了

今回もよくがんばりました

2014年10月16日
中年の証明Ⅵ 前編♪
2014/10/11・12
すてきな秋山
立山
(後立山エリア)
全山行 425回

立山の情報はこちら
〈コース〉11日 扇沢(6:30)-トローリーバス-黒部ダム(6:45-7:00)-
内蔵助谷出合(8:00-8:10)-内蔵助平分岐(10:10)-内蔵助山荘(10分休憩)-
真砂岳(2:40)-富士ノ折立-大汝山(3:40)-雄山(4:00-4:20)-一ノ越山荘(5:00)
標高 真砂岳 2861m 富士ノ折立 2999m 大汝山 3015m 雄山 3003m
天気
晴れ
山行時間 10時間(休憩を含む)
まだ中年だからできる
やるべきことはやった
大満足
前編
始発のバスに乗ろうと大急ぎで
扇沢まで車をブッ飛ばした
すでに無料駐車場は満車
36時間1000円 のお贅沢な駐車場に車は収まった
大丈夫かな?
明日の夕方5時までに
ちゃんと下ってこれるかな?
台風が近づいてるから お昼くらいに
下山する計画だし問題ないよ
そうですかねぇー
予定通りにいけばいいけど
なんとか始発のバスには乗れた
それにしてもすごい人の数

ハイキング風の服装の人が多いみたいだ

その中にヘルメットを装備した登山者がいるのは
解禁となった下ノ廊下へ向かう人たちだろう
もしくは剣岳なのか?

黒部ダム駅で降車し 黒部川におりる出口に向かう

一般の登山者は これからケーブルやロープウェイを乗り継ぎ
室堂に向かうため駅員さんに反対方向へ誘導されていった
建物から外に一歩出ると 異様な雰囲気
山ヤ うじゃうじゃ

九十九に下る登山道
まだ足元はうす暗く歩きにくい
足早で駆け下るように行くのは何故だろう?
素朴な疑問を抱きつつ
ノロノロと ちがこさんも坂を下る
後方で ひとしさんのブチブチが始まった
もっと早く歩けないんですか?

ひとしさんときたら ロングで大変な山を登る時
出発イッパツから 急いで行こうと焦るのだ
そりゃ~ ちがこさんは歩くのノロイですよ~
でもさ~ そんなに急がなくったって
コースタイムは怪我とか事故にさえ合わなけりゃ
たぶんフツーに目的地までは到着できるはずなんだけど
と心の中でムカつきながら
紅葉した黒部川の右岸をトコトコ歩いていく

岩に囲まれたような黒部川
圧迫感を感じながらも 美しい川沿いの紅葉に見とれ
ついつい写真を撮ろうと足が止まる
わ~ きれい♪

立ち止まるたびに後ろでブチブチ連発
いいじゃん 早く歩ける場所は
がんばって歩くからさ

ブツブツ・・・

見落としそうな小さな看板
山に沿って道は登っていた

見て 下にはたくさん人がいるね

すみません
山鈴を出してもらえませんか?
ひとち もう熊対策か
内蔵助平分岐から小さな沢に沿って
標高を稼いでいく

少しもっさりとした道
迷うようなコースではないものの
人がいなくなると なんとな~く不安になる
見上げると大きな岩壁の巨人が
こっちを向いて挨拶しているように見えた
やあー ひとちが
よく来たね

最近TVでも巨人は紹介されていたので
巨人の近くはもっと賑わっているかと思っていた
誰もいない
沢沿いは大きな岩が多い
よっこら わっこら乗り越え進んでいく

大きな荷物・ヘルメット装備の登山者が
ノロノロとすぐ先を歩いているのが見えた
荷物重くて大変そうですね
単独だとクジけるでしょうねぇー
毎回クジけるのは ひとちくらい
だと思うけどね
いいんですぅー

今日は小屋泊だから荷物軽くてよかった
水場も多いから ひとしさんも楽ちんでしょ
まあね
道を譲ってもらい ズンズン先を急ぐ

今回の計画
初日に内蔵助カールを登り
立山三山を縦走し稜線上の小屋に宿泊
翌日は台風が来る前にできるだけ早く山を下るため
東一ノ越を黒部ダムまで下る
ということで チケットは「扇沢-黒部ダム」の
トローリーバス往復のみ

東一ノ越コースを下山ルートとして決めたのは
万が一の時 ロープウェイやケーブルの駅がコースと
ほぼ平行しているのでエスケープルートに最適と思われた
ガイドブックなどを調べると東一ノ越コースは
たおやかで緩いイメージ 危険もなく膝にも優しそう

逆に内蔵助カールを登るコースは険しく急坂の上
人の通行もほとんどない
時間的にも体力的にも かなり苦戦するであろうと予想された
登りに使う予定のコースを ちがこさんの苦手とする下りに使えば
とても黒部ダムに時間通りに下山できるはずがない

台風の暴風の中 危険を伴いながら
必死で下るなんて まっぴらごめん
時間がかかっても大変でも
なんとしても内蔵助方向から登ってやる
これが ちがこさんが出した答えだった
私も賛成ですぅー

問題がある
内蔵助カール上部にある山荘はすでに休業中のため
初日はなんとしても立山三山を通過し稜線上の
一ノ越山荘まで辿りつかなければいけないのだ

時間がかかる大変なコースを登った後で
更に山をいくつも越えられるのだろうか?

ひとしさんにも不安があった
いつものごとく計画はちがこさんにおまかせ
しかし よくよくコースを地図で見ると
人は通らないわー 迷いやすいわー
健脚向きとか 急坂とか
あまり見たくないような文字が並んでいた
私達小屋までたどり着けるのかな?
大丈夫だよ
最近登りがんばれるようになったから
なるべく時間を稼いで登りきるからさー
がんばって下さい

橋を渡り沢を横断する

最後の水場で水を確保し 先にある分岐から
内蔵助平に入った

情報によれば この先はほとんど人が歩いていない
道標もあてにならないようなのでやや不安

ひとちがの地図は2010年製版
5年近くも過ぎれば山は大きく変化する
いい意味で
踏み跡があって心配なし 目印がある
悪い意味で
道が荒れて草ボーボー 廃道寸前
果たして今回はどちらか?
じゃーん 答えは 前者

不明瞭ではあるが 踏み跡もあり 黄色テープ・黄色ペンキ
大岩には小屋への案内と特に問題もなく通過していく

紅葉が進んだ内蔵助平をずんずん登った

景色がいい内蔵助平

しばらく見晴しのいい道を登っていくと
目玉おやじ発見

裏側に回ってみると
地図に記載されている岩屋だった

岩の下部では雨宿り程度
岩の上では泊まれるみたいだよ

いったい誰が岩の上で夜を明かすのだろう?

沢は水が豊富で 最終水場で水を確保しなくても
いつでも水はゲットできた

この水って内蔵助カールから
融けだした水なんでしょ?
うん たぶんそうかもね

内蔵助平の右側には真砂尾根が走っている
沢には雪渓 大きなトンネルが口を開けていた

今時期は雪渓が一番小さくなる季節
あと数日もすれば山には雪が降り
小さくなった雪渓は厚く大きくなっていくのだろう
沢の上部まで小尾根を登ると流れていた沢は
雪渓に変わった ここを右岸へ渡る

しばし ウロウロ沢の中を歩く

一番安全に渡れる場所から右岸へ移動

そこから先は急坂
水がしみ出しているような湿った苔が生える
足場のよろしくない岩を登りきると
樹木がなくなり明るい岩尾根へと変わっていく

さあ~
今週も登っちゃいますよ~

ロープのついた大きな岩を登っていく
おりゃぁ~っ

時には木の助けを借りながら
後ろにひっくり返らないように岩に張りついて登る
振り返ると高度感抜群でコワい
安全な場所に到達するまでは振り返っちゃいけない

ハイマツが多い茂った場所まで登ればもう安心

いい景色ですねぇー
すばらしい紅葉ですぅー

大きな岩の上から登ってきたルートと
山々の眺望を楽しもう

進む方向を見れば そこには立山三山に続く
内蔵助カール上部の稜線が長く続いている

すばらしい
テンションアップ
ようやくカール内に突入
白い大きな石の上をピョンピョンとペンキマークを
確認しながら進んでいく

しばらくすると
ちがこさんが座り込んでしまった

ここまで7時間余り 登り登ってがんばってきたものの
両足の膝上の筋肉が攣ってしまい 足が痛くて一歩が出ない
足が痛いよー
どうしたんでしょうね?
ミネラルが足りないのかも
歩けますか?
そういえば・・・
今日は山の水が美味しくて
スポーツ飲料を摂取しなかった
ここまで秋とはいえ ダラダラと汗をかき
流れた汗が乾燥し顔が潮を吹いている
塩分補給をちゃんとしなくて
夏場熱中症で倒れた時 もあったっけ
今回は足にきた
ヤバいですねー
今更ですがスポーツ飲料でミネラルを摂った方が
いいと思いますよ
このまま歩けなくなったら小屋まで行けませんからね
うん
大急ぎで ゴクゴク飲んだ
目の前に内蔵助カールが広がっている

あと少しで稜線に出られるのに
痛い足を引きずって歩くしかない
三歩進んでは座り 十歩進んでは座り
拉致開かないじゃん
仕方ないじゃん
痛いんだからー

雪渓が緩みグズグズと埋まりそうな
内蔵助カールを横断した

大変そうに見えた山荘までの道は意外とユルい

山荘は頑固に戸締りがされ冬支度
来シーズン小屋が開けられるまでは
利用されることもないだろう
稜線上からやや外れているため
通過する人もいないのか
小屋の前にあるベンチで休憩
気合を入れる

真砂岳は平たいのっぺりとしたピーク
緩やかに登ればすぐに景色のいいピークに到達できる

3時近くになると稜線上にはほとんど登山者の姿はなく
人もまばらな 夏山とは違う立山がそこにある

真砂岳方向から雄山方向へ向かう登山者は特に少ない
反対側からきた登山者は
真砂岳手前の雷鳥平へ降りていく

稜線からは東西南北 360度の大パノラマ
今まで見ることのできなかった景色が広がっていた

向かう方向には そそり立つ富士ノ折立
立山はゴロゴロした岩の山

ようやく足の痛みも治まった
最後の急坂である山斜面をゆっくり登っていく
空は青かった
立山・剣・大日岳と雄大な景色が目の前にある

がんばりましたね
山腹の紅葉もよかったですし
立山登った感が最高ですね
うん よかったー
足が動かなくなった時は どーしよーかと
思ったけど なんとか登れたよ
大型休憩所のある大汝山ピーク
もちろん休憩所も閉鎖

小さな社が岩の上にぽつんと立っている

あれが立山の山頂だね
立山って こんなにゴツゴツした山だと思ってなかったよ
もっと観光化された楽ちんなイメーだったしー

そうですね 私もそうでした
簡単に登れる百名山って甘くみてました

アルペンルートを使えば 簡単にピークは踏める
こんなに素晴らしい景色を気軽に見ることが
できるのだから混雑する乗り物を乗り継いでも
ここまで来るのは当然だと思った

反面 ケチが基とはいえ
自分の足で登りピークを踏んだ瞬間の達成感は
登った人だけにしかわからない

まあ どっちもいいよね
うん また立山に来る時は
年取ってヨレヨレで登れないかもね
そしたらやっぱアルペンルートかな
次回は温泉もね

まだ中年だからできる
やるべきことはやった
大満足

ゆっくりと山が暮れていく
小屋へ下ろう

今夜お世話になるのは 一ノ越山荘
150人収容の大型小屋だ
稜線上にあるので温泉のない小屋
(10月半ばで今シーズンは終了)

秋は小屋が空いているので夏のシーズンとは違う
のんびりとした雰囲気がいい
この日の宿泊者は30人にも満たなかった
個室の山小屋は快適でゆっくり眠ることができたよ

秋の小屋泊おすすめです

台風は今どこにいるのか?
山計画は順調にいったのか?
後編はこちら
すてきな秋山
立山
(後立山エリア)
全山行 425回



〈コース〉11日 扇沢(6:30)-トローリーバス-黒部ダム(6:45-7:00)-
内蔵助谷出合(8:00-8:10)-内蔵助平分岐(10:10)-内蔵助山荘(10分休憩)-
真砂岳(2:40)-富士ノ折立-大汝山(3:40)-雄山(4:00-4:20)-一ノ越山荘(5:00)
標高 真砂岳 2861m 富士ノ折立 2999m 大汝山 3015m 雄山 3003m
天気

山行時間 10時間(休憩を含む)
まだ中年だからできる

やるべきことはやった

大満足
前編
始発のバスに乗ろうと大急ぎで
扇沢まで車をブッ飛ばした

すでに無料駐車場は満車

36時間1000円 のお贅沢な駐車場に車は収まった

大丈夫かな?
明日の夕方5時までに
ちゃんと下ってこれるかな?
台風が近づいてるから お昼くらいに
下山する計画だし問題ないよ

そうですかねぇー
予定通りにいけばいいけど

なんとか始発のバスには乗れた

それにしてもすごい人の数


ハイキング風の服装の人が多いみたいだ


その中にヘルメットを装備した登山者がいるのは
解禁となった下ノ廊下へ向かう人たちだろう

もしくは剣岳なのか?

黒部ダム駅で降車し 黒部川におりる出口に向かう


一般の登山者は これからケーブルやロープウェイを乗り継ぎ
室堂に向かうため駅員さんに反対方向へ誘導されていった

建物から外に一歩出ると 異様な雰囲気

山ヤ うじゃうじゃ


九十九に下る登山道
まだ足元はうす暗く歩きにくい

足早で駆け下るように行くのは何故だろう?
素朴な疑問を抱きつつ
ノロノロと ちがこさんも坂を下る

後方で ひとしさんのブチブチが始まった

もっと早く歩けないんですか?

ひとしさんときたら ロングで大変な山を登る時
出発イッパツから 急いで行こうと焦るのだ

そりゃ~ ちがこさんは歩くのノロイですよ~

でもさ~ そんなに急がなくったって
コースタイムは怪我とか事故にさえ合わなけりゃ
たぶんフツーに目的地までは到着できるはずなんだけど

と心の中でムカつきながら
紅葉した黒部川の右岸をトコトコ歩いていく


岩に囲まれたような黒部川

圧迫感を感じながらも 美しい川沿いの紅葉に見とれ
ついつい写真を撮ろうと足が止まる

わ~ きれい♪

立ち止まるたびに後ろでブチブチ連発

いいじゃん 早く歩ける場所は
がんばって歩くからさ


ブツブツ・・・


見落としそうな小さな看板
山に沿って道は登っていた


見て 下にはたくさん人がいるね


すみません
山鈴を出してもらえませんか?
ひとち もう熊対策か

内蔵助平分岐から小さな沢に沿って
標高を稼いでいく


少しもっさりとした道

迷うようなコースではないものの
人がいなくなると なんとな~く不安になる

見上げると大きな岩壁の巨人が
こっちを向いて挨拶しているように見えた

やあー ひとちが
よく来たね


最近TVでも巨人は紹介されていたので
巨人の近くはもっと賑わっているかと思っていた

誰もいない

沢沿いは大きな岩が多い

よっこら わっこら乗り越え進んでいく


大きな荷物・ヘルメット装備の登山者が
ノロノロとすぐ先を歩いているのが見えた

荷物重くて大変そうですね

単独だとクジけるでしょうねぇー
毎回クジけるのは ひとちくらい
だと思うけどね

いいんですぅー


今日は小屋泊だから荷物軽くてよかった

水場も多いから ひとしさんも楽ちんでしょ

まあね

道を譲ってもらい ズンズン先を急ぐ


今回の計画
初日に内蔵助カールを登り
立山三山を縦走し稜線上の小屋に宿泊

翌日は台風が来る前にできるだけ早く山を下るため
東一ノ越を黒部ダムまで下る

ということで チケットは「扇沢-黒部ダム」の
トローリーバス往復のみ


東一ノ越コースを下山ルートとして決めたのは
万が一の時 ロープウェイやケーブルの駅がコースと
ほぼ平行しているのでエスケープルートに最適と思われた

ガイドブックなどを調べると東一ノ越コースは
たおやかで緩いイメージ 危険もなく膝にも優しそう


逆に内蔵助カールを登るコースは険しく急坂の上
人の通行もほとんどない

時間的にも体力的にも かなり苦戦するであろうと予想された

登りに使う予定のコースを ちがこさんの苦手とする下りに使えば
とても黒部ダムに時間通りに下山できるはずがない


台風の暴風の中 危険を伴いながら
必死で下るなんて まっぴらごめん

時間がかかっても大変でも
なんとしても内蔵助方向から登ってやる

これが ちがこさんが出した答えだった

私も賛成ですぅー


問題がある

内蔵助カール上部にある山荘はすでに休業中のため
初日はなんとしても立山三山を通過し稜線上の
一ノ越山荘まで辿りつかなければいけないのだ


時間がかかる大変なコースを登った後で
更に山をいくつも越えられるのだろうか?

ひとしさんにも不安があった

いつものごとく計画はちがこさんにおまかせ

しかし よくよくコースを地図で見ると
人は通らないわー 迷いやすいわー
健脚向きとか 急坂とか
あまり見たくないような文字が並んでいた

私達小屋までたどり着けるのかな?
大丈夫だよ

最近登りがんばれるようになったから
なるべく時間を稼いで登りきるからさー

がんばって下さい


橋を渡り沢を横断する


最後の水場で水を確保し 先にある分岐から
内蔵助平に入った


情報によれば この先はほとんど人が歩いていない

道標もあてにならないようなのでやや不安


ひとちがの地図は2010年製版
5年近くも過ぎれば山は大きく変化する

いい意味で
踏み跡があって心配なし 目印がある

悪い意味で
道が荒れて草ボーボー 廃道寸前

果たして今回はどちらか?
じゃーん 答えは 前者


不明瞭ではあるが 踏み跡もあり 黄色テープ・黄色ペンキ
大岩には小屋への案内と特に問題もなく通過していく


紅葉が進んだ内蔵助平をずんずん登った


景色がいい内蔵助平


しばらく見晴しのいい道を登っていくと
目玉おやじ発見


裏側に回ってみると
地図に記載されている岩屋だった


岩の下部では雨宿り程度
岩の上では泊まれるみたいだよ


いったい誰が岩の上で夜を明かすのだろう?

沢は水が豊富で 最終水場で水を確保しなくても
いつでも水はゲットできた


この水って内蔵助カールから
融けだした水なんでしょ?
うん たぶんそうかもね


内蔵助平の右側には真砂尾根が走っている
沢には雪渓 大きなトンネルが口を開けていた


今時期は雪渓が一番小さくなる季節
あと数日もすれば山には雪が降り
小さくなった雪渓は厚く大きくなっていくのだろう

沢の上部まで小尾根を登ると流れていた沢は
雪渓に変わった ここを右岸へ渡る


しばし ウロウロ沢の中を歩く


一番安全に渡れる場所から右岸へ移動


そこから先は急坂

水がしみ出しているような湿った苔が生える
足場のよろしくない岩を登りきると
樹木がなくなり明るい岩尾根へと変わっていく


さあ~
今週も登っちゃいますよ~


ロープのついた大きな岩を登っていく

おりゃぁ~っ


時には木の助けを借りながら
後ろにひっくり返らないように岩に張りついて登る

振り返ると高度感抜群でコワい

安全な場所に到達するまでは振り返っちゃいけない


ハイマツが多い茂った場所まで登ればもう安心


いい景色ですねぇー
すばらしい紅葉ですぅー


大きな岩の上から登ってきたルートと
山々の眺望を楽しもう


進む方向を見れば そこには立山三山に続く
内蔵助カール上部の稜線が長く続いている


すばらしい

テンションアップ

ようやくカール内に突入

白い大きな石の上をピョンピョンとペンキマークを
確認しながら進んでいく


しばらくすると
ちがこさんが座り込んでしまった


ここまで7時間余り 登り登ってがんばってきたものの
両足の膝上の筋肉が攣ってしまい 足が痛くて一歩が出ない

足が痛いよー

どうしたんでしょうね?
ミネラルが足りないのかも
歩けますか?
そういえば・・・
今日は山の水が美味しくて
スポーツ飲料を摂取しなかった

ここまで秋とはいえ ダラダラと汗をかき
流れた汗が乾燥し顔が潮を吹いている

塩分補給をちゃんとしなくて
夏場熱中症で倒れた時 もあったっけ

今回は足にきた

ヤバいですねー

今更ですがスポーツ飲料でミネラルを摂った方が
いいと思いますよ

このまま歩けなくなったら小屋まで行けませんからね

うん

大急ぎで ゴクゴク飲んだ

目の前に内蔵助カールが広がっている


あと少しで稜線に出られるのに

痛い足を引きずって歩くしかない

三歩進んでは座り 十歩進んでは座り

拉致開かないじゃん

仕方ないじゃん
痛いんだからー


雪渓が緩みグズグズと埋まりそうな
内蔵助カールを横断した


大変そうに見えた山荘までの道は意外とユルい


山荘は頑固に戸締りがされ冬支度
来シーズン小屋が開けられるまでは
利用されることもないだろう

稜線上からやや外れているため
通過する人もいないのか

小屋の前にあるベンチで休憩
気合を入れる


真砂岳は平たいのっぺりとしたピーク
緩やかに登ればすぐに景色のいいピークに到達できる


3時近くになると稜線上にはほとんど登山者の姿はなく
人もまばらな 夏山とは違う立山がそこにある


真砂岳方向から雄山方向へ向かう登山者は特に少ない

反対側からきた登山者は
真砂岳手前の雷鳥平へ降りていく


稜線からは東西南北 360度の大パノラマ
今まで見ることのできなかった景色が広がっていた


向かう方向には そそり立つ富士ノ折立
立山はゴロゴロした岩の山


ようやく足の痛みも治まった

最後の急坂である山斜面をゆっくり登っていく

空は青かった

立山・剣・大日岳と雄大な景色が目の前にある


がんばりましたね
山腹の紅葉もよかったですし
立山登った感が最高ですね

うん よかったー

足が動かなくなった時は どーしよーかと
思ったけど なんとか登れたよ

大型休憩所のある大汝山ピーク
もちろん休憩所も閉鎖


小さな社が岩の上にぽつんと立っている


あれが立山の山頂だね

立山って こんなにゴツゴツした山だと思ってなかったよ

もっと観光化された楽ちんなイメーだったしー


そうですね 私もそうでした

簡単に登れる百名山って甘くみてました


アルペンルートを使えば 簡単にピークは踏める

こんなに素晴らしい景色を気軽に見ることが
できるのだから混雑する乗り物を乗り継いでも
ここまで来るのは当然だと思った


反面 ケチが基とはいえ
自分の足で登りピークを踏んだ瞬間の達成感は
登った人だけにしかわからない


まあ どっちもいいよね

うん また立山に来る時は
年取ってヨレヨレで登れないかもね

そしたらやっぱアルペンルートかな

次回は温泉もね


まだ中年だからできる

やるべきことはやった

大満足

ゆっくりと山が暮れていく

小屋へ下ろう


今夜お世話になるのは 一ノ越山荘

150人収容の大型小屋だ

稜線上にあるので温泉のない小屋

(10月半ばで今シーズンは終了)

秋は小屋が空いているので夏のシーズンとは違う
のんびりとした雰囲気がいい

この日の宿泊者は30人にも満たなかった

個室の山小屋は快適でゆっくり眠ることができたよ


秋の小屋泊おすすめです


台風は今どこにいるのか?
山計画は順調にいったのか?
後編はこちら

2014年10月14日
中年の証明Ⅵ 予告編
2014/10/11・12
体力限界への挑戦
立山
(立山・剣エリア)
全山行 425回

立山の情報はこちら
立山連峰を目指す時
アルペンルートをすべて使わなくても
登頂できることを みなさんご存じだろうか?
今週わ
大変な山シリーズ第Ⅵ弾
体力限界への挑戦
標高 真砂岳 2861m 富士ノ折立 2999m 大汝山 3015m
雄山 3003m 龍王岳 2872m 浄土山 2831m 室堂山 2668m
天気
両日ともすばらしい晴れ
全行程山行時間 17時間30分(休憩を含む)
予告編
空は秋晴れ
大型台風が来る前に紅葉の山を満喫しよう
ということで向かった先は 立山

立山といえば 昔は霊山 今は遊山
トロリーバス・ロープウェイ・ケーブルを乗り継ぎ
観光客も気軽に3000m付近まで行くことのできる山
しかしアクセスがよくなっても足で稼いで登るルートがないわけではなく
体力と時間さえあれば登ることを楽しむこともできるのだ

ちがこさんが選んだのは
年間200人程度しか歩かれないという
超マイナールート

前日小屋に予約のための電話を入れた
もしもし?
明日 内蔵助カールからそちらに向かいます
到着時刻が少し遅くなるかもしれませんが
よろしくお願いします

え゛?
内蔵助登ってくるの?
やめた方がいいよ

長時間かかるし登りきれるかどうか・・・
今時期は登る人はいないし 内蔵助山荘も小屋〆したから
逃げ場なくなるよ
無理だから絶対ヤメた方がいい

そんなに大変なコースなのか?
それでも登ってみたかった
日照時間も短くなったこのごろ
高山のロングコースを満喫できるのは
今年はこれで最後かもしれない

体力の限界まで
挑戦してみたい

わかりました
よく相談してコースを決めます
そう言うと電話を切った
心は決まっていた
やっぱ あのコースから登ろ
行きますか
もっちろん
冬と秋の狭間を歩こう

下ノ廊下に向かって たくさんの登山者が
小走りで追い抜いていく
そんなに先を急いで
いったいどこに向かうのだろう?

見落としそうな地味な分岐
同じコースを歩く登山者はいないようだ

振り返ると美しい紅葉が山裾に広がっていた

「健脚向き」と記載されたコース
急坂の一歩は高く 体力は消耗していくばかり

ひとしさん 足が攣って痛いよ
ちがこさん最大のピンチ到来か?

紅葉の北アルプス奮闘記 
中年の証明Ⅵ いよいよ始まる
前編はこちら
後編はこちら
体力限界への挑戦
立山
(立山・剣エリア)
全山行 425回



立山連峰を目指す時
アルペンルートをすべて使わなくても
登頂できることを みなさんご存じだろうか?
今週わ

大変な山シリーズ第Ⅵ弾
体力限界への挑戦

標高 真砂岳 2861m 富士ノ折立 2999m 大汝山 3015m
雄山 3003m 龍王岳 2872m 浄土山 2831m 室堂山 2668m
天気

全行程山行時間 17時間30分(休憩を含む)
予告編


大型台風が来る前に紅葉の山を満喫しよう

ということで向かった先は 立山


立山といえば 昔は霊山 今は遊山

トロリーバス・ロープウェイ・ケーブルを乗り継ぎ
観光客も気軽に3000m付近まで行くことのできる山

しかしアクセスがよくなっても足で稼いで登るルートがないわけではなく
体力と時間さえあれば登ることを楽しむこともできるのだ


ちがこさんが選んだのは
年間200人程度しか歩かれないという
超マイナールート


前日小屋に予約のための電話を入れた

もしもし?
明日 内蔵助カールからそちらに向かいます

到着時刻が少し遅くなるかもしれませんが
よろしくお願いします


え゛?
内蔵助登ってくるの?
やめた方がいいよ


長時間かかるし登りきれるかどうか・・・
今時期は登る人はいないし 内蔵助山荘も小屋〆したから
逃げ場なくなるよ

無理だから絶対ヤメた方がいい


そんなに大変なコースなのか?
それでも登ってみたかった

日照時間も短くなったこのごろ
高山のロングコースを満喫できるのは
今年はこれで最後かもしれない


体力の限界まで
挑戦してみたい


わかりました

よく相談してコースを決めます

そう言うと電話を切った

心は決まっていた

やっぱ あのコースから登ろ

行きますか

もっちろん

冬と秋の狭間を歩こう


下ノ廊下に向かって たくさんの登山者が
小走りで追い抜いていく

そんなに先を急いで
いったいどこに向かうのだろう?

見落としそうな地味な分岐

同じコースを歩く登山者はいないようだ


振り返ると美しい紅葉が山裾に広がっていた


「健脚向き」と記載されたコース

急坂の一歩は高く 体力は消耗していくばかり


ひとしさん 足が攣って痛いよ

ちがこさん最大のピンチ到来か?



中年の証明Ⅵ いよいよ始まる

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