2014年07月30日
中年の証明♪ Ⅲ
2014/07/26
大変な山歩き第三弾!
鋸岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 418回

鋸岳の情報はこちら
中年の証明Ⅰはこちら
中年の証明Ⅱはこちら
標高 鋸岳 第一高点 2685m
天気
晴れ
山行時間 14時間
〈コース〉戸台駐車場(4:30)-白岩堤防-角兵衛沢案内板-一合目-
大岩下ノ岩小屋-角兵衛沢ノ頭-第一高点(12:30-1:00)-ピストンで駐車場(6:30)
我が家のトイレのカレンダーには
こんな文句が書かれている
山や壁が与えられると
つい嬉しくなる
これを乗り越えたら
どんな幸せが待っているのかと
幸せって何だろ?
真夜中12時半
二人同時に目が覚めた
少し早いですけど出発しますか?
うん
先週は あまり体調もすぐれなかったため
大変な山シリーズはお休みした
ホントのこと言うと
前回 笹山の山頂でぶっ倒れた ので
またあの時と同じ状態になるんじゃないかと
気が進まなかったのも事実
そんなこと言っちゃおれん
気を引き締め対策を練ることに
前回は ひとしさんに「お酒が悪いんですぅ」って
無理やり休肝日を作らされた
それも週に二日

素直に従ったものの ちがこさん的には
どう考えてもお酒より 山で摂取する物が
足りないからだと思えて仕方ない
そこで今回は ポカリスエット・飲用ゼリー・
塩分補給のためのタブレットなどを準備し万全を期す
これでよし
戸台までは運転手のひとしさんには申し訳ないが
フガフガしながらの3時間半
ようやく夜が明けたころ
たくさんの乗用車が待機している戸台口へ
スゴイですね
これって北沢峠にバスで入る人たちの車ですよね
うん
あたしたちは 近くの駐車場から
歩きだから問題ないよ
大丈夫ですか?
ちゃんと駐車場あるんでしょうね?
うじゃうじゃと会話しながら
細くなった道を河原方向へ下った
戸台の駐車場は河原の一部みたいだ
車は数台停まっているのみ
実に静か
監視小屋の看板には山に入る注意が書かれ
今日登る山が一般路ではないことを強調している

そんなに危険なんですか?
山調べをしていない ひとしさん不安そう
戸台川の河原からは山が
じっとこちらを見ているように見えた
こいや ひとちが

山との戦いが今始まる

鎖のかけられたポールの横を通過
しばらくは未舗装のフラットな車道を歩く
頭痛い
ゲボゲボ・・・
久しぶりの早起きのためか
あまり体調がすぐれない ちがこさん
出がけに ひとしさんに言われたこと
体調が悪いのに無理に登っても
途中で下山することになり兼ねません
自分の足で登って下山できないなら
最初から行かない方がいいですよ
なんて冷たいおじさん
じゃなかった 愛するマイダーリン
ちがこさんだって好きで
体調不良になるわけじゃない
いいもん
頭痛薬飲んだからすぐによくなるもん
強情だねぇ~
ひとちは心配してるんだよ
わかってるしぃー

鋸岳は 北沢峠までバスでアクセスし
甲斐駒経由で鋸に移動し下山するパターンが多い
一泊二日山行
日帰りのピストンや周遊で別コースから
下る人は少ないみたいだ
2時間以上も延々と足場の悪い河原を歩く

蛇行して流れる川を右に左にと何度も渉渡し
角兵衛沢の登山口まで歩くってのは
帰路の駐車場までの同じ河原歩きを考えると
気持ちが萎えてくるのもウソじゃない
ちゃんとした登山道があるわけでもない河原を
延々と歩き続けるわけだから

ようやく角兵衛沢の入口に到着

最後の渉渡
が 簡単にはいかない
意外と川幅があるのと 流れが速いのと
ハマればふくらはぎくらいの水位ときた
さ~てとどうする
ひとちが?
しばし ひとしさんは周辺を物色
なんとか渡れるポイントを探ってみたものの
やっぱり無理がある
同時期に出発した単独のお姉さんは
ささっと準備してきた川用のブーツに履き替え
颯爽と川を渡って行った

同時期に出発したおじさんもいたが
渉渡に失敗したのか 渡った先で荷物を広げ
水没した中身の整理中?
(このおじさんはその後 そのまま敗退したようです
)

じゃ 行きますよ
そう言うと ひとしさんは飛んだ

片足若干突っ込んだものの
なんとか渉渡成功
やるじゃん ひとち
まあね
次は ちがこさんの番です
思いっきり飛んで下さい
思い出してしまった笊の沢
これから山登りが始まるのに
水槽みたいにグジュグジュの山靴で
山を登るわけにはいかん
でも 渡るの無理そう

ということで 少しでも水位が下がるように
大きな石を何度も運んでとび石を作ることにした


いつまでも作っているわけにいかないので
意を決して とび石に乗っかった
ずる
ボテ

足を乗せたとたん 積んだはずの石は崩れ
見事に水の中に足を突っ込んだ
最初っから水の中に
足突っ込めばよかったね
うるさい
沢を渡りすぐ山にとりつく
入口付近にはこのような看板

枯葉が積もっている山はやや不明瞭
その上 薄暗いときた
赤テープを追って登ること数分
途中 道を見失いウロウロすること数分
タイムロスはあったものの
無事正規ルートにのった
山を登り始めたころ 頭痛薬が効いたのか
すっかり 体調がよくなり元気に山を登っていく
うが
うが
うが
今日は 調子いいや
体調不良にならないように
気をつけよぉ~っと
振り返って驚いた
ひとしさんが遠い

ノロノロと苦しそうに山を登ってくる

ありゃ? どうしたの?
具合わるい??
心臓がバクバクして苦しいですぅ
出だしだから仕方ないか
と最初は思った
ところが いつもの十八番症状が

ゲボゲボ
おえーっ

よっぽど苦しいのかな?
ちがこさん荷物少し持ってあげなよ
2リットルのポカリが ちがこさんの
ザックに移動した
陽があたらない山でも登りは暑い
ダラダラ流れ落ちる汗と戦いながら
水分補給を欠かさず ひたすら登る

心の中で思った
出だしに言われた言葉
そのまんま返してやるわ!
うはは!!
とはいえ 苦しいのは可哀想
これからもっと大変なのに大丈夫なんだろうか?

シャクナゲの林を通過

右手側に大きなガレ場が見えた
角兵衛沢のガレ
目の前に巨大な岩の壁が現れた
大岩下ノ岩小屋があるという岩壁だ

登山道から外れ 少し下った場所に
テントを張る場所と水場があるそうだが
今日は日帰り強行なので素通り
ようやく樹林帯が終わり
やや荷物が軽くなったせいか
ひとしさんも元気になってきた

ヘルメット装着

このガレ場は崩れやすく
手や足をかけた場所はそのまま崩れてしまう
赤ちゃんの頭ほどの石から 座布団級の石が
不安定に何層も積み重なり どうやって登って
いいのかわからない
見ているだけじゃ登れないので
ともかく登れそうな場所を探して登るしかない

一歩進めば 二歩分崩れ
三歩進めば 六歩分崩れ
なんじゃい
ちっとも前に進まないじゃん
だから2時間半もかかるんだね
そうみたいですぅ

振り返ると西側の景色が開けていた

ともかく登りにくいガレ場
ガラ ガラ ガラ ガラ
大きくガレが崩れる音が山に鳴り響いた
下ってきた登山者がラークさせた音
このガレ場の石は
すべてが浮石
と想像していただきたい
ガレ場には赤テープは ほとんどなく
正しいコースっていうのはない

石をラークさせないようにしなきゃいけない上
他の登山者が落とす石から身を守るためにも
ヘルメットは必需品
なるべく登山者とかぶらないコースをとって
危険回避するしかないので注意
細かいザレ場のような場所は悲惨で
四つん這いにならないと登れない

なんとかなんないのかね?

なんともならんのよ

雲がわいてきた

こっちに来ますよ
山頂までガスが早いか?
ひとちがが早いか?
こんな赤ペンキを見つけると
当たりくじを引いたみたいな幸せな気分になれる

そりゃ ちがこさんだけだよ
ありゃ? そう?
ガレ場の横移動はもっと大変

身動きがとれないほど
ガレが崩れていく

ようやく青い空が近づき
ガレ場も終盤かと思われた

そして目の前には

見上げると目がまわりそう

ひとちも続け!
おー

とうとう角兵衛沢のガレ場を登りきった

ガレ場の登りで 変な所に力が入ったためか
手足すべてのパーツがヨレヨレ
最後の力をふりしぼって
第一高点の最後の登りを進んでいく

が ここはナイフリッジ
右側は大きく崖になっている
左は低木があるので身体を寄せて
稜線から落ちないように注意
細い稜線は雨風の強い日や雪なら
更に怖さは倍増するに違いない
くわばら くわばら

とうとう念願の山頂に

登りに費やした7時間半
実に大変な山であった
誰もいない山頂
二人で登れた喜びを分かち合う

気が付けば こんなに高い場所
難山として渋っていた山のピークに
今立つことができた
で 景色はどうなの?

ガスに負けた
ガスがなければ360度の大パノラマの
はずなんだけどね・・・
本来なら第二高点経由で下山したいけど
時間的にも体力的にも これが限界

いいんですぅ ここまでで

まだまだ遊んでいたい所だけど
下山にも時間がかかるので
そろそろおいとますることに

ピークを下り始めると ガスのヤローは
意地悪にも山頂付近から通過していった

すきっと出た青空と景色を楽しみながら
角兵衛沢ノ頭に戻る



さ~てと
大変なガレ場を今度は下らなきゃいかん

足をおけば崩れすっこける

こーゆー場合は三点確保ではなく
お尻も含めて五点確保

下から登ってくる登山者がいないことを
確認しながらゆっくりと下るしかない

それでも容赦なく岩はラークし
恐ろしい音をたてながらゴロゴロと落ちていくのだ

ちょっと気を抜けば
まるでガレ場のすべり台みたいなことになる

ヤバい ヤバい

口から出るのはこの言葉のみ

ガレ場の脇に生えている木も
申し訳ないが利用させてもらう

それでも留まることを知らないガレ場
ガラ ガラ ガラ


ガレ場の傾斜が落ち着いたころ
ようやく立って歩くことができた

大岩から 暗い樹林帯に突入

朝 必死で登った道は
ガレ場を下った後の足に優しかった
それでも延々と下る登山道は尋常なく長く
下っても下っても時間がかかる
4時をまわったころ ようやく戸台川に出た
川岸ではテントを張った登山者が数名
ひとちがが下って行くと
これから帰るの?
日帰り?
よくやるねー
と一言
帰りの渉渡ポイントは浅瀬を選んで
一気に渡ることにした

ちがこさん?
ジャブジャブ

川を渡って一息

登った山を下から眺めた

ここまででも 十分ヘロヘロだったけど
歩かにゃ帰れん ということで
河原を延々と歩いたよ

陽も沈みかけたころ
駐車場まで歩ききることができた
山梨百名山・三難山
すべて登頂

山や壁が与えられると
つい嬉しくなる
これを乗り越えたら
どんな幸せが待っているのかと
答えは 達成感
幸せってこのことかな?
ひとりで心の中で笑った
この日の立ち寄り湯はこちら
高遠温泉 さくらの湯
ちょっとカルキ臭いけど泉質は悪くない温泉だよ
翌日・・・
笊の時よりはマシだけど

筋肉痛で 変な動きになってる ひとちががいた
大変な山歩き第三弾!
鋸岳
(赤石山脈北部エリア)
全山行 418回







標高 鋸岳 第一高点 2685m
天気

山行時間 14時間
〈コース〉戸台駐車場(4:30)-白岩堤防-角兵衛沢案内板-一合目-
大岩下ノ岩小屋-角兵衛沢ノ頭-第一高点(12:30-1:00)-ピストンで駐車場(6:30)
我が家のトイレのカレンダーには
こんな文句が書かれている

山や壁が与えられると
つい嬉しくなる
これを乗り越えたら
どんな幸せが待っているのかと
幸せって何だろ?


二人同時に目が覚めた

少し早いですけど出発しますか?
うん

先週は あまり体調もすぐれなかったため
大変な山シリーズはお休みした

ホントのこと言うと
前回 笹山の山頂でぶっ倒れた ので
またあの時と同じ状態になるんじゃないかと
気が進まなかったのも事実

そんなこと言っちゃおれん

気を引き締め対策を練ることに

前回は ひとしさんに「お酒が悪いんですぅ」って
無理やり休肝日を作らされた
それも週に二日


素直に従ったものの ちがこさん的には
どう考えてもお酒より 山で摂取する物が
足りないからだと思えて仕方ない

そこで今回は ポカリスエット・飲用ゼリー・
塩分補給のためのタブレットなどを準備し万全を期す

これでよし

戸台までは運転手のひとしさんには申し訳ないが
フガフガしながらの3時間半

ようやく夜が明けたころ
たくさんの乗用車が待機している戸台口へ

スゴイですね

これって北沢峠にバスで入る人たちの車ですよね

うん
あたしたちは 近くの駐車場から
歩きだから問題ないよ

大丈夫ですか?
ちゃんと駐車場あるんでしょうね?
うじゃうじゃと会話しながら
細くなった道を河原方向へ下った

戸台の駐車場は河原の一部みたいだ

車は数台停まっているのみ

実に静か

監視小屋の看板には山に入る注意が書かれ
今日登る山が一般路ではないことを強調している


そんなに危険なんですか?
山調べをしていない ひとしさん不安そう

戸台川の河原からは山が
じっとこちらを見ているように見えた

こいや ひとちが


山との戦いが今始まる


鎖のかけられたポールの横を通過

しばらくは未舗装のフラットな車道を歩く

頭痛い

ゲボゲボ・・・
久しぶりの早起きのためか
あまり体調がすぐれない ちがこさん

出がけに ひとしさんに言われたこと

体調が悪いのに無理に登っても
途中で下山することになり兼ねません

自分の足で登って下山できないなら
最初から行かない方がいいですよ

なんて冷たいおじさん

じゃなかった 愛するマイダーリン

ちがこさんだって好きで
体調不良になるわけじゃない

いいもん
頭痛薬飲んだからすぐによくなるもん

強情だねぇ~
ひとちは心配してるんだよ

わかってるしぃー


鋸岳は 北沢峠までバスでアクセスし
甲斐駒経由で鋸に移動し下山するパターンが多い

一泊二日山行
日帰りのピストンや周遊で別コースから
下る人は少ないみたいだ

2時間以上も延々と足場の悪い河原を歩く


蛇行して流れる川を右に左にと何度も渉渡し
角兵衛沢の登山口まで歩くってのは
帰路の駐車場までの同じ河原歩きを考えると
気持ちが萎えてくるのもウソじゃない

ちゃんとした登山道があるわけでもない河原を
延々と歩き続けるわけだから


ようやく角兵衛沢の入口に到着


最後の渉渡

が 簡単にはいかない

意外と川幅があるのと 流れが速いのと
ハマればふくらはぎくらいの水位ときた

さ~てとどうする
ひとちが?
しばし ひとしさんは周辺を物色

なんとか渡れるポイントを探ってみたものの
やっぱり無理がある

同時期に出発した単独のお姉さんは
ささっと準備してきた川用のブーツに履き替え
颯爽と川を渡って行った


同時期に出発したおじさんもいたが
渉渡に失敗したのか 渡った先で荷物を広げ
水没した中身の整理中?
(このおじさんはその後 そのまま敗退したようです


じゃ 行きますよ

そう言うと ひとしさんは飛んだ


片足若干突っ込んだものの
なんとか渉渡成功

やるじゃん ひとち

まあね

次は ちがこさんの番です
思いっきり飛んで下さい

思い出してしまった笊の沢

これから山登りが始まるのに
水槽みたいにグジュグジュの山靴で
山を登るわけにはいかん

でも 渡るの無理そう

ということで 少しでも水位が下がるように
大きな石を何度も運んでとび石を作ることにした



いつまでも作っているわけにいかないので
意を決して とび石に乗っかった

ずる

ボテ


足を乗せたとたん 積んだはずの石は崩れ
見事に水の中に足を突っ込んだ

最初っから水の中に
足突っ込めばよかったね

うるさい

沢を渡りすぐ山にとりつく
入口付近にはこのような看板


枯葉が積もっている山はやや不明瞭
その上 薄暗いときた

赤テープを追って登ること数分
途中 道を見失いウロウロすること数分

タイムロスはあったものの
無事正規ルートにのった

山を登り始めたころ 頭痛薬が効いたのか
すっかり 体調がよくなり元気に山を登っていく

うが



今日は 調子いいや

体調不良にならないように
気をつけよぉ~っと

振り返って驚いた

ひとしさんが遠い


ノロノロと苦しそうに山を登ってくる


ありゃ? どうしたの?
具合わるい??
心臓がバクバクして苦しいですぅ

出だしだから仕方ないか
と最初は思った

ところが いつもの十八番症状が


ゲボゲボ
おえーっ


よっぽど苦しいのかな?
ちがこさん荷物少し持ってあげなよ

2リットルのポカリが ちがこさんの
ザックに移動した

陽があたらない山でも登りは暑い

ダラダラ流れ落ちる汗と戦いながら
水分補給を欠かさず ひたすら登る


心の中で思った

出だしに言われた言葉
そのまんま返してやるわ!
うはは!!
とはいえ 苦しいのは可哀想

これからもっと大変なのに大丈夫なんだろうか?

シャクナゲの林を通過


右手側に大きなガレ場が見えた


目の前に巨大な岩の壁が現れた

大岩下ノ岩小屋があるという岩壁だ


登山道から外れ 少し下った場所に
テントを張る場所と水場があるそうだが
今日は日帰り強行なので素通り

ようやく樹林帯が終わり
やや荷物が軽くなったせいか
ひとしさんも元気になってきた


ヘルメット装着


このガレ場は崩れやすく
手や足をかけた場所はそのまま崩れてしまう

赤ちゃんの頭ほどの石から 座布団級の石が
不安定に何層も積み重なり どうやって登って
いいのかわからない

見ているだけじゃ登れないので
ともかく登れそうな場所を探して登るしかない


一歩進めば 二歩分崩れ
三歩進めば 六歩分崩れ
なんじゃい
ちっとも前に進まないじゃん

だから2時間半もかかるんだね

そうみたいですぅ


振り返ると西側の景色が開けていた


ともかく登りにくいガレ場

ガラ ガラ ガラ ガラ
大きくガレが崩れる音が山に鳴り響いた

下ってきた登山者がラークさせた音

このガレ場の石は
すべてが浮石
と想像していただきたい

ガレ場には赤テープは ほとんどなく
正しいコースっていうのはない


石をラークさせないようにしなきゃいけない上
他の登山者が落とす石から身を守るためにも
ヘルメットは必需品

なるべく登山者とかぶらないコースをとって
危険回避するしかないので注意

細かいザレ場のような場所は悲惨で
四つん這いにならないと登れない


なんとかなんないのかね?

なんともならんのよ


雲がわいてきた


こっちに来ますよ

山頂までガスが早いか?
ひとちがが早いか?
こんな赤ペンキを見つけると
当たりくじを引いたみたいな幸せな気分になれる


そりゃ ちがこさんだけだよ

ありゃ? そう?
ガレ場の横移動はもっと大変


身動きがとれないほど
ガレが崩れていく


ようやく青い空が近づき
ガレ場も終盤かと思われた


そして目の前には


見上げると目がまわりそう


ひとちも続け!
おー


とうとう角兵衛沢のガレ場を登りきった


ガレ場の登りで 変な所に力が入ったためか
手足すべてのパーツがヨレヨレ

最後の力をふりしぼって
第一高点の最後の登りを進んでいく


が ここはナイフリッジ

右側は大きく崖になっている

左は低木があるので身体を寄せて
稜線から落ちないように注意

細い稜線は雨風の強い日や雪なら
更に怖さは倍増するに違いない

くわばら くわばら

とうとう念願の山頂に


登りに費やした7時間半

実に大変な山であった

誰もいない山頂

二人で登れた喜びを分かち合う


気が付けば こんなに高い場所

難山として渋っていた山のピークに
今立つことができた

で 景色はどうなの?

ガスに負けた

ガスがなければ360度の大パノラマの
はずなんだけどね・・・
本来なら第二高点経由で下山したいけど
時間的にも体力的にも これが限界


いいんですぅ ここまでで


まだまだ遊んでいたい所だけど
下山にも時間がかかるので
そろそろおいとますることに


ピークを下り始めると ガスのヤローは
意地悪にも山頂付近から通過していった


すきっと出た青空と景色を楽しみながら
角兵衛沢ノ頭に戻る




さ~てと

大変なガレ場を今度は下らなきゃいかん


足をおけば崩れすっこける


こーゆー場合は三点確保ではなく
お尻も含めて五点確保


下から登ってくる登山者がいないことを
確認しながらゆっくりと下るしかない


それでも容赦なく岩はラークし
恐ろしい音をたてながらゴロゴロと落ちていくのだ


ちょっと気を抜けば
まるでガレ場のすべり台みたいなことになる


ヤバい ヤバい


口から出るのはこの言葉のみ


ガレ場の脇に生えている木も
申し訳ないが利用させてもらう


それでも留まることを知らないガレ場

ガラ ガラ ガラ


ガレ場の傾斜が落ち着いたころ
ようやく立って歩くことができた


大岩から 暗い樹林帯に突入


朝 必死で登った道は
ガレ場を下った後の足に優しかった

それでも延々と下る登山道は尋常なく長く
下っても下っても時間がかかる

4時をまわったころ ようやく戸台川に出た

川岸ではテントを張った登山者が数名

ひとちがが下って行くと
これから帰るの?
日帰り?
よくやるねー

と一言

帰りの渉渡ポイントは浅瀬を選んで
一気に渡ることにした


ちがこさん?
ジャブジャブ


川を渡って一息


登った山を下から眺めた


ここまででも 十分ヘロヘロだったけど
歩かにゃ帰れん ということで
河原を延々と歩いたよ


陽も沈みかけたころ
駐車場まで歩ききることができた

山梨百名山・三難山
すべて登頂


山や壁が与えられると
つい嬉しくなる
これを乗り越えたら
どんな幸せが待っているのかと
答えは 達成感

幸せってこのことかな?
ひとりで心の中で笑った



高遠温泉 さくらの湯
ちょっとカルキ臭いけど泉質は悪くない温泉だよ

翌日・・・
笊の時よりはマシだけど


筋肉痛で 変な動きになってる ひとちががいた

この記事へのコメント
本当に今年は難山を集中して登っていますネ。
私は若い時の登っていて良かったなとつくづく思います。
鋸岳は同じコースを歩きましたがあのガレ場には苦労しました。
また最初の渡渉で転んでビショ濡れになったのも今は良い思い出となっています。
さて次の難山はどこに挑戦するのでしょうか?
私は若い時の登っていて良かったなとつくづく思います。
鋸岳は同じコースを歩きましたがあのガレ場には苦労しました。
また最初の渡渉で転んでビショ濡れになったのも今は良い思い出となっています。
さて次の難山はどこに挑戦するのでしょうか?
Posted by fujinohide at 2014年07月30日 12:03
とうとうやりましたか、「山梨百名山」
まずは「おめでとうございます」
私はこの山と笊には登ることなく生涯を閉じることになると思います。
これでもう危ない山はやめてくださいね~。
ずっとハラハラさせられましたからね。
まずは「おめでとうございます」
私はこの山と笊には登ることなく生涯を閉じることになると思います。
これでもう危ない山はやめてくださいね~。
ずっとハラハラさせられましたからね。
Posted by 賢パパ@暑くて散歩に出られず at 2014年07月30日 15:46
fujinohideさんへ♪
はい、今シーズンは大変な山をがんばっていますが
毎回クジケっぱなしです・・・
単独ではないので お互い励ましあって登るのですが
時間のかかるロングの山は気温が高くなるほど
身体にはこたえますねぇ。
日照時間が長いので なるべく早朝出発しますが
なんせ ちがこさんがノロいので下山はいつも夕刻。
ヘッデンを使うまでには至りませんがギリギリです。
鋸のガレはスゴイ大変でした。
これは登った人だけにしかわからないのかもしれません。
ブログでなるべく伝わるようにと書くのですが
なかなか上手い表現ができずじれったいです。
このようなひどいガレ場の山は初めて登りました。
ある意味新鮮でしたが また登れと言われたら・・・
いよいよお盆休みも近づき テントを背負って今週は
ステキな山を登ろうと計画しています。
しばらく・・・
大変な山は・・・
あはは。。。
賢パパさんへ♪
すんません。。。
毎回 ひやひやしてることかと。
体調不良やら遭難寸前やら 危険地帯やらと
きれい・楽しい登山から遠のいているような気がします。
笹山や黒戸尾根の日帰りを余裕の賢パパさんなら
笊や鋸も余裕ですよ。
生涯登らないなんて言わないでトライして下さいまし。
今週から北アルプスに入ります。
ひやひやさせないような山歩きをしますのでお楽しみに♪
うはは。。。
はい、今シーズンは大変な山をがんばっていますが
毎回クジケっぱなしです・・・
単独ではないので お互い励ましあって登るのですが
時間のかかるロングの山は気温が高くなるほど
身体にはこたえますねぇ。
日照時間が長いので なるべく早朝出発しますが
なんせ ちがこさんがノロいので下山はいつも夕刻。
ヘッデンを使うまでには至りませんがギリギリです。
鋸のガレはスゴイ大変でした。
これは登った人だけにしかわからないのかもしれません。
ブログでなるべく伝わるようにと書くのですが
なかなか上手い表現ができずじれったいです。
このようなひどいガレ場の山は初めて登りました。
ある意味新鮮でしたが また登れと言われたら・・・
いよいよお盆休みも近づき テントを背負って今週は
ステキな山を登ろうと計画しています。
しばらく・・・
大変な山は・・・
あはは。。。
賢パパさんへ♪
すんません。。。
毎回 ひやひやしてることかと。
体調不良やら遭難寸前やら 危険地帯やらと
きれい・楽しい登山から遠のいているような気がします。
笹山や黒戸尾根の日帰りを余裕の賢パパさんなら
笊や鋸も余裕ですよ。
生涯登らないなんて言わないでトライして下さいまし。
今週から北アルプスに入ります。
ひやひやさせないような山歩きをしますのでお楽しみに♪
うはは。。。
Posted by ひとちが
at 2014年07月31日 07:19

こんばんは!
笊に笹山と続き、やりましたね鋸制覇!
お疲れでございました。
鋸とくれば、やはり次は地元の・・・(愛鷹の)ですかね?
第4弾、楽しみにしております(^^)/
笊に笹山と続き、やりましたね鋸制覇!
お疲れでございました。
鋸とくれば、やはり次は地元の・・・(愛鷹の)ですかね?
第4弾、楽しみにしております(^^)/
Posted by モリちゃん@しぞ~か at 2014年08月02日 00:56
モリちゃんへ♪
おひさしぶりっス!
またもや とんでもなく大変でございました。
夏シーズンは暑いのでバテ気味、輪をかけて一筋縄では
登れない山ともなると尻込みしますよね・・・
(モリちゃんは体力あるから別だと思うけど)
ともかく軟弱な ひとちがとしては毎回死にそうになりながら
体力の限界に挑戦してますわ・・・
(笑っちゃうでしょー)
うちのブログを見て下さる方は ちがこさんが大げさなので
スゴく大変で危険だと思われるかと・・・
(実際 みなさんならヒョイヒョイと登っちゃうんでしょうな。)
ようやく梅雨も明けましたが最近は台風の襲来?のためか
お天気が不安定ですよね。
ちなみに しばらくはステキな山を・・・
え? 行けって?
根性焼きの山へ?
ひえぇぇぇ。。。。
おひさしぶりっス!
またもや とんでもなく大変でございました。
夏シーズンは暑いのでバテ気味、輪をかけて一筋縄では
登れない山ともなると尻込みしますよね・・・
(モリちゃんは体力あるから別だと思うけど)
ともかく軟弱な ひとちがとしては毎回死にそうになりながら
体力の限界に挑戦してますわ・・・
(笑っちゃうでしょー)
うちのブログを見て下さる方は ちがこさんが大げさなので
スゴく大変で危険だと思われるかと・・・
(実際 みなさんならヒョイヒョイと登っちゃうんでしょうな。)
ようやく梅雨も明けましたが最近は台風の襲来?のためか
お天気が不安定ですよね。
ちなみに しばらくはステキな山を・・・
え? 行けって?
根性焼きの山へ?
ひえぇぇぇ。。。。
Posted by ひとちが
at 2014年08月05日 09:45

いや、、驚きました!!
そして勉強になりました。
山梨百のエキスパートは先日の笹山しかやっていないので、
まだまだ長い道のりです。。
しかし、ここは大変ですね、、河原歩きやらガレ場、ナイフリッジまで、、
笊が大将かと思っていたら、ここも違った意味でかなりきつそうです。。
夏の縦走楽しみですね!
私は全くの未定ですが、ひとちがさんに倣って、できるだけステキ系の
山で、、
そして勉強になりました。
山梨百のエキスパートは先日の笹山しかやっていないので、
まだまだ長い道のりです。。
しかし、ここは大変ですね、、河原歩きやらガレ場、ナイフリッジまで、、
笊が大将かと思っていたら、ここも違った意味でかなりきつそうです。。
夏の縦走楽しみですね!
私は全くの未定ですが、ひとちがさんに倣って、できるだけステキ系の
山で、、
Posted by itta
at 2014年08月05日 21:07

ittaさんへ♪
はい、またもや大変でして
これでようやく大変三座が終わりほっとしています。
ちがこさんはおおげさですから ittaさんなら簡単にクリアできると思います。
(但し、ヘルメットだけは持参して下さいね!他人の落石がひどいので
身を守るためには絶対に必要かと。)
山頂から景色が見えず残念でした。
第二高点へのシカの窓にも行きたかったのですが
体力の限界で無理。
ittaさんには是非 第二高点を通過する周遊コースを
歩いてレポして欲しいです。
もし
また登る機会があれば 今度は第二高点を目指したいです。
お天気のいい日に♪
うはは。
はい、またもや大変でして
これでようやく大変三座が終わりほっとしています。
ちがこさんはおおげさですから ittaさんなら簡単にクリアできると思います。
(但し、ヘルメットだけは持参して下さいね!他人の落石がひどいので
身を守るためには絶対に必要かと。)
山頂から景色が見えず残念でした。
第二高点へのシカの窓にも行きたかったのですが
体力の限界で無理。
ittaさんには是非 第二高点を通過する周遊コースを
歩いてレポして欲しいです。
もし
また登る機会があれば 今度は第二高点を目指したいです。
お天気のいい日に♪
うはは。
Posted by ひとちが
at 2014年08月07日 19:05

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