富士山発♪　ひとちが凸凹ライフ２

2009/08/15
光岳(南アルプス)

全山行　138回
百名山　26座






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標高　茶臼岳 2604m　易老岳 2354m　イザルガ岳 2540m　光岳 2591m　上河内岳 2803m



【　山行三日目・目指すは上河内岳　】

天気　曇り
山行時間　12時間
距離　22.84km


〈コース〉茶臼小屋(4:00)-上河内岳・肩(5:50)-山頂(6:00-6:30)-茶臼小屋(8:00-9:15)-横窪沢小屋(10:50-12:00)-ウソッコ小屋(1:10-1:20)-ヤレヤレ峠(2:30-2:40)-大吊橋(3:00-3:15)-平沼駐車場(4:00)


本日も　がんばっちゃいます　上河内岳のピークを目指せ！
登りもキツイが　下りは更に過酷、帰路は足が痛くて　肩が痛くて　ヘロヘロの　ひとちが・・・
夏休みの最後を飾る　南アルプス南部の山ジプシー最終日。


山の朝だ。
時刻は前日同様　ＡＭ３時。
雨が降ろうが　槍が降ろうが　夕刻までには平沼の駐車場になんとしてもたどりつかなくては・・・（ゲートが６時に閉まるからです。）

最終日、なんとしても上河内岳のピークを踏んでから帰りたいのは　ちがこさん
ひとしさんは　体調、天気、その他モロモロの状況判断で下山する予定であった。（ははは。。。）
しかぁ～し、ひとしさんのこと。
ちがこさんが どうしても行きたいっていうなら　がんばっちゃいますよ！
ってなわけで　往復４時間、テントをたためば１時間、駐車場までは６時間、合計１１時間はかかるであろう一日の行程をこなすことを決心、早々に出発であ～る





まだ朝日が昇るまでには時間がかかりそうなので　ヘッドライトを着用、茶臼岳と上河内岳の分岐まで　ウガウガ登る。

ふへぇー・・・
なんだかよく見えないじゃん・・・

都合がいいことに　ひとちがの前には　同時刻に出発した登山者たちが歩いていたからよかった。
おっかなびっくり進むこと１５分、分岐に到着。（よかった　よかった・・・）


と、ここまではよかった。
前を歩いていた　みなさん、茶臼岳方向へ向ってしまい分岐からは　ひとちがだけで進まなきゃいかん

うげぇぇぇーーーっ・・・
霧で前が　なんだかよくわかんないし、だだっ広いからコースアウトしないように　慎重に進むっきゃないよねぇー・・・

時折ぼんやりと出現するケルンを頼りに進む。
なんだか斜面は登山道が細く、どうやら山を巻いて急降下しながら進むコースらしい。
またもや　下りかいな・・・

じゃりじゃりした尾根から　山を巻いて下り、樹林帯を抜けると　ポンと広い場所に出た。
？
ここは　どこかいな？
どうやら草原のお花畑に出たらしい・・・
日が昇った。
明るくなると景色は一転、広がったお花畑には　たくさんとはいえないが　花が咲き乱れている・・・





　　
　　　

更に進むと奇石竹内門に到着。
シマシマ模様の　どでかい石が門のようにそびえる。

　

反対側から登山者が一人。
軽快に山を下ってくる。

「おはようございます。どちらから来たんですか？」

すかさず声をかける　ちがこさん。

「北沢峠からです。」

へっ？
き、北沢峠？
って　南アルプス最北端からじゃん
千丈岳を超え、間ノ岳を越え、塩見岳を越え、赤石岳を越え、聖岳を越えてきたんだよぉー！
スゴクない？

世の中　スゴイ人はたくさんいるけど　ここにもまた化け物のような人物がいた。（失礼、、、）
北沢峠から　たった４日間でここまできたそうであ～る。
どうみても　軽そうなザック、登山靴ではなく　スニーカーもどきの靴を履き・・・

「テントも入ってるんですよ、軽量化っていうやつです。」

ははぁ～～～ん・・・
感心するしかない　ひとちが、開いた口がふさがらない。

いいの、いいの　ひとちがはマイペースなんだから
これが背一杯だもんね・・・





肩まで進むと　四角い双児峰の聖岳が　どんとかまえているのがよく見える。
尾根を下れば　赤い屋根の聖小屋。
なんとも　かんとも　素晴らしい眺め・・・
次回は是非とも聖岳を目指してみたい　ひとちがであった。





じゃりじゃり　ウガウガ山頂を目指す。
聖方面からきた登山者と合流、早朝から上河内岳の山頂は賑わっている。





ガスは　留まることなく流れ、景色は見え隠れし　写真撮影に専念する　ひとしさんは　シャッターチャンを逃すまいと大変であ～る。

　

山頂で　スープとパンの軽い朝食。
ようやく三日目にして展望を楽しむことができた





はいはい・・・
そろそろ小屋に戻らないとね、なんせ　テントをたたむのには　エラク時間がかかるから
と　元きたコースを戻り始めた。
日が昇る前には　見えなかった景色は素晴らしく、小屋に到着するころには　また山はガスに包まれた。
髪が霧で濡れる・・・

　
　

テント場に　すでにテントはなく・・・
どんじりで片付けを始める。
今回は雨に降られ、テントは雨露で濡れ重さを増す
小屋から流れる　お別れの演歌は　なんとも古めかしく笑っちゃったが　居心地のよいテント場だったよ。





はぁぁぁ・・・
つ、辛い・・・
何が辛いって　軽くなってるザックのはずなのに　重いんだもん
がんばって横窪沢小屋まで下ってきたが　お腹がすいたのと足が痛いのとで長時間の休憩をとることに。





帰路、すれ違った横窪沢小屋の小屋番さんは　久しぶりに訪れたという　奥さんを連れて茶臼へ遊びに登っていったようであ～る。
今日は　お手伝いの　カホちゃんが　ひとちがにお茶を振舞ってくれる





聞けば　かれこれ５年も　夏場小屋にアルバイトに来ているそうで・・・
小柄だが　可愛らしいお嬢さんである。

　

「今年は　山のアルバイトに行かない、って来ちゃうんですよね・・・」

と笑いながら話してくれる　カホちゃん。

『いいじゃん、いいじゃん、羨ましい限りだよ、人生の中で　なかなか体験できない素晴らしい最高のアルバイト先じゃん！』

と思う　ひとちが。
また来年も　がんばってアルバイトしてね♪





水場で　冷たい水をかぶり　ジャブジャブ頭を洗う　ひとしさん。
あ～あ、ちがこさんも　やりたいなぁー・・・

お腹を満腹にして　一気にウソッコ小屋まで下る。




　

ここから先は　恐怖の上り返し、ヤレヤレ峠までが　がんばり所。
下りで使った足が　ガクガクする。。。

　　

必死で登ること１時間。
ヤレヤレ峠に到着、いきには　『イケイケ峠かな？』なんてエライ勘違いをしていた　ちがこさん、帰路にようやく　ホントこれが　やれやれ・・・
だとわかったよ





大吊橋まで最後の下りを　痛い足を引きずりながら進む。
吊橋が見えた時は　嬉しいのなんのって！
ゆらゆら　風にあおられて揺れる吊橋から下を眺めると　たくさんの流木が・・・





橋の足場には　どでかい　鳥の糞。

ちがこさんが思うには　きっとここのお山には　古代恐竜時代に生きていた　どでかい　鳥が住んでいるんじゃないかと。
だって　どう見ても　人糞以上の大きさですからね！（がはははは・・・）

飛び越えまたぐたびに揺れる吊橋。
振り返ると　行きと同様、しっかり吊橋のワイヤーをつかんで　慎重に歩く　ひとしさんがいた・・・





ホットするのもまだ早い。
ここから先、畑薙湖を駐車場まで４５分かけて歩く。
平であっても　長い山行をしてきたので　かなりキツイ。
足よりも　肩にくいこむザックが　たまりましぇん・・・

ようやく到着、時刻は４時。
長い道のりを　ひとしさんは　がんばって自宅まで運転し、しばらくぶりのお風呂と　帰路の途中、スーパーで購入した食材で食事を楽しむ　ひとちがであった。

ちなみに、夕食は　肉がどうしても食べたかった　ちがこさん。
どかんと　焼肉用の肉を購入してきたのに　ソーセージでお腹いっぱいになり　あえなく焼肉はリタイヤ・・・
欲をかいても食べられないもんですなぁー・・・（だはは。。。）


楽しかった夏休み、南アルプス南部、山ジプシー山行でしたぁー♪
また行こうね、ひとしさん