2017年01月12日
2016年 〆の山♪
2016/12/30
冬山のスタンダードにして
本格雪山の登竜門♪
赤 岳
(北八ヶ岳エリア)
全山行 530回

赤岳の情報はこちら
標高 赤岳 2899.2m
天気
晴れ
山行時間 9時間(休憩を含む)
〈コース〉美濃戸(赤岳山荘P)-南沢コース-行者小屋-
地蔵尾根-山頂-文三郎尾根-行者小屋-南沢コース-P
帰省した しょうたろう選手と2016年最後の山歩き
過去6年に渡り練習してきた雪山
2010/12/26 入笠山
2011/01/12 北横岳
2012/12/29 蓼科山
2013/01/02 浅間山
2015/01/03 天狗岳
2016/01/24 大菩薩嶺
高校・大学と山岳部に所属し大きく成長した19才の息子と
いよいよ 八ヶ岳最高峰 厳冬期の赤岳にトライする

卓上登山をしながら ちがこさんは
〆の山を編笠山にするか赤岳にするか迷っていた
何も年末に危険な山を登らなくても
大半が樹林帯の編笠山でいいんじゃないですか?
いつものごとく安全パイを押す ひとしさんに反し
いいじゃん 同じくらい山行時間かかるし
しょうたろうも行ったことないから
もう一回赤岳登ろうよ
横で譲ろうとしない人がいる
厳冬期の赤岳に登ったのは2012年
すでに4年の歳月が流れていた

大変だったけど感動した赤岳のピーク

あ~ もう一回
行きたいなぁ~ 赤岳
宿泊をお願いしていた宿のご主人の言葉

年末年始、天気は快晴
いい山歩きができますよ
こーなったら もう誰も ちがこさんを
止めることはできない
〆の山は赤岳に決定
私は納得してなかったんですけどね・・・
ぶつぶつ・・・
それでは本編スタート
山荘の駐車場に車を停め南沢から行者小屋を目指す

年末年始の八ヶ岳は人気があるのでよく踏まれ
道迷いすることもなく行者小屋までの道のりは順調

先頭を歩く ちがこさんの後方にぴったりとつき
子供の頃とは違う息子にお尻を押されているようだ
ひとしさんは そんな二人を見守るかのように静かに最後を歩く

南沢は4年前と同じように凍り氷瀑となっていた

体重の重い しょうたろう選手が乗ってもビクともしない

高度が上がると樹林帯はまるで冷凍庫
木々は霧氷で白く蒼い世界となる

吐く息で髪や帽子も白く凍りついた

白河原から谷間の正面井朝日に輝く
横岳の美しい姿が現れた

アイゼンを使用することなく行者小屋に到着

カラフルなテントが立ち並び装備を整えた登山者たちが
次々と出発していく姿を見ると気持ちが引き締まる
目をキラキラさせながら周囲の様子を
じっと見渡す しょうたろう選手
冬の強者たちが集結する行者小屋独特の雰囲気を
若者はどのように感じたのだろうか?
気温は氷点下15度
露出している肌が寒さで痛い
手早くザックを下ろし背負ってきたヘルメットをかぶった
アイゼン・ピッケル・ハーネス装着
立ち止まっていると足の指の感覚がなくなっていくのがわかる
少しでも早く身体を動かしたい

いよいよアタック開始
皆さんの後ろを追うように先頭の ちがこさんは歩き始めた
と
ちがこさん?
地蔵尾根は反対方向ですよ

え?
しっかりしてよSL
普段は大学のサークルでパーティー山行をしている
しょうたろう選手のそんな一言が頼もしかった
地蔵尾根からピークを目指す

2012年の時と同じコースだ
予想外に雪が多いのにはびっくり
尾根の最初の階段
鉄製の手すりは凍りつきツルツル

グローブが滑りつかめない
急な階段のステップを上手く上れず時間がかかった

下りの登山者数人とすれ違った 地蔵尾根を登る者はいない
ほとんどが文三郎尾根に向かっていった
雪の壁と切れ落ちた細い地蔵尾根には鎖がつけられているが
鎖がない部分は怖さが倍増するポイント
盛り上がった雪の壁にステップをつけてへっぴり腰で這い登る

しょうたろう選手はすぐ後ろにいた
振り向くことなく叫ぶ
ぴったり後ろにつかないで間をあけて
イライラしていたわけじゃない
万が一ピッケルはねたり 転んだ拍子に
アイゼンの歯で怪我をしてはいけないと思ったからだ
まして滑落でもしたら巻き込んでしまう可能性もある
あ ごめん
いつもの癖なんだ
パーティーで列を乱さず登る習慣があるのだろう

いつもなら振り返りながら気遣う余裕があった
今回は自分の身だけで背いっぱい
大丈夫だろうか?

不安を抱きながらも確実に上を目指すしかなかった

見覚えあるお姿
中間地点の小さなお地蔵さん

ようやくホッとできるポイントに

足元の麓の景色と北にのびる八ヶ岳の峰々
なんと美しい眺めだろう

尾根も終盤、稜線には白く凍りついた風車屋根につけた展望荘と
雪煙を上げる赤岳が大きく立ちはだかっていた

あと少しで稜線じゃん

危険な地蔵尾根から脱出
ここまで無事に息子と三人で登れたことを感謝する

どうだった しょうたろう?
しっかりとした足取りで問題ありませんでしたよ
後方で二人を見守っていた ひとしさんも満足そう

人の事より自分の心配してた方がよかったかも

肩からは西面の切り立った岩壁の急登がピークまで続く
高度感があり後方を振り返る余裕もない

ありがたいのは登り下りの登山者がほとんどいなかったことだ
ここでのすれ違いにはかなり神経を使う
アイゼンとピッケルで一歩一歩確実に上を目指す

頂上山荘、北峰に

風もまずまず 青空が広がった八ヶ岳

南西に移動

赤嶽神社のあるピークに三人で立った
富士山・南ア・北ア 360度の大パノラマ

年末〆のピークは最高

文三郎尾根方向に
岩場と鎖場の急なトラバース

事故も多いポイントなので慎重に下る

危険と思いつつもあまりの景色の美しさに
シャッターを切られずにいられない

気温が低いためバッテリー切れ表示が出る
何度も脇の下でカメラを温めた

中岳の分岐までくると ようやく斜面が緩くなる

緩くなったといっても急峻な尾根、滑落しないように
細心の注意を払って下る

いつかは挑戦してみたい阿弥陀岳が左横にいた
見れば見る程 登攀意欲を掻き立てられる峰である

編でひっかかる階段付近が危ないポイント
階段は雪で半分以上埋まり怖さはなかった

風は強く体感温度はかなり低い 鼻が痛くてもげそうだ
風が吹き下ろす方向をフードで防御

樹林帯を抜け強者たちが集う行者小屋に無事戻ることができた

三人でピークを踏めた喜びは大きかった

足取りは軽く長い下山の道のりも苦にならない

後半は足元が危ないですね
疲れちゃったかな?
樹林帯に入り気が抜けたのか 何度となく足がもつれ
転びそうになる しょうたろう選手を見ながら ひとしさんが笑う

午後4時、今年最後の山歩き終了
車が待つ美濃戸に戻った

子供って知らぬ間に一人前になるんだね
泣きながら登った幼い頃が懐かしい
子供の成長と共に自分たちは老化?
いや まだまだ若いもんには負けられない!
あと一日で2017年到来 これからも がんばろ♪

この日の宿泊地はこちら
「和」の旬鮮彩酔な宿 もえぎ野山荘
一日二組限定! 手の込んだお料理と美味しいお酒
ひとちがのお気に入りの宿だよ
冬山のスタンダードにして
本格雪山の登竜門♪
赤 岳
(北八ヶ岳エリア)
全山行 530回



標高 赤岳 2899.2m
天気

山行時間 9時間(休憩を含む)
〈コース〉美濃戸(赤岳山荘P)-南沢コース-行者小屋-
地蔵尾根-山頂-文三郎尾根-行者小屋-南沢コース-P
帰省した しょうたろう選手と2016年最後の山歩き

過去6年に渡り練習してきた雪山

2010/12/26 入笠山
2011/01/12 北横岳
2012/12/29 蓼科山
2013/01/02 浅間山
2015/01/03 天狗岳
2016/01/24 大菩薩嶺
高校・大学と山岳部に所属し大きく成長した19才の息子と
いよいよ 八ヶ岳最高峰 厳冬期の赤岳にトライする

卓上登山をしながら ちがこさんは
〆の山を編笠山にするか赤岳にするか迷っていた

何も年末に危険な山を登らなくても
大半が樹林帯の編笠山でいいんじゃないですか?
いつものごとく安全パイを押す ひとしさんに反し
いいじゃん 同じくらい山行時間かかるし
しょうたろうも行ったことないから
もう一回赤岳登ろうよ

横で譲ろうとしない人がいる

厳冬期の赤岳に登ったのは2012年
すでに4年の歳月が流れていた

大変だったけど感動した赤岳のピーク


あ~ もう一回
行きたいなぁ~ 赤岳

宿泊をお願いしていた宿のご主人の言葉

年末年始、天気は快晴
いい山歩きができますよ

こーなったら もう誰も ちがこさんを
止めることはできない

〆の山は赤岳に決定
私は納得してなかったんですけどね・・・
ぶつぶつ・・・
それでは本編スタート

山荘の駐車場に車を停め南沢から行者小屋を目指す


年末年始の八ヶ岳は人気があるのでよく踏まれ
道迷いすることもなく行者小屋までの道のりは順調


先頭を歩く ちがこさんの後方にぴったりとつき
子供の頃とは違う息子にお尻を押されているようだ

ひとしさんは そんな二人を見守るかのように静かに最後を歩く


南沢は4年前と同じように凍り氷瀑となっていた


体重の重い しょうたろう選手が乗ってもビクともしない


高度が上がると樹林帯はまるで冷凍庫
木々は霧氷で白く蒼い世界となる


吐く息で髪や帽子も白く凍りついた


白河原から谷間の正面井朝日に輝く
横岳の美しい姿が現れた


アイゼンを使用することなく行者小屋に到着


カラフルなテントが立ち並び装備を整えた登山者たちが
次々と出発していく姿を見ると気持ちが引き締まる

目をキラキラさせながら周囲の様子を
じっと見渡す しょうたろう選手

冬の強者たちが集結する行者小屋独特の雰囲気を
若者はどのように感じたのだろうか?
気温は氷点下15度
露出している肌が寒さで痛い

手早くザックを下ろし背負ってきたヘルメットをかぶった

アイゼン・ピッケル・ハーネス装着

立ち止まっていると足の指の感覚がなくなっていくのがわかる

少しでも早く身体を動かしたい


いよいよアタック開始

皆さんの後ろを追うように先頭の ちがこさんは歩き始めた

と
ちがこさん?
地蔵尾根は反対方向ですよ


え?
しっかりしてよSL

普段は大学のサークルでパーティー山行をしている
しょうたろう選手のそんな一言が頼もしかった

地蔵尾根からピークを目指す


2012年の時と同じコースだ
予想外に雪が多いのにはびっくり

尾根の最初の階段
鉄製の手すりは凍りつきツルツル


グローブが滑りつかめない

急な階段のステップを上手く上れず時間がかかった


下りの登山者数人とすれ違った 地蔵尾根を登る者はいない
ほとんどが文三郎尾根に向かっていった

雪の壁と切れ落ちた細い地蔵尾根には鎖がつけられているが
鎖がない部分は怖さが倍増するポイント

盛り上がった雪の壁にステップをつけてへっぴり腰で這い登る


しょうたろう選手はすぐ後ろにいた
振り向くことなく叫ぶ

ぴったり後ろにつかないで間をあけて

イライラしていたわけじゃない
万が一ピッケルはねたり 転んだ拍子に
アイゼンの歯で怪我をしてはいけないと思ったからだ

まして滑落でもしたら巻き込んでしまう可能性もある

あ ごめん
いつもの癖なんだ

パーティーで列を乱さず登る習慣があるのだろう


いつもなら振り返りながら気遣う余裕があった
今回は自分の身だけで背いっぱい

大丈夫だろうか?

不安を抱きながらも確実に上を目指すしかなかった


見覚えあるお姿

中間地点の小さなお地蔵さん


ようやくホッとできるポイントに


足元の麓の景色と北にのびる八ヶ岳の峰々
なんと美しい眺めだろう


尾根も終盤、稜線には白く凍りついた風車屋根につけた展望荘と
雪煙を上げる赤岳が大きく立ちはだかっていた


あと少しで稜線じゃん


危険な地蔵尾根から脱出

ここまで無事に息子と三人で登れたことを感謝する


どうだった しょうたろう?
しっかりとした足取りで問題ありませんでしたよ

後方で二人を見守っていた ひとしさんも満足そう


人の事より自分の心配してた方がよかったかも


肩からは西面の切り立った岩壁の急登がピークまで続く

高度感があり後方を振り返る余裕もない


ありがたいのは登り下りの登山者がほとんどいなかったことだ

ここでのすれ違いにはかなり神経を使う

アイゼンとピッケルで一歩一歩確実に上を目指す


頂上山荘、北峰に


風もまずまず 青空が広がった八ヶ岳


南西に移動


赤嶽神社のあるピークに三人で立った

富士山・南ア・北ア 360度の大パノラマ


年末〆のピークは最高


文三郎尾根方向に

岩場と鎖場の急なトラバース


事故も多いポイントなので慎重に下る


危険と思いつつもあまりの景色の美しさに
シャッターを切られずにいられない


気温が低いためバッテリー切れ表示が出る

何度も脇の下でカメラを温めた


中岳の分岐までくると ようやく斜面が緩くなる


緩くなったといっても急峻な尾根、滑落しないように
細心の注意を払って下る


いつかは挑戦してみたい阿弥陀岳が左横にいた

見れば見る程 登攀意欲を掻き立てられる峰である


編でひっかかる階段付近が危ないポイント

階段は雪で半分以上埋まり怖さはなかった


風は強く体感温度はかなり低い 鼻が痛くてもげそうだ

風が吹き下ろす方向をフードで防御


樹林帯を抜け強者たちが集う行者小屋に無事戻ることができた


三人でピークを踏めた喜びは大きかった


足取りは軽く長い下山の道のりも苦にならない


後半は足元が危ないですね
疲れちゃったかな?
樹林帯に入り気が抜けたのか 何度となく足がもつれ
転びそうになる しょうたろう選手を見ながら ひとしさんが笑う


午後4時、今年最後の山歩き終了

車が待つ美濃戸に戻った


子供って知らぬ間に一人前になるんだね
泣きながら登った幼い頃が懐かしい

子供の成長と共に自分たちは老化?
いや まだまだ若いもんには負けられない!
あと一日で2017年到来 これからも がんばろ♪



「和」の旬鮮彩酔な宿 もえぎ野山荘
一日二組限定! 手の込んだお料理と美味しいお酒

ひとちがのお気に入りの宿だよ

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。